佐久市議会 > 2001-06-20 >
06月20日-03号

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  1. 佐久市議会 2001-06-20
    06月20日-03号


    取得元: 佐久市議会公式サイト
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    平成13年  6月 定例会(第2回)      平成13年佐久市議会第2回定例会会議録(第3日目)◯議事日程(第3号)                    平成13年6月20日(水)午前9時開議      開議宣告日程第1  会議録署名議員指名日程第2  一般質問◯本日の会議に付した事件  議事日程に同じ◯出席議員(26名)     1番  上原 泉君       2番  市川 将君     3番  木内昌明君       4番  有坂 章君     5番  花岡 茂君       6番  中嶋英雄君     7番  井上順喜君       8番  仁科英太郎君     9番  伴野寿夫君      10番  油井邦子君    11番  相沢昭子君      12番  石山英哲君    13番  鈴木茂男君      14番  和嶋美和子君    15番  市川律子君      16番  高見沢秀明君    17番  中嶋長市郎君     18番  神津史延君    19番  並木茂徳君      20番  中條寿一君    21番  小林光男君      22番  柳沢佐久平君    23番  臼田 瑛君      24番  関口不二人君    25番  菊原初男君      26番  金井 昭君◯欠席議員(なし)◯説明のため出席した者  市長      三浦大助君    助役      森角芳藏君  収入役     木内徳雄君    総務部長    上原 章君  民生部長    茂木勝利君    保健福祉部長  内藤喬需君  経済部長    神津良一郎君   建設部長    浅沼戡治君                   浅間病院  浅間病院院長  宮崎雅之君            林 英輝君                   ・みすず苑事務長  教育委員長   岩井信人君    教育長     依田英夫君  教育次長    黒沢俊彦君    選管委員長   上原保平君                   選管書記長・  監査委員    伴野元二君            岡村吉武君                   監査事務局長  農業委員会長  神津一雄君    農委事務局長  碓氷勝生君  庶務課長    新海 武君    秘書広報課長  市川隆利君  企画調整課長  浅沼 博君    財政課長    柳沢義春君◯事務局職員出席者                   議会事務局  議会事務局長  藤本 仁             白石 功                   次長  庶務議事係長  岩間英一     書記      角谷秀敏  書記      伊澤信子     書記      今井章弘 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(上原泉君) おはようございます。 現在までの出席議員は26名でありますので、定足数を超えております。 よって、直ちに本日の会議を開きます。 -------------------------------------- △報告事項 ○議長(上原泉君) 本日の議事は、議事日程第3号をもって進めます。 -------------------------------------- △日程第1 会議録署名議員指名 ○議長(上原泉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において   8番  仁科英太郎君   9番  伴野寿夫君の2名を指名いたします。 -------------------------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(上原泉君) 日程第2、これより市政に対する一般質問を行います。 一般質問の通告者は、小林光男君ほか14名であります。 発言の順序は抽せんによって決定されておりますので、議会事務局長に報告させます。 議会事務局長、藤本君。 ◎議会事務局長(藤本仁君) 平成13年第2回定例会一般質問の発言順序についてご報告をいたします。 1番、小林光男議員、2番、油井邦子議員、3番、中條寿一議員、4番、市川律子議員、5番、花岡茂議員、6番、市川将議員、7番、鈴木茂男議員、8番、仁科英太郎議員、9番、木内昌明議員、10番、相沢昭子議員、11番、並木茂徳議員、12番、伴野寿夫議員、13番、有坂章議員、14番、神津史延議員、15番、石山英哲議員、以上でございます。 ○議長(上原泉君) ただいま報告いたしました順序によって質問を許可します。 質問は時間制限の中で行っておりますので、質問者も答弁者も要旨を要約して議事進行にご協力願います。 -------------------------------------- △小林光男君 ○議長(上原泉君) 最初に、小林光男君の質問を許します。 21番、小林君。 ◆21番(小林光男君) おはようございます。 まず最初に、大阪での小学校の痛ましい事件では、亡くなられたお子様のご冥福をお祈りし、ご家族に心よりお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。 また、我々の同僚議員でもありました前三浦辰男議員が、今月12日に逝去されました。ここに謹んでご冥福をお祈りし、同時にご家族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。よき先輩として、多くの面でご指導を賜りました。心より感謝申し上げます。三浦さんとのさまざまな出来事を振り返るたびに、寂しさが込み上げてきます。三浦先輩、ありがとう。安らかにお眠りください。 さて、今回の佐久市長選において見事4選を果たした三浦市長に対して、心よりお祝いを申し上げます。今後4年間、佐久市のリーダーとして、佐久市及び佐久地域進展のためご尽力願うことを期待するところであります。また、議員の皆さんにおかれましても、長い選挙戦を闘い抜き、ご当選されたことに対して、心よりお祝いを申し上げます。私も、再度佐久市議会議員の末席を汚すこととなりました。どうかよろしくお願いを申し上げます。 さて、選挙後初の定例の議会であります。一般質問のトップバッターを務めさせていただきます。 今回は、大きく3項目の質問をいたします。 最初に、この3月に完成を見た第3次総合計画の改定計画についての質問をいたします。 もともと、第3次総合計画は、平成8年度から平成17年度までの10年間の計画であります。今回、新たに同計画の改定計画が策定されました。基本構想は継承し、実施すべき具体的な施策の方向を示したもので、今回の改定により今後5年間で取り組む施策を明らかにしていると示されております。今回の改定基本計画の主な重点施策についてお伺いいたします。 次に、大きい2つ目のボランティアについて、6点ほど質問をいたします。 さて、記憶も薄れようとしておりますが、国民が忘れてはならない1つの教訓である阪神・淡路大震災であります。この震災では、延べ 150万人のボランティアが駆けつけ、低調と言われた日本のボランティアの活動の盛り上がりを見せ、さまざまな支援活動を展開しました。1995年は、ボランティア元年とも呼ばれました。その後、被災のニュースが伝わると、ボランティアが駆けつけ、支援を展開しているというニュースを見聞きする機会がふえてきました。柔軟性、即応性のあるボランティア活動と言えるのではないでしょうか。 また、阪神・淡路大震災では、学生ボランティアの活発な活動が目立ちました。社会の多くの評価は、「今どきの若い者」に否定的でありました。この震災では、多くの若い世代が自発的に人のために活動することのできる人材であることを私たちに教えてもくれました。一例として挙げさせていただきましたが、これらもボランティアとしてのあるべき姿ではないでしょうか。1点目として、ボランティア活動の基本的な考え方についてお伺いをいたします。 2点目として、佐久市でも多くのボランティアがさまざまな分野で活動を展開しております。現在幾つぐらいのグループが主にどんな活動をしているのか、またその総数は何人ぐらいであるか、10年ぐらい前からの推移もあわせてお伺いいたします。 次に、3点目であります。 ボランティア活動を展開していくには、拠点となる場所が必要不可欠であります。佐久市の場合は、福祉総合センターボランティアセンターとして位置づけられており、活動拠点としての役割を担っております。建物の広さ、器具機材の整備、利用時間等々、活動拠点としての役割を果たしているのかお伺いします。 行政でも、年間を通じて多くのイベント等を実施しておりますが、このような催しのときにボランティアとして協力していただくことはあるのか、4点目として、行政とボランティアのかかわりについてお伺いをいたします。 5点目であります。 ボランティア活動は、言うまでもなく自主的な活動であります。しかし、ただ勝手にどうぞお好きなようにとはいかないと思います。やはり、今このような状況であり、こんなボランティアが必要とされていますとの情報提供も必要であります。また、場合によっては資金的な援助も必要かと思います。行政として、ボランティアに対して支援策は講じているのかお伺いをいたします。 6点目であります。 少子・高齢化の時代を迎え、国では介護保険制度を導入し、国民全体で支え合いながら、この大変な時代を乗り越えようとしております。介護保険も、スタートしてまだ1年余りで、各自治体では、多くの問題を抱えながら制度確立のため努力を重ねている現状でもあります。 また、ご承知のように、少子・高齢化の時代背景から、地域には高齢者や心身障害者も増加の傾向にあります。当然、寝たきりの高齢者もふえていくのは目に見えております。特に、寝たきりの高齢者本人は、最後まで生まれ育った家で家族とともに暮らしたい、そんな気持ちが強いのではないでしょうか。 市長は、佐久市は在宅福祉から施設福祉に軸足を移すと言われております。確かに、介護者にとって、在宅介護は並々ならぬご苦労があろうかと思います。ならば、その対応は市長の言われる施設入所ということになるのかもしれません。昨日の代表質問の市長答弁では、特養、シルバーランドみついへの入所希望者は、重複している人もいるが、現在 200人強であると言われました。さらに、同様な施設があと1カ所か2カ所は必要であるとも言われております。施設については、ぜひ早い時期に建設していただきたいと私も願うところであります。 しかし、高齢化率の進行状況を考えたとき、果たして施設だけで対応は可能なのでしょうか。懸念する部分も多分にあるように感じるところであります。介護保険制度上で施設入所の認定を受けたにもかかわらず入所待ちという状況は、今後もさらに続くのではないでしょうか。待機者の対応については、50数本の福祉施策で対応されると推測いたしますが、在宅での中心的な役割を担うマンパワーは確保されているのか、確保できるのか懸念されるところでもあります。そこで、介護保険制度の導入によって、社会構造も変わりつつある現状を考えた場合、今後どのようなボランティアが必要であるかお伺いをいたします。 最後の第3項目であります。佐久橋下流河川敷の整備についての質問をいたします。 佐久市民のスポーツ振興の一翼を担っております千曲川スポーツ交流広場については、市長のご尽力により広大な河川敷を整備され、さまざまなスポーツに活用されていることは言うまでもありません。特に、佐久市の大きなイベントの1つであります佐久バルーンフェスティバルについては、毎年5月のゴールデンウィークに佐久鯉祭りとともに開催し、ことしで9回目を数えます。佐久市の風物詩として定着し、県内外より10万人強の皆さんが観戦に訪れております。佐久市の観光行政の振興という観点から、このバルーンフェスティバルの担う役割は大変大きいものがあると感じるところであります。経済効果は3億円とも言われております。 さて、今回のバルーンフェスティバルの反省会で、駐車場に車が入り切れず、急遽高瀬小学校校庭を駐車場として確保した。しかし、小学校から会場まで歩くのは距離的にも大変であるとの意見が出されました。一昨年の豪雨災害での復旧工事で、河川と河川敷の間に護岸を築いていただいたところであります。このことにより、今後河川敷の土砂は流出する可能性は少なくなり、安心してグラウンドを活用できるのではないかと感謝もしているところであります。しかし、護岸を築いたことによって駐車場スペースが狭くなり、先ほども述べましたように、他の離れた場所を駐車場として確保せざるを得なくなったのも事実であります。 昨年の6月定例議会でも取り上げましたが、佐久橋下流の河川敷も、上流と同様、整備を図っていただき、駐車場として活用できないか、再度提案をさせていただきます。整備することによって、駐車場問題は解決できるのではないでしょうか。そこで、佐久橋下流河川敷の現状と今後の整備計画についてお伺いし、この席からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) おはようございます。 小林議員のご質問にお答え申し上げますが、市長当選のお祝い、ありがとうございました。小林議員も、ひとつこれから頑張ってください。 まず、最初の質問でありますが、第3次市の総合計画のご質問がございました。第3次佐久市総合計画改定基本計画の重点施策についてどうかということでございますが、改定基本計画は、昨年の11月に総合計画審議会から答申をいただきまして、その後庁内で調整をして、この3月に平成13年度から平成17年度までの第3次佐久市総合計画の後期5年間の計画として策定をいたしまして、全員協議会でご説明を申し上げ、改定計画書は過日議員の皆様方にもお配りしたわけであります。 この基本計画に掲げてあります各施策は、どれをとりましてもこれから佐久市が取り組んでいかなければならない重要なものでございますけれども、その中でも地方中核都市としての役割を担う佐久市のさらなる飛躍のために、特に重点的に取り組んでいく必要があると考えております施策につきまして、各分野ごとに申し上げます。 まず、教育・文化の分野でございますけれども、ここでは次代を担う子供たちの学習環境充実のために、小・中学校の改築等、学校施設・設備の整備並びに芸術・文化振興の中核施設となる総合文化会館の建設と、軽スポーツ、レクリエーション活動から公式競技まで対応可能な総合運動公園の整備推進などでございます。 社会福祉の分野では、本格的に到来する少子・高齢社会に備えまして、高齢者の健康づくりから介護に至る高齢者保健福祉対策の推進と、子供を育てやすい環境整備のための子育て支援事業の推進であります。また、佐久地域における医療の中核を担う浅間総合病院の機能強化を図るとともに、医療環境向上のため、老朽化が見られる施設の改築などでございます。 産業の分野で申し上げますと、国内外の目まぐるしい環境変化に直面をいたしまして、非常に厳しい状況に置かれております市内産業ではございますけれども、まず農業につきましては、佐久市農業の持つ安全で安定した食糧供給基地としての役割を将来にわたって維持するために、効率的な周年生産を行う高度制御型の施設栽培や環境保全型農業生産システムの確立を目指した新農業技術開発拠点を形成をいたしまして、その技術を地域農業に普及・定着させていくということであります。 商工業では、中心市街地活性化基本計画に基づきます市街地整備と、商業活性化事業の一体的かつ効果的な推進並びに佐久市の地理的優位性を生かした成長性の高い先端産業の誘致を進めるとともに、中小企業育成のために、企業の技術開発やISO認証取得への支援を図っていくことなどが盛り込まれております。 観光につきましては、小諸市との市町村共同事業検討委員会での検討テーマの1つになっておりますが、広域観光ルート確立等、広域観光の推進であります。これらが、産業分野における重点施策であります。 それから、生活環境の分野では、地球規模での環境問題が言われている中で、地方自治体におきましてもその責務を果たすことが求められておりますことから、地域から地球に広がる環境保全の取り組みを進めるために、環境に配慮したごみ処理体制の確立と、環境基本計画、みどりの基本計画の策定など、総合的に環境保全施策の推進、さらに良好な生活環境の創出を図るために、地域の実情に則した汚水処理の計画的推進によります全戸水洗化の早期実現などでございます。 続きまして、都市基盤の分野でありますが、まずは高度情報社会に対応するために、地域情報化の基盤となる高度情報通信ネットワークの構築であります。情報革新は、あらゆる分野に大きな影響を及ぼすと同時に、多様なサービスの提供が可能となるわけでございまして、今後とも地域情報化の推進は積極的に取り組んでいかなければならないと考えております。 また、佐久市の発展に大きな効果が期待されております中部横断自動車道の建設促進と、新農業技術開発拠点を中核といたしました佐久南インターチェンジ周辺整備の推進も重要なことでございます。 さらに、秩序ある都市づくりには計画的な土地利用が必要不可欠でございますので、自然環境への配慮と地域の特性を念頭に、都市計画マスタープランを策定をいたしまして、適切な規制誘導に努めながら、佐久市の目指す10万都市建設に向けまして、民間、また関係機関と連携した住宅1万戸建設計画の推進を図るとともに、土地区画整理事業の推進、市営住宅の計画的改築等により優良宅地住宅の供給を推進していくことなどを掲げてございます。 最後に、行財政の分野でございますけれども、まず何と申しましても、健全な財政運営の推進は必要でございます。佐久市の財政は、現在健全な運営を保っておりますけれども、今まで申し上げましたとおり、今後も大型事業が山積している状況でございます。したがいまして、長期的な財政計画に基づきまして、計画的かつ効率的な行財政運営によりまして健全財政を堅持して、活力ある地域社会の実現と市民福祉の向上を図ってまいります。 また、きのうの友政会、そして新政クラブの代表質問でもお答えを申し上げましたけれども、時限立法である合併特例法の期限は、計画期間内の平成17年3月となっておりますので、この期限を視野に入れた市町村合併についての取り組みが重要なことではないかと思っております。 以上が、改定基本計画の重点施策でございますけれども、計画期間の5年間は、21世紀の佐久市の基礎づくりとなる重要な時期でございます。目まぐるしく変化する世界情勢の中で、新世紀の佐久市のさらなる発展と、佐久市が目指すいきいき交流文化都市実現のために、これらの事業はぜひとも実現させていかなければならないわけであります。このため、市議会を初め市民の皆様や関係機関のご支援、ご協力をお願い申し上げるとともに、財政状況、それから国・県の動きを見据えつつ、諸情勢の変化に柔軟に対応しながら、1つ1つに道筋をつけて、着実な事業の推進に全力を挙げていきたいと思っております。 その次に、ボランティアのご質問がございました。各論はまた申し上げますが、ボランティア活動の基本的な考え方ということでございますけれども、このごろボランティアの皆さんは、本当にいろいろなところで実力を発揮されておりまして、その活動は非常に重要になってきておりますし、社会の中でも認められてきております。 ボランティアは、自発的かつ報酬を求めないで人の役に立つという活動が基本になっているわけでございますけれども、かつてのボランティアは、社会的に地位の高いごく限られた人たちが困っている人を援助してやるという、いわゆる慈善的な考え方があったわけでございます。それが、最近は何か社会の役に立つようなことをやってみたい、自分の思っている技術や能力を世間のために役立てたいというふうに、ボランティアに対する考え方が変わってきております。さらに、ボランティア活動を通しまして、自分自身の視野を広げて人間性を高めたいとか、いろいろな人と知り合って友達になりたいというように、ボランティアを行うことによりまして自分自身にも大きなメリットがあるんだという考え方も定着をしてきております。 平成7年1月17日に発生いたしました阪神・淡路大震災のときには、大勢の皆さんがリュックをしょって、ごく自然に集まってまいりました。ボランティア元年というような言葉も聞かれたわけでございますが、ああいう姿を見ていると、本当の意味でのボランティアがしっかり根づいてきたなという気がいたします。これからの社会は、このボランティアという支えが大きなウエートを占めてくるものと私は思っております。 あと、細部にわたりましてはまた担当の方から申し上げますが、特に佐久橋下流河川敷の整備につきまして建設部長からお答えを申し上げますけれども、実はことしの熱気球大会、今ご指摘のように、駐車場が大変であったわけであります。恐らく、年々これから参加者がふえてくると思いますけれども、来年は何とかしなければいけないということで、今ちょっと焦っているわけでありますが、実はおととしですか、佐久橋下流をひとつどのくらいかかるのかな、 5,000万円もあれば大体下流全部整備ができるということで、実はやってやろうかという話が国の方であったんですけれども、地権者と交渉の過程で、ちょうど入り口あたりの地権者の方のちょっと反対がございまして、だめになってしまった経緯があるんです、まことに残念なことだったんですけれども。したがって、今地元にお願いして、今あそこ耕作権持っておりますから、もともとあそこは国の土地でありますけれども、長い間耕作権がありますので、地元の方にお願いしまして、あそこを何とか地主さんのご協力をいただけるようにということで、今、区長さんの方にお願いをしております。またひとつ、高瀬の方からもよろしくお願いを申し上げます。 そして、ボランティアについて細かい点、あと担当の方からはお話申し上げますが、ちょっと私、このボランティアの問題で一言小林議員に申し上げたいことは、実は私、市長になる前、時々ヨーロッパなんか行っておりました。そのときに、いつも眺めていて、日本という国はボランティアがやはり育たないな、そう思って今まで来たわけなんですよ。なんでだろう。キリスト教の国内に行きますと、部落ごとに教会がありますですよね。その教会に日曜日はみんな行って、家族で。そこで牧師さんからキリスト教の奉仕という精神を徹底的に植えつけられるんですよ。小さいころからそういう精神を植えつけられるから、やはりああいうボランティア活動が育つんだろうな。 そして、私、市長になりましてから、お寺さんに申し上げたことがあるんです。部落ごとに全部お寺さんがあるんだから、お葬式だけではなくて、ひとつ地域の人を集めて、いい説教がありますよね、そういう説教を少し聞かせてあげたらどうなんでしょう。今、平賀の大林寺さんやってくれていますよね。やはり、そういうふだんからの教育ということがボランティア活動ということにとても影響しているのではないかなということを外国を歩いてみていてつくづく思います。 そこで、小林議員さん、一度総理府の世論調査というやつがあるんですよ、毎年やっていますけれども。それを10年間隔で見ていますと、日本人の意識の差というのは物すごい変化が出てきましたです。例えば、1950年代、60年代、ちょうど学生運動の物すごいころだったですよね。世の中が割合みんながパブリックな考え方をしていました。私も、当時激しい学生運動をやっていまして、本当にああやって警官隊とやり合うことによって革命が起こると信じて疑わなかったですよ、若いころ。ところが、60年代、70年代になってきましたら、もうそういう運動をシビカルな目でみんなが見るようになってきた。つまり、シビカルというのは、冷笑というんですか、そういう目でああいう運動を見るようになってきた。今、学生運動なんてありませんよね。そういうパブリックな姿から、70年代、80年代というのはプライベートな物事を考えるような世の中になってきてしまった。 ですから、総理府の世論調査を10年間隔で見ていきますと、かつての所得倍増時代がありました。もう何でも所得をふやす。それが、最近はむしろ所得倍増よりも自由時間が欲しい。そして、こういう経済の反映の消費者であるよりは、むしろ何か人のために役立ちたいな、そういうふうに日本人の気持ちが物すごく変わってきたということが、総理府の世論調査、毎年見ているとその変化はわかりませんが、10年ごとにあの世論調査を見ていると、本当に変わってきたです。 1990年代になって、カンボジアの難民問題がありました。あのとき、随分日本人がリュックサックしょって飛び出したですよね。そして、阪神・淡路の大震災、あれもテレビを見ていまして、私は日本人の意識がここまで来たかという本当に感動をいたしました。全く組織系統もなしに応援に行っていますね。したがって、市役所で一々上司に判こをもらわないで、避難している人たちの言うことをすぐ即決してやってくれていますよね。あの姿を見ていて、やはり日本人の意識感覚もここまで来たかな、そういう意味では本当にボランティアというのはこれから大きな役割を占めていくのではないかなと思います。 ただし、例えばいろいろな方の運動会がありますよね。何かきょうボランティアに手伝ってもらおうか。何人ぐらい頼もうか。ライオンズクラブの婦人部どうしようか。何人来てくれるから昼飯弁当を買わなければいけない、人数掛ける単価幾ら。これでは、私は本当のボランティアではないと思うんですよ。 ですから、今ちょっと私反論するようで申しわけないんですが、資金援助となったらもうアルバイトですよね。私は、ボランティアというのは自発的にそういう最近の単なる消費者であるよりも世の中の何か役に立ちたい、そういう気持ちを大事にして、これからいろいろなところで何がある、今おっしゃった広報、お知らせはしてあげて、お手伝いいただく。この活動を私はこれからの世の中に、特に高齢社会の世の中にはなくてはならない存在になってくるのではないだろうかなと思っております。 もう1つ、今、これも反論するようで申しわけありませんが、私は在宅福祉から施設福祉と言っておりますが、きのうもちょっとお話し申し上げましたけれども、ぼけという問題が加わったら、どんなに親孝行な息子さんでも物理的に、医学的に無理ですよ、それは。ですから、私は施設福祉と言っているわけです。そして、老々介護と言いますが、最近の姿はもうやはり80、90になると片方欠けますよね。そうすると、どうしても若い人が面倒を見なければならん。若い人がお年寄りの面倒を見る。もちろん見ていただきたいですよ。しかし、もう見切れなくなってきますよ。ですから、私はこれからの福祉というのは勤労者の生活支援という立場に立った福祉対策でないとやっていけないのではないだろうかな。 そして、確かに施設入所希望者はふえました。しかし、今度できた施設を見て、みんな入りたいといって殺到している人もいるんですよ。相生荘では、とてもあんな施設では入る気しないな。ここなら入りたいな。途端にふえてきましたよね。私は、医学的な立場から施設福祉と申し上げているので、決して在宅福祉を否定しているわけではありません。親孝行でやっていただける方は、ぜひやってやってください。しかし、今の世相を見ていますと、私の若いころは、親孝行したいときには親がなしと、生きているうちに親を大事にしなさい、もう頭にたたき込まれました。今見てください。老人ホームへ見舞いに来る子供さんいますか。親孝行したくないのに親がいてという時代ですよ。そういう姿を見ているから、なおさら私は、もう施設でみんな預かってあげよう、こういうつもりで施設福祉ということを申し上げているので、在宅でできる方がいたら、ぜひひとつ親孝行精神を発揮してやっていただきたいなと思っております。 あとは、担当の方からお答えを申し上げます。 ○議長(上原泉君) 保健福祉部長、内藤君。 ◎保健福祉部長(内藤喬需君) それでは、私の方からボランティアについてのご質問に順次お答えを申し上げます。 最初に、現状と主な活動内容についてでございますが、現在佐久市には72のグループで5,934名の方と、それから 376名の個人の方がボランティア登録をされておりまして、合わせますと 6,310名の方が日常的にボランティア活動を続けられておる状況でございます。10年前の平成3年の状況と比較しますと、平成3年には46グループ、 3,755名の方と個人の方の89名の方、合わせて 3,844名の方が登録をされておりました。この10年間に 1.6倍の増加というふうになってございます。登録をされていない方でも、各種の行事の際や、それぞれの地域の中で大勢の方々がボランティア活動をされておりまして、ボランティア活動に対する意識の高まりが伺われるところでございます。 次に、活動内容についてでございますが、福祉から子育て、文化活動、防災、環境美化、国際交流など、その範囲はあらゆる領域に及んでおりまして、一概には申し上げられませんが、登録グループの主な活動を見ますと、病院や施設を訪問して、演劇やコーラス、奇術などで慰問をしたり、入所をされている皆さんの話し相手になったりする、そういった施設での活動が多く見受けられております。そのほか、高齢者への食事サービス、それから高齢者や障害者、そして不登校児との交流、地域での友愛訪問、そして安心コール、それから民話の読み聞かせ、朗読サービス、それから手話、そして要約筆記、点字など、極めて広範囲にわたっております。 次に、活動拠点についてでございますが、皆さんそれぞれに活動の拠点をお持ちのようでございますが、登録グループの皆さんの多くは、佐久市社会福祉協議会で運営をしております佐久市福祉総合センターの中のボランティアセンターを活動の拠点としております。 このボランティアセンターの施設整備のご質問でございますが、小林議員さんもご存じのとおり、ボランティアセンターにはボランティアコーディネーターが常駐をしておりまして、ボランティアの需要・供給の調整を図っているところでございます。施設につきましては、和室が1室と、それから大、中、小の3つの会議室がございまして、ボランティアの皆さんに積極的に活用をしていただいているところでございます。このセンターも、昭和52年に建設されまして、既に築後20年以上経過をしているわけでございますが、傷みもありますことから年次計画で逐次改修をしております。今後も、皆さん方が気軽に集まれるような施設整備に努めてまいりたいと考えております。 次に、行政とボランティアのかかわりについてのご質問でございますが、ボランティア活動は、今後社会的に重要な役割を担うものという認識が高まってきているところでございまして、長野冬期オリンピックやパラリンピックが多くのボランティアの皆さんに支えられまして成功しましたように、既にたくさんの方にさまざまな形で行政の行事にご協力をいただいております。 佐久市におきましても、毎年行われております障害者のスポーツ大会や、それから障害者の野球交流,さらにはお兄さんと遊ぼう事業、そして社会福祉大会などの行事の際の手話や要約筆記など、職員を含めましてたくさんの方々にご協力をいただいているところでございます。今後も、よりよい協力関係に努めてまいりたいと考えております。 次に、行政としての支援策についてのご質問でございますが、ボランティア活動につきましては先ほどお話がございましたように、平成7年1月に発生いたしました阪神・淡路大震災を契機といたしまして、その意義や必要性についての認識が社会一般に浸透するとともに、環境、高齢化、国際交流などの幅広い分野に対応するため、多様な活動の1つとしてその重要性が認識されまして、各方面からボランティア活動を支援していくことの必要性が打ち出されているところでございます。 佐久市といたしましても、公益性が高く、行政がかかわりのあるボランティア活動につきましては、そのボランティア団体の活動の内容の啓蒙や必要に応じて連携強化を図っていくなど、今後検討をしていきたいと考えております。 次に、今後必要とされるボランティアについてのご質問でございますが、これからの高齢化社会は、ボランティア活動で支えられていく面がかなりあるのではないかというふうに予想されます。また、国際社会の中で、国際交流についてのボランティアもさらに必要になってくると思われます。先ほど活動の内容の中でも触れましたとおり、ボランティア活動の内容は極めて多種多様でございまして、あらゆる面で必要性が出てくると思われます。今後、ボランティア活動が地域社会の中で大きな広がりを見せ、支え合いの精神が育っていくことを願うところでございます。 以上でございます。 ○議長(上原泉君) 建設部長、浅沼君。
    ◎建設部長(浅沼戡治君) 佐久橋下流河川敷の整備についてお答えをさせていただきます。 千曲川スポーツ交流広場につきましては、佐久橋上流右岸地域約8万 600平方メートルに、多目的グラウンド、ゲートボール場、ちびっこ広場、また27ホールに増設されましたマレットゴルフ場等が整備され、それぞれの趣味や体力に応じまして、子供から大人まで広い世代の皆様に利用をされております。また、国内はもとより世界からも注目されるようになりました佐久バルーンフェスティバルも毎年盛況に行われておりますことは、既にご案内のとおりでございます。 佐久橋下流河川敷の整備についてのご質問でございますが、計画地の 1.6ヘクタールのほとんどが、河川管理者であります県より長年河川占用をして、占用料を納めながら地元の皆さんが耕作をしている場所でございます。占用耕作者の意向調査等をお伺いしますと、占用の継続を希望される方もおられますし、代替農地の借地を希望される方もおります。今後の整備につきましては、当地区を多目的広場、また駐車場として、河川管理者であります県及び関係機関と協議を重ね、河川占用耕作者のご同意をいただく中で整備を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(上原泉君) 21番、小林君。 ◆21番(小林光男君) それぞれご答弁ありがとうございました。 まず最初に、市長の方からご答弁いただいたわけなんですけれども、第3次総合計画の改正基本計画の関係につきましてですけれども、これは先ほど市長もおっしゃっていましたように、21世紀の基礎づくりの大事な時期でもあるということで、この計画、非常に夢のあるすばらしい計画でありますもので、ぜひ実現していただくように、市当局のご努力をお願いをしたいと思います。 それと、今、部長の方からもご答弁いただいたんですけれども、佐久橋下流の河川敷の関係なんですけれども、これは市長とも、市長もたまたま隣の岸野地区、私は隣の高瀬地区ということで、いろいろな機会でお話しをする場面があるわけなんですけれども、これについては、ことしたまたまバルーンフェスティバルで駐車場の関係が問題になって、できればできるだけ早くその下流のあの部分も整備をしていただいて、駐車場で使っていったらどうかと。 先ほど申し上げましたように、これは例のバルーンフェスティバルの反省会でもそんな意見がたしか出たと思うんですけれども、これに関しましては今、部長からお話がありましたけれども、占用耕作者の関係なんですけれども、岸野地区の方、あるいは高瀬地区の方それぞれおるわけなんですけれども、実は高瀬地区は高瀬地区、岸野地区は岸野地区ということで、それぞれ市の方からも来ていただいて、こんな形で考えているからぜひご協力をいただきたいと、そんな会議を持った経緯があるわけなんですけれども、おかげさまで、高瀬地区につきましては1回の会議で地元の人たちにご了解を得ました。これは、市長もご存じだと思うんですけれども。それで、今なかなか整備ができない原因というのは、先ほど市長が言われたように、一部の方の賛成がまだ得られないと。ということは、高瀬は賛成すべてしているということで考えれば、岸野地区の方じゃないかと、そんな気がいたすわけでございます。 そんなことで、でき得れば、来年のバルーンフェスティバルまでにはぜひ地権者の了解をいただいて、下流のあの部分を整備していただいて、バルーンの大会までには駐車場として活用できるような体制をとっていただきたいと、そんなことをお願いをしたいと思います。 それと、あとボランティアの関係、たまにボランティアの関係については質問させていただくわけなんですけれども、市長もいろいろな体験をなさって、ボランティア観というのをお持ちでありますもので、なかなか……。私は、いろいろな体験はさせていただいているんですけれども、市長はいろいろな世界的な視野でおっしゃっておりますもので、その辺のちょっと違いがあろうかと思いますけれども、いずれにしろ、先ほど保健福祉部長の方からも答弁いただきましたように、おかげさまで、佐久市もボランティアの方が非常にふえてきていると。 実は、私、社会福祉協議会の方に何年かお世話になったわけなんですけれども、既に社会福祉協議会へ入った当時、約二十二、三年前になろうかと思うんですけれども、そのときのボランティアボランティアという言葉は余り使われていなかったわけなんですけれども、今振り返りますと、たしかボランティアのグループは1つのグループしかありませんでした。1つのグループというのは知的障害者を支援するグループということで、群というグループがあったわけなんですけれども、そのグループが1つしかなくて、全国的には、ボランティアの発祥の地といえば、どちらかというと日本の場合は関西、大阪の方から発祥したというような形になっておりますけれども、20数年前は今申し上げたようなそんな状況で、私もどういうわけか、先ほどご答弁いただいておりますように、ボランティアセンターの方でボランティアの活動の推進の仕事に携わってきたわけなんですけれども、いろいろな方たちとのかかわり合いを持ちながら、当然これは市のご支援もいただきながらなんですけれども、私がやめて既に6年になるわけなんですけれども、やめる時点で、先ほども答弁いただいたわけなんですけれども、約45ぐらいのボランティアグループが育ってきたと。そんなことで、市長も先ほどからおっしゃっていますように、非常にボランティアに対しての意識が高まってきているのではないかと。非常にいいことだと思います。 それで、ひとつ幾つかお聞きしたいんですけれども、時間もだんだんなくなってきておりますもので、私もボランティアセンターにいるときに、いろいろな機会を通じてお話しをさせていただいた経緯があるわけなんですけれども、市長にちょっとお伺いしたいんですけれども、市長、これから在宅福祉から施設福祉というようなことをよく言われるわけなんですけれども、例えば施設へかかわるボランティアの方、先ほど相生荘というお話も出たわけなんですけれども、相生荘にもかなりの方がボランティアでかかわっていただいたわけなんですけれども、私1回、どこかでしゃべらせていただいたときにミスってしまったことがあるわけなんですけれども、例えば先ほど市長が言われたように、施設へ行ってボランティア活動をやる。これは、その言葉だけ聞いていればいいと思うんですけれども、では施設へ行ってどんなボランティアをしているんですかと、そういうことを聞いた経緯があるわけなんですけれども、そうしたら、例えば行っておむつたたみをやったとか、あるいはお掃除をやっとかというようなことをおっしゃるボランティアの方がいるわけなんですけれども、それを考えて、これが本当にボランティア活動かなということを思ったわけなんですけれども、普通に考えてみますと、それは単にその施設の職員のお手伝いにいっているだけではないかと、そんなふうに感じたわけなんですけれども。 1つには、国立の小諸療養所があるわけなんですけれども、私、小諸の老人大学で少しお話しをさせていただいたときに、たまたま身近な国療を一例使わせていただいてお話しをさせていただいたわけなんですけれども、あそこにはおむつたたみで入っている方がかなりいるわけなんですけれども、私もおむつたたみでボランティアやっているというのは、本当にボランティア活動なんですか。それは、職員の方の単にお手伝いではないですかというようなお話しをさせていただいたら、早速その施設長の方から連絡をいただいて、どういうことだとというようなことを言われて、早速施設長さんのところへ行って、いろいろお話をお伺いしながら対応した経緯があるわけなんですけれども、自分も少し勉強不足で、そういうような場面もあったわけなんですけれども、国療の場合は外との接点がほとんど日常的にないわけなんですよ。ボランティアでおむつたたみの作業をしていただくことによって、外との接点を持っていると、そういうことを施設長に言われて、これもではもしかしたらボランティア活動の1つではないかと、後でこういうふうに思ったわけなんですけれども。ですから、やはり施設によっていろいろな状況がありますもので、単にこの施設でやっているボランティア活動が、こちらでは果たしてクエスチョンかなというふうにならないと思います。 そんなことで、1つ市長にお伺いしたいのは、施設ボランティアという言葉もいまだにまだあるし、これからもやはり必要な部分があろうかと思うんですけれども、施設へ行ってボランティア活動をやるとしたら、いろいろな施設があるわけなんですけれども、どんな活動をしていただいたらいいか、その辺市長の考えで結構ですもので、お聞かせいただければと思います。 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 先ほど申し上げましたように、日本で本当の意味でボランティアが育ってきた、これはお認めいただけると思うんですよ。ただ、私もこうして市長という立場でいろいろな催し物に行ったり施設へ行っていますが、見ていますと、障害者の皆さんの運動会ってありますね、駒場公園でよくやっていますが。あそこへ来ているボランティアの皆さんというのは、私は本当に人と人のつながりのいい姿のボランティアだなと思って、いつも感心をしております。それから、同じ施設でも、デイサービスセンター、前山の。あそこへ来てくれている皆さんがおります。この皆さんも、デイサービスセンターの利用者と一緒になってやってくれております。 ただ、大きな老人ホームへ行きますと、施設のやはり方針というのがありまして、どうしても今言ったように職員のお手伝い、それから掃除、そういう問題になってしまっているんですよ。そういうところが、まだ日本のボランティア活動というものと受ける皆さんとの未成熟という問題があるのではないでしょうか。 ですから、私は最初の質問をお聞きしていて、やはりちょっとおっしゃっていましたね。これからここでこんな事業がありますよ、よかったらお手伝いしてくださいと広報で全部事前に連絡しておいて、そういうことを向いた方が来ていただくとか、もう少しきめ細かくやる必要があるなということはふだんから感じておりました。 確かに、シルバーランドへ行きますと、お年寄りが寝ていると退屈ですから、広場や空間に集まっていますね、食堂みたいな広いところに。ああいうところに行くと、みんな1人でぽかんとしていますよ。ああいうところへ行って例えば話し相手になってやるとか、そういうことはぜひ私はやっていただきたいなと思うんです。 そこが、日本の社会は、私はこれからボランティアということが本当に日本の社会を変えていくだろうと思うんですよ、これだけボランティアという問題が大きな課題になってくると。だから、北欧の社会福祉、高齢者対策というのは、まさにボランティア活動でもっているような面が多いんです。ですから、これからもう少しきめ細かくやってまいりますので、またひとつ大所高所からのご指導、お願いを申し上げます。 ○議長(上原泉君) 21番、小林君。 ◆21番(小林光男君) どうも市長、ありがとうございました。どんなお話を聞けるか、ちょっと興味津々に聞いていたんですけれども、まさにそのとおりだと思うんですよ。私もいろいろこういうふうに経験をさせていただいて、やはり施設へ行ってボランティア活動をやるというのは、単に掃除をやるとか、あるいはおむつたたみをするではなくて、一番はやはり施設へ入っているお年寄りとの会話なんですよ。お年寄りというのは、やはりこういうふうに施設に入っておりますもので、外のいろいろな情報を得たいという、そういう気持ちがあるわけなんですよ。ですから、ここの中にもボランティアにかかわっている議員さんもおりますけれども、例えば施設へ行ってボランティア活動をやるとすれば、できるだけ施設へ入っている人たちとお話をしてほしいと、そんなふうに私も常日ごろ思っておりました。市長のご答弁がそういう答弁でしたものでよかった。ありがとうございます。 では、最後になりますけれども、先ほど部長の方から答弁いただいたわけなんですけれども、例の拠点の関係で行くのはボランティアセンターですけれども、私も何年かそこにお世話になったわけなんですけれども、今ボランティアのグループもかなりふえてきている。当然、イコールボランティアの数もふえてきているわけなんですけれども、市長もよくいろいろな会議等であの場所へ行かれると思うんですけれども、いかがなものでしょうか。私、最近感じるのは、非常にボランティアにかかわっていただく方がふえてきていると。そんな状況の中で、あの建物が少し狭いような感じもいたしております。 そんなことで、今年次計画で中の改修を毎年やっていただいていると思います。それは、非常にありがたいことなんですけれども、今私が申し上げたように、やはり行政で支援する策というのは、ボランティアの人たちが活動しやすいような環境をつくってやるのがやはり行政の役割ではないかと、そんなように思います。ですから、よくボランティアの数とかグループ数も把握していただいて、もう少し広いスペースの建物が必要ではないかというふうな気がいたしております。 そんなことで、その辺も踏まえて、できればまた検討していただいて、ボランティアの人たちの意見も聞いていただいて、今申し上げたような形をとっていただければありがたいと。すぐどうのこうのということではないんですけれども、そんなことを思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 突然の質問ですから、ちょっと思いつきで答弁をいたしますが、もし狭ければ、野沢会館が物すごく広くまだあいているんですよ。ああいうところを使っていただいたっていいと思うんですよ。今そういうご提案がありましたから、ちょっと一遍私行って、本当に狭いのかどうか聞いてみます。本当に狭かったら、野沢会館の一番南側の下全部あいていますから、幾らでも場所はありますから。 ○議長(上原泉君) 21番、小林君。 ◆21番(小林光男君) 済みません、どうも。そういう方法もあろうかと思います。その辺も含めて少し検討していただきたいと、それを最後にお願いをさせていただいて、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(上原泉君) 小林君の質問は、以上で終結いたしました。 -------------------------------------- △油井邦子君 ○議長(上原泉君) 次に、油井邦子君の質問を許します。 10番、油井君。 ◆10番(油井邦子君) おはようございます。油井邦子でございます。 小林先輩の後、年をとっておりますけれども、新人でございます。一番初めということで大変緊張しておりますが、精いっぱい務めますので、よろしくお願いいたします。 三浦市長、まず大勢の方々の信任を受けられましての4期目のご当選、おめでとうございました。任期中、佐久市のために大いに手腕を発揮され、市民の期待にこたえてくださいますようお願いいたします。 私も、「みんなの声のつなぎ役」をスローガンにして当選をいたしました。みんなの願い、みんなの知りたいことを伝え、そしてみんなと佐久市の発展を願い、住みやすい市にするために活動いたします。介護保険のこと、女性が働き続けるための基盤づくり、子供の教育のこと、保育園、保育所のこと、障害者のことなどたくさんの課題がありますけれども、皆様のご協力をいただきながら仕事をしてまいりたいと思っております。 きょうは、次の2点について質問をいたします。 私は、公約の中に北部小学校の建設を挙げました。その北部小学校の建設についてです。 30年前に、今の小学校に移転をするときに、北部に小学校をつくるからという約束がありました。たしか、この前の市長選挙のとき、北部小学校建設の公約が市長さんにあったと記憶しているんですが、残念ながらまだ実現はしておりません。当時、 1,300名近くの児童が岩村田小学校でありました。現在は、9百余名と減少はしておりますが、また少しずつではありますが、増加の傾向と聞いております。 一方、長土呂地区に目を向けますときに、マンションやアパートがたくさんできておりますが、通学が4キロを超すということで入居を辞退する家族も少なからずあります。交通量がふえ、安心して子供を送り出すことへの不安は日々に大きくなっております。子供たちの通学路も、安全第一ということになりますと、裏通りばかりを通ることになります。4キロ近い距離を、左右の車を確認し、気を配りながらの通学には、特に低学年の児童には負担が大き過ぎます。父母の切なる願いでありますぜひ北部に小学校をとの希望を実現してくださるようにお願いしたいものです。 たまたま、6月5日付の信毎に、市町村共同事業検討委員会の会合が持たれ、佐久市の北部と小諸市南部周辺の小学校建設の提案があった旨の記事を見ました。しかし、文中に合併を目的としたものではないと断りがあったものの、南牧村も参加の意向を示されたと書いてありました。これは、もう避けて通れない時代の流れだと、そんなような気がいたします。 また、佐久広域連合が平成12年4月に発足し、既に消防ですとか老人ホームのように、さまざまな業務で大きな成果を上げております。 施設の展開の項目の中に、関係市町村と一体になって、広域行政圏目標達成のための施策を積極的に展開するとありました。この施策の中に、ぜひ小学校問題のプロジェクトチームを組んで検討することができないかと思います。一日も早い建設の実現に向けて、市長のお考えを伺いたいと思います。 次に、城ケ丘団地、長土呂団地について質問をいたします。 1つは、この2つの団地の改築についての見通しは、いつごろを計画していらっしゃいますか、お聞かせください。 2つ目、今私は長土呂の民生委員をしております。この団地にもよく訪ねます。そのとき、部屋が大分あいております。そして、そこで利活用ということを提案したいと思います。このあいている部屋を1部屋でよろしいんです。月に1回から2回で結構ですので、老人の憩いの場としてお借りをしたいと思います。 昔は、よく隣近所が寄ってお茶飲みをしたものです。ご存じのように、長土呂は大変広うございまして、お年寄りの方に集まっていただこうと思いましても、公会場まではとても歩けないという方が結構いらっしゃいます。せめて、団地の空き部屋をお借りできましたら、ご近所のお年寄りに集まっていただき、一時の憩いの場ができると思うのです。これは、区としても後押しをしようという姿勢でございます。このことについてお聞きいたします。 なお、私は大変左耳が不自由なものですから、申しわけありませんが、お答えはできるだけ大きな声でお願いしたいと思います。 この場所での質問はこれで終わります。よろしくお願いします。 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 油井議員さんも、ご当選おめでとうございました。ひとつ、4年間頑張ってください。 ご質問を2点いただきましたが、小学校の方、大きな問題ですので、私の方からお答えを申し上げます。 小・中学校の配置につきましては、第3次総合計画のこれは改定計画の中で、児童・生徒の増減等の地域事情を考慮し、教室等の増設、通学区域及び学校配置について検討を進めていくという計画が記されております。現在、高速交通網の整備によりまして市内の人口分布が変化をしてきておりますので、特に影響のある岩村田小学校通学区を中心に、人口動態にかかわる基礎資料を得るべく、市内の開発の動きとか人口、児童数の動態調査を継続的に今行っております。 この調査による児童数の推移を見てみますと、市内各通学区により差がございますけれども、現在でも大規模校となっております岩村田小学校通学区におきましては、児童数の増加が予想されております。きのうもご答弁申し上げましたが、平成16年になると1教室ふやさなければいけない。それから、18年になると2教室ふやさなければいけない。これは、うれしい悲鳴でありますけれども、そういう状態になってきております。 調査につきましては、今後さらに進めていかなければならないと考えております。 また、住民の日常生活圏の拡大に伴いまして、行政としてもサービスの提供や地域づくりを行政区域の枠を超えて考えていく必要もあるのではないかと考えますので、過日小諸市と行いました市町村共同事業検討委員会に提案をしたわけであります。 ご質問の岩村田北部への小学校の建設問題につきましては、通学区の再編という大変難しい問題もございますけれども、佐久市全体の児童数の推移を踏まえた上で、現岩村田小学校の規模問題や適正な学校配置を考慮しながら検討を今進めております。 そして、先ほど、30年前に小学校建設のお話があったというお話をしておりましたけれども、その話はまだ私ちょっと聞いておりませんでしたが、私が市長になりましてからも、北部の小学校という話はたびたび私自身も聞いておりますし、なるほど人口がふえてまいりまして、新幹線開通後かなり変わってまいりましたので、北部の小学校が必要だという認識は私も変わりはありません。 そのつもりでいる一方で、中央区にすごい子供たちがふえてきておるんです、猿久保の南部と中央区に。これが、きのうもお答え申し上げましたが、20%入学者がふえてくる。こうなりますと、どうしてもこれは関口議員が前にここでご提案をされたんですが、佐久中央小学校が必要ではないか。これも事実であります。 ただ、その場合、どこまで校区に含めるか。長土呂の場合も、長土呂だけで考えればそれはいいですけれども、では住吉町をどうする、それから向こうの西屋敷の方をどうする。そうなると、地元の了解という問題があるわけです。そういうことも含めませんと、必要なことはわかっていますが、そういう準備をした上でひとつ検討を進めてまいりますが、検討している最中に、小諸市の和田というんですか、境界の向こうにそういう部落があるそうですが、あの辺の子供の数がすごくふえて、小諸市でも南部に小学校が必要だという話を聞いたものだから、それならもう境界を取っ払う時代が来たと。では、小諸市とひとつ一緒にやりませんかという検討にこれから1カ月に一遍のペースで進めてまいりますけれども、もうつくらなければならんという方向は私もよく認識をしております。 そのときに、さっき申し上げた地域、長土呂だけでなくて、住吉町、その他の人たちが、では場所をどうするんだ。これは、種豚場の跡地はもうありますから、土地代も要らないわけですよね。これは、つくろうと思ったら簡単にできますよ。だけれども、こうなりますと引っ張り合いも出てきます。小諸市と一緒になると、では境界かという話も出てきますよね。そういう問題も含めて検討をさせていただきます。 ○議長(上原泉君) 建設部長、浅沼君。 ◎建設部長(浅沼戡治君) 城ケ丘団地、長土呂団地についてのご質問にお答えをさせていただきます。 まず、城ケ丘団地、長土呂団地の改築の見通しについてでございますが、既存公営住宅ストックの有効利用と将来の建てかえ費用、維持管理費用の低減を図るため、各団地において建てかえ、改善、用途廃止等の方向性を策定する公営住宅のストック総合活用計画策定を今年度事業として実施をする予定でございます。この計画案に基づきまして、城ケ丘団地、長土呂団地も含め、市営住宅団地全体について検討を今後してまいりたいと考えております。 続きまして、空き部屋の利活用でございますが、城ケ丘団地には54戸ございまして、そのうち空き家が13戸ございます。また、長土呂団地は、20戸のうち3戸が空き家になっております。いずれも、昭和30年代の建築であるため入居希望者が少ないこと、また建てかえが生じた場合の一時入居先として活用するために、政策的に空き家をつくっているところもございます。 公営住宅は、住宅に困窮している低額所得者に対し、低廉な家賃で貸すことを目的に建設されました住宅でありますので、目的外利用ができませんので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(上原泉君) 10番、油井君。 ◆10番(油井邦子君) お答えありがとうございました。 まだまだ学校の建設は遠い気がいたしますけれども、そんなふうに先ほどおっしゃいましたように、佐久市の北部と小諸市の南部の一緒に学校をというふうな方向に動いているようですので、大変うれしいことだと思いますので、ぜひ建設実現のために方向が定まりますように期待しております。私も、できる限り一生懸命努力して仕事をしてまいります。 それから、空き部屋の件でございますけれども、私も団地をしょっちゅうお訪ねいたします。そして、住んでいる方の悩みを聞いたり、それから住宅の変更ですとか、そういうことをいろいろ頼まれますから、市役所の担当の方のところへ伺って、住宅困窮者であること、低家賃であること、そういうことをいつも言われますから、重々承知はしているんです。承知はしておりますけれども、どうしてもひとり暮らし、65歳以上の独居老人という方がたくさんいらっしゃいますの。それで、訪問しまして、とにかくひとり暮らしは寂しいんですよ。さっき市長がおっしゃいましたように、施設へ入っていても、1人の人は寂しくてぼーっとしているとおっしゃいましたね。そんなふうに、とにかく1人という人は、テレビを見る以外に一方的な情報しか入ってこないものですから、対話をしたいんです。ですから、私がお訪ねしまして、また来るから風邪引かんで元気でやってねと言うと、さよならするんですけれども、なかなか戸が閉まらないで、私も足がとまって、また来るよ、元気でいなねと、そういうふうに帰るんですけれども、何となく帰るのがかわいそうな、もっといてあげたいような、だけれども、何軒も回らなければならない時間の中でそうもしてあげられないから、せめて1つ借りられたら。 私きのうの晩も考えたんですけれども、そのときの担当の方のお話で、電気ですとかガスですとか水道とかとおっしゃったから、もしお借りすることができるのであれば、水だったら私たちがポットを持って、お湯沸かして持っていきます。寒かったらストーブ持って、灯油も自分で持っていきます。そんなふうに、自分たちができることは自分たちでやります。ですから、規則はいろいろ束縛されることはわかっているんです。わかった上で、私はどうしても借りたいという気持ちは変わらないんです。そして、公会場まで行けない方たち、そんなに長い時間でなくて、お昼を挟んで多分3時間か4時間だと思いますので、その方と一緒になって昔話を聞いてあげることもいいですし、一緒に遊ぶこともいいですし、世間話をすることもよろしいでしょうし、そんなふうにとにかくやはり集まれる場所をつくってあげたいと思います。 そして、長土呂広うございますから、本当だったら三、四カ所の場所を借りられましたら、その地域の方たち集まっていただくと、ちょうどいいあんばいに散るんですけれども、なかなか個人のお宅を借りるとなりますと、これは大変なことなんです。そして、見渡したところ、ちょうどいいあんばいに長土呂団地と城ケ丘団地がありますから、ちょっと無理をお願いして借りることができたら、そうすると後は中佐都駅側に1つ、近津の辺に1つというふうに、こんな考えも持っておりまして、長土呂区長とも話しましたら、それはいいことだから、ぜひ応援したいから頑張ってこいよというふうに励まされましたの。 ですから、法律でだめ、何でだめとおっしゃる気持ちも立場上わかるんですけれども、昔から法律にも運用の妙という言葉があるんです。原則と本音と建前ではないですけれども、そんなふうに弾力的に、生かせるところがあったら私も努力してみますので、担当の方もご一緒に、何かいい方法がないかを考えていただけると大変にありがたいと思いますが、もう一度検討してくださいませ。 それからまた、公営住宅でございますから、中には借り手の方できれいに住んでいると言えない方もたくさんいらっしゃることも、私が回っていて、それは事実でございますので、担当の方もしょっちゅう回ってご指導くださっていることがわかりましたし、私自身もその方たちのところを訪ねて、もう少しきれいに住むように、それが最低のルールでありモラルであるということをまた言ってまいりますので、そこら辺はこれからも引き続き担当の方のご指導をよろしくお願いしたいと思います。 時間がありますので、これは通告しておりませんでしたが、ちょっとお話ししてみます。 民生委員会の席上、または市政の懇談会等で、市長はよくシルバーランドのみついを熱く語っておられました。本気で取り組んでいらっしゃるのはよく理解できました。ただ、みついの姿が見えてまいりますと、相生荘から50人移るんだって、そうしたら 100そこそこという数字がはっきりしてまいりましたら、それだったら結局改めて待機者がいっぱいいても入れなくなってしまうのではないという、そんな不安の声が方々から聞こえ始めました。それは、みついをつくられるときに、初めに入所の人数がこのぐらい、このぐらい、こんなふうにという数値が示されなかったからだろうと、そんなふうにも思います。 現に、待機していらっしゃる人数が 200名を超えると伺ったとき、これは何とかしなければ人事ではないというふうに思いましたし、市長は幸い、もう1つつくりたい意思がおありのようでした。それを伺ってよかったと思いますし、先ほど在宅介護、それから施設の介護というふうに話が出ておりましたけれども、これは実際身近に見た者でないとわからない苦しみ。それで、痴呆で徘回をして大変に困っていらっしゃる方が、私の受け持ちの中にもいらっしゃいます。そういう方たちのお話を伺うたびに、やはりこれは施設をもっとふやさなければ、まず自分たちが参ってしまうであろうことをよく承知をしておりますので、ぜひもう1つのホームをつくるということの実現のために頑張ってほしいと思います。 また、私のところにも土地を提供したいから協力してほしいという、そういう申し入れもあります。具体的な構想というものはまだでき上がったわけではないんですけれども、またそんなホーム建設に当たってご指導いただいたり、ご協力をいただくようになるかもしれませんので、そのときはまた担当の皆様方のご協力をよろしくお願いしたいと思います。 ありがとうございました。大分時間が残っていますけれども、また勉強して、9月に一生懸命質問させてもらいます。ありがとうございました。 ○議長(上原泉君) 油井君の質問は、以上で終結いたしました。 ここで、午前10時30分まで休憩いたします。 △休憩 午前10時21分 △再開 午前10時30分 ○議長(上原泉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 -------------------------------------- △中條寿一君 ○議長(上原泉君) 次に、中條寿一君の質問を許します。 20番、中條君。 ◆20番(中條寿一君) 中條寿一です。 早速質問に入らせていただきます。話の中で、通告外の話も多少入ってしまうと思いますけれども、これについての答弁は結構でございます。 まず最初に、育児環境についてお伺いいたします。1、保育園の入所希望者の待機数について、2、保育園の保育内容についてでございます。 6月19日、きのうの信毎でございますけれども、「60年生まれ、浮遊する座標、事件の影の精神風土」という見出しで、これを読んだ方もおられるかと思いますけれども、大阪府の校内児童殺傷事件を初め春菜ちゃん殺害事件、和歌山の毒物カレー事件など、ここ数年の間に注目を集めた事件を見ると、被告、容疑者の年齢が30歳代後半、高度経済成長の真っただ中に生まれ、新旧の価値観のはざまに育ったこの世代は、どんな精神風土とともに生きてきたか、同世代の識者に聞いたというようなことが出ていましたけれども、この後半については略します。 昨日は、東京都杉並区の保育園へ女性が刃物を持って侵入、ちびっこ園での事件、連日なぜこのような事件が次から次へと起きるのか。戦後50年、21世紀に向かってスタートのときに、非常に残念です。 なぜ、私ごときが育児環境でこのようなことを言うのかといいますと、「三つ子の魂百まで」ということわざがあるからです。人の人格形成は、3歳から4歳、または10歳ぐらいで決まると言われています。保育園児から小学校3年生ぐらいまでです。それ以降は、その人の素養、やる気で決まると言われています。このような大切な時期の子供たちを受け持つ保育園、小学校の先生方のご苦労ははかり知れません。価値観の違う親を持つ子供たちのしつけはどうなるのでしょうか。子供たちは野獣である、ほうっておけば手がつけられなくなるとも言われています。しかし、角をためて牛を殺すことになっても困りますが、ある中学の校長さんが親を呼んでこのように指導してほしいと言ったら、それは警察に言ってほしいと言ったそうで、一瞬おれも何と言ったらいいか戸惑ったと苦笑しておりましたが、現場の状況は大変なことになっておるようです。先生方も本当に一生懸命やっているわけですけれども、実情ではほんの一部だろうと思いますけれども、こんな状況にもなっているようです。 また、ある人は、中学・高校で不登校、いじめは、保育園児のときにその土壌はつくられるとも言っています、いじめる側、いじめられる側ですけれども。今の時代、合理化、人員削減当たり前の時代ですが、少なくとも保育園、小学校に関しては一番大切な根をつくっている場所であると思います。どうか、手抜きのないような環境づくりをお願いしたいと思います。 私は、指導者の原点は吉田松陰先生であると思っておる1人であります。そのまた恩師は、長野県出身の佐久間象山であることは周知のことであります。この先達たちの立派なことは、教えると同時に、これが国のためなら命をかけて行動を起こしているということであろうかと思います。かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂、松陰の熱狂的信奉者である三島由紀夫の行動を見てもわかるとおりであると思います。残念ながら、この人たちは法を犯してしまっているところが残念なところだと思いますけれども。 子ども未来館、児童館とすばらしい環境ができました。私どものこれからしていかなければいけないことは、仏つくって魂入れずにならないように、市民一体となって責任を持ってうまく活用することだろうと思っております。私も、公約の中で女性の地位の確立を掲げておりますが、女性の皆さんにも相当の覚悟が必要であると思っております。こういったことも、子供たちの問題を抜きにしては考えられないのであります。舌足らずの発言で誤解を招くおそれがありますが、何のために我々みんなが頑張っているのか、これも価値観の違い、あるいは相違でしょうか。国の宝である子供たちをだれが責任を持って育て、しつけるのでしょうか。予算の配分もなかなか大変な時代に入っておりますけれども、この部分だけは削るわけにはいかないと私は思います。ご所見をお伺いいたします。 2つ目として、特別養護老人ホームについてでございます。 佐久市全体での待機者数は何人ぐらいでしょうか。きのうの回答の中でありましたけれども、今後の対応はどのように考えておりますか、お伺いいたします。 介護保険実施に当たり、各位の大変な努力によりスタートしたわけですが、以前と以後を比較したときに、ショートステイ、ミドルステイの部分でひずみが生じているようでございますけれども、今後の改善をよろしくお願いいたします。 私は、三浦市長なら何でもできると信じてやまない1人であります。よろしくお願いいたします。 3番目として、県道香坂中込線未改良部分の今後の改良見通しについてですけれども、これは長野牧場からリサーチパークの入り口、瀬戸までですが、大型自動車が来るとかなり厳しい状態です。高校生も通学しておりますし、非常に危険な状態であります。県が国に貸している土地なので簡単であると思ったのですが、これがなかなか難儀のようですが、見通しについてお伺いいたします。 さらに、要望ですが、同じ長野牧場ですが、新子田方面、東中学の方からですけれども、来たときにクランク状態になっている道路がありますけれども、これを新子田側から来た道路を直進して、駒場公園の前へ真っすぐにつなげていただければありがたいなという要望でございます。長野牧場正面のところは、関係者の努力で改良されて大変よくなりましたが、今後の都市計画、みどりの基本計画策定の中に織り込んでいただければありがたいというふうに思います。 最後、4番目でございますけれども、跡部の踊り念仏について。 重要無形文化財の指定に伴う今後の対応について、郷土の歴史・文化を守るためにも、市としてどのように対応していけるのかお伺いいたします。 以上でございます、 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 中條議員さんのご質問にお答え申し上げますが、佐久市全体で特別養護老人ホームの待機者数どのくらいいるかということでありますが、既に代表質問でもお答え申し上げてございまして、重複する部分もあろうかと思いますが、申し上げます。 まず、シルバーランドみついの待機者でございますが、他の施設への入所希望と重複している待機者もあるのではないかと思うんです、広域で今配分をしておりますから。しかし、シルバーランドみついの希望者が 214名という数字はきのう申し上げたわけであります。最近、ああいう施設ですから、シルバーランドみついへ入りたいという人かなりふえてきております。しかし、その人たちが果たして特老に入る身体的な適格者かどうかというと、これはまだわからない、希望者でありますから。それは、介護保険法の介護の審査によって決めていきますので、本当に必要な人がどのくらいいるかというような数字がはっきりはしておりません。 そして、高齢化が進んでまいりますと、さらに介護を必要とする高齢者がこれからどんどんふえてくるのではないかと思います。介護の問題というのは、要介護者の重度化や介護の長期化といった実情もあって、また家計を支える担い手やその家族の負担の状況も考えますと、先ほどから申し上げておりますように、どうしても在宅介護の限界と、そして施設介護に軸足を移さざるを得ないということを考えるわけであります。 市といたしましては、その対応策といたしまして、シルバーランドみついと同じ程度の施設を市内に1カ所か2カ所欲しい。ただ、私あと4年の間に2カ所つくるなんて、これはあきませんから、せめて1カ所決めるぐらいのことは急いでしたいなと思っております。 あとの質問は、担当の部長の方からお答え申し上げますが、跡部の踊り念仏につきましては、私この春にちょっとご提案しまして、今松山市の本尊というか、お寺さんがありますね。あそこへ働きかけをしてもらって、何か4カ所あるそうです、神戸市にもあるそうです。そこでひとつサミットをやらないかという提案をこの春私松山市の方へ申し上げてありますので、今向こうの方でいろいろ動いてくれているようでありますので、もうちょっとお待ちをいただきたいと思っております。中身につきましては、また担当の部長の方からお答えを申し上げます。 ○議長(上原泉君) 教育長、依田君。 ◎教育長(依田英夫君) 跡部の踊り念仏についてのご質問にお答えをいたします。 跡部の踊り念仏は、今からおよそ 700年前の弘安2年の冬、鎌倉時代の中期に、一遍聖人が信州佐久郡伴野庄の小田切の里において踊り念仏を踊ったのが始まりとされております。その後、佐久地方各地で伝承されておりますが、跡部地区に伝わる踊り念仏は、その当時の芸能をそのまま伝えるものとして、大変貴重であります。毎年4月の第1日曜日に行われる例会には、神奈川県藤沢市にあります時宗の総本山の遊行寺を初め、遠くは四国松山市からも見学に訪れております。 跡部の踊り念仏は、戦後中断されていたものが昭和27年に再開され、現在跡部区全戸が会員となって保存会を結成し、今なお伝承されております。昭和55年3月に、県の無形民族文化財として指定され、その後記録保存の作成を講ずるべき文化財として、昭和61年12月に国の選択を受け、昨年12月27日には国の重要無形民族文化財に指定をされました。時宗開祖の一遍聖人が広めた踊躍念仏の姿をうかがわせ、芸能の変遷の過程を示し、地域的特色も顕著なものでありますし、国の重要無形民族文化財として、跡部の踊り念仏を後世に正しく伝えていくため、保存会の皆さんとともに保護・保存に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(上原泉君) 保健福祉部長、内藤君。 ◎保健福祉部長(内藤喬需君) それでは、育児環境に関するご質問にお答えを申し上げます。 最初に、市内保育園で現在入所を希望する待機者はいるのかというご質問でございますが、公市立保育園16園あるわけでございますが、この16園の定員が、合わせまして 1,715人になっております。この 1,715人に対しまして、現在 1,681人の児童の皆さんをお預かりいたしましておりまして、まだ定員にも達していない状況でございます。また、市内全園におきまして、ゼロ歳から5歳児までの全年齢層の入所希望者につきまして全員の入所を承諾をしておりますので、入所待機児童は現在おりません。このような状況ですので、希望される皆様はどうぞ入所をしていただきたいと存じます。 なお、さらに年度途中の入所につきましては、厚生労働省児童家庭局保育課長からの保育への入所の円滑化についてという通知がございますが、この通知に基づきまして運用しておりまして、この場合、定員に対して25%の加算が可能となりますので、これで積算いたしますと、入所可能児童数は最大値で 2,100人程度になりまして、まだ 400人余の途中入所が可能な状況でございます。 先ほど申し上げましたように、以上のような状況ですので、どうぞ希望される方はどんどん入所をしていただければというふうに思います。 次にですが、保育園の保育内容の充実についてということでございますが、先ほど中條議員さんがおっしゃいましたように、三つ子の魂百までと昔からよく言われておりますように、児童の保育園で過ごす数年間は、人間の人格形成の上で重要な時期であると認識をしております。日々の保育を通しまして、児童が精神的にも肉体的にも健やかにたくましく成長するよう最善の努力をしているところでございます。 保育士の配置基準につきましては、厚生労働省が定めました児童福祉施設最低基準第33条というところの条項で、ゼロ歳から5歳までの各年齢層別に、保育士1人につき保育できる児童数が規定をされておりまして、佐久市でもこの基準を下回らないように運用をしているところでございます。一例を申し上げますと、ゼロ歳児につきましては保育士1人につき児童3人まででございまして、4歳児につきましては保育士1人につきまして30人というふうに認められているところでございます。 また、障害を持つ児童を受け入れる場合には、佐久市障害児保育事業実施内規の障害児担当保育士加算基準というのがございますが、これに基づきまして保育士の加配を行っておるところでございます。 近年、少子化、夫婦共働き家庭の一般化、そして母子・父子世帯が年々増加傾向にある中で、保育所の果たす役割はますます重要になってきております。市では、保護者の皆様の要望にこたえるために、一時保育の取り組み、それから全園での乳児保育、それから延長保育の推進、広域入所保育の実施、そして地域子育て支援センター事業等の特別保育事業も他市町村に先駆けまして行ってまいっております。また、今年度は国の全額補助をいただきまして障害児保育強化事業を進めまして、障害を持つ児童に対するより適切な保育を目指すなど、保育士の資質向上にも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(上原泉君) 建設部長、浅沼君。 ◎建設部長(浅沼戡治君) 県道香坂中込線未改良部分の今後の改良見通しについてのご質問にお答えをさせていただきます。 一般県道香坂中込線は、国道 254号平賀上宿を起点といたしまして、香坂東地屋敷平線入り口を終点とする延長12.2キロメートルの路線であります。このうち、幅員 5.5メートル以上の改良延長は 9.8キロメートルで、改良率は80%であると県より伺っております。 ご質問の県道の改良区間は、牧場の交差点からリサーチパーク入り口まででありますが、この区間につきましては、ことし3月27日に国道 141号バイパスが開通したことによりまして、伊勢林から国道 254号バイパスまで県より佐久市道への移管が提案をされておるところでございます。 今後の改良につきましては、管理主体が確定後、交通量等を見ながら検討をしてまいりたいと思っております。 なお、昨年、長野牧場前約 1.8キロメートル区間のオーバーレイが行われましたが、この事業は水道事業の受託舗装工事だと伺っております。拡幅改良には、借地権者であります長野牧場の理解や、所有者であります県の承諾が必要でございます。また、新子田方面より来ますクランクの改良につきましては、数年前に直線にするよう計画されたこともございますが、牧場の代替地希望等もありまして実現できなかった経過もございます。 ○議長(上原泉君) 20番、中條君。 ◆20番(中條寿一君) ありがとうございました。 保育園の関係に関しても、それから老人医療の関係に対しても、佐久市の場合、比較的よりかなり順調に進んでいるというふうに再確認したわけですけれども、本当にご苦労さまです。 それから、あともう1つだけ。これは、どなたに質問していいのかどうかわかりませんけれども、1つだけ質問というか、回答要らないわけですけれども、きょうの新聞にも出ていますけれども、北朝鮮の方から日本の新しい歴史教科書をつくる会というところで執筆、編さんした歴史教科書に対する20項目以上の試案があるようですけれども、この辺のところをもしどんなふうにお考えになっているのか、お答えしていただければ結構ですけれども、なければないで結構です。ということは、日本の歴史教科書に対して、外国がとやかく言うべき性格のものではないというふうに私は認識しておるもので、もしそういったことでもって差し支えなかったら、どなたかその教育管理に関する形でどんなふうに考えているかというふうなことが答弁いただければということで、もしいろいろ差し支えがあるようでしたら結構でございますが。 ○議長(上原泉君) 議事進行上、通告以外の発言は控えていただくようにご協力をいただきたいと思います。 ◆20番(中條寿一君) わかりました。 以上でございます。ありがとうございました。 ○議長(上原泉君) 中條君の質問は、以上で終結いたしました。 -------------------------------------- △市川律子君 ○議長(上原泉君) 次に、市川律子君の質問を許します。 15番、市川君。 ◆15番(市川律子君) まず、三浦市長には、4月の選挙では連続4回目を大勢の皆様の信任を受けご当選され、おめでとうございます。私もまた仲間に入れていただき、市民の声を市政に届けて、住みよい社会づくりに努めていきたいと思います。よろしくお願いします。 大阪の池田小学校の生徒殺傷事件の犠牲になられたお子様にはご冥福をお祈りいたします。ご家族の皆様にはご愁傷様でした。関係者の心のケアに成果が上がりますよう祈念しております。 では、通告いたしました男女共同参画社会基本法について、佐久市のお考えをお尋ねいたします。 主権在民、すべての国民は法のもとに平等である。また、国民は個人として尊重されると日本国憲法に明記されております。さらに、男女雇用機会均等法が制定され、1999年6月には男女共同参画社会基本法が制定されました。男性も女性も平等であるということは、法律の上ではさまざまに具体化されております。そして、目に見えてはっきりした形の女性差別は少なくなっているように見えますが、社会の仕組みや慣例、慣行の中に、そしてまた人々の意識の中に根強く残されているのが現状です。少子・高齢化に向かい、市民が今後も活力ある佐久市を目指して発展するためには、家庭、社会においても男性も女性も市民の1人として個性と能力を十分発揮し、あらゆる分野に参画できる社会を実現するための対等な構成員として、ともに活動に責任を分かち合うことによって、調和のとれた豊かな社会がつくられていくと思います。それには、性別にかかわりなく個人として尊重され、平等な立場で、すべての活動にともに参画して責任も分かち合える社会の実現が待たれるわけです。 佐久市では、平成8年に第2次佐久女性プランを制定されました。もう5年が過ぎましたので、第2次佐久女性プランに従って、期待をしながら質問をさせていただきます。 まず、女性の各種審議会等への積極的な登用を図られており、啓発のための講演会なども行われているようでありますが、女性の審議会、委員会の登用の現状をお尋ねいたします。 また、市の女性職員から研修に行ってくるようにと勧められることが以前より多く聞かれるようになってきました。行政の機構や社会、産業構造、そして法制度が目まぐるしく変わっております。さらに、種々技術が日々発達・発展している現状では、常に研修、研さんを積むことは必要なことです。男女にかかわりなくともに学ぶ機会があると聞いて、当たり前のことですが、よかったと思いました。そこで、お尋ねいたします。市の女性職員の係長以上の登用についても現状をお聞かせください。 男女がともに働きやすく生きがいのある社会にするためには、子供を育てるにも家族の介護をするにも、ともに支え合う社会でなければならないと思います。佐久市ではきめ細かな母子保健事業が組まれており、生まれてくる赤ちゃんはすべて健やかに育てられるよう各方面で取り組みがされております。配慮されていることはありがたいことです。また、ついの住みかに在宅を望む人たちにとっても、在宅介護支援、訪問介護事業などの推進を幅広く図られ、さらなる充実に向かって支援されております。育児、介護、家事の多くがまだまだ多くの女性の肩にかかっているのが現状です。社会進出が一段と活発になっている今日、男性が家庭に目を向けるようになったと聞きますが、うれしいことです。男女相互の協力と社会の支援のもとで、育児休業、介護休業を利用されている佐久地区の事業所の実情はどうなっておりますでしょうか、お尋ねいたします。 市の職員についても、男性、女性別に育児休業、介護休業の現状をお尋ねいたします。 第3次佐久総合計画では、男女共同参画社会の形成をさらに促進するため、男女共同参画社会基本法に基づく佐久市男女共同参画プランを策定し、家庭、学校、職場、地域、ここに企業も入れていただけるとありがたいのですが、あらゆる場において男女平等意識の啓発を推進するとあります。男女平等意識とあるのは、男女共同の実現にさらに一歩進んだ佐久市の施策の方向に敬意を表します。 そして、主要施策では、男女共同参画に向けた意識改革を図るため、男女共同参画プランを策定し、男女共同参画基本法の理念、普及を推進するとうたわれております。ここで言われている男女共同参画社会基本法の取り組みについて、理念をお聞かせください。 次に、女性団体連絡協議会のことをお尋ねします。 この会は、お互いの連絡・親睦を深め、学習を重ね、女性の地位、福祉の向上を図り、健康で明るい地域づくりに寄与するという目的に向かって、昭和57年9月に28団体で発足しました。ですから、市内の女性は何らかの団体に所属しており、より多くの人たちが婦人の地域向上、福祉の向上を目指し、活発な活動をしてきました。しかし、現在では17団体に減ったと聞きます。女性問題に対する意識、情勢は、多くの女性がともに学び、理解し合うことが必要だと思います。このように多くの団体が退会した理由はどこにあるでしょうか、お尋ねいたします。 最後に、共同参画社会基本法が成立し、男女平等への道は確実なものとなりました。しかし、まだ実効性はほど遠いものだと思います。例えば、1つの例でも、企業など所得の格差、管理職比率など多くの違いがあると聞きます。国においては男女共同参画を21世紀最大の課題の1つと位置づけていると言われており、また幾つかの自治体でも条例づくりに着手したと聞きます。佐久市においても、男女がともに支え合って、豊かな社会、また人生を送る目標となるような条例づくりを望みます。いかがでしょうか、お尋ねいたします。 次に、城山公園の復元と整備についてお尋ねいたします。 城山公園は、私たち野沢に住む者にとっては、物心がついたころから格好の遊び場で、思い出の詰まった場所です。堂川にかかる太鼓橋は、鉄の欄干はありましたが、後ろに滑り落ちないように、げたに足の裏の力をどう乗せて一気に駆け上げるか、その業は、今思い出しても体じゅうに力がこもります。城山の土手を上ったりおりたり、さんざん飛びはねて汗をかいた後、藤棚の下の石に腰をかけたとき、ひやっとしてそれは気持ちのいいものでした。 また、大伴神社の横にある狭くて急な石段を上ると、そこには大きな木の下の薄暗いところに、小さな秋葉山神社がありました。このほこらにはお化けが住んでいると初めて見たときから思っておりました。度胸試しにはもってこいのちょっと怖いところでした。そのほこらも、いつのころからか取り壊されて、今では石積みだけが残っております。 そして、北側の土塁の下にはひょうたん池がありました。春には、狭い池の縁に紫のアヤメが鮮やかに咲き、夏にはハスの花が優しい彩りで咲きました。冬には、小さな池は一面に凍り、近所の子供たちは朝早くから集まってきて、真っ赤なほっぺたをしてゲロリを履いて、転んだり起きたりしてスケートを覚えました。今では、池は埋められて、草が伸びております。 城山館の土塁も、戦争中は防空壕が掘られ、今野沢会館が建っているところは、終戦後はジャガイモ畑となり、学校からテントウムシを退治に来たことを覚えております。 時代が落ち着きましたら、今度東側の土塁がなくなり、藤棚が壊されて、城山館が壊されて、野沢会館ができました。そこには、大きくなった佐久市の支所ができて、公民館も入って、生涯学習という言葉も生まれて、生きがいづくり、文化活動の拠点として活用されました。現在は、広い庭には滑り台やブランコ、シーソー等遊具が置かれ、大きなケヤキを初め桜の木、草に囲まれた遊び場は、ほどよい日陰をつくってくれています。城山館が移転して平らな更地になったところはゲートボール場になり、そこにはボールを打つ音で目を覚ますぐらい朝早くから人々が集まり、ゲームが始まります。昼間には、幼稚園や保育園の野外授業の場でもあります。そして、よちよち歩きの赤ちゃんが、若いお母さんやお父さんはもちろん、子供の後を追うのが大変なようなおばあさんたちまで来て元気に走り回り、健康な声が聞こえてきます。たまには夕方から、いや、朝からいることもありますけれども、高校生らしい御方々まで幅広い階層の人たちの集う場になり、長い年月が過ぎました。そして、野沢会館が改装して新しくなった取出町の生涯学習センターへ移りました。用事が終わった野沢会館は取り壊されることになりました。取り壊すということは、地上だけですか。土台の方はいかようになりますか。 長い間、近いところで便利に使わせていただき、本当にありがとうございました。やがては、城山公園は野沢地区の核となって、歴史と文化の薫り漂う野沢の町を大勢の人たちが散策する新しい町を見たいものです。そこで、野沢会館を取り壊した後の野沢地区中心市街地活性化の一環としての城山公園の整備をどのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 ここでの質問は以上です。 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 市川議員も、市会議員のご当選おめでとうございます。また4年間、ひとつ頑張ってください。 私から城山公園の整備についてお答えをいたします。 ご承知のとおり、現在の城山公園でありますが、昭和48年に面積 4,800平方メートルの児童公園として都市計画決定をされまして、昭和51年から供用開始になっている公園であります。公園の敷地と旧野沢会館の敷地は、鎌倉時代から伴野氏のやかた跡でございまして、500年近い年月がたっておりますけれども、お堀跡や土塁など、当時の規模を知り得る史跡といたしまして、昭和40年の4月30日に県の史跡の指定を受けております。 公園整備の基本的な考え方でございますけれども、野沢地域市街地活性化の一環といたしまして、伴野城址を中心に周囲の成田山、薬師寺等、伝統的な建築物がございますので、そのポテンシャルを生かしまして、地域の文化、歴史のシンボルゾーンとしてこれから整備を図ってまいります。 整備としての基本的な考え方でありますが、地域の顔といたしまして、周囲のお堀、旧野沢会館敷地を含めまして、面積 8,000平方メートルを史跡公園としての整備を検討いたしまして、地域住民の交流の場としてふさわしい公園にしたいなと思っております。 当面の整備計画でございますが、今年度におきましては国の補助事業の採択を受けまして、まちづくり事業の一環として、公園整備事業で旧野沢会館の取り壊しを今年度予定をしております。また、これにあわせまして、整備の基本計画の策定を行ってまいります。計画の策定に当たりましては、県の史跡に指定されているわけでありますから、県の担当部局と協議をしなければなりません。さきに申し上げました基本理念に基づきまして、地域の皆様方のご意見をお聞きしながら進めてまいります。 あと、男女共同参画社会の問題は、教育委員会の方からお答えを申し上げます。 ○議長(上原泉君) 助役、森角君。 ◎助役(森角芳藏君) 市川律子議員ご質問の男女共同参画社会基本法についてのご質問のうち、市役所職員の女性管理職の登用についてのご質問に答弁を申し上げます。 佐久市では、三浦市長になりましてから、平成2年に女性の管理職を登用をしてございます。まだ平成2年当時は、県下の自治体を調べてみましても、女性の管理職はおらなかったわけであります。そういう面では、佐久市は他の市町村に先駆けて、平成2年からは女性の管理職を登用しておりまして、現在もずっとそのように続けているわけであります。現在でも、まだ17市の中では8市か9市たしか女性の管理職を置いていない、こういうふうなことをお聞きをしておるところであります。そういう中で、佐久市では今申し上げましたように、平成2年からも女性の管理職を登用しておるわけでございまして、現在部長職、これは病院の看護婦長でございますけれども、1人。それから、課長職6人、これは行政病院を除いてありますが、行政の分でありますが、6人在職をしておりますし、これは県下で今一番多い、17市の中で一番多い登用率となっております。長野市、松本市、上田市のような大きな市よりもはるかに佐久市の方が女性の管理職は登用率が多いと、こういうことでございます。 そして、係長はというふうな先ほどお話もございましたけれども、係長職には39人、この中には保育園の園長全員が佐久市の場合には女性であります。係長職として管理職指定をした園長でございます。 幹部職職員を登用するためには、以来性別は問わないわけでございまして、政策形成能力だとか統率力、調整能力などの職務に必要な能力を備えておらなければならないわけであります。このためには、職務経歴の段階で身につけられるような計画的な人事管理が重要でございまして、さまざまな研修派遣等も実施する中で、実務、知識の両面から人材の育成を図るとともに、配置転換に当たってもそうした人材育成の観点を考慮して今までやってきております。また、本人の意欲も大変これは重要でありますことから、平成6年度から佐久市ではご存じのように管理職の応募制度を実施をしておるわけでございます。そういうふうなことも道を開いておるわけでございまして、当時女性からの応募もあったところでございまして、登用に当たっては参考にさせていただいているところでございます。 いずれにいたしましても、住民のニーズの多様化、高度化、社会情勢の変化に柔軟かつ弾力的な対応が必要でございますので、幹部職員の登用に当たっては、女性職員からも管理職としての能力、資質を備え、意欲ある職員については積極的に今後も登用をしていく考えでございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(上原泉君) 教育委員長、岩井君。 ◎教育委員長(岩井信人君) 男女共同参画社会基本法についての中で、市の男女共同参画の理念についてのご質問にお答えいたします。 既に、今議会の代表質問におきまして公明党の和嶋議員のご質問でもお答えしておりまして重複いたしますが、お答えいたします。 我が国では、個人の尊重、男女平等の理念が憲法にうたわれ、男女平等の実現に向けて、法律や制度上の整備等、さまざまな取り組みが進められてきております。しかし、現実社会におきましては性別による古典的な役割分担の意識が慣習の中に残っており、家庭や地域、職場など、さまざまな分野において男女平等が実現しているとは言えない状況にございます。21世紀を迎え、少子・高齢化の進展、高度情報通信の発展など、社会経済情勢の急速な変化に対応していくためにも、男女が互いにその人権を尊重しつつ責任を分かち合い、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会を実現することが日本社会の最重要課題の1つとなっております。 佐久市におきましても、男女共同参画社会基本法に基づき、国の男女共同参画基本計画や長野県男女共同参画計画のパートナーシップ長野21を勘案しつつ、市民1人1人がお互いの人権を尊重し、男女が自立し、互いに支え合う男女共同参画社会の実現を目指すこととしております。平成13年度を初年度といたしました第3次の計画でありますともに開く21佐久市男女共同参画プランにおきましては、男女共同参画意識の確立、政策や施策等決定過程への男女共同参画の促進、男女がともに働く環境整備の促進、家庭や地域における男女共同参画の促進、男女がともに健やかに暮らせる環境整備の促進など、男女共同参画社会の実現を目指した計画を策定したところでございます。 ○議長(上原泉君) 教育長、依田君。 ◎教育長(依田英夫君) 佐久市における女性の審議会委員会等への登用の現状についてのご質問にお答えいたします。 平成12年12月1日現在の調査でありますと、審議会並びに委員会の総数は62団体ございます。委員の総数は 1,265名でありまして、そのうち女性の委員は 270名でございます。登用率で申しますと21.3%で、平成8年度の登用率は18.1%でございましたので、 3.2ポイント上がってきております。 男女がともに喜びも責任も分かち合う男女共同参画社会の形成を図っていく上におきましては、行政機関等における政策や方針の立案や決定過程への女性の参画拡大は、男女共同参画社会の基盤をなすものであります。男女共同参画社会基本法におきましても、男女共同参画社会の形成についての基本理念の1つとして、政策等の立案及び決定への共同参画を掲げております。社会のさまざまな分野に男女双方の意見がバランスよく反映されることは、豊かで活力ある社会づくりにつながりますので、各種審議会や委員会等の委員に男女にかかわりなく登用するよう努めているところでございます。 次に、女性団体連絡協議会の現状についてのご質問にお答えいたします。 佐久市女性団体連絡協議会は、佐久市の各種女性団体相互の連絡と親睦を深め、学習を重ねることにより女性の地位と福祉の向上を図り、健康で明るい地域づくりに寄与することを目的とした組織でございます。本年は、発足から18年を迎えておりまして、この間、研修会や講演会の開催とともに、教養、保健、福祉、生活などの部会を設けて学習を深めております。また、環境問題では、ごみの減量としまして、牛乳紙パックの回収によるリサイクル運動を進めているところでございます。また、佐久平駅前の多目的広場の植栽の一部としまして資金の寄附をいただくなど、環境問題にも取り組んでいただいております。 ご質問の参加団体の減少でございますが、今年度は17の女性団体が参加をしておりますが、発足当寺と比較しますと減少している状況でございます。女性団体連絡協議会は、女性の各種団体による組織としての参加でありますので、参加していない団体や参加を取りやめた団体など、それぞれの団体に理由があろうかと思われます。女性団体の中には、組織構成員の減少や活動の停滞など団体の組織自身の要因によるものもあり、一概に原因は挙げられないのではないかと考えております。 いずれにいたしましても、佐久市の女性団体による組織でありますので、男女共同参画としての地域社会づくりを担っていただくために、活動を見守ってまいりたいと考えております。 次に、佐久市は男女共同参画の条例を制定するかについてのご質問にお答えをいたします。 ご質問につきましては、既に公明党の代表質問で和嶋議員さんにお答えしておりますが、平成11年6月に男女共同参画社会基本法が施行されました後、本年の3月現在、男女共同参画推進条例または男女共同参画基本法条例が制定されておりますのは、全国で17の自治体でございます。県段階での条例の制定につきましては、8都道府県が制定をしております。新聞報道等によりますと、多くの県では今後の対応について、条例制定の必要性について検討中、制定に向けて検討中、条例のあり方について検討中、また男女共同参画計画を推進する中で研究をするなどとしております。 長野県は、条例ありきではなく、男女共同参画を推進する方法について検討し、その結果として条例制定の可能性もあるとしております。具体的な施策の裏づけや女性の自主的な参画などにより、家庭や地域、そして職場や学校で男女がともにそれぞれの能力と個性を発揮し、対等な立場で参画できる社会づくりが必要と考えております。したがいまして、佐久市におきましては佐久市男女共同参画負プランに基づきまして、今後もなお一層の男女共同参画社会の形成に向けました取り組みを推進してまいりたいと考えております。 ご質問の男女共同参画基本条例や男女共同参画推進条例などの制定につきましては、いましばらく状況を見守る中で検討してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(上原泉君) 総務部長、上原君。 ◎総務部長(上原章君) 市職員の育児休業、介護休業の現状について、私の方からお答えを申し上げます。 ご存じのように、ますます進展してまいります少子・高齢化社会の中で、子の養育、家族の介護を行う者の職業と家庭との両立に寄与することを通じ福祉の増進を図り、社会及び経済の発展に資することを目的に、平成4年4月に育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律が施行され、佐久市においても平成4年4月に育児休業等に関する条例の制定及び勤務時間及び休暇等に関する条例の一部改正を行っております。内容を申しますと、育児休業につきましては産まれた子が満1歳に達するまで、介護休業につきましては1つの継続する状態ごとに14日以上3カ月を限度として付与するものであります。 最近の状況で申し上げますと、育児休業につきましては、平成10年度9人、平成11年度19人、平成12年度13人の休業がありました。また、介護休業につきましては、平成10年度1人、平成12年度1人休業をとっております。育児休業、介護休業、この制度での休業者は、すべて女性職員でございます。 ○議長(上原泉君) 教育次長、黒沢君。 ◎教育次長(黒沢俊彦君) それでは、私の方から、ご質問の中の事業所の育児休業、介護休業の実情についてのご質問にご答弁申し上げます。 事業所や企業に働く労働者に対します育児休業、介護休業につきましては、平成3年に育児休業法が公布され、その後平成7年に育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律、いわゆる育児、介護休業法と改正されました。平成11年には、これまで努力義務となっておりました介護休業制度が事業主に義務づけられ、施行となりました。主な内容としましては、男女の労働者は満1歳に満たない子の養育のために育児休業を取得できること、育児休業を取得しない労働者のために短時間勤務などの措置がとられなければならないこと、要介護状態の親族を介護するために、3カ月を限度に介護休業を取得できるなどでございます。 ご質問の事業所における育児休業、介護休業の実情でございますが、佐久公共職業安定所のお話を伺いますと、佐久管内の雇用保険加入事業所は 2,116事業所あります。被保険者数は、男女合わせて2万 2,849人でございます。平成13年5月末時点での育児休業取得者は40人とお聞きしております。 なお、制度的な育児休業や介護休業を取得できる従業員の総数などにつきましては詳細な資料がございませんので、全体で見る企業取得率につきましては把握ができない状況でございますので、ご理解をいただきたいと存じます。 そして、平成11年度の全国女性雇用管理基本調査によりますと、全国的には育児休業制度の規定がある事業所は、事業所規模5人以上で53.5%でございます。また、介護休業制度の規定がある事業所は、事業所規模5人以上では40.2%でございます。これらの事業所で出産にかかわります育児休業取得者は、女性が56.4%、男性が0.42%という状況でございます。常時雇用労働者のうちで介護休業取得者は0.06%となっております。 なお、平成9年度の長野県女性雇用環境調査によりますと、育児休業制度を利用しなかった理由につきましては、子供の面倒を見てくれる家族がいるから、経済的に苦しいから、とりづらい雰囲気だから、同僚に迷惑をかけたくないからなどが挙げられております。 男女共同参画社会基本法では、男女共同参画社会の形成についての基本理念の1つとしまして、家庭生活における活動と他の活動の両立を掲げております。男女共同参画社会では、子供の養育や家族の介護等、家庭生活における活動は、家族を構成する男女が相互の協力によりともに責任を担うとともに、また社会がこれを支援していくことが重要になっております。佐久市といたしましては、佐久市男女共同参画プランに基づきまして、仕事と育児、介護の両立に関する意識啓発活動を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(上原泉君) 15番、市川君。 ◆15番(市川律子君) ご答弁ありがとうございました。 今の育児介護休業法ですけれども、立派な法律ができておりますけれども、経済的に苦しい、同僚に悪いからと、いろいろと周りの人たちに気を使ってとれないとか、子供の面倒を見てくれる人がいるからとらなくてもいいというのは幸せなんですけれども、とれない人たちのための法律だと思うんですけれども、この辺が何となく、とれるようになればいいなと思います。それにしても、市役所とか公務員関係が、そういうとりやすい環境を周りからつくっていくのもひとつ大事なことだと思います。 それから、佐久市は、ほかの市に先駆けて、女性の管理職登用を積極的にされていると聞きまして、本当にありがたいことだと思っております。管理職の登用には性別を問わないで、実力を優先と聞きました。どこもそういうふうになってくれるといいと思いますが、なかなかまだまだな気がいたします。 それから、女団連の退会、いろいろ理由は聞いておりますけれども、それぞれ女性の地位向上で頑張っていってほしいと思います。 それから、審議会、委員会の登用についてですけれども、この4月の選挙には女性が5人立候補しました。次は、さらに倍にふえることを願っております。そして、審議会や委員会の登用率がことしは21.3%ということですけれども、まだまだ21.3%です。クオーター制という制度もあります。男女の性が、どちらかの性が40%になるように、何かご配慮お願いしたいと思います。 それから、夕べのニュースで、小泉首相は男女共同参画会議で、働く女性を支援するために、仕事と子育ての両立支援策として、保育園をふやすための予算を早ければこの22日の国会へ上程するという報道をしておりました。小学校なんかの空き部屋を利用されるようですけれども、政策が着々と国の方では実行されていて、本当にありがたいことです。そして、中央省庁再編のときにも、従来の省庁の局数が合計で 128あったのを当初95に減らす予定でした。それを、男女共同参画局を新しくつくって96にしました。こんなようなことも、男女共同参画社会基本法が政府にとっても重要な課題であるということで、国民にとって必要なことだと思います。 長野県では、塩尻市が一番初めに条例化されました。宮城県の人口1万 5,000人の岩出山町も条例化されております。北海道の様似町と言うんでしょうか、人口 6,400人の町ですが、これらもしております。そして、既に制定されている県が8件で、市がやはり8市あります。そして、検討を進めている県が、青森県、奈良県を含めて11県あります。男女共同参画社会基本法が制定されて、この6月でちょうど2年です。この間に、これだけの市、町に条例が制定されたり検討されているということは、男女の人権を守るという基本法の取り組みの必要を国民が感じているからだと思います。 佐久市でも、しばらくは検討というお話ですが、十分検討され、早期制定を強く要望いたします。検討期間は、ともに開く基本計画の最終年の17年でしょうか。なるべく早くお願いしたいと思います。 城山公園を核に、野沢の活性化について。 鎌倉時代の初期につくられた伴野氏やかたのあとの城山公園には内堀があり、それを取り巻くように成田山、金台寺、そして白壁の蔵があり、町の中を流れる水路は、その昔は大小20の外堀があったようです。今も、当時の型を残して、豊かな水が流れております。城山公園は、幾度となく内部が改造されていますが、史跡公園だからといっても結構改造されています。それでも、 800年余り、大体の形を残している豪族のやかた跡というのは、甲府以北にはほかには類例がないものだそうです。そして、南側にある金台寺には、一遍聖人の踊り念仏の歴史と絵巻が残っています。そして、わずか数メートルですけれども、外堀を挟んで甲州街道の道も昔のままに残されております。成田山の歴史も、また千葉につながりますし、十二町の商店街は、その昔は野沢郷の肥沃な土地でとれたお米の問屋街だったとか。歴史をたどるのは本当に楽しいものです。野沢の祇園祭は、歴史と伝統をあわせ持っており、お客様を呼ぶには最高の出し物だと思います。 このような歴史や文化、伝統、風物、自然に知恵を加えて、この地域に散策コースをつくり、ショッピングパークを描いてみたいと思います。城山公園の土塁の上にも利用したマレットゴルフ場、広場にはゲートボール場、子供の遊べる遊具も備えて、それから金台寺や成田山の参道は石畳にして、趣ある参道を歩き、内堀や外堀にはコイやフナなどを泳がせ、コイの一生をパネル展示するところ、そして特産のコイです。おいしく食べるところもつくりたいと思います。地場産業では、造り酒屋の見学コース、佐久市の日本酒は掛け値なしおいしいから、宣伝もしなければと思います。そして、お店ものぞいてもらって、一回りできるような散策コースはいかがでしょうか。野沢地区を探したら、歴史の中に多くの財産が眠っております。まだまだたくさんあります。商店街の活性化は、行政と商店と市民が自分たちのために何かをすることが大事だということだと思います。 以上、要望やお願いをいたしましたが、お答えがいただけるところがありましたらよろしくお願いします。 ○議長(上原泉君) 15番、市川君。 ◆15番(市川律子君) では、これで終わりにいたします。要望させていただきます。 ○議長(上原泉君) 市川君の質問は、以上で終結いたしました。 ここで、昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時40分 △再開 午後1時00分 ○議長(上原泉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 -------------------------------------- △花岡茂君 ○議長(上原泉君) 次に、花岡茂君の質問を許します。 5番、花岡君。 ◆5番(花岡茂君) こんにちは。花岡です。 初めての選挙で、またきょうは初めての発言ということで、よろしくお願いしたいと思います。 市長さん、当選おめでとうございました。私も、4年間というのがこれから今までの仕事と変わって大変だなという部分を感じております。 それでは、本日は地元の問題に限って取り上げてまいりたいと、このように思います。 まず、第1は、国道 254号平賀バイパスの全線開通についての見通しについてお聞きいたします。 この 254号の問題については、前議会にもあるいはたびたび取り上げられております。くどいと思われるかもしれません。しかし、この問題は、騒音と振動に悩まされ、そして身の危険を感じて毎日生活している沿線の住民にとっては避けて通れない問題なのです。お許しいただきたいと、こういうふうに思います。 私たち長い間夢見ていたバイパス工事が、国道 141号との接続点において橋台、橋脚が姿をあらわし、目に見えてまいりました。本当に喜んでおります。この工事、第1期工事と2期工事とに分かれ、1期工事は中部横断自動車道の盛土運搬のために、県道香坂中込線の交点までと聞いております。そして、工期も14年度中と聞いております。 さて、ここで、地元が心配していることがございます。それは、1期工事と2期工事の間があきはしないか、工事を続けてやってもらえるだろうかということです。もし、中断して1期工事だけであれば、現在の 254号の危険性は改善されないだろうと想像されるからです。254 号は、大型車が列をなして走ってきます。1期工事だけで開通したときのことを考えると、平賀の信号から大型車がこのバイパスに入るために、香坂中込線に回れるでしょうか。2月に小学生の事故のあったあの辺は、大型車がすれ違えるだろうか。そして、御家橋がその重量に耐えられるだろうか。また、 141号側からいい道ができたと思って入ってきた大型車が、県道にぶつかって右往左往するという事態が発生しないだろうか。これらのいろいろ考えますと、平賀の信号から香坂中込線に回ってバイパスに出るということは無理と考えられ、現 254号の交通量は変わらないことになります。これでは困るのです。一日も早く中込・内山間を全線開通させてもらわないことには効果が上がりません。 昨年からことしにかけ、2名の小学生が交通事故の犠牲になりました。そのほかにも、死亡事故の多い国道です。これらの事故をなくし、安全を確保するためには、基本的にバイパスの全線開通以外にはありません。時節柄、公共事業の抑制が取りざたされております。そういうことで心配はしておりますが、一日も早く全線開通に向かって格段のご配慮をお願いするとともに、この見通しについてお伺いいたします。 第2は、県道三分中込線の通学路の整備についてお聞きいたします。 この道路は、通勤時間帯を中心に相当の交通量がありますが、整備がおくれています。そして、その一部は城山小学校、中込中学校への通学路となっております。通学路としての歩道部分には整備されていない部分があります。歩道の用地のある部分も、砂利道であったり、石ころがごろごろした状態のところもあります。歩道用地のない部分は、車をよけながら車と一緒に通行しなければならない危険な状態です。 2月に小学生が犠牲となった横断歩道には、つい1週間ほど前に信号機が設置されました。ありがとうございました。本当にうれしいことです。でも、この信号は前から要望してあったものです。もし、この信号が設置されていたら、あの事故は防げたかもしれません。この信号機について、亡くなった小学生のお母さんは、もっと早くつけてほしかった、ただそれだけですと語ったそうです。短い言葉ながら、本当にその気持ちがわかります。 人の命は、何にも増して優先されなければなりません。常和の通学路も、事故があってからでは遅いのです。事故が起きる前に整備していただきたいと思います。この通学路の整備についてお聞きいたします。 第3は、中込会館について、ホールの利用状況と移転新築の計画についてお聞きいたします。 中込会館は、中込町役場の用地として用意した土地が佐久市に合併したために不要となり、そこに建設したと聞いております。したがって、中込会館の建設は、40年ぐらい前のことと思われます。当時は、固定席 500余という近隣にないすばらしいホールとして注目を集めたことと思います。もちろん、今のような車社会が来るなど予想もしなかったころのことですから、当然のことと思います。現在は、駐車場がない、音響が悪いなど、ホールはほとんど使われていないのではないかと思います。客席も必要とするいわゆるホールとしての利用状況をまずお伺いいたします。 次に、この会館は、1階はホールのほかには事務室と管理人室だけ、2階には和室、洋室、料理教室が1室ずつというように、ホールの数が少ないつくりです。また、利用するグループの人などからは、高齢者は2階に上るのは大変だという声もあります。トイレが1階にしかなく、2階にいれば大変だという声もあります。これらの問題は、ホールを主体にした建物であるから仕方がないとは思います。しかし、もしそのホールがほとんど使われていないとしたら非常に効率の悪い建物ではないかと、このように思います。 勤労者福祉センターが完成いたしました。市内に本当にあのようなホールができたということは、小さいながらもうれしいことです。これによって、中込会館のホールは使命が完全に終わっていると考えるべきではないかと、このように思います。それから、会館前の道路も拡幅計画があり、狭い駐車場がますます狭くなってしまいます。 以上のことを考慮すれば、地区館を順次整備する計画の中で、まず中込会館の整備をしていただきたいと思います。 移転新築については、既に区長会の意見としても要望されていると聞いております。野沢会館は整備されました。今度は中込会館をとお願いするわけですが、その移転新築計画についてお伺いしたいと思います。 以上でございますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 花岡議員さんも、4月15日の市議会議員の選挙ご当選おめでとうございました。この4年間、花岡議員さんは 254をしょっている議員さんであります。ひとつよろしくお願いをいたします。 まず、国道 254号問題、その後の通学路の整備とあわせて建設部長からお答え申し上げますが、最初にちょっと私から総論的にお話を申し上げますけれども、初代の市長さんが、内山の扇橋までともかく道路を整備いたしました。そこで中断をしてしまったわけですよね。こういう国の事業が中断いたしますと、寝た子を起こすということは本当に難しいことだということをもうつくづく味わわされました。 私も、市長になりまして数年たってから、また地元からいろいろ問題が起きてきまして、実は建設省へ行ったんですよ。そうしましたら、そのときのトップの人が 254の陳情書を見まして、依田さんお元気ですかと、こう来たわけですよ。相当たっていますよね。ご存じなんですか、 254久しぶりだと、こう言うんですよ。知っているんですかと言ったら、ちょうどその建設省のトップが高崎の工事事務所にいて、依田さんが内山トンネルあけるときにもう大変な交渉をやらされたと言うんです。当時、まだ依田さんは悠々自適だったものですから、お元気ですよと言ったんですが、大変な人でしたねと、だんだん依田さんの思い出話になりまして、それはそれでいいんですけれども、もう一度中断したら、本当に寝た子を起こすことは大変であります。特に、佐久市の場合は、新幹線問題が起きまして、 141のあの道路問題もあったわけですよね。よく陳情に行きますと、どっちが優先順位上だと、こうやられるわけですよ。私としては、こっちが1位、こっちが2位ということは言えないですよ、両方とも重要な路線でありますから。 やっと、その寝た子を平成12年度起こしたわけであります。その起こした理由は、ちょうど中央横断自動車道の土取りという問題があったわけですよ。ともかく、1期工事として、香坂中込線のところまでやることになりまして、おかげさまで工事が竣工しております。そこから先また中断したら、これは本当に私も大変なことになると思います。花岡議員さん、地元のこれをしょって立っている議員さんですから、ぜひひとつ中断しないように、また一緒にひとつこれから陳情、その他お願いを申し上げたいと思います。 あと、細部につきましてはまた部長の方からお答えを申し上げます。 そして、中込会館の問題でありますけれども、この会館はもう駐車場が狭くて、利用者の皆さんに大変ご不便をおかけしているわけであります。この駐車場につきましても、過去に用地交渉を重ねた経過があるわけですよ。ところが、地権者の皆さんの合意が得られないで現在に至っているということであります。 これから、会館の移転新築につきましては、地域活性化対策とか、あるい周辺の開発も視野に入れながら、他の集会施設との関連もありますので、これはひとつ検討してまいりますけれども、今計画はありません。しかし、地元の中込地区の皆さんのご意見も伺わないと、後でまたいろいろと意見が出てきたら大変でありますので、また中心市街地活性化の問題に含めてこれはひとつやっていきたいと思っております。 実は、中込会館もあの駐車場ではどうしようもないものですから、私は市長に就任した早々、その問題ちょっと取り上げたことがあるんですが、ちょっと地元の皆さん方のご理解を得られませんでした。あれを移転という問題で、地元がなかなかご意見取り入れられませんでまことに残念だったんですけれども、今は全く計画はありませんが、これからひとつ何としてもやらなければならない問題の1つであります。 そして、繰り返し申し上げますが、 254は今佐久市にとって一番大きな課題ではなくて宿題であります、宿題というのはすぐやらなければならん問題でありますから。そういう認識で今おりますので、ぜひひとつこれからご協力をお願いを申し上げます。 ○議長(上原泉君) 建設部長、浅沼君。 ◎建設部長(浅沼戡治君) 国道 254号平賀バイパスの全線開通の見通しについてのご質問にお答えをさせていただきます。 国道 254号は、地域住民の生活道路であるとともに、上信越自動車道や国道18号の補助幹線的役割も担っており、群馬県から佐久市、松本方面へ向かう道路として、大型車両の交通量が非常に多くなってきております。このようなことから、沿線住民の皆様にとりましては、交通の危険、騒音等、生活環境の悪化が著しくなってきております。市街地での交通渋滞の早期解消や交通事故防止を図るため、バイパスの早期完成につきまして、地元期成同盟会の皆様方と関係機関に強く要望を実施してまいりました結果、ご承知のとおり、国道 141号、佐久情報センター先から県道香坂中込線までの第1期工事区間であります延長 1.2キロメートルにつきまして平成11年度より工事着手をしていただき、平成14年度には完成予定と伺っております。 第2期工事延長 2.1キロメートルの今後の見通しについては、1期工事完了後の着工と聞いております。第1期工事完了後、引き続き第2期工事に着手していただき、一日も早い全線開通ができますように、国道 254号内山・平賀・中込間バイパス建設促進期成同盟会の皆様方とともに、関係機関へ今後とも積極的に要望をしてまいる考えであります。 次に、県道三分中込線の通学路の整備についてのご質問にお答えいたします。 県道三分中込線は、佐久城山小学校、中込中学校への通学路になっておりますが、常和入り口より佐久城山小学校間、延長 710メートルのうち約 340メートル間につきましては、佐久建設事務所において平成元年度より幅員 1.5メートルから 2.5メートルの歩道が整備されてきております。また、今年度の計画といたしましては、用地契約済みの約50メートルを施工していただけると伺っております。 しかし、残り 320メートル間につきましては、関係区の区長さん方にもご協力をしていただき、再三にわたり用地交渉を行ってまいりましたが、地権者の協力が一部得られず、工事が中断したままになって今日に至っておるところもあります。児童の交通安全のために、今後も粘り強く用地交渉を行っていただくなど、佐久建設事務所へ事業施行を要請してまいりたいと思っております。 以上でございますが、よろしくお願いします。 ○議長(上原泉君) 教育次長、黒沢君。 ◎教育次長(黒沢俊彦君) それでは、私からは中込会館の整備についての中で、特にホールの利用状況についてということでご答弁申し上げます。 本年度に入りまして、4月、5月と2カ月がたったわけでございますが、その間のホールの利用状況について申し上げますと、13件の利用に対しまして、利用人員が 328名でございました。同様に、昨年度同期を見ますと、21件の利用に対しまして、人員が 1,198名でございました。利用人員で見ますと 870名の減少となっております。 なお、ホール以外の会議室の利用状況につきまして、本年度4月、5月分の利用状況を申し上げますと、 112件の利用に対しまして、利用人員が 1,468名でございました。同様に、昨年度同期を見ますと、 106件の利用に対しまして、利用人員が 1,410名でございましたので、会議室では利用件数が6件増加し、利用人員では58名の増加となっております。 中込会館全体での利用状況について見ますと、平成12年度では平成11年度に比べまして多少減少していますが、ほぼ横ばいの状況でございました。 いずれにいたしましても、新勤労者福祉センターができましてまだ2カ月を経過したばかりでございますので、その影響があるかどうかというご質問につきましては、今後の利用状況を見ないと把握しづらいところがございますので、ご理解をお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(上原泉君) 5番、花岡君。 ◆5番(花岡茂君) それでは、最後のホールのご回答について、もう一度お聞きいたします。  328名の利用があったということですが、これはどんな行事のものだったですか。ただ単に、コーラスとかそういうものの練習場として使った数ですか。その辺についてお聞きしたいと思います。 ○議長(上原泉君) 教育次長、黒沢君。 ◎教育次長(黒沢俊彦君) ただいまのご質問でございますけれども、4月、5月の利用状況につきましては、グループとしましては佐久女性コーラスグループですとか、更生保護婦人会の皆さんですとか、そういったコーラスグループの皆さんが主でございます。あと、佐久女性市民ふれあい学級ですか、そういった皆さんも利用をいただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(上原泉君) 5番、花岡君。 ◆5番(花岡茂君) それぞれご回答ありがとうございました。  254号、この問題は、市長さんご指摘のとおりに非常に大きな問題だと思います。東の玄関口としてするっと入ってこれるのはやはり 254かなと、こういうふうに思っております。その中で、今後また一日も早い開通に向けて、私も頑張りますが、また理事者の皆さんもひとつぜひお願いしたいと、こういうふうに思います。期成同盟会も、今度市長さんが先頭に立っていただいたということで、地元もまた一生懸命になります。お願いいたします。 それから、通学路の問題ですけれども、順次整備していただくということですけれども、まずぜひ事故の起きないうちに整備をしてほしいというのが私の希望です。そして、常和の入り口から先にも、今度天神橋の向こうにも団地ができました。それから、臼田町との間の境界線の近くに団地もできました。将来にわたって、やはりあの町境までの拡幅、そして通学路、あるいは歩道の整備が必要かと、こういうふうに思います。当然、県道ですから、市のサイドの簡単なことではできないと思いますけれども、またひとつ整備方よろしくお願いしたいと、こういうふうに思います。 それから、中込会館の問題、本当に駐車場がないということだけで使われない部分が非常に多いと思います。先ほど、バルーンの会場のことでも駐車場が足りないということが出てきたんですけれども、今何をつくっても、駐車場がないときにはもう使われないというふうなことになろうかと思うんです。今度運動公園ができるということをお聞きしまして、その図面を見せてもらったときも、これでは駐車場が少な過ぎるのではないかなというふうに感じたことがあります。バルーンの会場は1年に何日かですけれども、運動公園となると相当何回も使われるということであれば、やはり駐車場の整備というものが絶対必要ではないかと、そういうふうに思います。運動場のことは、ここには書いていなかったんですけれども、駐車場と関連したことで、希望意見として、今度の計画の中で駐車場をたくさんつくってほしい、そのことを希望いたしまして、以上で私の質問を終わりにいたします。ありがとうございました。 ○議長(上原泉君) 花岡君の質問は、以上で終結いたしました。 -------------------------------------- △市川将君 ○議長(上原泉君) 次に、市川将君の質問を許します。 2番、市川君。 ◆2番(市川将君) 2番、市川将でございます。よろしくお願いいたします。 三浦市長、4選目ご当選おめでとうございます。4年間よろしくお願いいたします。 質問の前に、一言ごあいさつを申し上げさせていただきます。 梅雨時のうっとうしい日々が続いていますが、諸先輩方にはいよいよご健勝でご活動されていることとお喜び申し上げます。思えば、2カ月ほど前に市会議員としての当選証書をいただき、支援者並びに市民全体の奉仕者として尽力せねばならぬ立場になったと考えると、身の引き締まる思いであります。しかしながら、1年生議員、西も東も前後もわからぬ無我夢中のときでありますので、これからの質問に当たり、その技法や言葉遣い、あるいは態度などに不自然のところも多々あると思いますが、質問の真意をご賢察くだされて、親切、的確なるご答弁をお願いする次第でございます。 それでは、通告に従って質問させていただきます。 第1項目として、国道 254号バイパスと城山小学校、中込小学校の通学路との交差点の歩道橋建設見通しについて質問させていただきます。 国道 254号バイパスは、平成13年度には滑津川近辺が本格的に着工され、御家山までの第1期工事が始まる見通しであります。待望のバイパスがようやく見えてきたことに喜びを感じます。第2期工事が早期に始まり、全線開通を早く実現できるようお願いいたします。 しかし、1期工事だけで供用開始された場合、城山小学校、中込中学校の通学路との交差点が非常に危険な場所になることは、 100人中 100人が想像するところであります。城山小学校2年生の児童が亡くなったという痛ましい交通事故が二度と繰り返されないためにも、交差点は歩道橋建設以外はないと思います。歩道橋建設の見通しと、現在の計画を伺いたいと思います。 次に、2項目めとして、佐久総合運動公園の進捗状況についてお伺いいたします。 佐久運動公園も、埋蔵文化財の発掘調査が始まり、総合運動公園のできる場所がわかり、地元住民の関心も日に日に高まる一方であります。その反面、地元住民は現在の発掘調査現場を見て非常に心配しております。急傾斜に浮土状態であり、雨が降ったときのことを思うと非常に心配であります。梅雨末期の大雨、秋の台風による大雨と、心配される時期に来ています。大雨により流れやすくなった土砂が排水路を埋め、あふれた水が水田、住宅へと流れ込む危険があります。そこで、運動公園完成後と工事期間中の両方の排水対策も含め、現在計画されている佐久総合運動公園の施設内容と、今後の整備見通しについてお聞かせください。 第3項目として、瀬戸原地区の県営農村活性化住環境整備事業の進捗状況について伺います。 平成8年度より、瀬戸原地区県営農村活性化住環境整備事業として着手し、いよいよ最終段階に入りました。平成14年度完了に向けて、1カ所以外は計画どおり進んでいると瀬戸原地区実行委員よりお聞きいたしました。問題の1カ所とは、瀬戸原地区の中央を東西に走る集落道1号の南側の歩道がいまだ手つかずの状態とのことであります。この集落道1号の南側の歩道は、この整備事業とは別に、別途佐久市独自で施行する計画とお聞きいたしました。この南側歩道の今後の計画を含め、平成14年度完了間違いないかお聞かせください。 第4項目として、下水道工事の今後の計画についてお伺いいたします。 佐久市の水洗供用率は、平成13年3月末で75.6%です。残り24.4%の未施工地区の皆さんは、自分の地区はいつ水洗になるのか、市長さんは自分の地区を忘れているのではないかと強く心配しています。未施工地区の皆さんが安心できるよう、未施工地区はどことどこか確認も含めて、今後の下水道工事の計画をお聞かせください。 以上、通告に従いまして質問をさせていただきました。ご答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 市川議員さんも、市会議員当選おめでとうございました。4年間、ひとつよろしくお願いをいたします。 それで、ご質問ですが、国道 254号線さっきお答えしたばかりですので、余りにも重複し過ぎますのでもうよろしいかと思いますけれども、ただこれだけは申し上げておきます。佐久市で一番問題のところだということ。そして、交通安全対策のこれが何よりの一番の大きな柱だと、 254号の全通が。それは、私は認識をしております。市川さんも、地元の議員でありますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 あと、道路問題、公園問題、それから瀬戸原は担当部長の方からお答えしますが、下水道工事の方は私の方からお答えをいたします。組合長でもありますから、私の方からお答えを申し上げますが、佐久市の公共下水道事業につきましては、計画区域面積 1,642ヘクタール、それから事業実施のための認可区域面積は 1,354ヘクタールとなっております。公共下水道事業につきましては、計画区域の決定を佐久市で行いまして、事業の実施は、佐久市と臼田町で昭和48年の5月1日に設立をいたしました一部事務組合の佐久下水道組合で行っております。ここで私が組合長を務めております。 今後の下水道工事の計画につきましては、計画区域のうち事業認可を得てあります地区の未施工地区につきましては、事業認可期間内であります平成18年度までに交通規制、それから迂回路等を考慮しながら下流側より整備を進めていく予定であります。そしてまた、計画区域の中で事業認可を得ていない残りの 287ヘクタールにつきましては、事業認可を得ております地区の整備の進捗状況を勘案して、事業認可地区を拡大し、整備をしていきたいと思っております。この事業認可を得ております地区の整備の大体8割ぐらい終わりますと、次の拡大という申請をするわけであります。 いずれにいたしましても、市内全域の早期水洗化、私の公約でもありますので、進めてまいりたいと思っております。 そして、これからの計画でございますが、平成11年の12月に、公共下水道事業計画区域の見直しを行ったわけであります。計画区域面積を 109ヘクタール拡大をいたしまして、全体面積を 1,642ヘクタールにいたしました。また、事業認可面積につきましては、平成12年の3月に 235ヘクタールを拡大いたしまして、 1,354ヘクタールとなっております。整備状況を申し上げますと、平成12年度末で、全体計画面積に対しまして、整備面積は 946ヘクタールとなりまして、57.6%の整備率ということになっております。そして、事業認可区域面積で申し上げますと、認可面積を拡大いたしましたので、69.9%の整備率ということになっております。 いずれにいたしましても、これからも公共下水道の整備率の向上に向けまして、引き続き一生懸命やってまいりたいと思っております。 そして、市川議員さんの地元の西耕地問題でありますが、平成12年度にバイパス横断の設計委託を実施をいたしました。バイパスの方ですよ。平成13年度、バイパス横断を推進で実施する予定であります。 北耕地の問題でありますが、平成12年度の平面縦断測量を実施をいたしまして、平成13年度 254号バイパスの橋梁工事にあわせて、圧送管の添加工事の実施を予定をしております。 実は、私、この西耕地につきましてはもう既に終わったかと思っているんです、私が忘れたのではなくて。というのは、平賀の上宿、そして金井議員さんの地元、松井、あそこがもう早くやってくれといって大変な陳情がありまして、ともかく松井までやったわけですよ。そうしたら、ともかく内山の本郷までやれと、こうなったわけですよ。たまたま予算をいただけたものですから、余計に建設省の方から。それで、では本郷をやるかといって、もう本管工事が始まっているんですよ。そうしましたら、西耕地の区長さんからしかられまして、西耕地どうしてくれるんだ。私は、えっと言ったんですよ。もうすっかり、中込に一番近いところでしょう。当然入っているとばかり思っていた。今まで、西耕地の問題は、議会でも私自身も陳情を受けたことないです、一度も。地元の議員さんからも一度も陳情を受けたことありません。だから、もう私はてっきり入っておると思っておりましたら、内山の本郷をやって、何で西耕地やらないんだ。それで、慌てて調べてみましたらそういう状態になっておりましたので、もう急遽ひとつ12年度から調査を開始をしております。 いずれにいたしましても、やり出したら早いですから、一日も早くやるように努力をしてまいります。 ○議長(上原泉君) 経済部長、神津君。 ◎経済部長(神津良一郎君) それでは、私の方から、瀬戸原地区で実施しております県営農村活性化住環境整備事業の進捗状況につきましてお答え申し上げます。 瀬戸原地区の基盤整備事業につきましては、分散・狭小農地の集合、農道、用排水路の整備によります立地条件を改善することによりまして、生産性の向上と農業経済の安定を図るとともに、活力ある地域づくりを目的といたしまして、地区関係者からの要請を受けまして、長野県施行の国庫補助事業として、平成8年度より事業化されておるところでございます。 そして、事業の内容につきましては、農地整備としての農道整備や田畑の区画整理を行いまして、効率的な農作業を可能とするとともに、緑の保全と地域交流の場としての公園を整備いたしまして、農地整備に伴い非農用地を創設しまして、ゆとりある住環境の実現を目指すものでございます。 そして、進捗状況でございますが、平成12年度までの事業費が約10億 7,700万円、そして平成13年度につきましては1億 8,300万円を予定しておるところでございます。本年度の予定事業費を合わせますと、事業費で12億 6,000万円となりまして、事業費ベースでは全体計画に対しまして約95.7%の進捗率となってまいるところでございます。 そして、竣工時期につきましては、当初平成13年度計画されておったところでございますが、一部平成14年度にずれ込む予定と伺っておるところでございます。 なお、事業主体であります長野県が、土地改良法によります一時利用地の指定を行ったところ、数名の方から不服審査請求が提出されておりまして、現在不服審査請求の審理中でございます。 冒頭にも申し上げましたが、地区関係者からの要望によりまして事業着手され、地権者の皆様を初めとする関係の皆様の努力により推進されている事業でありますことから、早期に解決し、事業効果が発揮できますよう願うところでございます。 以上でございます。 ○議長(上原泉君) 建設部長、浅沼君。 ◎建設部長(浅沼戡治君) 国道 254号バイパスと城山小学校、中込中学校の通学道路との交差点の歩道橋建設見通しについてのご質問にお答えをいたします。 国道 254号バイパスは、平賀市街地での交通渋滞の早期解消や交通事故防止を目指し、平成11年度に工事着手をいただいており、先ほど花岡議員さんの質問の中でもお答えいたしましたように、第1期工事区間は平成14年度には完成予定と伺っております。この第1期工事区間では、城山小学校と中込中学校の通学道路である市道33- 170号線、これは市営住宅樋村団地の北側の道路でございますが、それと県道香坂中込線が平面交差する計画となっております。開通後は、多くの大型車両の通過が予想され、交通安全上危険であると思われます。瀬戸4区長さんからの連名で、この箇所へ歩道橋建設の安全対策要望書が平成13年1月12日に提出をされておりまして、佐久建設事務所に市から申達をいたしております。第1期工事区間が平成14年度の完成予定とのことですので、国道 254号内山・平賀・中込間バイパス建設促進期成同盟会の皆様方とともに、関係機関へ積極的に歩道橋設置について要望をしてまいりたいと考えております。 次に、佐久総合運動公園の進捗状況についてお答えをいたします。 佐久総合運動公園の整備計画につきましては、既にご案内のように、大きく3ゾーンで構成されております。一番大きなゾーンは、公式試合が可能な公認野球場と、第2種公認レベルの陸上競技場、36ホールのマレットゴルフコースを配置したスポーツフィールドゾーンであり、2つ目のゾーンは、家族で気軽に訪れて1日を過ごせるわんぱく広場などのレクリエーションゾーンであります。そして、3つ目のゾーンは、公園外周部の林地を散策できるいにしえの森などの散策ゾーンとなっております。この3ゾーンにより、スポーツ施設だけでなく、子供から高齢者まで幅広い世代の皆さんが利用できる公園施設の整備を図ってまいります。 公園整備の事業実施の方法と実施時期でございますが、平成12年度と平成13年度の2カ年で用地国債等による先行取得を利用し用地買収を行い、平成13年度から平成16年度の4年間で国の補助を受け、順次引き取る計画でございます。現在、用地買収が終了しております用地より埋蔵文化財の発掘調査を実施しており、現地調査につきましては平成14年度まで実施いたします。現在実施しております埋文調査では、上流部では縦堀の試掘をし、下流部では土砂の流出防止を兼ねて横堀の試掘をしており、さらに集水されます箇所には沈砂池をつくり、周辺農地への土砂の流出等が起こらないよう十分注意をして実施をしております。 また、雨水排水施設でございますが、周囲の用排水路には放流せず、直接志賀川に放流することとし、平成12年度より排水専用のボックスカルバートを市道塚田線に布設しており、造成工事が始まる前の平成14年度までに完成させる予定でございます。造成工事につきましては、余剰土を中部横断自動車道の盛土材として土取りを行いながら着手する計画でございまして、平成15年度には仮調整池、公園周辺の植栽等に着手する計画でございます。 なお、余剰土の運搬につきましては、 100万立米という大量の土砂を運ぶことになることから、運搬コース等につきまして地元の皆さんと十分協議をさせていただき、進めてまいりたいと考えております。 ○議長(上原泉君) 2番、市川君。 ◆2番(市川将君) それぞれのお立場から細かにご説明をいただきましたこと、お礼を申し上げる次第でございます。 歩道橋建設につきましては、二度と痛ましい交通事故が起きないことを第一に考えて計画してもらいたいと思います。 佐久総合運動公園につきましては、工事期間中と完成後も地元の皆さんが満足する排水対策をお願い申し上げます。 設備につきましては、すばらしい内容の設備が完成しますようご期待申し上げます。 瀬戸原地区の県営農村活性化住環境整備事業につきましては、14年度完成がおくれることないようよろしくお願い申し上げます。 下水道工事未施工地区の皆さんは、事業開始より28年も待っていますので、一日も早く水洗化されることを強く要望いたします。 以上をもちまして、私の記念すべき第1回目の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(上原泉君) 市川君の質問は、以上で終結いたしました。 -------------------------------------- △鈴木茂男君 ○議長(上原泉君) 次に、鈴木茂男君の質問を許します。 13番、鈴木君。 ◆13番(鈴木茂男君) 13番、鈴木です。 まずは、市長さん、4選おめでとうございます。私も、何とかこの席に戻ってこれました。また4年間、初心に帰りまして、勉強のつもりでみずからに課して一般質問してまいりたいと決意しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 以前にも紹介させていただきましたが、議会運営委員会で九州の宗像市に行政視察の折、職員の方が申されておりました。議員さん、議員さん方は、一般市民の皆様の10倍ぐらいの情報量をお持ちでしょう。しかし、議員さん、私は自分のところの議員には申しませんが、職員は議員さんのそのまた10倍ぐらいの情報を持っていると思います。理事者の皆さんならば、さらにその職員の皆様の何倍かの情報量を持ち合わせておられるのではないかと推察いたします。 情報量においては、まさに格段の差の中でのこのような場であります。剣道でいいますと立ち会いの場、しかし議員にとりましてはまさに文字どおり市民の皆様の負託にこたえるべく市政壇上に上る場面でもございますので、多少打ち込みの場所が悪かったり、急所を外れた打ち込みもあろうかと思いますが、道を志す初心者が有段者にまさに真剣を持って挑戦する心情でございますので、お手合わせをよろしくお願いいたします。 質問に入らせていただきます。 現在の市の行政改革につきましては、平成8年11月策定の佐久市行政改革大綱によって推進されております。基本方針の中には、おおむね5年間を目途として実施されるとしております。本年は、その完結の年であり、新しい行政改革大綱策定の年であろうかと思いますので、質問させていただきます。 現大綱の中には、庁内LANの構築、ISO認証制度の導入、情報公開条例、また個人情報保護条例の制定が示されており、いずれも既に認証取得、条例化され、実を結んでおります。特に、行政の情報化につきましては、来るべき電子政府、電子自治体への取り組みの先駆けとして取り組みの早かったことに対し、大変評価するところでございます。 行政改革についての質問1番目は、定員管理についてでございます。 平成12年度の新規職員採用試験の応募状況と結果について、次に臨職の状況について、もちろん正規の定員と実数についてもお伺いいたします。 現在の行政改革大綱の成果の取りまとめと公表はどのようにされるのでしょうか。担当の方に、茅ケ崎市の広報に掲載されました行革の取り組みの成果をお渡ししておきましたが、それを見てみますと、多くの項目につきまして、行革による節減の効果を金額で具体的に示してありました。このような成果の発表となるのでしょうか。また、具体的に示せる主なものについて例示していただければというふうに思います。 次に、市民の立場に立った親切、丁寧、迅速な市政を実現することを目的に、さわやか運動に取り組んでいる自治体があります。資料をお渡ししておきましたが、内容は、市民への対応に関しましては、職員同士だけでなく、市民に対してもあいさつを励行しましょう。電話に出るときは、原則として課名と名字を名乗りましょう。名札は必ずつけましょう。親切、丁寧、迅速な対応をしましょうというようなものでございます。細部にわたり、具体的に市民への対応の姿勢が示されており、ほかに組織内の取り組みについても示されております。すごいのは、一定期間後、これらのことが実行されているかどうか市民アンケートが実施されており、その模様が先日NHKで放送されておりました。名札につきましては、東部町ではこれまでのものが小さくて見にくいということで、高齢者でもわかるように、顔写真も入った大型の名札にしたとのことであります。費用は8万円だったとのことですが、これらの改革について、あるいは似たような取り組みも既にされているとも思いますが、お伺いいたします。 次に、2項目めの質問になりますが、最近地元紙に「迫る東海地震」との連載がされておりました。本日の地元紙にも、その地域が拡大というような記事が載っておりました。東海地震が起きたときに大きな被害を受けると予想される地震防災対策強化地域に、諏訪地域が挙がっております。東海地震説が出されて四半世紀、地震観測などが進み、地震学研究者らは、東海地震が間近に迫っていると考えるようになってきております。こうした状況を受けて、国は気象庁が警戒宣言発令のために24時間体制で観測を続ける一方、内閣府内に事務局のある中央防災会議では、新たな地震防災対策などの検討を始めております。 私どもの長野県本部防災プロジェクトチームでは、先ごろ県下で20万人防災アンケートを実施いたしました。佐久市でも 3,000名の皆様のご協力をいただきました。その結果につきましては、県も大変注目をしているということでございます。 佐久市の結果について見てみますと、政府の地震調査委員会から長野県で阪神・淡路大震災(震度6強)以上の大震災(震度7以上)が30年以内に発生する危険性が高いと発表があったことを知っている人は30%であり、7割の人は全く知らないということでありました。地震に対する考え方では、備えは必要と思っているが、まだ何もしていない人が8割でありました。地震に対する事前の備えについて自治体に求めるものにつきましては、避難経路や避難場所の整備・周知、そして電気、ガス、水道、電話などの施設の耐震性の整備が特に多い要望でありました。また、大地震が起きたとき自治体に求めるものは、やはり食糧、飲料水、医薬品の支給が一番でありました。細部については割愛させていただきます。 そこで、地震に対する防災計画についてお伺いいたします。 佐久市地域防災計画により示されておりますが、そのうち地震に対する市の防災計画について、避難所の状況とその耐震性について、障害者、高齢者等弱者への対応について、若者には関心の度合いが特に低い結果となっておりますが、市民への啓蒙について、以上をお伺いいたします。 3番目の質問になりますが、この14日、文化芸術立国への基本姿勢を明記した芸術文化振興基本法案が国会に提出されました。この基本法案は、芸術・文化の振興を通じ、国民の文化的な生活向上を図り、心豊かな活力ある社会を形成していくのが目的とされております。基本理念として、芸術・文化活動の自主性尊重や国民の幅広い参加、芸術・文化活動水準の向上を推進することなどを定めた上で、国と地方自治体が芸術・文化振興に関する施策を立案し、実行する責務を明記しております。さらに、政府が芸術文化振興基本計画を策定することや、基本的施策として、1つに芸術・文化活動への支援、2つ目に税制上の措置などによる個人や民間団体の行う支援活動の活発化、3つ目に伝統芸術・文化の継承・発展、4つ目に人材の養成・確保、5つ目に学校教育等における芸術・文化に接する機会の拡大、6つ目に医療や福祉等の分野での活用、7つ目に国際的交流・協力などの措置を講じることを盛り込んでおります。 文化芸術には、人の心を癒し、豊かにし、人を感動させ、人と人を結ぶ力、すなわちともに生きるという共生の心をはぐくむ力があります。我が国では、バブル崩壊後の経済、また社会的な傷はいまだにいえず、失われた10年という言葉が飛び交っております。力強い経済成長の再現は望み薄だといたしましても、安定軌道に戻れない停滞感といらだちが人々の間に広がっております。残忍な犯罪や児童虐待など、社会病理の進行は、人々にこの10年間だけでなく、戦後民主主義や憲法体制そのものへの懐疑や不審さえもたらし始めているようであります。明治維新以来の富国強兵の国づくりは、74年の後に国民に大きな悲しみや苦痛を与えて破綻しましたが、戦後金と物への欲望をたぎらせて実現した経済大国は、半世紀を経て各所にほころびが見え始めております。 そこで、ここで改革、改革と声高に叫んでみましても、その方向が不明確では国民の不安を招きます。物の豊かさだけでなく、人間が人間らしく暮らせる心豊かな社会こそ目指すものであり、その中核こそ文化芸術ではないでしょうか。軍事大国でも経済大国でもなく、21世紀の日本は文化芸術の国を目指すべきであると考えますが、いかがでしょうか。 市の第3次総合計画改定計画によりますと、第1章第3節、豊かな人間性をはぐくむ文化の創造の中、文化活動の主要施策を見てみますと、芸術・文化振興の中核施設として、総合文化会館の整備を推進する。次に、市民の自主的活動を促進するため、芸術・文化団体の育成と連携を図るとしておりまして、佐久市においてもいよいよ大きく展開するときを迎えているように思われます。そこで、芸術・文化の振興についてどのようにお考えか、芸術・文化協会について、育成や設立への補助などについて、お考えをお伺いいたします。 最後に、地域の課題についてということでお伺いいたします。 佐久平の優良水田地帯の1つである中佐都地域でございます。平成9年10月の新幹線開業に当たり、赤岩、上塚原の集落内を新幹線の高架が通過いたしました。立ち退いた皆さんは、周辺に居を新築、生活をされております。心配された騒音も、案ずるより産むが易しとでも申しましょうか、上下線合わせますと、平日で54本、日曜日には70本、時間にしますと平日は20分おきに、日曜日は15分おきに通過しておりますが、今のところ苦情も耳にしておりません。速さとともに、静かさへの技術についても驚嘆しております。 そして、今回は、これもまた佐久平の発展に大きく寄与すると思われます中部横断道が、中佐都の東側を通過することとなりました。かつて、山間の集落では日当たりのよい川のある平たん部は田畑の耕作地とし、住居は午前中または午後にしか日の当たらぬような山側に構えておりました。最近できる新設道路は、先人の残したその田畑の真ん中を通過しております。中部横断道もまた集落を避けながら、佐久平の田園地帯を通過していくこととなっております。時の流れとともに変遷する価値観の変化を見る思いがいたします。 道路、物流は大事であります。中部横断道は、首都圏を回る一番外側の外環道という位置づけでもあります。中部横断道建設に向けては、強力に推し進めていただきたいと思っております。佐久南インター開通までには10年ほどの歳月とお聞きしておりますが、まつわる周辺整備につきましても、将来の若者たちに評価され、地域の住民の皆様に喜ばれる先見性を持ったものにしていただきたいと思っております。高速道路は、ほかの一般道と違い、通過しているからといって、その場所から乗りおりして利用できるものでは当然ありません。単なる高速道路通過地域で済まされるのではなく、何を付加したらその地域もまた利便が図られ、向上するのかも大事であります。真剣に考えて取り組んでまいりたいと思っております。 JR中佐都駅は、新設佐久平駅より西に 0.9キロメートル。佐久平駅開業に当たり、存続が危ぶまれた時期がございましたが、理事者初め当局のご努力によりまして存続を見ております。最近では、佐久平駅まで1駅、また地価も半分以下という地の利で、住宅開発が民間業者により始まっております。中部横断道も、この中佐都駅の東側を通過してまいります。小諸市との市町村共同事業検討委員会では、佐久市からは北部小学校、小諸市からは市南西部から新幹線佐久平駅へのアクセス道路の整備とのテーマも挙げられた旨報道されております。中佐都駅周辺について、何かお考えがあるのかどうかお伺いいたします。 住宅地ができますと、生活排水、また雨水の排水がすぐに問題となります。中佐都駅周辺の水は、農業用水も含め、主に西側の常田集落に流れます。昨年の豪雨の際には、地元の老人が産まれて初めという床下浸水が、常田集落中心部、また常木沿いの上塚原の一部で発生いたしました。排水路の整備が進み、上流で降った雨が一気に下り、押し寄せます。地元の皆さんは、これが原因ではないかとし、中部横断道建設に伴い、中佐都駅東側より東南側を流れる濁川への排水路の要望の声も出ております。お考えをお伺いいたします。 中佐都駅と濁川間の農業用水は、一部は南の赤岩集落を通り、常木を越えて、中佐都保育園のすぐ東側を通過いたします。中佐都保育園の園長先生は、代々少々雨が強く降りますと出動となります。床上浸水にはかろうじてなりませんが、建物以外のところや園庭は、20センチ近くの完全な池と化してしまいます。地元消防団がまず出動する場所となっており、排水ポンプを回し続けます。地形的に大変不利な状況となっておりますことは承知しております。対策として、既にことしになりまして、東側用水路の水路を下げるための工事が終了したようでありますが、お伺いいたします。 以上、この席からの質問といたします。 ○議長(上原泉君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 鈴木議員も、3選おめでとうございました。また4年間頑張ってください。 ご質問の中の行政改革については、助役と総務部長からお答えを申し上げます。 私から、地震に対する防災計画についてのご質問にお答えいたしますが、市の防災計画につきましては、災害対策基本法の規定に基づきまして、市と関係機関、そして市民が全機能を発揮して、連携して土地の保全と市民の生命と財産を災害から保護するために、佐久市地域防災計画というのが策定をされております。この計画は、風水害対策、震災対策、火山災害対策、林野火災対策の4項目からなっておりまして、各項目ごとに災害予防計画、災害応急対策計画、災害復旧計画が定められております。万一災害が発生したときには、この計画に基づきまして、災害予防措置や被災地の応急対策等、対応には万全を期してまいります。細かくは、また部長の方からお答えを申し上げます。 そして、ご質問の中の中佐都駅周辺の整備と開発についてのご質問がございました。この地区は、新幹線佐久平駅から約 900メートルと交通至便の地にありまして、これからも民間開発業者を中心に、小規模な宅地等の開発が進んでいくのではないかと考えております。 ご質問では、この地域に市の開発計画はあるのかということでございますが、現段階で市の開発計画はございません。お聞きしたところによりますと、地元の地権者を中心に、開発に向けた勉強会を開くなど、検討がなされているようでございますけれども、この地域は農業振興地域でございます。また、遺跡群も確認をされておりますので、市による大規模な開発は、地権者の理解を得ていくことがより難しい状況にある地域であります。 なお、小諸市との市町村共同事業検討委員会で、小諸市南部から佐久平駅へのアクセス道路について、小諸市から提案をされております。この提案がこれからどこを通るかという問題もございますので、今後これらの状況を見ながら対応を研究していきたいと思っております。 その他の項目については、担当の部長の方からお答えを申し上げます。 ○議長(上原泉君) 助役、森角君。 ◎助役(森角芳藏君) 鈴木議員ご質問の行政改革について、職員の定数管理について、私から答弁をさせていただきます。 定員管理の基本は、何といっても最少の経費で最大の効果を上げるということでございます。それには、事務事業の見直し、これは平素から行っておりますし、そしてまた組織機構改革、民間委託のほか、OA化等も進めるなどして、職員定数の増加の抑制に努めることが大変重要なことではないかと考えております。 現在の佐久市の職員定数は、 855人でございます。そして、これに対しまして、平成13年度の4月の実際の職員数は 836人でございまして、定数より19人少ない職員数で現在仕事を行っておるところでございます。仕事量が最近非常に多くなっておりますけれども、定員に満たない数でみんなで頑張っているところであります。とどのつまりは、その経費は市民福祉に向けられていると、こういうことでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 今後におきましても、住民ニーズは多様化、そして高度化、行政需要もますます増加してまいりますけれども、新たに事務事業を増加する部分は当然増員しなければならない部分もございますけれども、反面、また行政目的が達成された事務事業につきましては厳しく整理をいたしまして、職員の適正配置に努めておるところでございます。また、一時的に事務量が増大するような場合には、これは臨時の職員をお願いして対応をしておるところでございまして、職員増についてはもうできるだけしない方向で一生懸命みんなでやっておるところでございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。 いずれにいたしましても、定数管理にはこれからも十分配慮しながら行政を進めてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(上原泉君) 教育長、依田君。
    ◎教育長(依田英夫君) 鈴木議員の芸術・文化についてのご質問にお答えを申し上げます。 まず、芸術・文化の振興についてでありますが、佐久市では平成9年度に佐久市生涯学習基本構想を策定いたしまして、いきいき学習、いきいき交流を合言葉に、健康で生きがいを持って心豊かに生きたいという願いを実現するため、多くの市民の皆様にご協力いただき、芸術・文化の分野を含めた生涯学習活動を推進していることは、議員既にご存じのとおりであります。その代表的な事業といたしましては、毎年11月の文化の日を中心に、市民総合文化祭を開催しております。この市民総合文化祭は、日ごろの学習成果を発表する場として、多くの文化団体のご協力により年々盛んになっておりまして、文字どおり文化の祭典として多くの市民に親しまれ、地域の芸術や文化の振興に大きな成果をおさめているところであります。 また、昨年6月に、佐久市芸術・文化振興事業激励金交付要綱を制定いたしました。これは、市民の自主的な文化活動を促進し、地域に根差した芸術・文化の振興を図ることを目的として定めたのでございまして、昨年は全国高等学校総合文化祭に出場いたしました野沢南高校日本舞踊クラブと、野沢北高校将棋班に激励金を交付いたしました。両校とも、大会では好成績をおさめていただきまして、新たに導入しましたこの制度が、地域の芸術や文化の振興に寄与できたものと思っております。 そして、議員ご存じのとおり、芸術・文化活動の拠点施設として、野沢会館に生涯学習センターが整備され、この4月からオープンいたしました。芸術・文化の活動の場として、また成果を発表する場として、多くの文化団体の皆様に活用していただき、大変喜ばれているところであります。また、本年は市政施行40周年を記念いたしまして、7月に東京交響楽団によります新世紀音楽紀行in佐久を開催しますし、10月には諏訪交響楽団によります2001佐久芸術音楽祭の開催を予定しております。いずれも、地域の音楽団体の皆様に運営や合唱などに参加していただくコンサートでありまして、地域の音楽関係団体の皆様から大変喜ばれているところであり、こうした取り組みが地域の芸術・文化の振興に結びつくものと思っております。今後も、こうした市民と一体となった取り組みにより芸術・文化の振興に努めてまいりたいと思います。 次に、芸術・文化の振興についての中で、芸術・文化協会に関するご質問にお答えいたします。 現在、佐久市にはこのような協会は設立されておらないのが現状でございます。芸術・文化協会の設立につきましては、佐久市の文化の振興とその普及に効果が期待されるところであり、また音楽、美術、文学、歴史など、各分野のグループによる交流は、佐久地域の文化の高揚に資する意味において大変有意義なことであると思っております。 なお、近隣市町村の状況ということでございますが、佐久地域の2市2郡のうち、実施市町村は小諸市、臼田町、望月町の1市2町であり、軽井沢町では現在設立準備中とのことでございます。文化協会などの構成、名称及び活動内容等につきましては各自治体において状況が違いますが、その構成団体は、公民館に所属しているグループを中心に、関係団体に呼びかけて組織したり、また文化協会などの設立に当たって、旧町村単位に支部をつくり、町全体で組織をしている自治体もございます。また、活動内容でございますが、文化の振興に資するためとの立場から、講演会、発表会、会報の発行等の活動を行ったり、地域の文化センターの事業運営に携わっている自治体もございます。 今後、設立の是非につきましては、市内の関係団体等と協議しながら検討をしてまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(上原泉君) 総務部長、上原君。 ◎総務部長(上原章君) 行政改革定員管理についてのうちの新規職員採用試験の応募状況と結果についてご質問がございました。お答えを申し上げます。 平成12年度実施しました職員の採用試験につきましては、一般行政事務の上級職、初級職、土木技師、保育士、また病院関係では助産婦、看護婦、理学療法士及び診療情報管理士の採用について、募集内容等を広報佐久7月号及びインターネットを利用して広く周知をいたしました。その結果、応募者数は 115人でございましたが、助産婦、医療技術関係の応募が少ないものでありました。当日の受検者は 109人でありまして、職種別で見ますと、上級行政職40人、初級一般事務21人、土木技師8人、保育士21人、また病院関係では助産婦2人、看護婦22人、理学療法士1人、診療情報管理士2人でございました。 採用試験の結果でございますが、上級行政5人、初級一般事務1人、土木技師1人、保育士3人、また病院関係では助産婦1人、看護婦6人、理学療法士1人、診療情報管理士1人の計19人を採用決定いたしました。合格率は、平均で 5.7倍、最高は初級一般事務の21倍でございました。 なお、職員の採用につきましては、退職者の状況、事務事業の見直し、組織機構、新たな行政需要等を勘案しながら対応しておるところでございます。 次に、臨時職員の状況についてのご質問についてお答えいたします。 臨時職員の活用につきましては、臨時的業務や一時期に増大する事務処理に対応するため、経済的効果も検討する中で活用を図っているところでございます。一般会計での現在の状況で申しますと、臨時職員数は 161人となっております。内訳でございますが、臨時職員46人、嘱託職員48人、パート職員67人の構成となっております。雇用形態で申しますと、臨時職員は11カ月雇用、嘱託職員は常勤職員の勤務時間の4分の3以内で1年雇用、パート職員は2時間から6時間までの勤務時間で1年雇用となっております。勤務の状況で見ますと、臨時職員は事務補佐的なもの、嘱託職員は給食等業務関係、またパート職員につきましては保育所の長時間保育の補完の関係等でございます。今後におきましても、行政のスリム化を図りながら、行政サービスが弾力的に運営できるよう、経済効果も勘案しながら臨時職員等の活用もしていきたいと考えております。 次に、現在の行政改革大綱の成果の取りまとめとその公表についてのご質問にお答えします。 行政改革につきましては、昭和60年度に行政改革大綱策定以来、簡素で効率的な行政運営に取り組むとともに、市民サービスの向上に努めてきたところであります。行政改革の指針となります現在の行政改革大綱は平成8年に策定され、目標期間は5年間で、今年度はその最終年度となっております。 行政改革大綱策定後の今までの主な成果につきましては、昨年の12月議会におきましても鈴木議員のご質問にご答弁しているところでございますが、この5年間の行政改革大綱の成果を今後取りまとめて公表してまいりたいと考えており、その中で節減の効果として、金額であらわせるものにつきましてはそのようにしていく所存でございます。 なお、これまでの経費節減の例としましては、平成9年度に庁内LANを構築し、事務処理の効率化、情報化の推進を図り、 400万円余の節減をいたしました。また、平成12年度に導入しました例規集の電子化により 200万円余の節減をいたしました。成果の公表につきましては、今までも機構改革、財政状況の公表、職員給与の状況など、行政改革に関する事項につきましては必要に応じお知らせをしてまいりましたが、本年度が現在の行政改革大綱の最終年度でございますので、その成果につきましても市民の皆さんにわかりやすい形で公表していきたいと考えております。 次に、議員さんご紹介のさわやか運動についてでございますが、これは群馬県前橋市役所で実施しておるようでございます。ご存じのとおり、当市におきましては市民の皆さんに満足する行政サービスを提供するため、平成11年3月に全国の自治体として初めてISO9001を取得いたしまして、市民サービスの向上に努めておるところでございます。このISO9001のシステムの中に、ご紹介されましたようなことはすべて盛り込まれておりまして、例えば市民の皆さんと接する場合におけるサービスの留意事項としまして、品質マニュアルに規定されております一般の市民の皆さんは、行政についての情報が乏しい中で意思を伝えようとすることが多いため、受けてである佐久市の職員は、内容の確認を確実にするとしまして、窓口での対応、電話での対応等の留意事項としまして、相手の要望や感情、理解の程度をよく知ること、2点目として、相手が疑問や意見を言える雰囲気をつくること、3番目として、相手の要求をよく確かめないうちにたらい回しをしないこと、4番目として、所管部署へ引き継ぐ場合は、あらかじめ確認の上、引き継ぎに必要な場合は所管部署で来庁窓口まで出向くこと、5番目として、その場で対応できず、後日処理したものは、再伝達の時期、時間を明確にすること等でございまして、市民対応に心がけております。このシステムのチェックとしまして、内部品質監査を年4回実施し、さらに日本品質保証機構の審査員による定期審査を年2回受けておりまして、必要な改善点があればそれについて改善をしていくというシステムになっております。 いずれにいたしましても、市民の皆様とのコミュニケーションは、行政サービスの実施の上で重要な要素でありますので、ISO9001のシステムの中で対応し、現在実行しているところでございます。 次に、顔写真入り名札の着用についてのご質問でございますが、名札の着用につきましては、佐久市では既に実行しておるところでございます。ご提案されました顔写真入り名札につきましては、佐久市規模の団体では市民の皆さんがそれぞれ職員の顔を存じておりますので、必要はないかと考えておるところでございます。 次に、地震に対する防災計画についての4点ほど細かい質問がございましたもので、私の方からご答弁申し上げます。 初めに、避難所の状況でございますが、小・中学校保育園、児童館等市有施設53カ所を選定してございます。 次に、避難所の耐震性については、昭和56年以降に建築された建物は新耐震構造になっておりますし、56年以前の建物は計画的に改善を図っておるところでございます。 次に、弱者への対応ですが、防災計画に基づき、障害者や高齢者を所管する保健福祉部において対象者の名簿を作成して、民生委員さんを通じ、地域における支援体制の整備に努めておりますし、消防署の指令検索装置でも弱者対象者の家であることがわかり、被災の際には敏速な対応ができるよう措置がとられております。また、消防署消防団により年2回、ひとり暮らしの高齢者宅を訪問して防火診断を行うなど、予防対策も実施しております。 次に、市民への啓蒙でございますが、市の総合防災訓練等についての広報掲載等を通じて、市民に防災の知識の普及を図っております。また、大規模な災害の場合、市及び防災関係機関のみでの対応は不可能であり、被害を最小限に食いとめるには、地域住民の自主的かつ組織的な防災活動が不可欠でありますので、市では区を単位とした自主防災組織の編成を推進しておるところでございます。 以上です。 ○議長(上原泉君) 経済部長、神津君。 ◎経済部長(神津良一郎君) それでは、私の方からは、地域の課題についてのうち中佐都保育園園庭の対策についての東側排水路のご質問にお答え申し上げます。 保育園東側に隣接しております農業排水路下流に位置し、東西と南北の水路が立体交差するサイホン構造の施設につきましては、地元農業関係者による定期的な清掃が行われておりましたが、土砂堆積が非常に多く、また完全撤去が困難な状況がございました。一度増水し始めますと滞留してしまうことが原因によりまして、上流箇所において排水路の水位が上昇し、時には越流によって水田の冠水被害を引き起こす要因にもなっておりましたことから、地元農業関係者の皆さんの長年の要望もありまして、平成12年度土地改良施設維持管理適正化事業によりサイホン構造を改修いたしまして、管理のしやすさ、さらには自然流下を考慮し、水路同士が平面的に交差する構造となる合流升を変更したものでございます。 したがいまして、受益者負担をいただきまして、農地保全のために実施いたしました農業施設改修工事でありまして、保育園園庭排水を目的とした事業でないことをつけ加えさせていただきますが、結果として、中佐都保育園園庭の冠水被害の軽減にも役立つものであると考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(上原泉君) 建設課長、浅沼君。 ◎建設部長(浅沼戡治君) 常田・上塚原の床下浸水の原因と防止策についてのご質問にお答えいたします。 平成11年8月13日から14日の集中豪雨では、日雨量が 210ミリ、時間雨量は21時から22時で32ミリという豪雨を記録し、市内では床下浸水 274戸、床上浸水8戸、常和地区では家屋の流出など市内全域での被害を受けました。また、平成12年9月17日の集中豪雨では、18時から19時の時間雨量で28ミリの豪雨を記録し、市内では床下浸水 104戸の被害が発生しております。 国庫補助災害復旧事業の対象となる降雨量は、時間雨量で20ミリ以上、また日雨量では80ミリ以上とされており、平成11年度及び平成12年度の降雨量はこれをはるかに超えており、市内各地で災害が発生しております。現在の設計段階での排水断面は、10年確立による断面決定が大半を占めておりまして、短時間での豪雨等には対応できない場合があります。常田・上塚原地区の床下浸水も、短時間の集中豪雨によるものと考えております。 しかしながら、災害のない安定した市民生活を確保するためには、これらの豪雨にも対応できるような排水計画も必要なことと考えております。このようなことから、昨年度より常田・上塚原も含めた床下浸水や、河川、水路のはんらん常習地帯での排水計画を順次策定し、事業の実施を図っているところでございます。 また、中部横断自動車道の高架排水につきましては、濁川への排水を現在検討していただいております。 ○議長(上原泉君) 13番、鈴木君。 ◆13番(鈴木茂男君) それぞれご答弁をいただきまして、ありがとうございました。 今、最後に建設部長から答弁いただきました。中部横断道のちょうど小海線のところで高架になるわけですが、その高架の部分からの水がもうやはり土盛りとの境のところに来るということで、その排水については濁川に流すということでもう既に計画されているというようなことでした。 また、中佐都の保育園の園庭の雨水対策も、耕地の方ですか、農林課の方でやっていただいたということです。ありがとうございました。 行政改革につきましては、時々取り上げさせてもらってやっております。前々回のときにも取り上げさせてもらいましたが、答弁を見てみますと、数字的なことはほとんど上がっておりませんでした。先ほどもお話ししたとおり、茅ケ崎市の広報がここにたまたま目にとまりまして見ておりましたら、これは11年度の行政改革の取り組みの成果ということでございまして、茅ケ崎市の広報の2面のところでありますが、実施計画に基づきやはりやっているということでありまして、3年間ごとですか。 そして、その中を見ますと、先ほども 400万円の節減とか 200万円の節減とかというふうにございました。例えば、この中には経費の削減、財源の確保というようなところ、事務事業の見直しの中なんですが、公共工事におけるコストの縮減というのがございまして、2億7,290 万円というような金額で節減が図られたというような例も載っております。そんなようなものから小さなものまでたくさん載っていますけれども、もちろん定員の適正化計画、5年間に職員68人の削減、佐久市の場合は定員オーバーしていないということですが、1億150 万円とか、非常に数字であらわされていますと見やすいというふうに思いまして、最後に平成11年度実施事項に伴う節減効果、6億 428万円というようなことが載っております。紹介させてもらいました。数字になると非常にわかりやすい。一過性のものもある、長い目で見たらいろいろなことも出てくるかと思いますが、できるだけ見やすい公表の仕方、評価の仕方していただきたい。できれば、毎年やっていただければ明確になるのではないかというふうに思います。 先日の地元紙を見ておりましたら、やはり上田市の行革の点検というようなことが載っておりまして、推進委員会がその本年度の取り組みについて審議したということが載っておりました。中身は、99年度の市の行政改革大綱に基づいて、計画の進み具合を点検するのがねらいというようなことで、情報公開や組織の簡素化などで一定の評価をする一方、行政改革によりサービス低下を招かないようにという注文も出てきたということで、これも健全ではないかというふうに私は思っております。主な項目は、情報公開制度が進んだかというようなこと、進んでいるという印象を受けた。それから、審議会の公開についてとか、職員数のこともやはり載っておりました。毎年こうやって、外の皆さんで組織する組織で行革の進行状態を見ていくのが大事ではないかというふうに前回も申し上げましたが、そういう制度をつくっていただきたいというふうに思います。かといって、なかなか内部のことですので、行政の皆さんがカバーをしてしまいますと見えなくなってくるわけですが、その辺が難しいかなというふうにも思います。ぜひ、わかりやすい形で行革を進めていただきたいというふうに思います。 それから、これも以前にもお願いしておきましたが、そろそろ行政評価制度というのが国のレベルでも制度化、また県でもそろそろ導入されてきているように思います。ISOのことも出てきました。これと絡めていつも答弁をいただいていますけれども、明言したものにしていただきたい。また、これ自体の研究も必要かと思います。それから、先ほど申したとおり、年次計画をぜひ行政改革大綱のもとにつくっていただきたい。実施計画も設定いたしまして、その公表もぜひ図っていただきたいというふうに思います。それから、数値目標の明示で、評価もまた数字であらわしていただけるとありがたいというふうに思います。 芸術・文化につきましては、これからいろいろな意味で日本の中でベースにしていかなくてはいけない問題、さまざまな問題が起こっているわけですが、毎日ニュースを見ても、それこそ何でこんなことがというようなことが起こっていますけれども、根本的な解決というのはなかなか難しい。かといって、そこで立ちすくんでいるわけにもいかないと思います。底辺の部分で変えていかないと、結局はいろいろな場面で困ったことが起きてくるのではないかというふうに思いまして、今回このようなことを取り上げさせてもらいました。 この件につきまして、私どもの美術館でも大変身近であります平山郁夫画伯が講演をされております。画伯は、市の近代美術館にも代表的な作品を収蔵させていただいておりますし、一昨年の社会委員会では、平山郁夫さん美術館も表敬訪問をさせていただいたところであります。この平山画伯は、文化・芸術立国ということに関しまして講演の中で、我が国が平和文化国家へ進んでいくには具体的にどうしたらよいかを制度化し、実行することになるだろうと述べまして、この芸術文化振興基本法の要綱の試案について、全部もっともなことで賛同するというふうに評価したとしております。その上で、文化芸術の中でも、絵画、彫刻などの創造活動は、教えられてできるものではなく、幼いころから培われた精神性や自然と触れ合う心が肝心だと指摘され、こうした要素が文化立国のもとのもととして、家庭でのしつけや教育の重要性を語っております。またさらに、平山画伯は、みずからの経験を踏まえまして、政治的に対立する国家間であっても、文化交流でいけば政治の壁は乗り越えられるというふうに強調され、日本は芸術文化振興基本法を理念に、文化による国際貢献を進めるべきだというふうに講演をされております。 外国の文化予算から比べると、日本の文化予算は大分低いんだ。6分の1だ、10分の1だという議論も最近はなされております。子供たちに起こるさまざまな問題、どのあたりから取り組んだらという、それこそ手をこまねいているばかりでもありますが、基本的にはこのようなところから、非常にベースな部分だと思いますが、変えていくことが、時間はかかるかと思いますが、いずれはその風潮を変えていくものになっていくのではないかというふうに思いまして、今回は質問させていただきました。 以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(上原泉君) 鈴木君の質問は、以上で終結いたしました。 -------------------------------------- △次会日程の報告 ○議長(上原泉君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、明21日は議事の都合により午前9時再開の上、一般質問を続行したいと思いますが、これにご異議ございませんか。         〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(上原泉君) ご異議なしと認め、さよう決定いたしました。 -------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(上原泉君) 以上をもって本日の日程は終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 ご苦労さまでした。 △散会 午後2時45分地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。    佐久市議会議長  上原 泉    佐久市議会議員  仁科英太郎    佐久市議会議員  伴野寿夫...