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06月11日-市政に対する一般質問-02号

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  1. 十日町市議会 2018-06-11
    06月11日-市政に対する一般質問-02号


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    平成30年  6月 定例会(第2回)          平成30年第2回十日町市議会定例会会議録            平成30年6月11日(第2日目)1. 出席議員(24名)    1番 星 名 大 輔 君  2番 根 津 年 夫 君  3番 富 井 高 志 君    4番 水 落 静 子 君  5番 滝 沢   繁 君  6番 山 口 康 司 君    7番 大 嶋 由紀子 君  8番 福 崎 哲 也 君  9番 村 山 達 也 君   10番 高 橋 俊 一 君 11番 小 林   均 君 12番 吉 村 重 敏 君   13番 遠 田 延 雄 君 14番 藤 巻   誠 君 15番 樋 口 利 明 君   16番 鈴 木 和 雄 君 17番 小 林 弘 樹 君 18番 宮 沢 幸 子 君   19番 安 保 寿 隆 君 20番 小 林 正 夫 君 21番 鈴 木 一 郎 君   22番 太 田 祐 子 君 23番 小野嶋 哲 雄 君 24番 庭 野 政 義 君                                              1. 欠席議員(0名)                                              1. 欠  員(0名)                                              1. 事務局職員   事 務 局 長  長谷川   智 君      次     長  鈴 木   勝 君   議 事 係 長  小 海   修 君      主     任  小見山 拓 真 君   嘱 託 職 員  池 田 好 恵 君                                              1. 説明のため出席した者   市     長  関 口 芳 史 君      副  市  長  村 山   潤 君   教  育  長  蔵 品 泰 治 君      総 務 部 長  笠 原   実 君   市 民 福祉部長  柳     久 君      産 業 観光部長  渡 辺 正 範 君   建 設 部 長  神 田 真太郎 君      建 設 部 技 監  齋 木   修 君   子育て教育部長  樋 口 幸 宏 君      環境エネルギー  池 田 克 也 君                           部     長   文 化 スポーツ  富 井   敏 君      企 画 政策課長  鈴 木 政 広 君   部     長   総 務 課 長  田 口 秀 樹 君      財 政 課 長  金 澤 克 夫 君   防 災 安全課長  星 名 一 弘 君      子育て支援課長  斉 木 和 幸 君   医 療 介護課長  小 林 良 久 君      産 業 政策課長  渡 辺 正 彦 君   農 林 課 長  庭 野 和 浩 君      観 光 交流課長  樋 口 正 彰 君   都 市 計画課長  藤 巻   裕 君      エ ネ ル ギ ー  蔵 品   徹 君                           政 策 課 長   教 育 総務課長  長谷川 芳 子 君      学 校 教育課長  山 岸 一 朗 君   生 涯 学習課長  鈴 木 規 宰 君      川 西 支 所 長  南 雲   浩 君   中 里 支 所 長  吉 楽 重 敏 君      松 代 支 所 長  樋 口   彰 君   松 之 山支所長  佐 藤   仁 君                                              1. 議事日程 第2号                           平成30年6月11日 午前10時 開議 第 1 市政に対する一般質問                                              1. 本日の会議に付した事件    日程第1                       〇                                     午前10時00分    開  議 ○議長(庭野政義君)   これより平成30年十日町市議会第2回定例会第2日目の会議を開きます。  ただいままでの出席議員数は24人であります。                       〇 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(庭野政義君)   本日の議事日程は、配付いたしておきましたとおり市政に対する一般質問であります。順次発言を許します。                                                   道路整備について     中学生のスマートフォンの利用について ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   おはようございます。それでは、通告に基づきまして質問のほうをさせていただきます。  2つあります。1つ目が道路整備についてです。(1)、道路整備に当たって、費用便益分析ストック効果の考え方をどのように活用していますか。  (2)、物流は日本経済を支えていますが、深刻なドライバー不足を背景にトラックの大型化が進んでいます。当市においても農産物の物流、土砂の運搬や排雪などを大型トラック大型ダンプが担っており、産業や生活を支えています。当市の道路が大型トラック大型ダンプドライバーにとって通行しやすいものであってほしいと思っています。大型トラック大型ダンプの往来が見込まれる道路について、それに見合った整備がされているか、整備計画はどうなっているのかお伺いします。  大きい2つ目の質問としまして、中学生のスマートフォンの利用についてお伺いします。全国的にスマートフォンが中学生にも急速に普及しているところですが、中学生はラインやゲームアプリに夢中です。ユーチューバーという職業は、憧れの職業にもなっています。もっとも、スマートフォンは使い方を誤ると弊害が生じるおそれがあります。文部科学省を初め、いろいろな団体等が予防策を講じていますが、中学生のスマートフォンの利用に関連した問題やトラブルが後を絶ちません。そこで、当市の中学生について、次の点をお伺いします。  (1)、中学生のスマートフォンの保有率と利用実態を把握しているか。  (2)、中学校では、スマートフォンを使ったいじめの発生、授業に集中しない、できない、家庭学習時間の減少などの問題が生じていないか。また、それらの予防策を講じていますか。  (3)、中学生が違法・有害情報に触れていないか、犯罪やトラブルに巻き込まれていないか把握していますか。また、その予防策を講じていますか。特に重要な予防策と考えられるフィルタリングの設定状況は把握していますか。  質問は以上になります。ご答弁をお願いします。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   おはようございます。それでは、星名大輔議員のご質問にお答えをいたします。  初めに、私のほうから1つ目の道路整備についてお答えして、2つ目の質問については教育長のほうからお答えをいたします。  まず、1点目の費用便益分析道路ストック効果の考え方をどのように活用しているかということであります。現在市道改良につきましては、まず国の補助事業等では費用便益の分析等は要件とされておらないことから、算出はしておらないところであります。  なお、この費用便益分析にかわりまして、成果目標を立てることで事業を実施をしております。そして、市単独事業につきましては、優先度や地域バランスを考慮した整備を進めているということでございます。  もう一つの道路ストック効果につきましては、一般的に安全・安心効果、生活の質の向上効果、そして生産性向上効果の3つの効果があると言われております。当市では、安全・安心効果としては通学路等の歩行空間の整備による交通安全対策を行っておりまして、2つ目の生活の質の向上効果に関しては、道路の拡幅等による緊急車両等の通行の利便性向上並びに冬期間の交通確保の向上、こうしたものを図っておるわけであります。最後、3つ目の生産性向上効果につきましては、道路ネットワークを形成いたします基幹道路の整備を行うことによりまして、物流や、また観光交流を促進し、地域産業の振興や地域の活性化を目指しているものでございます。このような道路ストック効果の視点を持ちながら、円滑な道路交通と安全、安心なまちづくり、さらには活力ある元気なまちづくりを進めてまいる所存でございます。  次に、2点目の大型トラックの往来が見込まれる道路の整備計画についてということでございますけれども、大型車両の通行が多い幹線道路については、交通状況を考慮した規格の幅員、舗装構成で整備を計画をしております。例えば川西地域の幹線道路といたしまして、道路改良工事を行っている市道浅河原新町新田線におきましては、市道や路側帯を広げまして、また舗装については2層構成とするなど高規格な構造で整備を実施しているものでございます。私からは以上であります。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   続いて、私から2つ目の中学生のスマートフォンの利用についてをお答え申し上げます。  まず、1点目の中学生のスマートフォンの保有率と利用実態についてであります。中学生のスマートフォンだけに限定した保有率と利用実態についての把握はしておりませんが、市教育委員会では昨年度、携帯電話やスマートフォンなどを使った通話や、ラインやユーチューブ等を含むメール、インターネット利用実態について調査をしたところでございます。その結果によりますと、月曜日から金曜日までの平日で中学生の67%が1時間以上、携帯電話やスマートフォンなどを利用している実態がわかりました。現在小学生も含めてスマートフォンの保有率と利用実態について調査をしているところでございます。  次に、中学生のスマートフォンによるいじめ、授業や家庭学習への影響の有無及びその予防策についてであります。スマートフォン利用と家庭学習時間の関係についての調査はしておりませんが、全国学力・学習状況調査によりますと、全国と十日町市ともに共通して、ゲームやインターネットに触れている時間が短い児童生徒のほうが学力テストの数値が高い傾向があることがわかっております。また、昨年度市内の中学生において、スマートフォンのラインを利用したいじめが1件、不適切な写真や動画をユーチューブ等にアップしたトラブルが2件ありました。スマートフォンに限定はできませんが、ゲームや動画視聴への依存度が高く、昼夜逆転して登校できない状況になっている生徒もいます。  インターネットによるトラブルの未然予防策として、市教育委員会では平成27年度から中学1年生全員を対象にインターネット安全利用対策事業を実施し、ワークショップ形式の授業を通して、その危険性も含め、インターネットについて自分たちで決まりをつくって、安全に利用していくことを学んできたところでございます。  さらに、スマートフォンの普及が進んでいない小学校の早い段階から、メディアコントロールできる力を身につけさせる必要があることから、市PTA連合会と連携を深めながら、小学校でも今年度からメディアコントロールに向けた取り組みを推進しているところでございます。  次に、中学生のインターネット等による違法・有害情報の接触状況やフィルタリングの設定状況についてであります。昨年度、市内の小中学校で不適切な写真等を含む個人情報の拡散や、家出をしてSNSを通して知り合った人のところにいた、SNSで見知らぬ人と会う約束をしてしまったなど、犯罪に巻き込まれる可能性の高いトラブルになった児童生徒がいたことがわかっております。フィルタリングの設定状況については、スマートフォンの保有率とともに調査を進めておりますが、スマートフォンの子供の所持やフィルタリングの設定等は、新潟県青少年健全育成条例で定められているように、基本的には家庭で判断すべきものであります。市教育委員会としては、保護者へのスマートフォン等の携帯端末の使用にかかわる危険性などを保護者にも啓発していく必要があると考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   市長と教育長、ご答弁ありがとうございました。道路整備について、まず伺います。  皆さんのお手元にA3の両面でインフラストック効果についてという論文というか、論考をお配りしたのですが、こちら書いたのが当市の建設部長の神田部長なのですが、今回質問させていただいたストック効果について、非常にわかりやすい言葉で優しく解説してあって、ぜひ皆様にも読んでいただきたいと思って、事務局に配付をお願いしてあります。ぜひ一度目を通していただきたいと思うわけですけども、もちろんこれ神田部長の個人的な見解であって、組織としての見解ではないと思いますけども、私としても中央の政策担当者の言うことをストック効果についてきちんと理解して、市や県、また国土交通省が行う社会資本整備に協力していきたいというふうに思います。  総論としては以上になるんですけども、やはりどうしても各論を聞きたくなってくるわけです。私は川西に住まいがあるわけですけど、川西や吉田については、砂利屋さんだったり生コン屋さんの工場、あと農産物の出荷施設、あと最近できたのが利雪型の低温倉庫、そういった施設には当然大型トラックが集まってきて、その付近の道路を往来することになると思います。私自身、川西に住んでいて、大型トラックの往来が多いなというふうに日ごろから感じています。  そこで、幾つかの路線について具体的に伺いたいんですが、私、川西の中でも伊友という地区に住んでいるんですが、そこは住宅街なんですけども、市道高原田伊友小根岸線が走っているんですが、その路線は大型車の往来に適した構造になっているのかどうか疑問に思ってきました。というのも、住宅街で通学路にもなっていますし、かなり狭くて大型車の右左折が難しいんじゃないかなという箇所もあると思っていますので、そのあたりについて聞きたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   建設部技監。 ◎建設部技監(齋木修君)   それでは、ただいまのご質問にお答えをいたします。  市道高原田伊友小根岸線の道路の状況でございますけども、幅員は4.5メートルから6.5メートルということになっておりますし、舗装厚につきましては一応5センチということでございます。  大型車の往来があって適しているのかということでございますけども、幅員が狭いところがありますので、そういった部分につきましては、大型車がどんどん通るということに必ずしもふさわしくないというところがあるかもしれません。  なお、現在同路線の小根岸地内におきまして道路改良を実施中でございまして、改良後の一応車道幅員は6メーターとする計画でございますし、なおこの路線に近接する市道木島伊友線、こちらにつきましても一応通学路対策ということで道路改良を実施をしております。そういった現在高原田伊友小根岸線の中で通学路の安全が必ずしも確保できない部分につきましては、こちらの木島伊友線、これを通行していただくこともまた視野に入れながら安全対策をやっていきたいと、こんなふうに考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   丁寧なご答弁ありがとうございました。  土木の関係施設が伊友と小根岸の間にあって、降雪期を除いて大型ダンプが往来しているというふうに認識しているんですけども、事業者さんのほうでも通学時間に関しては避けていただいているというふうにも聞いています。市のほうでできることがあればやっていきたいなというふうに思いましたので、質問させていただきました。  次に、市道浅河原新町新田線なんですが、市長の答弁の中にも登場しましたけども、こちらは市民の方から伺ったのが、市道浅河原新町新田線と国道252号の交差点があるんですけども、そこが非常に狭くて、右左折が困難であるという声をいただいています。その点に関しては市当局ではどういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   建設部技監。 ◎建設部技監(齋木修君)   ただいまのご質問につきましては、現在252号線につきましては、県の地域整備部改良事業を計画しております。その中で、市道との交差部につきましても一応改良が図られるものというふうに期待をしておりますし、私どもも県に対してそのように要望を上げていきたいと、こんなふうに考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   そうすると、国道の整備を待っていてくださいという趣旨のお答えと受けとめてよろしいでしょうか。
    ○議長(庭野政義君)   建設部技監。 ◎建設部技監(齋木修君)   現在市道浅河原新町新田線につきましては、改良事業を実施中でありますけども、まだまだ今お話ありました国道252号との交差部までは事業がなかなか今現在見込めないということでございますので、とりあえずは県の改良事業の中で取り組むというのが一番早い対応かなと、こんなふうに考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   わかりました。  その交差点なんですけども、市道と国道の交差点が狭くて、右左折が大型トラック、ダンプについては難しいということで、ドライバーさんがそこと並行に走る県道小千谷十日町津南線、ここは街路事業計画都市計画道路にもなっていますが、その交差点で曲がらずに、そっちの県道のほうに誘導というか、行かざるを得ないという状況があるんですけども、かといって、そっちの県道小千谷十日町津南線の上野、高原田、千手の区間ですけども、特に高原田の区間に関してはやっぱり幅員が非常に狭くて、大型車が頻繁に縁石に乗り上げたり、ガードレールにぶつかって、こすったりしているというふうに市民の方から伺っています。特に高原田にある商店の前では、いつ事故が起きてもおかくないんじゃないかということを運転をしている大型ドライバーさんから聞いています。また、大型車がグレーチングの上を通ると、ガタガタ騒音がするという近所の方の声も伺っていますが、都市計画道路のその区間の整備計画については、今どのようになっているでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   都市計画課長。 ◎都市計画課長(藤巻裕君)   今ほどの主要地方道小千谷十日町津南線、これは都市計画道路になっております。それで、私のほうからお答えをさせていただきます。  今の状況ですけども、現在川西支所の前まで拡幅が行われておりますが、あちらについては平成12年から29年まで実施しておりました。引き続き新潟県においても、私どもにおいてもこの整備をしていただきたいという要望を上げております。しかしながら、国の補助事業としての予算配分が非常に厳しいということなどからして、なかなか採択できていないというような状況でございます。引き続きまちづくりの観点からなどの事業計画というか、そういったものをつくりながら、今までに比べて1ランクアップしたような要望活動を行っていければというふうに考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   ご答弁ありがとうございました。  道路整備に関しては一番要望が多い事項だと思うんですけども、我々市議会議員が要望したり、あとは地域自治組織のルートもありますし、いろんなルートで要望を市のほうでは吸い上げていると思うんですけども、今回問題になっている大型ドライバー、物流業者であったり、土木関係の大型ダンプトラックを使う事業者さんやドライバーさんの声を聞く機会というのはあるのでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   建設部技監。 ◎建設部技監(齋木修君)   ドライバーさんの声をお聞きをする機会としまして、ドライバーさんが雇用されている会社、そういった会社が集まって構成している組織、例えば商工会議所ですとか、あるいは建設業協会十日町支部ですとか、そういったところからのご要望やご意見というような形で承っております。そういった皆様方のご意見、ご要望などを踏まえながら、今後また道路整備の方針を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   ご答弁ありがとうございました。さっき例示として挙がったのが商工会議所建設業協会ということでしたけど、農産物の物流、お米でもキノコでも載せて、大きいトラックで当市から出発して行き先にまで行くわけですけども、電気製品でもいいんですが、農産物、そういう大型トラック、物流業者から聞いているというのは、商工会議所でカバーしているから聞いているんだというふうに受けとめていいんでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   建設部技監。 ◎建設部技監(齋木修君)   業種を挙げますと、いろいろあるのかもしれません。私どもは、一応商工会議所さんのご意見を伺う中で、そういったものもカバーをされているのではないかと、こんなふうに考えておりますが、必要であればそういった業者さんにも、またいろんな声をお聞きするということも今後考えていかなきゃならないというふうに考えます。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   ここでまた神田部長の論文に戻りたいんですけど、最後の12ページの終わりにというところなんですが、ちょっと読み上げさせていただきます。「これまでも社会資本整備ストック効果を意識しながら進められてきたものの、短期的に経済を刺激するフロー効果のために公共事業が行われているという捉え方が一般的に根強い状況である」としています。これは確かに私自身も実感として、公共事業は建設会社のためだけに行っているというような市民の方からの批判も受けるところなんですけども、続いてそうではないんだということで、「今般のストック効果への注目は、多様な主体を交えながら、その効果を振り返り、社会資本整備の意義について考え直すよい契機になっているのではないだろうか」というふうに結んでいます。必要な社会資本整備に関しては、これからも行っていかなければいけないと思います。その際に、ストック効果とかいろんな観点から考えたり、いろんな方からお声を聞いたりすることが大事なんだというふうに思います。  例えば大地の芸術祭、ことしあるわけですけども、大型の観光バスに多数のお客さんが乗って当市に来られると思います。その大型バスができるだけ芸術作品の近くまで近づけるように、そういう観点からの道路整備だってあり得ると思います。神田部長の論文にもあるとおり、多様な主体からいろんな声を聞きながら、道路整備について進めていっていただきたいなというふうに思います。道路整備については、以上にします。  続いて、スマートフォンについてお伺いします。まず聞きたいのが、市内の中学校に通っている生徒さんは、スマートフォンを持ち込むことができるんでしょうか。それは禁止されているとしたら、校則で禁止されているのか、そのあたりをお伺いできればと思います。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   星名議員にお答えします。  学校では、授業等に不要なものは学校に持ち込まないという原則があります。それで、各学校とも授業に関係ないスマートフォンは持ち込まないということで生徒に指導しているところであります。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   それは、にわかに信じがたいんですけども、本当に家から学校までの間、スマートフォンは持ってきていないということでしょうか。連絡とりたい親御さんもいると思うんですけども、学校に持ってきている生徒さんはいらっしゃらないということですか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   先日も校長会で中学校の校長に聞いてみたんですけども、そういうふうな不要なものは持ち込まないということで徹底していますよねということでしたが、そうだということでありました。また、そのことによって、何かここ一、二年トラブルが起こったことはありますかということでしたけども、市内10校の校長からはないというふうな返事を受けております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   しつこくて申しわけないんですけども、現実的に持ってきていると思うんですけども、学校で電源切るとか、そういうのはあると思いますけども、市としては一人も持ってきていないというような認識なんでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   一人も持ってきていないかどうかについては、そこまでチェックしておりません。  ただ、どうしても必要な場合には持ってきて先生に預けるとか、そういった対応をしているというような話は聞いております。ただ、一人もこっそり持ってきていない、そこまで確認しているかどうかについては把握しておりません。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   今回いじめのことについてもお伺いしているんですけども、無視とか悪口とかあると思うんですが、スマホのいじめの特性として、スマホの中で進行する場合、ほかのいじめの暴力とかと違って、発見しにくいと思うんです。顕在化したときには手おくれになっているんじゃないかというふうに心配していますけども、早期に発見するためにどういうことをしているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   スマートフォンを使ったいじめもそうですが、ほかのそれを使わないいじめに関しましても、やはりふだんから子供たちをよく見取っていく、そして子供たちから困ったことの相談を受けられるような体制をつくっていくということが基本的に一番大事なことかというふうに思っております。  それから、新潟県のやっていますネットパトロールというのがありまして、これはインターネット上なんですが、掲示板とか書き込みの中で学校に触れるような、あるいは子供たちのことについて何か書き込みがあったときには、それについて我々のほうに情報が来るというシステムがあります。ですが、ただSNSの場合、議員おっしゃるように非常に機密性が高いといいますか、そういったネットパトロールでもID、パスワードを破って入るわけにもいきませんので、そういったことにつきましては、非常にSNSの中にまで入っていけないというようなことであります。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   私としては、学校にスマートフォンを持ち込んでもいいと思うんですけども、そこで必要な対策がとられているかどうかというのを心配しています。やっぱりスマートフォンは便利ですし、そこから得られる効用というのは最大限享受して、リスクは最小化していきたいというふうに私は考えていますので、持ち込んだとしてもいろんな対策をしていればいいのかなというふうに思うんですが、そして中学生というのは心も体も大きく変わる時期で、アダルトサイトを見てワンクリック詐欺に遭っていないかとか、見知らぬ人と会って性犯罪に巻き込まれていないかとか心配するわけですけども、そこで対策が必要になってくるわけです。  もちろんフィルタリングについては大事な対策だと思います。今回の質問するに当たって、市内の携帯事業者さんのところに伺ってお話を聞かせていただきました。事業者さんのほうでは、販売店、こういうスマートフォンフィルタリングに関する冊子を作成していて、18歳以下に販売するときに説明して、事業者に義務づけられているフィルタリングを設定していただいているというお話でした。お話伺って、かなり徹底されているという印象を受けました。やっぱり事業者としても、それはもう法律上の義務で、それをしないと販売できないということで徹底されていました。  ただ、お話を聞かせてくれた店員さんの実感として、1割ぐらいの家庭で、親からの申し出でフィルタリングを解除しているケースがあるとのことでした。また、親が契約したスマートフォンなどを子供に貸しているケースもあるそうです。フィルタリングについては、もちろん学校で周知することが大事だと思いますし、購入したときにつけてもらうよう周知するのは当然ですけども、またいろんな事情で解除した場合にも、改めてフィルタリングをつけてくださいと念押しするくらいの周知が必要だと思いますけども、教育長はそういう考えについてどう思いましたでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   フィルタリングについては、本当に大事なことだと思っております。18歳以下ですか、そういうことで販売されているということでありますけども、本当に子供たちは、そういう社会的環境の中で、いろんな危険性のある環境の中で子供たちが今過ごしているわけでございますので、一つでも子供たちの育みに有害となる環境を排除してやっていきたいと、そういう意味でスマートフォンに関して言えばフィルタリングについては絶対条件といいますか、そんなふうに考えております。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   最初の答弁にもあったんですけども、いろんな対策していただいていると思うんですが、犯罪だったり違法・有害情報に触れないように、例えば家庭での約束事、あとはネットリテラシー、モラルを啓発する授業、3つ目に相談窓口の周知といった3つの取り組みをしているかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   お答えします。  家庭でルールをつくって、そしてそれを守っていくということに関しましては、これ非常に大切なことでありますので、家庭のほうに周知していると、働きかけているところであります。  また、十日町市のPTA連合会等とも話し合いまして、あるいは学校とも連携しまして、今年度は各学校5年生でコンピューターとかそういったものに関する親子の授業を行いましょうというようなことで進めていて、子供たちだけではなく、親御さんたちにもそういった啓発を進めていこうという取り組みを進めているところであります。  授業での取り組みということでありますが、情報教育の全体計画を各学校立てまして、それに沿って情報活用の実践力ですとか、情報社会に参画する態度等も含めまして計画的に小学校1年生から中学校3年生までの中で行うということになっています。その中には、情報のリテラシーだけではなく、その中に含まれるモラルですとか、そういったあふれている情報に対して批判的、クリティカルに考えるクリティカル・シンキングの能力をつけるとか、そういったネット社会の中で生きていくためのものを含んだ内容となっております。  それから、相談窓口に関しましては、ネットだけではなく、さまざまな相談窓口ということで各学校を通じて保護者のほうに案内等を出しているところであります。以上です。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   ありがとうございます。  いろんな対策を重層的に講じて、危険を少しでも少なくするというのは大切なことだと思っているんですけども、私が有効だと思っている対策の一つに、子供たちが実際使っているラインを使って、いじめ相談窓口を実施するということがあると思うんですけども、SNSとかラインを使った相談窓口、相談を受け付けたりという、そういう取り組みはする計画はないんでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   ラインを使った相談というのが長野県とかで先駆的に行われているという情報も入ってきておりますが、新潟県でもそういったものにつきまして、今準備を進めているところであります。そこのラインを使った相談について、十日町市としてもその中に加わりますかというような話も来ておりますので、我々も一緒に、ともに県のほうに乗りながら進めていきたいというふうに今進めているところであります。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   ラインを使った相談窓口ですけども、今答弁あったとおり、準備されている段階ということだったんですが、それを実施する上での課題というのはどんなところにあると考えていますか。課題はあると思いますか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   まだ準備に本当に着手したばかりなので、深いところまでまだ検討していないところでありますが、ラインで子供たちは相談しやすい、入り口としては非常に相談しやすいと思うんですけども、ですが、そのライン上で続けていてもしようがない。結局は、それから電話あるいは面と向かって面談するというところまで持ち込んでいく、そこで子供たちとしっかりと向き合えるということになるかと思うんですが、そのところまでどうやってうまくつなげていくかということが非常に難しいなと今感じているところであります。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   私が思う課題があるんですけども、答弁の中にも似たようなことがあったんですが、やっぱり生徒の側ではいじめの被害を相談することは、好きな言葉じゃないんですが、チクると呼ばれて、ひきょうなこととされがちですので、相談を萎縮しないで行ってもらうためには、相談することは決してひきょうなことではない、相談しやすい学級はどういう学級なのかということを学ぶ機会が必要だと思いますが、教育長、こう思うことについてどういう実感でしょうか。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   青少年の意識の中で、本当に自分だけ目立ちたくないというような気持ちがあるというのはわかっております。そういう中で、いじめのターゲットにならないような行動をとるといいますか、そういうことも気にしている子供もいるというようなことでございますが、ただ本当にいじめによって自分の心身が阻害されたり、また登校できなくなったり、そういうことがあってはならないわけでございまして、チクる、そういうための乗り越えて相談していくということの教育も大切だと思いますし、また健全な心身を育成するためのいろんな体験活動といいますか、そもそも人間力をつけていくといいますか、人間としての基本的な形、生活習慣をつけて、正しく生活していく、そういう中で心身を鍛えながら、そういういじめに対する抵抗力をつけていくといいますか、もっと大きな取り組みといいますか、単にチクる勇気をつけるだけじゃなくて、人間力をつける全体的な教育、そういうものが大切ではないかなと思っているところでございます。 ○議長(庭野政義君)   星名大輔君。 ◆1番(星名大輔君)   ありがとうございました。本当に期待しています。  これで私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(庭野政義君)   暫時休憩いたします。              午前10時43分    休  憩                       〇                                     午前10時52分    開  議 ○議長(庭野政義君)   休憩前に引き続き会議を開きます。                                                   大地の芸術祭について     子育て支援策について ○議長(庭野政義君)   小林正夫君。 ◆20番(小林正夫君)   それでは、2点について質問いたします。  初めに、大地の芸術祭についてであります。大地の芸術祭は、過疎化や高齢化、また豪雪などに悩む越後妻有地域の活性化を願って進められてきました。幸いに、回を増すごとに来訪者はもとより、地域住民にも理解され、期待されております。さらに進化させるために、本来の芸術祭を協力、支援しながら、住民の思いが来訪者にも伝わり、喜ばれるように、地域の伝統や文化、また名所旧跡などを活用しながら、市や地域が主催するお祭り的な方策は考えられないかお伺いをいたします。  次に、子育て支援についてであります。最近各地で子供たちが悲惨な事件や事故に遭遇されるという報道が多数見受けられます。多様化する社会環境の中で、ごく自然であった夏休みのラジオ体操が、土曜日や日曜日、またお盆を過ぎると行われなくなったりする現状を見るに、子供たちが成長していく中で厳しさや生活習慣などに対する不安を覚えます。子供は地域の宝であり、大切な財産であります。子供たちを家庭や学校だけでなく、身近な地域や地区と連携を図るための手だてや体制づくりについてお伺いをいたします。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   それでは、小林正夫議員のご質問にお答えをいたします。  初めに、私のほうから大地の芸術祭についてお答えをいたしまして、2つ目の子育て支援策等につきましては教育長のほうからお答えをいたします。  まず、大地の芸術祭についてでありますけども、ご案内のとおり、2000年の第1回展から始まったわけですが、当初は16万人程度の入り込み客も、前回2015年の6回展においては約51万人ということであります。参加集落数も当初の28から110集落に大幅に増加をしております。おかげさまで国内外から大きな注目を集めておりまして、始めようと、皆さんで、20年ほど前になると思いますけれども、議論を始めたころには想像もできなかったようなことがこの越後妻有に発生しているのではないかと、そのように感じているところでございます。これは小林議員がおっしゃるとおり、大地の芸術祭がこの越後妻有を訪れる方々の期待に応え続けてきたことと、そして何より回を重ねるごとに地域の住民の皆さんのご理解が深まってきた結果だというふうに考えております。  大地の芸術祭の魅力として、芸術作品とともに挙げられるのが来訪者の皆さんと受け入れ側の地域の皆さんとの交流でございます。作品鑑賞に当地を訪れて、そして地域の皆さんの温かいおもてなしが強く印象に残ったという声を毎回、もう本当に多くいただいているわけであります。この夏もそれぞれの地域で、また多くのおもてなしが行われて、来訪者と交流することで地域の住民の皆さんもまた元気になって、そしてまた住民同士、また地域内の連携がより深まることを大いに期待をするところでございます。大地の芸術祭については、一貫した基本の理念、「人間は自然に内包される」と、これに沿って作品展開でありますとか、ワークショップ等を行ってきたからこそ、世界でも有数の芸術祭に成長できたものというふうに理解いたします。  しかしながら、これをさらに進化させていくためには、各地域、また集落、そして十日町の市民一人一人がさらに芸術祭というものを深く理解いただく中で、地域の活性化のために有効に活用しようということで、さらに結びつく必要があるんじゃないかと、このように感じております。  今回展においてもそれぞれの地域、集落と作家の皆さんが一体となった作品を数多く展開してまいるわけでありますけども、その次に向けては、各地に残る伝統でありますとか、また文化、名所旧跡など、いわゆる地域の宝、地域の自慢、そうしたものを広くアピールすることのできる場として、地域の盛り上がりや、また活性化を創出する機会として、ぜひひとつ芸術祭を積極的にご活用いただけますように、そのことをさらに強く訴える中で、地域間、また集落間での連携、そして私どもとの連携、そうしたものを図ってまいりたいというふうに考えております。第7回展の開幕まで50日余りとなったわけでありますけども、その成功に向けまして、しっかりと準備を進めてまいります。私からは以上でございます。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   続いて、私から2つ目の子育て支援策についてをお答え申し上げます。  小林議員がおっしゃるとおり、地域の宝である子供を家庭や学校だけでなく、地域全体で見守り、育てていくことはとても大切なことであると認識をしております。昨今、子供たちをめぐる状況は大きく変化し、家に帰って近所の広場で子供たちが大勢集まって遊んでいる姿や、地域のさまざまな行事に子供たちが大勢参加している姿を見る機会も減ってきているのが現状でございます。学校現場にも学力の向上、不登校の解消、さまざまなニーズを持った保護者への対応など、多様な課題への対応をしながら、よりよい教育を推進しているところでございます。今これらのさまざまな課題の中には、もはや学校の力だけでは解決できないものもあるというのが教育現場の現状であると捉えており、再度地域の教育力を見直し、地域の力を学校教育に生かしていくことが大切であると考えております。  これまでも市内の学校ではそれぞれの地域の特色を生かし、地域とともに歩む学校づくりを進めてきたところでございます。これをさらに充実させ、学校、家庭、地域がより緊密に連携し、子供たちの健やかな成長に資するための取り組みとして、今年度全ての小学校、中学校、特別支援学校において学校運営協議会制度、いわゆるコミュニティスクールを導入いたしました。このコミュニティスクールは、保護者及び地域住民の学校運営の参画の促進や連携強化を進めることにより、学校と保護者、地域住民などと信頼関係を深め、一体となって学校運営の改善や児童生徒の健全育成に取り組むものとなっております。この制度を有効に機能させることにより、保護者や地域住民と学校がお互いの情報や課題を共有し、同じ方向性を持ってそれぞれの立場で子供を育てる活動を展開し、社会総がかりで子供を育む体制を構築していけるものと考えております。市教育委員会としましては、各学校でスタートしたコミュニティスクールの取り組みを支え、後押ししてまいります。各学校が、校長の学校運営方針を学校運営協議会に十分に説明し、承認を得て学校教育を推進していくと同時に、協議会が地域と学校のつなぎ役となって、市の学校教育の目当てであるふるさと十日町市を愛し、自立して社会で生きる子供の育成を実現させたいと考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   小林正夫君。 ◆20番(小林正夫君)   大地の芸術祭についてご答弁いただきました。市長の思い、私も全く同感ではあります。しかしながら、何事も20年を過ぎてくると、いろんなことも起こってまいります。世相も変わってまいります。物事とかいろんな、家も建てて7年たつと、ちょっと模様がえとか、そういう周期があるというふうに言われておりますが、私もいろんな市民の方からお聞きするに、ここら辺でちょっとまた今までとは目線を変える中で見直して、大地の芸術祭が引き続き長く市民に愛されて、つながっていくためには、最初に述べたように、もう少し市としての方向性も示しながらやっていく必要もあるのではないかなというふうに心配される方もおいでであります。  毎年行われていた石彫シンポジウムも回を重ねて楽しみにしてまいりましたが、残念な結果になってまいりました。今コーディネーターもしっかりやっていますけども、その方もいつまでもやっていただければいいんですけども、そういうこともやがては望めなくなるわけなんで、その辺からそういう方向性を示しながら、今までは今までとしながら、またちょっと見直しながら進めていくときに来ているのではないかなというふうに思っています。  私も同僚議員と政務調査費を使った中で直島にも行ってみました。来ていただくだけではなくて、みずからやっぱりそういったところも先進地視察をしながら、そこの取り組み、住民の思い、そういったものを聞く中で、そういうところとも競い合って、やっぱりこれを育てていかなければならないというふうに思っています。20年後、また50年後に大地の芸術祭が名実ともに、こういうものが残ったんだと、次の世代にもしっかりと引き継いでいかれるような、やはりそういったようなイベントといいますか、にしていかなければならない、そういう分岐点というような思いで質問させていただきましたが、このような思いに対して、市長、もう一度市長としての思いがあったらお聞きしたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   大地の芸術祭につきましては、先ほどもちょっとご答弁しましたけども、当初は非常にこういう形で進化してくるというのは余り想定されていなかったんじゃないかと思うんです。芸術作品を活用して地域おこしなんかできるはずがないというのが当時の大方の考え方だったんじゃないでしょうか。  そういう中で取り組みが重ねられていく中で、私はそれでもやってみようという、特に今から思うと松代地域の皆さんがほかの5市町村で要らないんだったら全部うちに持ってこいと、そういうお声もかかったというふうに伺っていますけども、そんな中で多分本当にいろんなことにチャレンジしたけど、なかなか難しいという現状認識の中で、これにかけてみようというか、そういうお気持ちがあったのが当初だったんじゃないでしょうか。もしそういうことがなければ、もうここまで続いてこなかったんじゃないかという思いがありますけど。  そういう中で、少しずつ成功といいますか、地域が元気になった、高齢者、お年寄りが元気になったということになってきたときに、私は北川フラムさんの存在というのはもう当然欠くことはできないものであって、要は彼が選択されるアーティストとか芸術作品のレベルの高さというのかな、それがやっぱり大地の芸術祭をここまで引っ張ってきてくれた大きな要因だと思うんです。それなくしてはできなかったというふうに思います。いろんなチャレンジ、今もしていますよね。  例えば今回でも清津峡のトンネルをもう一遍元気にさせるにはどうしたらいいかという、これは私、市長就任したときに最初にもらったレポートに書いてあったんですよね。何とかしたいと、中里地域の皆さんが。10年前です。そういう中で、例えばトンネルの入坑者という数字だけを見ても毎年毎年下がっているという中で、地域の皆さんや、また関係者と議論していく中で、じゃアートの力に頼ってみないかというふうなご提案をして、私もどんなものが出てくるかわからないですよね。北川さんも、多分最初どんな作品をあそこに持ってこようかというのは全く頭の中にない中で、そういう中で世界的に大いに評価できる方がちゃんと大地の芸術祭の予算の枠内で挑戦してくれるということになったわけです。一つの例ですけど、そういったことが本当にこの力にかけてみないかといったときに、それを最後いろいろ議論あったけども、のみ込んでいただいた地域の皆さんとか、そうした方にも本当に感謝したいと思いますし、またそこにすばらしいものが誕生しつつあるというのを聞くにつけ、やはり北川さんのディレクションの能力というか、そうしたものはもう、ちょっと突出しているところがあるなというように思います。だから、そういった意味でいくと、北川さんに相当依存している部分もあるので、議員ご心配のように、これ永続していくものにしていかなきゃいけないわけでありまして、そうしたことが私どもの今後の芸術祭のありようを決めていく中での最も大事なポイントにもなるでしょう。  地域の皆さんの活性の度合いというのは、本当に相当グレードアップしてきていると思いますし、広がってきています。それは事実です。ですから、やはり今後そうした作品の選定だとか作品の維持だとか課題はたくさんありますけども、そうしたところをずっと意識する中で、当然北川さんとも話し合いをしながら、つくっていかなきゃいかんなというふうに思います。それ以外のところの部分というのは想定以上の成果を上げてきていて、それぞれの集落でそれぞれのノウハウというのがたまってきているから、そういうのを今度今までチャレンジしていなかったところに移植していく、そういう地道な作業、それが重要になってくるのだというふうに感じております。 ○議長(庭野政義君)   小林正夫君。 ◆20番(小林正夫君)   ありがとうございました。  当局との聞き取りの中でちょっと私も言ったんですけども、大地の芸術祭について、ここは余りとやかく言うあれじゃないんですけども、市としてサブ的な要素も含めて、もうちょっと突っ込んで、大地の芸術祭は大地の芸術祭をメーンテーマとしながら、市としても地域と相談をしながら、もう少し一緒になって楽しんでいけるような、そういう方向性を見出してほしいというふうな要望を兼ねて質問させていただきました。こういう地域からの要望、願いもあるんだというようなことも認識、共有していただければと思っております。大地の芸術祭については以上で終わります。  次に、子育て支援についてですが、私も質問の中でラジオ体操というようなことも入れておきました。私、合併前にも同じような質問をしたことがあったんですけども、やはり子供たちにとっては暑く長い夏休み、そういう中で規律、朝早く起きてラジオ体操に向かって会場の整備をしたり、ごみ拾いをやったりというような、そういうことを習得できる非常に大切な取り組みだと思って、そういうものがないがしろになっていくのが非常に寂しい、せつない思いで見てきたんで、何とかそうやって昔を取り戻すというか、子育てにつながる忍耐強い、心身ともにそういった子供たちを地域みんなで育てていくと、そういう取り組みを何とか願いたいと、これが本来の質問の中の要旨でありますけども、最近不登校、結婚対策、やっぱりこういったものは子供のときしっかり、それといろんなことを体験しながら、つらいことも楽しいことも友達、仲間同士でやり抜く、そういうことが非常に今薄れていると思うんです。秀才をつくるのではなくて、人間としての温かみがあるとか、先ほども質問がありましたが、スマホを持つのもいろんないい面、悪い面がありますけども、やっぱり基本は家庭、家族でそういうものは決めながらやるということが私は基本だと思っています。  ただ、そうやって規律とか集団でやるとか、そういったものは誰かがやっぱりそこに指導しながら結びつけていく、そういう努力がないと、ただ楽なほうにだけ進んでいくというようなことが見受けられると思いますので、その辺はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   先ほど私、星名議員に対して人間力をつける教育をしていきたいとお話ししましたけど、まさに小林議員がおっしゃることもそのとおりだと思っているところでございまして、ラジオ体操を例にしてということで今ほどやり抜く力とか忍耐力ということでございましたけども、本当に市の学校教育の目当ても、ふるさと十日町市を愛し、自立して社会で生きる力を育むということで、いかに社会で自立させていくかというのが大きな課題、命題であるわけでございます。  そういう中で、本当に子供たちにそういう生き抜く力といいますか、人間力をつけていきたいと考えております。そういう中で、ラジオ体操も変化してきたということでございますし、また家庭環境そのものも変化してきていると思っているわけでございまして、社会全体のいろんな変化を捉えながら、またこれからも、例えばAIだとか、またIoTですか、いろんな社会の変化の中で、これからの職業観というものも変わってくる、そういう時代でありますので、なおのこと子供たちには基礎、基本的なものを教えながら、生き抜く力、そういうものを育んでいきたいと、基本観としてはそんなことを考えているところでございます。 ○議長(庭野政義君)   小林正夫君。 ◆20番(小林正夫君)   ぜひ教育長のほうから校長会とかそういったことで、ことしは無理にしても、こういう子供を育てたいんだと、こういう地域づくりをしたいんだということを校長が先頭になって学校、保護者、地域に懇願するような形で求めていけば、こういうこともまた実現できるのじゃないかなと私は思っています。  ある小学校でちょっと講話を頼まれて、私が昔の話をしたときに、子供たちとのいろんな話をする中で、ぜひそれをまた復元していただけないかというようなことで実現したこともあります。今の親たちが考えると、それは危険なんじゃないかなというようなものなんでしたけど、今それをつくって、子供たちがそれを利用しながら体を鍛えたり、危険の度合いといいますか、気をつければこんな楽しいこともできるんだというようなことも実践してやっております。やはりやり抜く、やらなければならない、それが一番大切なことなんで、強く訴えて、やっぱりもとに戻すものはもとに戻してやってみると、そういうことを願えば必ずできると思うんです。  今、故人になりましたけども、川治小学校が最後の校長となられた方が、私の子供が小学校のときに赴任してきまして、私はそのときはまだPTAのある役員でしかなかったんですけども、今私が子供たちにやってみせたいことがあるんだと。しかし、学校では恐らく許さないだろうというようなことで相談を受けたときに、私はPTA会長にも相談をしながら、学校行事ではなくて、保護者が中心になって子供たちのためにこういうことをやってやろうじゃないかというようなことをやって実現できたことがありますので、ちょっとご披露させていただきますが、その先生は野外活動、松之山のアウトドアでも脚光を浴びていますが、今子供たちが自然に回帰するというのが非常に少なくなっているんで、その先生はその昔に子供たちに歩いてまちの中の施設でキャンプを実際にやって、火おこしからやって、子供たちと一緒に体験させてやりたいんだと、それがずっと今もつながってきている授業であります。熱血を持った一人の教師の思いでそれを育てていくと、やはりそういったことも実現できる。そういったこともあって、今こうやってお話をさせていただいておりますが、そういうことも含めて非常にたかがラジオ体操、されどラジオ体操なんで、そこのところだけもう一度教育長お願いします。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   本当に、たかがラジオ体操、されどラジオ体操と私も思います。学校運営について基本的には学校長の裁量で学校運営の基本方針を立て、学校運営協議会の皆さんに承認していただくという手続が必要になってきているわけでございますけども、そういう中で本当に学校長自体の特性といいますか、いろんなところに秀でた校長先生がいらっしゃるわけなんで、理科であろうが社会であろうが、体育であろうが何でもいいと思いますけども、自分の個性を十分に発揮した中での学校運営というものがとても私は大切ではないかなと思っておるところでございまして、学校教職員をみんなまとめてリーダーシップをとって学校運営をするという中では、自分の不得手な分野ではなく、基本的には自分の得意な分野で引っ張っていく姿といいますか、そういうことを期待をしているところでございます。  そういう中で、一つの例として、野外活動、キャンプのお話もありましたけども、子供たちは本当に今自然の中で過ごす姿というのが極めて少なくなっておりますので、そういうキャンプというのもとてもよいことだと思いますし、また各中学校では今遠距離の遠足といいますか、何時間も歩いてくる、ある学校では20キロぐらい歩かせると、そういう姿もあるわけでございますので、そういう取り組みなんかもとてもいいことだと思っているところでございます。そういうものも各学校長の得手、不得手という中でいろんなことを勘案しながら、自分の得意分野で子供たちにやり抜く力、我慢する忍耐力だとか、そういうものも育ててやれれば、とてもいいことだと私は思うところでございます。以上です。 ○議長(庭野政義君)   小林正夫君。 ◆20番(小林正夫君)   ありがとうございました。  私は思うに、自分だけよければいいというような考えではなくて、自分の子育てが終わって、今度は孫の世話もする、地域の中にはそういったお年寄りも結構おいでです。そういったことから、私も小学校の校長先生、中学の校長先生のところも行っていろんな話をさせてもらうんですけども、ずるさを持ってやっぱりやってほしいと。地域の人たちをいい意味でずるく使って、やっぱり一緒になって願うところは願うと。決まりだけつくるのではなくて、実践をしながら愛情を持ってやれば、スマホの問題であろうが、不登校の問題であろうが、やっぱりそれが地域性だと思うんです。だから、自分の学校だけよくなればいいということではなくて、十日町市全域の中でそうやって子供に対する思いはどこにも負けないんだというような願いを持ちながらやっていく、これが一番大切なことだと思っています。  それで、夏休みの過ごし方の中で、私はどちらが担当になるのかわからないんですけども、例えばJRの千手発電所があります。浅河原から千手発電所のサージタンクまでが地下水路になってトンネルがあるわけです。だから、私ももちろん話は聞いているけども、見たこともないんですけども、工事とか1年に1回は何かそういうのをとめたりすることもあるというふうに聞いているんですけども、地域の中の宝物といいますか、そういったものを住民も含めてなんですけども、子供たちにも見せてやりながら、この地域というのはこんなすごいものがあるんだとか、こんなすてきなものがあるとか、やっぱりそういったようなことも教育の中に取り入れながらやっていくと、いろんな意味で子供に対する愛情を持った支援策につながっていくんではないかと思うわけなんで、ラジオ体操という一つの例を出しましたが、ぜひ地域から立派な子供たちが成長していくように、教育長からそういう指導をしていただきたいということを要望とお願いをいたしまして、質問を終わります。どうもありがとうございました。                                                   十日町きものGOTTAKUについて     森と自然を活用した保育・幼児教育・子育て支援について     生きる力をはぐくむ学校教育について ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   傍聴の皆様ありがとうございます。また、ラジオをお聞きの皆様、こんばんは。市役所におきましては、4月から新しい人事にかわり、そういう意味では新しい顔ぶれでの初めての今議会であります。これから即戦力として一日も早くよい意味で仕事になれていただき、両輪となり、市政運営をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、新子育て教育部長におかれましては、自然豊かな松之山で育った部長ということで、これから私が一般質問させていただきます自然、保育についても、こういった人事は市長のこれからの子育て教育についての意気込みを感じる人事だなと、いい答弁がいただけるんじゃないかと大変期待しております。  では、通告に基づきまして私の一般質問をさせていただきます。1つ目、十日町きものGOTTAKUについてです。  (1)、開催後の感想及び反響をお聞かせください。  2つ目、今後の開催に向けての改善点等についてお聞かせください。  3つ目、開催によって十日町のきもの産業の課題について浮き彫りになったもの、今後の対応策についてのお考えをお聞かせください。  2つ目でありますが、先ほどのお二人の質問をお聞きしながら私も感じたんですが、非常に今の学校現場、教師の多忙化、本当に改めて大変さを感じました。子育て世代でありますが、親学といいますか、家訓、我が家はこうだというようなものをしっかり持っていかなければならないなと感じました。現在の親は、自然の中で遊ぶ経験をしていない親が多く、自然の中で遊ぶのはよいことだとわかっているけれども、どうやって遊んだらよいのかわからない、また早期教育の名のもとに、本来幼児期に経験しなければならなかったことができなかった弊害が子育てにあらわれているように思います。  そこで、2つ目の質問は、森と自然を活用した保育・幼児教育・子育てについてであります。  1つ目、越後松之山森の学校キョロロが行っているブナの森のようちえんについての取り組み及び反響をお聞かせください。  2つ目、森のようちえんと呼ばれる自然体験活動を基軸にした保育・幼児教育についての感想をお聞かせください。  3つ目、森と自然を活用した保育・幼児教育・子育て支援を積極的に推進する長野、鳥取、広島県知事が発起人となり、森と自然の育ちと学び自治体ネットワークが平成30年4月17日に設立されました。当市の参加のお考えを市長よりお聞かせください。  4つ目、自然教育や保育を行う幼稚園と保育園の設立において、自治体が独自に認定、認証する制度について、当市はどのようにお考えかお聞かせください。  3つ目、生きる力を育む学校教育についてです。昨今、生きる力を育む教育が、先ほど教育長も言ったように人間力という表現にも当てはまると思うんですが、重要とされています。どのように取り組んでいるのかをお聞かせください。  以上3点、私の一般質問とさせていただきます。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   それでは、大嶋由紀子議員のご質問にお答えをいたします。  まず、十日町きものGOTTAKUについてであります。開催後の感想及び反響についてということでございました。ご承知のように、今回のイベントはきものメーカーさんや、また商工会議所等の各種団体及び十日町地域振興局、そして当市を構成員といたします実行委員会を結成して、全国でも初めての取り組みとして実施をしたものでございます。十日町のきものづくりにおける高い技術力、また手間をかけた各種多様な工程を経てつくられるきものの価値を大勢の皆様に知っていただくことが、私の市長就任以来の夢でもあったわけでありますけども、今回13の工場のご協力、ご参加をいただき、これを実施できたことに、ひとしおの感慨を持っております。  5月17日、開会セレモニーに出席させていただきましたけれども、報道関係者も大変多く来ていただいて注目度の高さも感じましたし、また当日の報道等でも参加者が職人のわざに感嘆する、そういった様子が放送されて、大変充実感の高い内容であったということがうかがわれたと思います。参加者アンケートによりますと、また参加したいと、またイベントがとてもよかったという回答が大半を占めておりまして、お越しいただいた皆様には大きな満足感を得ていただいたものと考えております。さらに、参加した企業の皆様からも、自社をPRする上で、とても有効な取り組みで、今後も続けていきたいと前向きなご意見をいただいております。  次に、きものGOTTAKU、今後の開催に向けての改善点等についてでございます。参加者の中には、染め、織り、メンテナンスといった全ての工程を見学することを望まれる方が多くいらっしゃっておりました。1工場当たりの十分な見学時間の確保とともに、その工場間の移動効率を上げまして、複数の工場を見学できる交通手段の確保等が必要であると感じました。詳しくは、今後参加者及び参加企業からのアンケート結果を詳しく取りまとめまして、6月下旬に開催予定の実行委員会の中で検討、そして決定をしていくものと考えております。いずれにいたしましても、改善を重ねていくと、そして参加者、受け入れ側ともに満足度の高いイベントとしてこれから成長、継続していくこと、そして十日町のきものファンがさらにふえまして、そのことで織物業界全体が活性化していくことを期待して支援してまいりたいと思います。  最後に、開催によって浮き彫りとなった課題、今後の対応策についてということでありますけども、今回の工場見学で職人の技術力の高さを改めて認識すると同時に、これらのたくみのわざがきちんと承継されていく必要があると強く感じたところでございます。市といたしましては、平成25年度より伝統産業技術の継承のため、40歳以下の方を雇用する事業所に対しまして、支援を行ってきております。この制度により、これまで7社、17名の方からたくみのわざを引き継ぐためにご就労をいただいております。また、今回の十日町きものGOTTAKUでは、きものにかかわる仕事がしたいということから参加された若者もいたというお話もお聞きしております。今後もこうしたイベントを通じまして、職人の熟練のわざや、またそこにかけられた労力を知っていただいて、改めてきものの魅力に気づいていただくとともに、たくみのわざがきちんと引き継がれていくよう、支援をしてまいりたいというふうに考えております。  次に、大きな2つ目のご質問であります森と自然を活用した保育・幼児教育・子育て支援についてでございます。私からは、2点目以降の3点についてお答えをいたしまして、最初のお問いでありますキョロロが行っているブナの森のようちえんの取り組みについては、教育長のほうからお答えをいたします。  まず、4ついただいた質問の2つ目の自然体験活動を基軸とした保育・幼児教育についての感想ということでございます。子供たちが豊かな自然の中で伸び伸びと体を動かしていく、そして身体の諸機能の発達が促進されるわけでありまして、こうしたことは大変重要なことと考えております。加えて、自然体験活動を通じまして、さまざまな体験をすることによって、主体的に遊びや、また学びが促されて、そのことで豊かな人間性と、またみずから成長する力を育むためにも必要なことであるというふうに考えております。  そこで、当市の保育園等におきましては、天気のいい日には園外に出て自然散策を積極的に行っているほか、お借りした田畑での収穫作業でありますとか、森の学校キョロロ、さらに近くの公園等で自然体験活動に取り組んでおります。市といたしましては、議員ご指摘の森のようちえんにつきまして、自然との触れ合い、また遊びに重点を置いた大変よい取り組みであると考えておりまして、注目をしているものであります。  次に、3つ目のご質問になりますけども、森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク、これへの参加についてということでございます。市といたしましては、この4月17日の設立時の趣旨を拝見いたしまして、森と自然を活用した新たな保育・幼児教育・子育て支援に取り組む団体であることから、関心を持って注目しているところでございます。この森と自然の育ちと学び自治体ネットワークにつきましては、本年4月に設立したばかりでありますので、今後その取り組みなどを勉強しながら、参加について検討してまいりたいと考えております。  最後に、自然教育や保育を行う幼稚園と保育園の設立において、自治体が独自に認定、認証する制度についての当市の考えはというお問いでありますけれども、市といたしましては、この取り組みにつきましても先ほどの森と自然の育ちと学び自治体ネットワークにおきまして、この認定、認証制度に取り組んでいる自治体もあるということであります。先ほどのネットワークへの参加と同様に、これも勉強させていただいて、一体的に考えてまいりたいというふうに考えます。  大きな3つ目のご質問も教育長のほうからご答弁いたします。以上であります。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   続いて、私から1点目の越後松之山森の学校キョロロが行っているブナの森のようちえんについての取り組み及び反響についてをお答え申し上げます。  ブナの森のようちえんは、キョロロ開館10周年の記念事業として平成25年度にスタートし、未就学児とその保護者を対象としたイベントであります。幼少期における自然体験は、心や体の発達、学習意欲など環境に対する関心や行動にも影響があると言われています。キョロロでは、親子連れの来館者が年々ふえており、自然体験イベント参加者、特に低年齢者が増加傾向となっております。全国的には、いわゆる森のようちえんと呼ばれる活動が広がりを見せており、そのニーズの受け皿として、キョロロにおいてブナの森のようちえんを開始したものであります。当初は年3回の開催でしたが、大勢のリピーターの定着や開催頻度を上げてほしいという声を受けて、平成26年度からは年4回、昨年度からは年6回の開催としております。松之山の里山の自然を舞台に、生き物探険や美人林でのハンモック体験、雪遊びやアイスクリームづくりなど五感を使って遊びながら自然と触れ合い、子供たちの疑問や気づきを引き出し、親子での自然体験の一歩を応援する人気のプログラムとなっています。定員は毎回10組限定ですが、市内はもとより市外、県外からの参加者も多く、里山への交流人口増という側面からも効果を感じています。また、この取り組みは、学芸員による教育プログラムとして行い、現役及び引退された保育士、野外教育に精通された地域内外、遠くは県外のボランティアスタッフの皆さんからも企画運営にかかわっていただいています。  参加者からの反応でありますが、アンケート結果では、自然の中で遊ぶことがこんなにも楽しいとは思わなかった、とても楽しく、あんなに子供が喜んでいる様子は初めて見たなど、大変うれしいご意見がありました。また、9割以上の皆様から、今回の経験を自宅周辺や他の場所で子供と一緒に自然と触れ合う際に活用したいというご意見をいただき、環境教育プログラムとしても一定の効果を感じております。キョロロでは、市内はもとより、地域の子供たちの自然体験活動の重要な担い手として年間30種類以上、延べ120回以上の里山体験プログラムをさまざまな世代に提供しております。ブナの森のようちえんはその一つではありますが、そのニーズの高さからもキョロロを代表するイベントになってきています。  最後に、3つ目の生きる力を育む学校教育の取り組みについてをお答えいたします。文部科学省では、平成10年改訂の学習指導要領から生きる力を育むことを理念とし、それまでの知識量を重視する教育から、獲得した知識を活用して課題を解決していくための思考力、判断力、表現力などを大切にする教育にかじを大きく切りました。それに伴い、小中高等学校で総合的な学習の時間がつくられるなど、日々の授業の中で自然などの物、事、人とかかわる探究的な教育活動が重視されるようになりました。平成29年改訂の学習指導要領においても主体的・対話的で深い学びを核としながら、生きる力を育む理念は継続されています。  市の学校教育で目指す子供像は、ふるさと十日町市を愛し、自立して社会を生きる子供の育成であります。市の自然はもとより、歴史、文化、産業のすばらしさを学ぶことが市を愛することにつながり、体験を通して学んだり身につけたりしたことが自立して生きていく生きる力につながると考えております。市教育委員会では、ふるさと学習を学校教育の特色ある教育活動として位置づけ、十日町市の自然等を教材とした教育活動を全ての小中学校で取り組んでいます。学校への支援策として、ふるさと教材の作成や大地の芸術祭とかかわる教育活動への支援などを行っているところでございます。以上です。 ○議長(庭野政義君)   再質問は休憩後に願います。  昼食のため、午後1時まで休憩いたします。              午前11時45分    休  憩                       〇                                     午後 1時00分    開  議 ○議長(庭野政義君)   休憩前に引き続いて会議を開きます。  大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   きものGOTTAKUのほうの再質問になりますが、私も燕三条工場の祭典を4年間見させていただきながら、あちらの事情等もお伺いしたり、また十日町市の県の振興局ともお話をさせていただいて、こういった取り組みが十日町市でなされればいいなということで市長にも以前にも質問させていただいたことがあると思います。そのとき、市長も二、三年で効果が出るんじゃないかという答弁だったと思うんですが、見学者のアンケート結果が私の手元にあるんですが、これほどすばらしいアンケート結果のまとめというのは今まで見たことがありません。満足度はもうほぼ100%、きものの工場見学の魅力が高いということが確認できたイベントでした。女性を中心に、多くの年代の人が見学に訪れてくださいました。また、特に20代から40代のお客様が約6割というところで、これからこういったきものというものに携わる仕事をしたいというような方が多いこともわかりました。また、きものを持っている方も多かったですが、参加者のうちの26名はきものを購入したことがないと、こういうところをどのように今回見ていただいて、買っていただけるのかというところにつながることが大事かと思います。しかも、市外から来られるお客様が7割、ほぼ全ての人がまた参加したい、ほぼ全ての方が満足したというようなすばらしいアンケート結果になっておりました。織物組合の皆様初め、本当に皆様のご努力ですばらしいイベントになったかと思います。また、中には今後の課題として、見学時間ですとか時間割、曜日、パンフレット、交通アクセス、発信の仕方等の細かい課題はありますが、それは市長も先ほど述べられた6月の末の会議でしっかりまた話し合いを進めてもらいたいと思います。  このイベントが成功することが目的ではなくて、このイベントを通して、きもの産業の今後をどのように発信していったらよいのか、また職人の技術の承継、最終的には買っていただけることが目的であるかと思います。地元の産業の発展が目的で、イベントが成功することが目的ではありません。  私の母校、東小学校は、45年ぐらいになりますが、校歌の中に……ちょっと合唱部だったんで歌いたいぐらいですけれども、読ませていただきます。「日本一の織物出だす名誉を心の支えとして我等は学ぶ東小学校」と校歌にあります。子供たちは、今でも元気よく歌っております。かつては600億の出荷額とも言われ、現在は2分の1まで落ち込んでいるわけですが、十日町の産業としてどこまで下がるのか、この下げどまりというところがどこまでなのか。インバウンド観光の今こそ、また最後の盛り返しのチャンスと捉え、意気込みを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   今ほど2分の1というお話でしたけど……              (「20分の1」と呼ぶ者あり) ◎市長(関口芳史君)   そうですよね、だと思います。どこまで下がるのかというお問いだったと思いましたけども、十日町産地を見ますと、振り袖ですよね。晴れの日の装いといいますか、の代表である振り袖、これは成人式を迎える女性が本当にありがたいことに振り袖をぜひ着用したいというお気持ちがずっと続いているわけでありまして、これは十日町産地にとって大変ありがたいことだと思います。  さらに、きものをおしゃれ着として捉えて、きもの文化といいますか、きものライフを楽しみたいという、これは比較的ご高齢な女性が中心になると思いますけど、女性だけじゃないですけど、そういうニーズというのは、もうこれあるわけでありまして、そういった意味では特におしゃれなきものに対するニーズというのは、きものの着方と何かの革新的なものもたくさん今出てきているわけでありまして、非常に要はここからはもう底を打って、これからまた回復していく方向なんじゃないかと、そのように期待をしています。振り袖に対する需要に関しましても、日本人女性としての美しさといいますか、そうしたものがあって、また購入というパターンもありますし、レンタルというパターンもありますし、さらにまた写真を撮影するだけでも着用したいと、そういうふうなニーズもあるというふうに思いまして、そうした観点からも本当に消費者のニーズに立脚した商品になっているなと。そして、以前ほどは生産高、確かに大きくないわけでありますけど、そうした着実にそういうコアなファン、そしてまた成人式を祝いたいという女性中心に、需要のある、それに向けての生産体制がもうそこまで縮小したということもありますけど、今の状況はそういう局面までもう来ているものだと思いまして、むしろ今後こうしたきものGOTTAKUなどの取り組みなどを継続する中で、さらにきものの魅力、さらにものづくりのすばらしさといいますか、そうしたものを含めて発信していくことができれば、これから巻き返しといいますか、そういう局面に来ているんじゃないかと、このように考えております。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   燕三条工場の祭典もそうなんですが、なかなか上向きにというのは非常に5年たっても難しいと。これ以上、十日町の地場産業であるきものが下がることのないように、また十日町きものGOTTAKUを続けながら、願わくは上に上るように、一緒になって努力をしていきたい、発信していきたいと思っています。  2つ目の森と自然を活用した保育・幼児教育・子育て支援についての質問になります。その(1)のキョロロ、ブナの森のようちえんについてです。本当にこちらは大人気で、今年6回ですか、もっともっと月2回ぐらいやってもらいたい、またバス等を出してみんなで行きたいとかそういったような声を伺っています。また、学芸員さん等も他の地域からのまた自然体験等で大忙しだとお聞きしておりますが、そのようなニーズがあることを踏まえて、ぜひもっと回数がふえればいいなと思っております。  そして、2つ目の森のようちえんと呼ばれる自然体験活動を軸にした保育についても、市長も非常に前向きに考えていただけているようで、大変うれしく思っています。非常に全国的に広がりを見せていて、当市でも越後妻有森のようちえんノラソラという定期的に年4回ほど開催している自然保育があるんですが、そのようなものはご存じでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   市内でもそうした取り組みが進んでいるというのは承知をしております。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   ありがとうございます。  私も微力ながらスタッフとしてかかわらせていただいているんですが、元保育士等の方がスタッフでも多く、「地域まるごと森のようちえんノラソラへ」ということで、「自然フィールドでの遊びを通して 子どもの健やかな成長と生きる力を育て、自然の中で子育て世代と地域をつなぎ、文化やくらしの知恵を受け継ぎ、ともに生きる喜びを感じ合いたい。それが私たちの想いです」と、こういったお母さんたちが非常にふえております。十日町の池谷を初め、2回目は松之山、3回目の先日4月には四日町の神宮寺を中心に開催されて、非常に地元新聞等にも取り上げていただきながら、好評でありました。そのような自然の中で子供たちを育てたいという考え方が非常に現在ふえております。  (3)番の森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク、長野県、鳥取県、広島県知事が発起人になっているわけなんですが、市長におかれましても前向きに検討したいということなんですが、今順次各市町村の首長にもこういった参加のお手紙が発信されているんですけれども、どの程度前向きに参加していただけるかどうかというようなお手紙が来るかと思うんですが、設立宣言を読ませていただきます。「森と自然を活用した保育、幼児教育、子育て支援を積極的に推進する3県の知事が発起人となり、「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」を設立することを、ここに宣言いたします。今後3県が連携し、市町村を含む全国の自治体に対して当ネットワークへの参加を幅広く呼びかけ、賛同いただいた自治体による設立総会を開催すると共に、各地方自治体の特色を生かし、地域社会との連携を大切にしながら、設立趣旨に基づいた様々な活動を積極的に推進いたします」ということなんですが、市長の前向き度をもう少し詳しく聞かせていただければと思います。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   この自治体ネットワークのこともさることながら、私も今回ご質問いただいたことを契機に、改めて私どもとまた教育委員会のほうとも議論したんですけど、十日町市はこういった自然を活用した子育てに非常に有利といいますか、すばらしい自然もあるし、その自然を引き立てるべく、いろんなそういった財産を磨く活動もしていますし、とりわけキョロロの活動が非常にご好評いただいているということもあるんで、ネットワークの参加はもちろん検討するんですけど、十日町市はこういったことを推進するに最適な自治体の一つではないかと、こういうふうな思いがありまして、そういう観点からいろんな連携と、あといろんなシステムの勉強をしっかりやろうと、そういうふうに打ち合わせたところでございます。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   さきの答弁に、当市の保育園等でもお散歩等をしながらなるべく自然に親しむ、そういったもともと自然がたくさんある素地である十日町市ですから、お散歩等をしているのはわかるんですけれども、学芸員さんからも、やはり現場の保育士の方からどのように自然とかかわったらいいのかわからない、そういった自然の草花でどのようにして遊んだらいいのかわからない。だから、ひたすら散歩で歩くという、自然とどのようにかかわったらいいかわからないという保育士からの相談を学芸員さんもいただくということだったんですが、その点はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(斉木和幸君)   議員ご指摘のように、保育園では遠足等でもキョロロ等に行っております。バス遠足等でしょうか、そういった中で今後キョロロの研究員の方々がご案内してくれるというふうな場面で、よく保育士の方も勉強してきて、近所の公園ですとか、いろんな地域の中に、田んぼの中にある保育園もありますので、そういった地域の自然、神社でもそうですけども、そういった自然の中で遊ぶときに、キョロロで学んだことを思い出してもらって、自分たちで今度は子供たちに教えるんだというふうなことで、キョロロに行ったときは、次に自分たちが研修に行くときには自分たちが教えるんだというふうなことでも行っていただきたいと、研修に向かっていただきたいと考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   平成も30年になり、なかなか幼少期を早期教育の中で習い事をする等で過ごした大人たちが子育てをするような時期にもなりまして、自然保育自体はすぐ目に見える結果は出にくいですけれども、長期的に見ると、結果が必ず見えてくるということでこのような広がりもありますし、幼少期のときだからこそやらなければならない遊びとか、そういったものがあります。自然の中でそこにあるものを使って何かをしてきた素地があるからこそ、小学生になってきて、そういう力が発揮されて生きる力につながるかと思うんですが、どのようにお考えでしょうか。
    ○議長(庭野政義君)   子育て教育部長。 ◎子育て教育部長(樋口幸宏君)   小学校、中学校と上がる素地をつくるのが本当に幼児教育の一番大事なところというふうに思います。今子育て支援課長のほうもご説明しましたが、学芸員の皆さん方からも保育士の、特に科学的な分野が不足しているところについて非常にご協力いただいているところでありまして、昨年度もキョロロにちょっとお聞きをしたんですが、216人の保育園児と保育士の関係の職員が勉強させていただいています。これからもキョロロを十分活用しながら、議員ご指摘の大事な幼少期を充実させていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   義務教育課程に入る前の保育園や幼稚園の子供の過ごし方というのが将来的なやはり礎をつくるわけですので、そこからまた今学校教育の中で言われている生きる力を育てるというところが、この礎がしっかりしていなければ、なかなか上に積み重なっていくものではないと思っております。そういった意味では、現場の保育士の方たちももっと自然とのかかわり方を学びたいという声を聞いておりますので、またキョロロさんとも連携をとりながら、イベント型ではなく、日常の保育の中で五感やそういった遊びを感じられる機会をもっとふやしていただきたいなと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(斉木和幸君)   ご指摘のとおり、自然の中で子供たちが自分たちの頭で考えて遊ぶ、体験するということは大変大切なことだと思っておりますので、今後も各保育園等にあっては、そういった遊びを多く取り入れるように指導といいますか、話し合いをしていきたいと思います。以上です。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   イベント的なものでなく、自然に日常の中にそういったものを取り入れていただけるように、また現場の保育士も多忙でありますので、そういった面を補いながら、そのような自然保育ができるような形の支援をしていただきたいと思います。  また、この自然保育でありますけれども、市長もおっしゃるように、本当に十日町市はその素地があると思います。十日町市は、移住、Uターン、Iターン等の理由の上位3番が実家がある、また自然が豊かである、子育てしやすい。この3つが移住、Uターン、Iターンの上位になっていることを考えますと、当市はこういった自然の中で伸び伸びと子供たちを保育している、こういう生きる力を育む保育をしているということを全面的に押し出すことが当市のPRにつながると思いますし、今そういった移住のときには、子育てしやすい環境かどうかということが大変重要であると思いますが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   議員さんが今おっしゃられたとおりで、私もさっき申し上げたとおりなんですけども、十日町市はそういった意味で大変この施策を進める意味では恵まれた環境にあるということで、教育委員会とも連携しながら、しっかりそのことをPRして、それをセールスポイントの一つにするぐらいの気持ちで向かっていきたいと、このように考えております。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   ありがとうございます。子育て、教育、待ったなしなので、ぜひ前向きにすぐに進めていただければなと思っております。  また、神田部長もこれから子育てを控えているかと思うんですが、神田部長はどのような環境の中で子育てをされたいと思っていらっしゃるのか、ぜひお聞かせください。 ○議長(庭野政義君)   建設部長。 ◎建設部長(神田真太郎君)   子供は、自然豊かな中で伸び伸びと体を動かすと、それで身体機能が発達されると、こういうのが非常に重要だと思っております。また、自然の中で過ごすことで、いろんな生物と触れ合うことで命の大切さとか、そういったものをしっかりと学んでいただければと思っております。ちょっと私、まだ子供がいないんであれなんですけれども、子供の成長につれて個性を見ながら、どこに興味を持つかわからないんですけども、山なのか、それとも海なのか、はたまた宇宙とか、そういったところに興味を持つかもしれないんですが、もし子供が仮に山のほうに興味を持って、森のようちえんのような取り組みが目の前にあるようであれば、ぜひとも活用させていただければと思っております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   神田部長、ありがとうございました。  学校から案内をいただいたんですが、「体験の風をおこそう」運動という、私も初めて耳にした取り組みなんですが、これ学校のほうから新潟県教育委員会も後援である案内をいただいたんですが、この運動はどのような運動なのか、ご存じであれば教えていただきたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   その情報を今つかんでいないもんですから、ちょっとお答えできないです。申しわけありません。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   学校からいただいてきたんですけど、まず生きる力を育む学校教育について関連しているようで、私も初めて聞いたので、よく教えていただければなと思ったんですが、平成29年に検討されている第3期教育振興基本計画が平成30年から34年、自立、協働、創造理念をもとに生きる教育にシフトしていくということで、今大きく教育が変わる中にありますので、ここにいる皆さん、私も含め、今まで受けていなかった教育を今の子供たちはこれから受け、また受験の体制も変わっていく中で、保護者の方が非常に不安に思われています。  例えば給食でいうならば、今まででしたら御飯を食べる前に「いただきます」をしましょうと、そういったことが、なぜ「いただきます」を言わなければならないのかというような、そういったような教育に変わっていくというふうに聞いています。私も学校現場に数年勤めさせていただいたことがあるんですが、なかなか本当に高学年になると、「いただきます」とか、そういったことがだんだんだらしなく、できなくなっている子供が多いのを見てきましたけれども、なぜ「いただきます」という手を合わせる行為をしなければならないのか、本当に何か基本的なことなんですけども、そういったことがなかなか今できていなくなってきています。何でも決まり事をつくればいいというわけではないので、私たち親の意識の問題が非常に大事だなと思っているんですが、この「体験の風をおこそう」運動というのがチャレンジキャンプという12泊13日、妙高で泊まるのに参加しませんかというお手紙なんですけど、参加費用が5万5,000円という非常に高い、なかなか参加できる方がいない金額だなと思っているんですけども、いじめ、不登校、発達障がい、ネット依存など子供たちを取り巻く今日の課題を支援するキャンプとして実施するという取り組みになっています。  いろんなものが、机の上だけの勉強に限らず、体験型で、実際食べるものに感謝しようというのも、今の子供たちが田んぼをしたり、畑をしたりとか、そういった経験が、今議場にいる皆さん私も含め、あっても、今の子供たちはそうやって食べ物がどのようにつくられているのか、そういうのを体験もしていませんし、苦労もしていない子供たちになかなか感謝の気持ちを伝えるということすらも難しい時代ですので、本当に現場にかかわる教師の皆さんのご苦労も大変なものかと思います。そこで、もう一度今後生きる力を育む学校教育について、また教育長から今私も話しさせていただいたことを踏まえて、教育長のお考えをお聞かせください。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   今ほど「体験の風をおこそう」という運動が始まったということでございますけども、私も具体的にはそのペーパー見ていないんでわかりませんけども、趣旨的にはそのようないろんな活動、「いただきます」から始まるということでございますけども、命をいただく、そういう気持ちからが大切なんだというお話だと思います。  生きる力という中では、先ほど私、人間力というふうなお話もさせていただきましたけども、耐える力とか勇気、また優しい心、いろんな気持ちといいますか、子供が大人になって、不確定な次の将来に生き抜く力を育んでもらいたいと。そういう中で、基本的なことはやっぱり身につけさせてやりたいと。そういう中で、例えば本当に基本な部分では、家庭の部分ではそういう「いただきます」ということから子供たちに教えてもらいたいと思いますし、また箸の持ち方、鉛筆の持ち方なんかも本来的には家庭での教えという部分も大きいのではないかなと思っているところでございます。  また、文科省のほうでは早寝早起き朝ごはんというような言い方もしておりますけども、そういう基本的な生活習慣をどうつくっていくか、それも基本のところであると思っているところでございまして、今いろんな新しい科学技術の発展によってゲーム機だとか、子供たちが興味、関心を持つものが多くなっておりますけども、それを無条件に子供たちに与えるのではなく、家庭の中でもしっかりと子供の育みというものを考えていただきたいと。よくスマートフォン保育だとか、育児だとか言われることがありますけども、スマートフォンに子育てを任せるのではなく、しっかりと子供と向き合って、幼児期、母親の目と子供の目が一致する、そういう中での子育て、そういうものが基本ではないかなと思っているところでございます。そういうところから、将来的な生きる力を育んでいく基本になるのではないかなと私は思っているところでございます。以上です。 ○議長(庭野政義君)   大嶋由紀子さん。 ◆7番(大嶋由紀子君)   昨年のキョロロ主催、里山学会でも、「自然体験活動の教育的意義」と題して講演がありましたけれども、その講師であります瀧さんからは、自然体験活動の効果についてさまざまなデータを用いてお話しされ、自然体験活動は生活体験が豊かな子供ほど自己肯定感や道徳、正義感が高くなる傾向があることや、さらに最終学歴、年収、教養や既婚率なども関係が見られることをご紹介いただいた講演をお聞かせいただきました。子供のころの自然体験が生きる力、大人の持っている力につながることが自然体験活動の教育的意義の観点から述べられていたすばらしい講演でありました。きょうの一般質問をさせていただきまして、同じ方向を向いていることを確認させていただきましたので、これからの未来をつくる十日町市は子供たちであります。その礎である子供たちの子育て教育に尽力いただきながら、また私どもも両輪で頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(庭野政義君)   暫時休憩いたします。              午後 1時30分    休  憩                       〇                                     午後 1時39分    開  議 ○議長(庭野政義君)   休憩前に引き続いて会議を開きます。                                                   子供たちを犯罪や事件から守るための十日町市の取り組みについて     十日町市における外国人観光客の現状と今後の課題について ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   それでは、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。今回の一般質問は、大きく2点について市当局のお考えを伺います。  まず最初に、子供たちを犯罪や事件から守るための十日町市の取り組みについて伺います。新聞やニュースで子供たちが犯罪に巻き込まれる事件が多く報道されています。最近でも新潟市で悲しい事件が起きてしまいました。そこで、十日町市として子供たちに対する防犯対策などについて伺います。  1点目は、子供たちに対する防犯対策について。  2点目は、公共施設及び周辺の防犯対策について。以上、2点についてお聞かせいただきたいと思います。  次に、十日町市における外国人観光客の現状と今後の課題について伺います。2017年度は、訪日外国人観光客が約2,870万人と過去最高となりました。十日町市においても豪雪体感インバウンド事業のほか、ことしは大地の芸術祭と多くの外国人観光客が訪れることが予想されます。そこで、次のことについて伺います。  1点目は、2017年度、十日町市における外国人観光客数、国籍、訪問先、宿泊先について。  2点目は、豪雪体感インバウンド事業における支援事業での申請数、結果及び事業による集客数について。  3点目は、外国人観光客によるトラブルやクレームについて。  4点目は、今後の課題について。以上、4点についてお聞かせいただきたいと思います。  以上で1回目の質問を終わらせていただきます。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   それでは、根津年夫議員のご質問にお答えをいたします。  初めに、私のほうから議員の2つ目のご質問であります十日町市における外国人観光客の現状と課題についてをお答えいたしまして、最初のご質問、子供たちを犯罪や事件から守るための十日町市の取り組みについては、教育長のほうからお答えをいたします。  まず、日本を訪れる外国人旅行者の数につきましては、議員のおっしゃるとおり、2017年度では2,869万人ということで、前年比19.3%の増加ということであります。過去最高記録であります。政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開かれます2020年には4,000万人の訪日外国人客を見込んでおります。かつての外国人は、いわゆる東京、京都、大阪といったゴールデンルートをめぐる旅行が圧倒的に多かったわけでありますけども、2度、3度と再訪いただく方を中心に、最近では例えば北海道ニセコ町でありますとか、岐阜の高山、長野県野沢温泉など、地方の観光地にも外国人が増加しておりまして、県内においても妙高市でありますとか湯沢町など、スキーや雪を求めて来訪する外国人は増加しているわけであります。着実にインバウンドの波はすぐそばまでやってきておるわけでございますので、当市におきましてもこの波をしっかり捉えて、外国人誘客の流れに結びつけるための取り組みを積極的に行ってまいる所存でございます。  例えば国内有数の豪雪地であることを観光資源として活用する豪雪体感インバウンド事業を初めといたしまして、新潟県、雪国観光圏、さらに湯沢町の皆さんなどとともに商談会への出展でありますとか、また海外メディアの招聘事業など、広域的な取り組みを進めているところであります。大地の芸術祭におきましても台湾、韓国、中国などで積極的に宣伝活動を行っておりまして、それぞれの国からの反応も上々でございます。このようにこれまで行ってきたさまざまな取り組みの種が芽を吹いて、大きく花開く日が訪れんことに期待を寄せつつ、受け入れ態勢づくりについてもしっかりと取り組んでまいります。  なお、ご質問詳細につきましては、最後に担当課長のほうから説明いたさせます。以上であります。 ○議長(庭野政義君)   教育長。 ◎教育長(蔵品泰治君)   続いて、私から1つ目の子供たちを犯罪や事件から守るための十日町市の取り組みについてをお答え申し上げます。  まず、1点目の子供たちに対する防犯対策についてであります。昨今、全国各地で子供が犯罪に巻き込まれる事件が発生し、新潟市西区の小針でも小学2年生の女子児童が殺害されるという大変痛ましい事件が発生したばかりであります。十日町市にとりましても、このことは他人事ではなく、重く受けとめており、子供の安全、安心を確保することは喫緊の課題であると考えております。現在市内の学校では地域の住民が見守り隊などと称して、小学校では18校中9校、中学校では10校中2校で児童生徒の登下校に一緒に付き添うなどの体制をつくっています。このような対応をしていない学校においても地域の住民から児童生徒の下校時に散歩や買い物の時間を合わせてもらったり、家の人に途中まで迎えに出てもらったりするなど、学校と保護者と地域でさまざまなアイデアを出しながら対応をしております。  また、地震や火災への対応に加えて、不審者対応の避難訓練を行ったり、不審者から身を守る具体的な方法を「いかのおすし」といった合い言葉で教えたりしながら、子供たちがみずから身を守る方法についても学習を進めております。この「いかのおすし」とは、知らない人についていかないの「いか」、知らない人の車に乗らないの「の」、何かあったら大声で知らせるの「お」、何かあったらすぐ逃げるの「す」、何かあったらすぐ知らせるの「し」をつなげてつくった言葉であります。  なお、昨年度は市内小中学校で8件、今年度に入って3件の不審者情報が上がっています。その際、学校は市教育委員会や警察に連絡を入れた上で、PTAメールで学区保護者に一斉送信をして、必要に応じて教職員が付き添う集団下校といった対策をとっています。市教育委員会では、学校からの一報を受け、ファクスを市内の全ての小中学校に不審者情報を送信し、注意喚起と児童生徒への具体的な指導内容を伝える体制をとっています。今後不審者情報については、学校、保護者、市、教育委員会、警察だけでなく、広く地域にも素早くお知らせできる体制を整え、地域の力もおかりして児童生徒の安全を確保する必要があると考えており、対応を検討してまいります。  さらに、子供を登下校時の交通安全対策のほかに防犯という視点からも通学路の安全確保に向けた対策を検討してまいります。  次に、2点目の公共施設内及び周辺の防犯対策についてをお答えします。まず、学校施設につきましては、市内の全ての小中学校において、来校者、職員用の玄関に電子錠と職員室へつながるカメラ機能つきのインターホンを設置してあります。これらの設備は平成19年度に一斉に取りつけたもので、来校者は職員の確認なしで校内に入れないようになり、建物内への安易な出入りを制限することで不審者等の侵入を防いでいます。また、休日や夜間においては、24時間対応のセキュリティーを警備会社に委託しています。  次に、公民館、博物館、スポーツ施設等の社会教育関係施設に対しての防犯対策についてお答えをいたします。防犯カメラを設置してあります社会教育施設は、段十ろうを含めて5施設あり、休日、夜間における24時間対応のセキュリティー警備を委託している施設は、段十ろうを含め11施設あります。  なお、危機管理の観点から、防犯カメラの有無やセキュリティー警備のある施設の全部の名称の公表については、控えさせていただきたいと思います。  また、職員、管理員、指定管理の職員等が常駐している施設につきましては、定期的な巡回等を実施し、防犯に努めているところであります。  加えて、十日町市青少年育成委員会では、年間を通じて市内12班編成でパトロールを実施し、各地区の青少年育成協議会、防犯協会等では、夏休み期間を中心に警察署と連携した夜間パトロールを実施しながら、公共施設周辺の防犯対策にご協力をいただいているところでございます。以上です。 ○議長(庭野政義君)   観光交流課長。 ◎観光交流課長(樋口正彰君)   続いて、私のほうから1つ目の十日町市における外国人観光客の現状と今後の課題の詳細についてお答えさせていただきます。  初めに、1点目の2017年度の外国人観光客数についてですが、来訪者数は8,436人、うち宿泊客が2,424人でした。宿泊客の国籍ではアメリカが一番多く、次いで中国、香港、台湾、韓国と続きます。なお、国籍の確認は宿帳やパスポートなどによって行っておりますので、日帰り客での国籍のほうは確認できておりません。  訪問先で多かったのは、農舞台と奴奈川キャンパス、まつだい郷土資料館でした。こちらは昨年9月に台湾からの約3,500人のお客様が来訪したことによるものです。  宿泊先では、光の館、松之山温泉、ベルナティオ、この3つで全体のおよそ7割を占めております。  次に、2点目の豪雪体感インバウンド事業における補助事業件数についてでありますが、平成28年度から国の地方創生推進交付金を活用し、2種類の補助事業を進めております。1つは、ホームページの多言語化や無線によるインターネット環境、いわゆるWi―Fi整備などを支援する外国人観光客受入体制整備事業補助金、もう一つは外国人向けの豪雪体感商品づくりを支援する豪雪体感インバウンド観光商品開発支援事業であります。過去2年間におきまして、前者は11件、後者は6件、合わせて17件の交付決定をしております。今後もインバウンド事業は増加すると見込んでおり、外国人受け入れ態勢の整備を引き続き進めてまいります。  次に、3点目の外国人観光客によるトラブルやクレームについてでありますが、宿泊先等で一番多かったものは言葉の問題であります。こちらはやはり意思疎通が難しいため、商品購入や目的地への誘導等に時間がかかるといったことであります。  なお、十日町駅内の十日町市総合観光案内所では、英語スタッフが1人以上常駐していることから、大きなトラブルやクレームのほうはありませんでした。  最後に、4点目の今後の課題についてでありますが、総合観光案内所以外での英語対応が不十分であることや、英語以外での外国語による案内が未整備であることが挙げられます。海外商談会用に英語、中国語繁体字、簡体字、韓国語、タイ語の各言語用パンフレットを作成し、誘客に努めておりますが、今後は来訪者のための看板等の整備を進めてまいりたいと考えております。また、インバウンド誘客を進めるに当たり、十日町市単独よりも広域で取り組んだほうがより効果が上がるため、先ほどの市長答弁にもありましたように、新潟県が主催する海外商談会への参加や湯沢町と連携した招聘事業などに積極的に取り組んでおります。私からは以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   ご答弁いただきありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。  まず、子供たちの防犯対策について伺います。平成27年の9月議会で、村山達也議員から犯罪の未然防止、抑止力ということで有効な防犯カメラの設置についての質問がありました。その際に、市当局の答弁は、地域の防犯組織の皆さんの意見を聞いて検討するということでありましたが、約3年たちました現在の防犯カメラの設置状況について教えていただきたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   防災安全課長。 ◎防災安全課長(星名一弘君)   現在持っている資料でございますが、27年の9月に調査をしております。学校教育施設、保育園、公民館の部分につきましてはそれぞれの関係課で把握をしておりまして、そのほかの公共施設の防犯カメラの設置状況につきましては、全部で56個の防犯カメラをつけております。  なお、現在県民生活課のほうから調査が来ておりまして、私どもだけでも100カ所以上の調査が必要となりますので、それぞれの部署のほうに今調査をかけておりますので、もう少しで調査が取りまとめられると思っております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   今ほど27年の9月の村山達也議員からの質問でということでお聞きしたんですけども、27年9月の設置状況につきましては私も資料をいただいているんですが、その後3年間でどうだったかということをちょっと今お聞きしたんですけども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   防災安全課長。 ◎防災安全課長(星名一弘君)   その間、ちょっと調査をかけていないのでわかりませんが、防犯カメラの数はさほどふえていないというのが実情だと思います。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   先ほど申し上げましたけども、未然防止、抑止力としても大変有効であると、防犯カメラについては思います。設置につきましても、やはり前向きにご検討いただきたいというふうに思います。  そして、本来安全であるべき学校や通学路においても子供を対象とした事件や事故が多発しています。先ほど学校につきましては教育長のご答弁いただきましたけれども、通学路においての防犯カメラ等の設置状況についてはいかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   防災安全課長。 ◎防災安全課長(星名一弘君)   私どもで把握をしているのは公共施設の防犯カメラだけでございまして、通学路等の設置状況等につきましては、把握をしておりません。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   子供たちの安心、安全を守る上では、やはり通学路というところも非常に危険でありますし、先ほども申し上げましたけれども、未然防止、抑止力という点で、通学路におきましても防犯カメラの設置をしていただけるように前向きにご検討いただきたいというふうに思います。  それと、地域の防犯組織、それから振興会とのこういった防犯に対しての意見交換とかというのは行っているのでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   防災安全課長。 ◎防災安全課長(星名一弘君)   十日町市防犯協議会というのが平成17年からつくってありまして、各地区の23地区からそれぞれの団体の方が出てきて会議を毎年開いております。その中で、さまざまな地区の防犯上の問題、それから計画等をその場で相談をさせていただいております。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   地域のことは地域の方が大変よくわかっていると思いますので、そういった情報交換は非常に重要だと思います。しっかりと情報交換を密に行っていただきたいというふうに思います。  次に、子供たちが学校に通うための通学路に対する安全についてですが、先ほど防犯カメラという話もしたんですけども、次は各学校の通学路において危険箇所や注意が必要な箇所について、市としては把握をしているんでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   十日町市通学路交通安全推進会議というものがありまして、関係各機関に入っていただきまして、通学路について安全を確認しておりますが、主体としてはまず交通安全ということが主体となっておりますので、防犯という視点がちょっと薄い状況でもありますので、今後そちらのほうにも視点を広げていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   学校と市との間での情報共有というものも非常に重要であると思いますので、密に連絡をとりながら対応していただきたいというふうに思います。  そして、子供たちの通学路の今ほど申し上げた危険箇所についてですが、道路や歩道などについては、子供たちの安心、安全につながりますので、ぜひ予算をつけていただいて、積極的に補修等を行っていただきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。  次に、先ほども申し上げましたけれども、全国的に子供たちが登下校時に事故に巻き込まれることが多く発生しています。現在学校から遠い子供たちの交通手段として利用されているスクールバスについてですが、県内でも子供たちの登下校の安全対策として活用しているところがあります。先ほど小林正夫議員からもありましたけれども、子供たちは十日町市の宝であります。今後はこのような安全対策としてのスクールバスの活用という取り組みも必要になってくるのではないかというふうに思いますけれども、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   教育総務課長。 ◎教育総務課長(長谷川芳子君)   では、小中学校の通学用スクールバスについてにお答えいたします。  当市は、国の遠距離通学の基準に基づきまして、小学生はおおむね片道4キロ、中学生はおおむね片道6キロ、冬期間はこの距離がそれぞれ2分の1になりますが、基準距離以上の児童生徒をスクールバス送迎をしております。そのほか、基準距離に満たない場合であっても、特に降雪時期の道路状況ですとか、集落間に人家がないなど通学路上に危険性がある場合は、一部条件はありますけれども、乗車を認めております。今後も安全などの観点に加えまして、地理的な事情や気候などの状況も考慮して対応していきたいと考えております。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   安全対策としてのスクールバスの活用というのもそういった取り組みも必要になってくるかと思いますので、ぜひ今後ご検討いただきたいというふうに思います。  子供たちが参加する防災教室について伺いたいと思います。現在の子供たちが参加する防災教室の実施内容、そして内容について教えていただきたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   各学校で行われている避難訓練とかそういうふうに考えればよろしいんでしょうか。先ほどの教育長の答弁にもありましたが、以前は火災、それから地震というものが中心でありましたけども、それに加えましてこういった不審者対応というものもありますし、また地すべりとかという観点もこれから検討していかなければいけないのかなとか、そういったこともあります。また、実際避難訓練をしないまでも、津波対応ですとか、そういったことについても各学校で学習しているところであります。以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   こういった防災教室であったり訓練というものは大変重要であるというふうに思いますので、継続して内容の充実したものにしていただきたいというふうに思います。  次に、不審者への対応について伺います。学校内へ不審者の侵入があった場合の対応について、先生方への指導とかというものは行っているんでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   教職員の不審者への対応ということでありますが、先ほども言いましたが、不審者への対応ということで避難計画、今までの地震、火災等を中心としたものに不審者に対してもどういうふうに対応するかということも計画の中に書き加えたり、そしてそれをもとにして避難訓練を行ったりしております。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   もしもの際に子供たちを誘導するとかといったことも非常に重要であると思いますので、しっかりと指導をしていただきたいというふうに思います。  確認ですけども、子供たちの登下校のときに不審者の情報があった場合、市はどういう対応をするよう指導しているんでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   不審者の情報が入った場合、学校から警察と、それから十日町市教委のほうに連絡をするように指導してあります。そして、その情報をもとにしまして、今度は学校のほうに対して教育委員会から市内全小中、支援学校に対して指導も含めてファクスで流すと。必要に応じてはファクスプラス電話等々、その事案の状況に応じて対応しております。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   こういった情報というのは、迅速で正確でなければならないと思います。警察、各学校に連絡して、そして保護者へ連絡すること、これは大変大事なことだと思います。そういった情報を子供たちの登下校時に地域にいる人たちに知ってもらうことも大変重要なことではないかと思います。あんしんメールにプラスして、例えばエフエムとおかまちでタイムリーに放送するなど、いろいろな手段を講じて多くの人たちと情報を共有する、本当に安心して子供たちが登下校できるまちを構築していただきたいというふうに思います。  次に、子ども見守り隊について伺います。まずは、日々子供たちの安全、安心のためにご尽力いただいております各地域の子ども見守り隊の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。そこで、まず1点目ですが、この各地域の子ども見守り隊、現在人数というのは足りているのでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   実際にその各学校の中で必要な人数が何人であって、そこに充足しているかということについて把握はしておりませんが、ただ今現在聞こえてきている話の中には、少子高齢化の影響を受けて、見守り隊の方々も高齢化してきて人数が以前よりも少なくなってしまっているというような情報が伝わってきておりますので、十分足りているということではないのかなというふうな感じもつかんでおります。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   この見守り隊の募集方法というのはどういうふうになっているんでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   各学校によって取り組み方が違うと思いますので、学校のほうで地域に広く公募しているところもあれば、地域の中の団体を通じてお願いするところもあるかと思います。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   先ほど申し上げましたけれども、学校任せだけではなくて、学校と市とがやはり情報を共有していかなければならないというふうに私は思います。こういった子ども見守り隊の活動に対しての支援というのはあるんでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   直接の支援ということでは、これだというものはありませんが、教育委員会としましては、ことしからコミュニティスクールを立ち上げたということがあります。その中で、地域の学校運営協議会のほうに話題提供して、地域の課題として見守り隊あるいは不審者対応ということを取り上げて地域の方と話し合う、そういったことを検討していただきたいということで、校長会等を通じて校長のほうにそういった情報を伝えているようなところがあります。以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   子供たちの登下校の時間帯において、こういった子ども見守り隊であるとかという参加者や協力者をふやしていくということはなかなか容易でないと私は思います。地域での防犯活動が活発に実施できるように、支援する仕組みがやはり必要ではないかと思いますので、ぜひご検討いただきたいというふうに思います。  それと、やはりこういった子供たちを見守るという観点でいいますと、十日町市内の企業に対してもお願いしていく必要があるのではないかというふうに考えますが、これについていかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   今まで企業に働きかけるという視点がありませんでしたので、今教えていただきましたので、また検討していきたいというふうに思います。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   次に、こども110番について伺います。  子供たちが不審者などに遭遇したときに駆け込めるようにと、こども110番の家が設置されています。これは110番という名称のとおり、警察が主体となった活動であります。そのこども110番の家のステッカーなんかを見たときに、シャッターがおりていたり、古くなって色があせていたりして見えづらくなっているところも見受けられます。実際に子供たちが危険な目に遭ったときに、駆け込んだときに本当に機能するかどうか、私はちょっと不安なところがあります。警察とともに学校、それからPTA、地域、市が連絡を密にして、生きたこども110番の家にしていく必要があると思います。今後のこれからのこども110番の家に対しての市としての取り組み方、かかわり方について教えていただきたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   学校教育課長。 ◎学校教育課長(山岸一朗君)   こども110番は、平成9年に先ほどの議員さんのお話のとおり、警察が中心になりまして、学校や教育委員会に働きかける形で始まった取り組みです。子供たちが不審者と出会って連れていかれそうになったり、そこまでいかなくても不安な気持ちになったりしたときに110番の家として指定された家に逃げ込めるという仕組みであります。子供たちを不審者から守るだけでなく、地域全体で子供たちを守るという機能を高める意味でも有効な取り組みであるというふうに思っておりますが、その後、平成9年から見直しをかけることがないままになっており、学校と地域に任せられたままになっているところがあります。市教育委員会では、十日町警察署生活安全課とも今連携して協議をしているところでありますが、今後どのように見直しをしていくか、今詰めているところであります。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   このこども110番というものが子供たちにとってきちんと機能するものになるように、警察と協力していっていただきたいというふうに思います。  子供たちの安全に対しては、これで大丈夫ということはないわけですので、安全確保のために、やはり精いっぱい取り組んでいただきたいというふうに思います。そして、地域全体で、十日町市全体でそれぞれの地域の子供たちを見て、みんなで子供たちを守っていく、そういう状況をつくっていくことが大切であると私は思います。  最後になりますが、関口市長に十日町市の子供たちの防犯対策についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   朝は私も交通立哨などでお会いすることがあるんですけども、小学生はみんな集団登校ということで非常にしっかりと対応できているかなと思いますけど、夕方はやっぱりばらばらとお帰りになることが多いというふうに思います。やはり地域で支えなきゃいけないというふうに思います。先生方がどのように頑張っても広過ぎて、また雪のときであったと思いますけれども、数年前になりますけども、不幸な事故もあったということもありますので、とにかくそういった中で地域力を高めていくしかないと。その中で、やはり地域自治組織を初めとしたそういう皆さんに、特にこの安全、特に子供たちの登下校、特に下校時、こういった意識をぜひ持っていただいて、私自身も会長さんたちの連絡協議会等でもそういった話をまたさせていただきたいと思いますし、地域で面で支えていくということ、そして起こってしまってから、ああ、やっぱりということのないように、真剣に取り組んでいかなきゃいかんと、このように思っているところであります。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   市長、ありがとうございました。  次に、外国人観光客についての再質問をさせていただきます。今回外国人観光客について私が質問しようと思ったのは、たまたまコンビニに行ったときに、外国人の若いカップルに遭遇したことがきっかけであります。日本語が全く話せない2人は、店の人に携帯電話を見せながら、ここに行きたいとアピールしていました。ここというのは光の館でした。チェックインまで時間がなく、ヒッチハイクで行くというので、私が光の館まで送っていきました。私はそのときに、観光交流課のほうにも案内して個人的に対応したわけですが、そのときにこういった困った外国人観光客の方への対応について、市民の皆さんに周知されていないのではないかというふうに感じました。ことしは大地の芸術祭があり、多くの外国人の方々が十日町市を訪れると思います。こういった日本語が話せなくて困っている外国人の方がいたときに、市民の皆さんはどこに連絡をして、どういうふうに対応したらよいか周知することは大切なことだと思います。このことに対する対応について教えていただきたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   観光交流課長。 ◎観光交流課長(樋口正彰君)   外国の方が、先ほど宿泊の人数等も報告をさせていただきましたけれども、これは宿泊をされる方ですので、実際はもう少し多くの方がいらっしゃっていると思います。そういったことも含めまして、駅西口にあります十日町市総合観光案内所のほうでは、英語ができるスタッフのほうを配置して対応に当たっております。  そして、根津議員がご指摘のとおり、コンビニ等、そちらのほうでの対応については、今私どもで考えていますのが、こちらごらんになった方いらっしゃるかどうかわからないんですけども、2年ほど前に観光協会のほうが市街地の商店街外国人観光客おもてなし事業ということで英語の冊子の本をつくりました。こちらのほうは観光協会と商工会議所、それと商店街のほうでつくって、希望者のほうに配付をしているということなんですけども、これから大地の芸術祭、外国の方、非常に多く来ることが想定されますので、各コンビニエンスストア、多分外国の方はそちらのほうに立ち寄る機会が多いと思いますので、そちらのほうにこちらのほうを配付いたしまして、こちらのほうですと、大体の簡単な会話のほう載っておりますので、対応のほうをとっていただけるんじゃないかと思っていますので、当面はそういったことをやりたいと考えております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   ありがとうございました。  外国人の観光客の方々に対しては、先ほどもありましたけれども、言葉のコミュニケーションがやはり大きな問題、課題であると思います。外国語の変換アプリなどを推奨してはどうかというふうに思います。そうすると、私を含め、市民の皆さんも外国人の方に会ったときに、どきどきしないで、携帯電話さえあれば安心して対応できるんじゃないかというふうに思いますので、ご検討いただければというふうに思います。  言葉と同様に、外国人観光客の方々に対してのおもてなしという点でいいますと、スタッフの人材育成というものも大事ではないかというふうに思います。この人材育成についての取り組みについて教えていただきたいと思います。
    ○議長(庭野政義君)   観光交流課長。 ◎観光交流課長(樋口正彰君)   やはりとりあえず英語が一番大事かと思っております。観光協会のほうは、先ほど話をしましたように、英語を話せるスタッフのほうが今現在3名、そして観光交流課のほうにも1名、フィリピンからこちらのほうにお嫁に来た方なんですが、英語を話せる方がいらっしゃいます。そして、企画政策課のほうでも国際交流員、そちらのほうで英語ネーティブの方が2名と、あとクロアチア語を解する方がスポーツ振興課のほうにいますので、市のほうでも外国語については力のほうは今入れております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   しっかりとした生きた教育といいますか、が重要じゃないかと思いますので、しっかりと力を入れて対応していただきたいというふうに思います。  十日町市に観光に来ても、十日町市に宿泊する方が少ないという現状があります。宿泊を十日町市でしていただくための取り組みというのは何かありますでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   観光交流課長。 ◎観光交流課長(樋口正彰君)   こちらにつきましては、外国人に限らず、そもそもの宿の数が余り多くないということが挙げられます。この6月15日にいわゆる民泊新法、こちらのほうが施行になるんですけれども、今現在新潟県を、全てを通しましても、やはり申請自体が余り多くないというふうに聞いております。ですので、少しでも多くの方が泊まっていただけるように、また我々のほうも民泊の推進、そちらのほうを広く市民の皆さんにご周知のほうをしていきたいと考えております。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   十日町に来て宿泊してもらうということは大変大切なことだと思いますので、いろいろなアイデアを出しながら対応していただきたいというふうに思います。  先ほど樋口課長のほうから話もありましたが、外国人の方というのはスマホを片手に自由旅行をするということで、無料Wi―Fiが非常に重要だということです。情報提供という点で、十日町市内における無料Wi―Fiの整備状況についてはどの程度把握しておられますでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   観光交流課長。 ◎観光交流課長(樋口正彰君)   無料で使えるWi―Fiなんですけれども、市役所の施設、公共施設については本庁、支所、あとはさまざまな情報館ですとか分じろう、十じろう、そういったところは全て使えますし、あと宿のほうでも我々の豪雪体感インバウンド事業を使ったところ、あとはご自分で整備したところも含めまして、宿のほうはほぼ使えるというふうには聞いております。そのほか使えるところといたしましては、松之山温泉がエリアで無料Wi―Fiのほうを入れておりますし、あと本町の商店街、済みません、ちょっと何丁目商店街かは失念したんですけども、本町商店街のほうでも無料Wi―Fiのほうは使えると聞いております。  ただ、十日町市、非常にエリアも広うございまして、市内全域で無料Wi―Fiを整備するというのはなかなか厳しいかなというふうには思っております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   そういったWi―Fiの情報をぜひ外国人の方に提供していただければというふうに思います。  そして、ことしは大地の芸術祭ということでございますが、ことしの大地の芸術祭の見どころについて教えていただきたいと思います。 ○議長(庭野政義君)   観光交流課長。 ◎観光交流課長(樋口正彰君)   大地の芸術祭、今急ピッチで準備のほうは進めているんですけども、新作がやはり170近くあります。その全てが押しとは言いたいんですけども、なかなか難しいので、今我々のほうで、学校のほうでもいろいろ講演という形で大地の芸術祭の見どころを話をしているんですが、その中で話させていただいているのがキナーレでございます。キナーレの池がレアンドロ・エルリッヒという有名な作家さんなんですが、そちらのほうのもので改修されますし、あと方丈記私記ということで、30近くの小さな4畳半のところにさまざまな作品が展開されるおもちゃ箱みたいな感覚で見ていただけるものがありますので、ここにつきましては、本当に外国人、日本人問わず、多分楽しんでいただけるんじゃないかなと思っておりますし、昨今整備が終わりました清津峡の遊歩道、そちらのほうも非常にすばらしい作品になっていますので、ぜひ見に行っていただきたいと思います。以上です。 ○議長(庭野政義君)   根津年夫君。 ◆2番(根津年夫君)   この大地の芸術祭は、日本のみならず世界からも大変注目されています。先ほど申し上げましたけれども、少しでも言葉の壁がなくなり、市民の皆さんも外国人観光客を受け入れる余裕ができれば、さらに大地の芸術祭を楽しむことができるんではないかというふうに思います。ぜひとも十日町市を挙げて、そして市民の皆さんとともに大地の芸術祭を大成功に導いていただきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(庭野政義君)   暫時休憩いたします。              午後 2時25分    休  憩                       〇                                     午後 2時34分    開  議 ○議長(庭野政義君)   休憩前に引き続いて会議を開きます。                                                   森林対策について     医療対策について ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。  森林は災害防止などの国土保全、生物多様性の保全、水源涵養機能や二酸化炭素の吸収と固定による地球環境の保全など、国民生活に不可欠な役割を果たしています。こうした森林は、日本の国土面積の3分の2を占める2,508万ヘクタールになります。人工林は1,029万ヘクタール、そのうちおおよそ666万ヘクタールが私有林です。  人工林が森林面積の4割を占める日本では、林業が森林の整備に大きな役割を果たしてきました。しかし、木材価格の下落などから林業が衰退し、森林荒廃も目立つようになり、大きな問題となっています。  日本の森林は、戦争中の強制伐採、戦後の木材需要の急増による大量伐採の影響を受けました。その後、当時の政府は需要拡大を見込んで植林を推奨し、もともとの人工林だけでなく、天然林の伐採も行い、杉やヒノキなどの針葉樹の植林を進めました。植林は行ったものの、すぐに木材供給はできず、供給不足が続き、木材価格は高騰し、高度経済成長期に安い木材を大量に必要としたことから、政府は1964年、木材輸入自由化に踏み切りました。自由化で外国産木材が大量輸入され、木材価格は下落します。1980年を境に急激に下落、価格が下がり、2008年は1立方当たり3,164円とピーク時の7分の1の水準まで下落しています。こうしたことから、林業に携わる人たちの意欲を失われていくことが当然のこととなり、森林の荒廃が進んできたということは言うまでもありません。  そこで、私はこの地域で実際の話として、この木を木ったら幾らになるのかななんていう話ではない、地元で聞いた話ですが、1本9万円で10本切ったら90万円も支払ったというお話です。これは葉っぱの片づけだとか全て入れての話なんですけれども、要するに切ってもらったと。木材価格、木の持つ価格はゼロであるということです。これにも価格をつけていただきたいし、そうしなければ今後の林業の発展はないということです。そうした観点から市長に伺います。  1、市長は今のこうした国産材の低迷がなぜ起きているのか、市長なりにお考えを伺います。  2、関連しているのですが、林業に携わる人の意欲が低迷しているのはなぜか伺います。  3、バイオマス発電事業は、こうした観点から救世主になり得るのか伺います。  4、森林経営管理法、私が提出したときはまだ参議院通っていなかったので、法案ということで出してありますが、先月の25日に通過しましたということで、森林経営管理法をどのように受けとめられているのか伺います。  5、このような観点から、今後の十日町の展望、どのように切り開くのか伺います。  続きまして、2番目の質問となりますが、続けて室野診療所の再開を住民は望んでいます。医師を確保するということでしたが、どうなりましたか。昨年、市長は医師の確保のため努力し、再開を目指すと約束してくださいました。状況の経過を説明してください。  以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   それでは、滝沢議員のご質問にお答えいたします。  初めに、1つ目の森林対策についてであります。国産材の低迷についてということでありますけども、木材の全面輸入自由化によりまして、国産材の需要が奪われたことが主な原因ではないかというふうに考えております。議員もご指摘のとおり、かつて昭和30年ごろまでは、戦後復興などによりまして木材の需要は高まって、供給が追いつかずに高騰が続いていた時期もあったわけであります。しかしながら、昭和35年に政府の貿易・為替自由化計画大綱等に基づきまして、丸太、製材、また合板など木材輸入の自由化が段階的に進められてまいりました。昭和39年に木材輸入が全面自由化されますと、安い外国産材の需要が高まりまして、国産材の利用は急激に減少してきたというものであります。昭和50年代からは変動相場制になりまして、さらには円高が進んだわけでありまして、この影響で国産材の価格は下落をし、日本の林業経営は大変厳しいものになったという理解であります。このように日本経済が国際化、そして貿易自由化を進める中で、国産材の需要は輸入材に奪われてきた歴史であったというふうに認識をしております。現在、日本は国土面積の約7割弱が森林に覆われているにもかかわらず、木材の約7割を外国からの輸入に依存するといういびつな状態が続いておるわけであります。  次に、2点目の農業や林業にかかわる人の意欲の低迷についてということでございますが、特に林業収入の減少、これが林業従事者の意欲低迷の主因であろうかと思います。杉丸太を例にとりますと、昭和55年の1立方メートル当たり3万8,700円をピークにいたしまして低下が続いて、平成28年には1立方メートル当たり1万2,300円と3分の1以下にまで落ち込んでいる現状であります。この価格水準では、伐採搬出費などを支払いますと、所有者の手元にはほとんど収益が残らないということであります。作業道等のインフラ整備、また除間伐などの負担も大きいことから、林業が成り立ちにくく、携わる人々の意欲低迷につながっているものと認識をしております。  次に、バイオマス発電事業は救世主になり得るのかというお問いでありますが、木質バイオマスを熱源として使うことは、カーボンニュートラルの観点から温暖化防止策として有効であると認識をしております。議員ご指摘のとおり、市内に豊富にある木質バイオマスを有効に使っていくことは、エネルギーの地産地消の面からも推奨すべきことであります。市でも第二次総合計画においては市内消費電力量の30%を再生可能エネルギーで創出することを目標としておりまして、その柱の一つに木質バイオマス発電を位置づけております。  木材は、昭和30年後半のエネルギー革命以前は、木炭、またまきの形態で日常的なエネルギー源として使われておったわけでありますけれども、近年では木質チップ、また木質ペレットが再生可能エネルギーの一つとして注目をされているわけであります。エネルギー源として利用されます木質バイオマスには、製材工場等で発生する端材、また建築物の解体等で発生する解体材や廃材、そして森林整備から発生する間伐材や林地残材などがございます。このうち製材等残材につきましては、各工場内のボイラー燃料などに使われております。さらに、間伐材、林地残材につきましては、木質チップ、木質ペレットの形でエネルギーとして利用されてはおりますけれども、間伐材等の収集、運搬にはコストがそれなりにかかるために、切り捨て間伐として放置されているのも依然多くあります。  近年、国内においては間伐材や林地残材につきまして、発電の燃料としても需要が拡大しつつありますことから、施業集約化や路網整備、また高性能林業機械の導入などによりまして、収集運搬コストの低減を進めるなど、エネルギーとして利用しやすい条件整備が図られてきております。  さらに、木材はその品質により構造材や化粧材に用いられますA材、そして間伐材など曲がりや節を含み、合板などに用いるB材、チップなどに用いる低質のC材、そして未利用材のD材に分類されるところであります。バイオマス発電においては、A材、B材は使わずにC材、D材のみを使用していくことから、A材、B材を活用する主伐林業の拡大と並行する中で発電事業を進めていく必要があるというふうに認識をしております。  次に、4点目の森林経営管理法についてということであります。この法律によって、国は森林所有者の経営管理の責務を明確化するとともに、森林所有者みずからが経営管理を実行できない場合には、市町村が経営管理の委託を受け、意欲と能力ある林業経営者に再委託を行うこと、またこの再委託ができない場合には市町村が経営管理を行うことを定めているものでございます。委託の仕組みづくりや具体的なやり方につきましては、今後国、県から示されるものと思いますけれども、経営管理の委託には森林所有者の同意が必要でございまして、強権的な仕組みとはならないものと考えております。私は、森林所有者の同意のもとに、手入れが行き届かなくなった森林が能力ある林業経営者等によって再活用されるのは望ましいことであり、林業の収益性が高まれば、生産性の高い高度な技術を持った人材が林業に定着することも十分可能になるのではないかというふうに考えます。  最後に、5点目の十日町市の展望をどのように切り開くのかについてでございますけども、まずは専門的な知識を持つ人材を充てる中で、現在進めております森林整備支援事業等を継続、さらに拡充いたしまして、本年度から本格的に取り組んでおりますカーボンオフセット事業、また平成31年度からの森林環境譲与税などを活用させていただく中で、財源を確保して新技術の導入を進めるなど、さらなる森林整備を進めてまいりたいと考えております。  市内には、美人林でありますとか里山などに全国、また世界から癒やしを求めてお客様がお越しになっている、こうした状況、さらに棚田バンクにおいては、都会からも多くの人が参加している状況がございます。森林の活用方法といたしましては、建材、そしてエネルギー源、熱源だけでなく、こうした森林散策でありますとか、もみじや桜の花の美しさなどの癒やし効果、さらに環境保全、そして木育といった自然の持つ教育的価値も重要な要素になるものと思います。こうした森林の持つ多面的機能を発揮できる環境を整えていく中で、なりわいの場としても自然資源としても人々を魅了し続ける美しい里山をつくり上げてまいりたいと、このように考えております。  次に、2つ目のご質問であります医療対策についてであります。まず、国保診療所は、民間の医療機関がほとんど進出しない山間僻地などに開設され、市民の安全、安心を支える医療機関でございます。特に高齢化、過疎化が進む地域の皆様に取りましては、国保診療所は心と体の健康を守る最終的な受け皿機能を担うものであるという私の考え方はこれまでとは変わってはおりません。  しかしながら、この国保診療所を開設する場合には、医師並びに看護師はもとより、調剤を担える人材の確保も必要となるわけであります。現時点では、室野診療所を開設できる体制は整っておりません。また、施設の老朽化も進んでおりまして、診療所再開のめどが立たない状況となっております。  なお、医師確保の取り組みにつきましては、全国自治体病院協議会などの全国的な組織を活用しながら情報収集に努めているものの、具体的な話にはつながっていない現状でございます。これからは人口減少と相まって患者数も減少する中、医療機関の安定的な経営を念頭に置いた対応が求められるわけであります。限られた医療資源を有効に活用して、地域医療を担う市内の各医療機関の維持、存続を図ることも大変重要な課題であります。こうしたことも踏まえながら、引き続き国保診療所の運営について考えてまいりたいと思います。以上であります。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   市長も先ほどおっしゃいましたが、木の持つ価値というのは大変進んでおりまして、今では木材を使ってビルディングが建つというような状況になっておりまして、世界的にも需要が増していることは言うまでもありません。私が子供のころ、子供を学校に上げるために木を1本切ったとかという話はよく聞いております。暮らしと密接な関係にあったということではないでしょうか。木材製品の価格がこんなに下がっているということは、木材を一番多く使う建物、建築が一時は150万トンというところから100万トンを切るというところまで落ち込み、そしてまた幾らか回復傾向にはあるんではないかと思いますが、所有者が持っている木が、林は当然な話なんですが、木1本、価格がそんなに下がってしまったということに私は耐え切れない思いがしてなりません。この状態はいつまで続くのか、どういう見通しがあるのかというところを聞かせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   産業観光部長。 ◎産業観光部長(渡辺正範君)   いつまで続くのかということでございますが、これを直接的にぴたりと当てるということは非常に難しいかなというふうに思います。  ただ、議員さんおっしゃられたように、下落傾向にあった価格が若干上昇に転じているという事実もございます。これは、ただ全体の中で需要がふえているという、建築事業あるいは建設事業というところに起因するところが大きいかというふうに思っておりますが、例えば復興の事業の需要、それから東京オリンピックに向けたインフラ整備の需要、これが非常に大きく牽引していることかと思います。そういったことで若干は伸びておるんですが、これは逆に言うと、運搬費等の経費のほうも上がっているというところでございまして、これはいわゆる一番もとの森林所有者のところまではなかなか価格反映ができていないということがございます。これがどの程度定着していくのか、あるいは市場価格がどういうふうに変わっていくのかということにつきましては、予断は許さないというふうには思っておりますが、大きく下落がこれから続いていくというふうには、全体としては捉えていないようでして、堅調に推移して、議員おっしゃるように需要が高まれば、さらに上昇するというふうに期待をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   十日町の市の統計の中で、過疎地域自立促進計画というのがありまして、この中に林業の面積が載っているんですが、林野面積3万9,403ヘクタールのうち、民有林の人工林面積8,960ヘクタール、その中で50年以上が4,095ヘクタールあるが、木材価格の低迷により森林整備が行われず、森林資源が活用されていない状況にあるというふうに定義されています。また、公共建築物等木材利用促進法では、国の責務、地方自治体の責務、事業者の努力、国民の努力とうたっています。十日町市の現状は、こういう定義があるんですけれども、この中でどうなっているのか、またどういうふうに活用していくのか、状況を教えてください。 ○議長(庭野政義君)   農林課長。 ◎農林課長(庭野和浩君)   今ほどのご質問にお答えします。  市の森林面積でございますけれども、全体としましては約4万ヘクタールほどの森林面積がある中で、民有林としましては3万2,000弱の民有林がございます。その中で、市有林、公有林という形の面積としましては4,000ヘクタール程度というふうになっておりまして、圧倒的に個人の方が持っておられる森林のほうが多いという状況でございます。  そんな中で、どんな活用をしていくかというところですけれども、まず市が管理している森林につきましては、今行っている整備のとおりですが、毎年40ヘクタール程度の森林整備を続けていきたいというふうに考えております。その中で、圧倒的に多い民有林のほうでございますが、こちらにつきましては市のほうの民有林のほうの支援事業がございますが、そちらのほうで整備を支援をしていくと、そういう考え方で整備をしていただく中で森林の活用を図っていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   この中で、地方公共団体の責務として、第4条、「地方公共団体は、その区域の経済的社会的諸条件に応じ、国の施策に準じて木材の利用の促進に関する施策を策定し、及び実施するよう努める」ということが書いてありますが、この施策というのはどういう施策で十日町市は打ち立てているということなんでしょうか、よろしくお願いします。 ○議長(庭野政義君)   農林課長。 ◎農林課長(庭野和浩君)   市のほうの森林計画としましては、おおもとに、これは25年につくった計画になりますが、10年を見通した中でふるさとの森づくりと題した十日町市森林整備計画というものがございます。それに基づきまして、単年度ごとの森林整備をどういうふうにやっていくかということで、森林経営計画というものを立てながら森林整備を進めていくというような形になっておりますので、その計画に基づいた中で森林整備を行っていくということでございます。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   それでは、また少し飛びますが、ちょっと前後しますが、森林経営管理法が決議されましたということで、これは日本農業新聞などが11日付で報道されていますが、いろいろ懸念があるということが取り上げられています。それは何かというと、所有者から強制的に森林を取り上げる可能性がある、2つ目には森林の管理に伐採だけでなく植林を行わない悪質な業者など参入するおそれがある、3つ目は市町村に過剰な事務負担を強いるということですということで、私もなるほどなと思っているんですけれども、この観点でいいますと、十日町市が林業者、木を育てる人の中から意欲がないと認められた人たちに対して、認められたというか、経営の権利権を市が管理する、そして伐採業者に委託して伐採をしてもらうというようなことになるわけですが、市長もおっしゃいましたが、能力ある伐採業者はという表現でありましたが、十日町市ではこの能力ある伐採業者というのはどのくらいの数量になっているんでしょうか、わかりましたら教えてください。 ○議長(庭野政義君)   農林課長。 ◎農林課長(庭野和浩君)   今ほど伐採業者というお話でございますが、今市のほうで市有林等の森林整備を委託している事業体となりますけれども、森林組合が2つ、それから土木業者なんですけれども、そちらのほうが林業のほうに参入をしている会社が1つ、合計3つの会社のほうから市のほうの森林整備のほうは委託を受けてもらっている状態であります。以上でございます。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   この業者というか、森林組合ですから、組合は悪質なことは行わないと思いますが、伐採したら必ず木を植えて、そして経費を差し引いて、そして利益があったら所有者にお返しするというのが森林経営管理法のことなんですけれども、管理を本当にそこまでやらせるかということが国の中でも曖昧な点があるということで、悪質な業者が参入するおそれがあるというふうな表現になっているんですけれども、その辺でこれは任せておいて安全だという方向で進めていただくということでよろしいですね。  続きまして、市町村に過剰な事務負担を強いるということになりますが、今現在農林課に森林の担当している部署は何人くらいの人が担当していらっしゃるのか教えてください。 ○議長(庭野政義君)   農林課長。 ◎農林課長(庭野和浩君)   今年度におきましては、農林課の中の林政農災係というところが森林関係をやっている部署でございますが、係長を含めまして正職員が4名でございます。以上でございます。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   今後この管理法がいずれ細かい詳細がおりてきてやられるわけなんですが、市として、また十分な対応をよろしくお願いしたいと思いますが、森林経営管理法には懸念としていろいろあります。自伐型林業推進協会、ここでコメントを出しているんです。目先の利益のために丸裸にされる森林がふえ、土砂崩れを誘引し、供給過多で木材価格はさらに安くなると見ているだとか、大型事業者だけに集約される方向に進むでしょうだとか懸念を示しております。そこで、市内でもいろいろ業者があると思うんですが、木材搬出や林業に携わる機械の投資を支援することが大事ではないかというふうにも記事が書かれておりましたが、その辺は小さい業者を地元で育てるというような意味を込めて、しっかり対応されていると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   農林課長。 ◎農林課長(庭野和浩君)   来年から予定されております森林環境譲与税等の関係もありますことから、市のほうとしては今ほど議員がおっしゃるように、地元で育てていかなくてはいけないというところもその環境税の中にはうたわれております。市としましても人材育成、それから担い手の確保などに積極的に取り組んでいく必要があるというふうに考えております。  また、それに伴いまして機械等の整備、これにつきましては、県のほうの補助事業等を活用する中で支援も検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   その中で、私はバイオマス発電が注目されているというふうに書いたんですが、木を切って何のお金にもならない、こっちからお金をつけてやらなければ処理できないと、こういうことでは困りますんで、この間田口前市長が来られまして、バイオマス発電についてお話がありました。トン当たり6,000円くらいというふうに話を聞きましたが、この観点から言えば決してごみになるんではなくて、そういうところでも処理できるんじゃないかというようなことがあると思います。ぜひクリーンな燃料、カーボンオフセットの話もございますし、バイオマス発電がこの地で成功したらいいなというように私は思いますが、また生産者としても間伐材やそういった木を価格にするということについても非常に大事ではないかということであります。そこで、バイオマス発電が各地でいろいろ建設されておりますが、材料がなくて稼働できない、こんな状況があるというようなことも聞いています。そして、輸入燃料に頼るというような話もまた出ております。こうしたところでは、なかなか事業が進まないわけでございまして、地元の材料をいかに活用して地元が潤うか、そしてクリーンな発電ができるかどうかというところでございますので、ぜひ外国から輸入燃料に頼るような発電はしないでいただきたいというように思います。  続きまして、2つ目の室野診療所の話なんですが、市長は今ほど僻地医療を支える大事な拠点だというふうにおっしゃいました。これ室野診療所は昭和10年から診療を開始しているんです。2015年の2月をもって、医師不足を理由に一時休診することとなったということでありますが、しかし今は医師の不足、看護師の不足、医療施設の老朽化などと市長は言われましたが、地元振興会ではこのとき500名近い署名をもって再開の要望書を市に提出しております。室野診療所は、平成18年まで順調にやっていたんですが、倉俣診療所から火曜と木曜の午後診療を行ってまいりました。大石先生の後任の後、医師が確保できなくて、一時休診という形になりましたが、現在もそのまま閉じているような状態であります。しかし、これは奴奈川地区だけではなくて、浦田地区、そして上越の大島地区からも患者さんが通ってきておられたわけです。だんだん高齢化が進み、松代病院もあるわけですけれども、地元の診療所で診察してもらいたいという声はありますというところで、そのときに市長は地域の情熱に感動して、1週間に1回か週2回でも再開を目指すと約束したと聞いていますが、住民座談会などをしっかりと行って、対策を立てていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   市長。 ◎市長(関口芳史君)   室野診療所に関しましては、本当にたくさんの、何回も要望書、また再開に関する署名等を頂戴しているんでありまして、本当に皆さんのお気持ちは十分に理解できるわけであります。  先ほども1回目の答弁でお答えしたとおりなんですけども、医師の確保、そして診療所のあり方の検討など、ご要望いただいた当時と変わらずに、そのことにつきましては常に頭にございますし、また対応をしているということであります。  先ほど申し上げた診療所について、どのようにあるべきかということにつきまして、検証、検討を行っていると申し上げましたけども、これ繰り返しになりますけども、この地域の医療機関の経営状況、病院群という捉え方があります。魚沼基幹病院を頂点といたしまして、県立の十日町病院、松代病院、津南病院、中条第二病院、そしてまたそれぞれの民間の診療所、さらに国保診療所ということで松之山と川西と、そして今お問いの倉俣と室野に関しては、今残念ながら休診状態が続いていると、こういうことであります。県立十日町病院においても医師の確保が非常に厳しい状況は議員もご存じだと思いますけども、そうしたことを総合的に勘案しながら、持続可能な医療体制を構築していくか、これは私どもの最も重要な仕事の一つでございますし、新潟県当局初め、また医師会の先生方、また国保診療所の市の職員として頑張って働いていただいている先生方もいらっしゃるわけでありますんで、そうした皆さんとしっかりまた意見交換をさせていただく中で、それぞれの診療所のあり方について考えてまいりたいと、このように思っております。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   室野診療所が休診したときにバスの運行がありました。これはせっかく市が手配したのに、何で乗らないのかというようなことになって廃止されてしまったということだったんですが、実は地域の人たちは午後の運行ではなくて、朝からの運行をお願いしているんです。朝から病院に行って診てもらって、買い物して帰ってくると夕方になっちゃう。このとき乗る人はいない。それで、廃止ということで今現在廃止されています。こうした取り組みを何とか復活できないものでしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   医療介護課長。 ◎医療介護課長(小林良久君)   滝沢繁議員の再質問にお答えします。  バスの運行でございますが、議員ご指摘のとおり、室野診療所を休診した以降、バスを毎週火曜日、木曜日の午後、週2回運行しておりました。4月から10月までの間でございますが、114運行、1往復を2運行と見ますと57往復運行したわけですが、その際の乗客がなかったのが68ございました。実際時間としましては午後ということで、室野診療所が診察していた時間帯も午後の時間帯だったということで、その辺のライフスタイルなどにも合わせた中でバスを運行させていただいたという経過がございます。しかしながら、利用客が少ないということで、バスの運行につきましては、地元の皆様方に丁寧にご説明をした中で廃止をさせていただいた経過がございます。  なお、バスの再開について考えることができないかというようなご質問があったわけでございますが、現在市営バスでありますとか民間のバス、そういったものが松代病院のほうに誘導するような形で運行しておりますので、現時点では室野診療所のこういった平成27年度に設けたようなバスの運行は考えておりません。以上です。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   何度も済みませんが、去年ですか、小野嶋議員が出張診療はどうかというような質問をされたと思うんですけれども、そうしたこともこれからの僻地医療などでは大事になってくるんじゃないかと思いますが、その辺も含めて、ぜひ室野の人たちを、診療所の再開、午後から診療でも何でも地元で医師がいることによって救われるということは間違いないことでありまして、その辺について対応を立てていただきたいんですが、いかがでしょうかという話をしなくてはならないんですが、いかがでしょうか。 ○議長(庭野政義君)   医療介護課長。 ◎医療介護課長(小林良久君)   確かに昨年の議会に出向く医療というような言葉の中でご質問いただいた経過がございます。先ほど市長の答弁の中にもありましたが、医療資源をこれから有効に活用していくという観点では、来ていただくという形での診察ではなくて、出向くという形の中で有効に医療資源を活用していくというやり方での診察体制というのが一つの案としてはあるのかなというふうに思っております。そうした部分につきましては、現在医師会さんも含めまして、我々も加わりながら検討させていただいているところがありますので、またそういった部分につきましては、ご説明をさせていただきたいと思っております。以上です。 ○議長(庭野政義君)   滝沢繁君。 ◆5番(滝沢繁君)   せっかくなので、地元とよく相談して、地元の声を本当に聞いていただいて、何が地元にとって一番いいのかということを最優先に考えていただけないかというふうに思うわけですが、そういうことを発言しまして一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(庭野政義君)   本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。第3日目の会議は6月12日午前10時に開きたいと思います。これにご異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(庭野政義君)   ご異議ないものと認めます。  よって、第3日目の会議は6月12日午前10時に決しました。  本日の会議はこれにて散会いたします。              午後 3時23分    散  会...