桑名市議会 > 2022-12-15 >
令和4年第4回定例会(第5号) 本文 開催日:2022-12-15
令和4年第4回定例会(第5号) 名簿 開催日:2022-12-15

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  1. 桑名市議会 2022-12-15
    令和4年第4回定例会(第5号) 本文 開催日:2022-12-15


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    最終取得日: 2023-05-09
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2022-12-15: 令和4年第4回定例会(第5号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 196 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  議長(南澤幸美) 選択 2 :  議長(南澤幸美) 選択 3 :  議長(南澤幸美) 選択 4 :  12番(多屋真美) 選択 5 :  議長(南澤幸美) 選択 6 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 7 :  議長(南澤幸美) 選択 8 :  12番(多屋真美) 選択 9 :  議長(南澤幸美) 選択 10 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 11 :  議長(南澤幸美) 選択 12 :  12番(多屋真美) 選択 13 :  議長(南澤幸美) 選択 14 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 15 :  議長(南澤幸美) 選択 16 :  12番(多屋真美) 選択 17 :  議長(南澤幸美) 選択 18 :  都市整備部長(西尾英哲) 選択 19 :  議長(南澤幸美) 選択 20 :  12番(多屋真美) 選択 21 :  議長(南澤幸美) 選択 22 :  12番(多屋真美) 選択 23 :  議長(南澤幸美) 選択 24 :  9番(渡辺仁美) 選択 25 :  議長(南澤幸美) 選択 26 :  教育部長(高木達成) 選択 27 :  議長(南澤幸美) 選択 28 :  9番(渡辺仁美) 選択 29 :  議長(南澤幸美) 選択 30 :  教育部長(高木達成) 選択 31 :  議長(南澤幸美) 選択 32 :  9番(渡辺仁美) 選択 33 :  議長(南澤幸美) 選択 34 :  教育部長(高木達成) 選択 35 :  議長(南澤幸美) 選択 36 :  9番(渡辺仁美) 選択 37 :  議長(南澤幸美) 選択 38 :  教育部長(高木達成) 選択 39 :  議長(南澤幸美) 選択 40 :  9番(渡辺仁美) 選択 41 :  議長(南澤幸美) 選択 42 :  教育部長(高木達成) 選択 43 :  議長(南澤幸美) 選択 44 :  9番(渡辺仁美) 選択 45 :  議長(南澤幸美) 選択 46 :  教育部長(高木達成) 選択 47 :  議長(南澤幸美) 選択 48 :  9番(渡辺仁美) 選択 49 :  議長(南澤幸美) 選択 50 :  教育部長(高木達成) 選択 51 :  議長(南澤幸美) 選択 52 :  9番(渡辺仁美) 選択 53 :  議長(南澤幸美) 選択 54 :  教育部長(高木達成) 選択 55 :  議長(南澤幸美) 選択 56 :  9番(渡辺仁美) 選択 57 :  議長(南澤幸美) 選択 58 :  教育部長(高木達成) 選択 59 :  議長(南澤幸美) 選択 60 :  9番(渡辺仁美) 選択 61 :  議長(南澤幸美) 選択 62 :  10番(森下幸泰) 選択 63 :  議長(南澤幸美) 選択 64 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 65 :  議長(南澤幸美) 選択 66 :  10番(森下幸泰) 選択 67 :  議長(南澤幸美) 選択 68 :  市長(伊藤徳宇) 選択 69 :  議長(南澤幸美) 選択 70 :  10番(森下幸泰) 選択 71 :  議長(南澤幸美) 選択 72 :  保健福祉部子ども未来局長(畑中伸也) 選択 73 :  議長(南澤幸美) 選択 74 :  10番(森下幸泰) 選択 75 :  議長(南澤幸美) 選択 76 :  保健福祉部子ども未来局長(畑中伸也) 選択 77 :  議長(南澤幸美) 選択 78 :  10番(森下幸泰) 選択 79 :  議長(南澤幸美) 選択 80 :  保健福祉部子ども未来局長(畑中伸也) 選択 81 :  議長(南澤幸美) 選択 82 :  10番(森下幸泰) 選択 83 :  議長(南澤幸美) 選択 84 :  教育部長(高木達成) 選択 85 :  議長(南澤幸美) 選択 86 :  10番(森下幸泰) 選択 87 :  議長(南澤幸美) 選択 88 :  議長(南澤幸美) 選択 89 :  20番(飯田尚人) 選択 90 :  議長(南澤幸美) 選択 91 :  総務部長(高橋 潔) 選択 92 :  議長(南澤幸美) 選択 93 :  20番(飯田尚人) 選択 94 :  議長(南澤幸美) 選択 95 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 96 :  議長(南澤幸美) 選択 97 :  20番(飯田尚人) 選択 98 :  議長(南澤幸美) 選択 99 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 100 :  議長(南澤幸美) 選択 101 :  20番(飯田尚人) 選択 102 :  議長(南澤幸美) 選択 103 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 104 :  議長(南澤幸美) 選択 105 :  20番(飯田尚人) 選択 106 :  議長(南澤幸美) 選択 107 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 108 :  議長(南澤幸美) 選択 109 :  20番(飯田尚人) 選択 110 :  議長(南澤幸美) 選択 111 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 112 :  議長(南澤幸美) 選択 113 :  20番(飯田尚人) 選択 114 :  議長(南澤幸美) 選択 115 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 116 :  議長(南澤幸美) 選択 117 :  20番(飯田尚人) 選択 118 :  議長(南澤幸美) 選択 119 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 120 :  20番(飯田尚人) 選択 121 :  議長(南澤幸美) 選択 122 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 123 :  議長(南澤幸美) 選択 124 :  20番(飯田尚人) 選択 125 :  議長(南澤幸美) 選択 126 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 127 :  議長(南澤幸美) 選択 128 :  20番(飯田尚人) 選択 129 :  議長(南澤幸美) 選択 130 :  8番(服部喜幸) 選択 131 :  議長(南澤幸美) 選択 132 :  産業振興部長(松岡孝幸) 選択 133 :  議長(南澤幸美) 選択 134 :  8番(服部喜幸) 選択 135 :  議長(南澤幸美) 選択 136 :  産業振興部長(松岡孝幸) 選択 137 :  議長(南澤幸美) 選択 138 :  8番(服部喜幸) 選択 139 :  議長(南澤幸美) 選択 140 :  2番(柴田理恵) 選択 141 :  議長(南澤幸美) 選択 142 :  統括監兼市長公室長(近藤 正) 選択 143 :  議長(南澤幸美) 選択 144 :  2番(柴田理恵) 選択 145 :  議長(南澤幸美) 選択 146 :  都市整備部理事(スマートインター・庁内連携担当)(佐藤良治) 選択 147 :  議長(南澤幸美) 選択 148 :  2番(柴田理恵) 選択 149 :  議長(南澤幸美) 選択 150 :  理事(若林直樹) 選択 151 :  議長(南澤幸美) 選択 152 :  2番(柴田理恵) 選択 153 :  議長(南澤幸美) 選択 154 :  理事(若林直樹) 選択 155 :  議長(南澤幸美) 選択 156 :  2番(柴田理恵) 選択 157 :  議長(南澤幸美) 選択 158 :  議長(南澤幸美) 選択 159 :  5番(近藤奈歩) 選択 160 :  議長(南澤幸美) 選択 161 :  保健福祉部長(日佐龍雄) 選択 162 :  議長(南澤幸美) 選択 163 :  5番(近藤奈歩) 選択 164 :  議長(南澤幸美) 選択 165 :  保健福祉部長(日佐龍雄) 選択 166 :  議長(南澤幸美) 選択 167 :  教育部長(高木達成) 選択 168 :  議長(南澤幸美) 選択 169 :  5番(近藤奈歩) 選択 170 :  議長(南澤幸美) 選択 171 :  保健福祉部長(日佐龍雄) 選択 172 :  議長(南澤幸美) 選択 173 :  5番(近藤奈歩) 選択 174 :  議長(南澤幸美) 選択 175 :  教育部長(高木達成) 選択 176 :  議長(南澤幸美) 選択 177 :  5番(近藤奈歩) 選択 178 :  議長(南澤幸美) 選択 179 :  7番(永野元康) 選択 180 :  議長(南澤幸美) 選択 181 :  産業振興部長(松岡孝幸) 選択 182 :  議長(南澤幸美) 選択 183 :  7番(永野元康) 選択 184 :  議長(南澤幸美) 選択 185 :  都市整備部理事(スマートインター・庁内連携担当)(佐藤良治) 選択 186 :  議長(南澤幸美) 選択 187 :  7番(永野元康) 選択 188 :  議長(南澤幸美) 選択 189 :  都市整備部長(西尾英哲) 選択 190 :  議長(南澤幸美) 選択 191 :  7番(永野元康) 選択 192 :  議長(南澤幸美) 選択 193 :  都市整備部長(西尾英哲) 選択 194 :  議長(南澤幸美) 選択 195 :  7番(永野元康) 選択 196 :  議長(南澤幸美) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:                                     午前10時00分 開議  ○開議の宣告 議長(南澤幸美)  出席議員が定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程及び議事説明員は、配付のとおりでありますので、御了承願います。  これより、日程に従い取り進めます。    ───────────────────────────────────────  ○会議録署名議員の指名 2: 議長(南澤幸美)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、水谷憲治議員及び成田久美子議員を指名いたします。    ───────────────────────────────────────  ○一般質問 3: 議長(南澤幸美)  次に、日程第2、一般質問を昨日に引き続き行います。  それでは、通告がありますので、発言を許可いたします。  12番 多屋真美議員。 4: 12番(多屋真美)(登壇)  皆さん、おはようございます。日本共産党、多屋真美です。  今日も寒い朝でしたけれども、お天気のように、すがすがしく、今日1人目の一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
     通告に従いまして、一問一答にて質問させていただきます。  まず、大項目1番、リニア中央新幹線についてです。  市民の方々、リニアが桑名市を通るだろうということは、皆さん、大体御存じなんですけれども、そのほかについて、何もお知りにならない、分からないということから質問をさせていただきます。  中項目1番、市にどのような影響があると考えているか。  国やJR東海は、リニア中央新幹線の開業を、東京-名古屋間を2027年開業、名古屋-大阪間を2037年の開業を目指し、各県のリニア中央新幹線建設促進期成同盟会と共に進めています。市長は、三重県のリニア中央新幹線建設促進期成同盟会に会員として参加され、リニア推進の立場で進めてみえます。三重県では、亀山市に駅ができることが予定され、桑名市も通るとされています。IT技術の進歩と、コロナにより、テレワーク、オンライン会議が広がり、また、これからの人口減少と経済の低成長という状況の中でのリニアの必要性と採算性の問題、また、何よりも市民にとっては、自然環境の破壊や自分たちの暮らしにどう影響するのかなど、大きな不安があります。リニアの市への影響をどのように考え、市民の不安にどのように対応しようとしているのか、お答えいただきますよう御答弁よろしくお願いいたします。 5: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 6: 統括監兼市長公室長(近藤 正)(登壇)  おはようございます。  所管いたします事項1、リニア中央新幹線について、(1)市にどのような影響があると考えているか、について御答弁申し上げます。  リニア中央新幹線につきましては、まずは、2027年の東京-名古屋間の先行開業に向けた事業が進められており、この区間が開業いたしますと、桑名から東京までは1時間ほどで移動できるようになると考えられております。これにより、本市の地理的優位性はさらに向上し、居住人口の増加やまちのにぎわい創出といった影響も期待されるところでございます。  一方で、議員御指摘のとおり、鉄道路線の建設による自然環境への影響等については御心配の声もあろうかと思います。現在、三重県を含む名古屋以西の区間については、JR東海が2023年からの環境影響評価着手に向け、準備調査を行っている段階である伺っております。  三重県においては、新駅の候補地として亀山市を選定したところでございますが、実際の駅の位置や通過するルートの選定については、環境影響評価のプロセスで絞り込まれる見込みであり、現時点では、その時期は未定となっております。  リニア中央新幹線の開業に向けては、県下29市町で加盟しておりますリニア中央新幹線建設促進期成同盟会において、加盟自治体と連携しながら活動を続けているところでありますが、環境への影響も含め、状況の把握に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (12番議員挙手) 7: 議長(南澤幸美)  多屋真美議員。 8: 12番(多屋真美)  再質問をさせていただきます。  来年度からの環境影響調査に向けて準備調査を行っていて、聞き取りによりますと、この環境影響調査の結果から、ルートなども明らかになるということでした。桑名市でいえば、まずどのルートになるのか、地上を走るのか、地下を走るのか、その工事による自然環境の破壊や災害、市民生活への影響が、市民の最大の不安です。また、リニアの工事に当たって災害が起こった場合などは、自治体の役割となり、その対策も市の責任であり、市民に大きく影響します。環境やそのほかの調査の結果などの市民への情報提供や、市民に意見を求めること、その結果を期成同盟会に反映していくことなど、今後やっていくと理解していいのでしょうか、御答弁よろしくお願いいたします。 9: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 10: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  多屋議員の再質問に御答弁申し上げます。  環境影響評価と、あと、工事もそうですけれども、これにつきましては、JR東海が主体となって実施するものであります。現時点では、実施時期や調査内容というものは確定しておりませんので、お答えできることはございませんので、よろしくお願いします。  本市といたしましては、期成同盟会の一員として、進捗を適切に把握してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。                   (12番議員挙手) 11: 議長(南澤幸美)  多屋真美議員。 12: 12番(多屋真美)  御答弁ありがとうございます。  まだ何も分からないという状況なんですけれども、桑名市は、三重県の市としては一番最初に工事が行われ、リニアが通る予定となります。しかし、リニアの構想はバブル時代のものであり、新幹線の4倍の電力を使うこと、そして、自然破壊や災害に対してなど多くの問題があります。調布市をはじめ、全国で工事による事故が相次ぎ、また、大井川の水問題での静岡県の反対などが起こっています。全国的に近い将来に南海トラフ地震が起こることを想定している状況でありながら、深い地下を掘る大工事を行うことや残土の処理をどうするのかなど、各地の工事沿線住民と同様に桑名市民にとっても不安材料ばかりです。国の施策だからといって推進ではなく、しっかりと環境や、そのほか、必要な調査を行い、市民に情報提供することをJR東海に行い、また、市民に公開していくことを求めます。  災害が起こったときなどの様々な想定をして、市が対策を立てること、そして、調査と市民の声をしっかりと期成同盟会に反映すること、調査と市民の声を基に冷静な判断をすることを求めて、このリニアに関しての質問は終わります。ありがとうございました。  続きまして、大項目2に移ります。  大項目2番、人口減少対策について。  本市においても人口減少対策が中心的課題となっています。まず、若者が住みよいまち、これからも住み続けたいまちにすることが、魅力あるまちにすることが問われています。  市長の提案説明でも、若者の声を反映した施策が取られていなかったのではないかとの言葉に共感した、とあります。人口減少対策の一つとして、マッチングアプリ会社と協定を結んだことが上げられていますが、出会いの創出とともに若者の価値観、ニーズへのマッチングに沿う施策を行うことが問われています。若者の価値観、気持ちをつかみ、どう実現しようとしているのかについて伺います。  中項目1番、若年層も住み続けたいまちにするために、1)としまして、市への希望を把握しているか。今現在、市の若者の希望、要望をどのように把握しているかです。若者が住みよいと感じるまちにするために、どのような考えがあるのか。若者の価値観、ニーズへのマッチングという点では、例えばQRコードなどでのアンケートなどのお考えはいかがでしょうか。  2)住みよいと感じてもらうための整備の現状と今後は。  この間、私が聞いている声として、住吉地域のスケボー練習場が欲しいという青年の要求の声があります。様々な地域で、スポーツする場、遊ぶ場、過ごす場所が欲しいという若者の声も多くあります。市のホームページにもバスケットゴールが欲しいという中学生からの投稿もありました。今現在つかんでいる若者の要求、寄せられている声からや、日常的に、スポーツする場、遊ぶ場、過ごす場所が欲しいという若者の声やそのほかの声にどう応えようとしているか。若者に住みよいと感じてもらうためのまちの整備などのお考えはいかがでしょうか。  3)、具体的施策は。  若者が住み続けたいまちにするための支援策について伺います。若者が住みよいと感じる施策、桑名市に住み続けたいと思う内容として、雇用や住居、子育て、教育などが上げられます。それらの若者に対応する施策としてどのようなことをお考えか、お答えください。  御答弁よろしくお願いいたします。 13: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 14: 統括監兼市長公室長(近藤 正)(登壇)  所管いたします事項2、人口減少対策について、(1)若年層も住み続けたいまちにするためにについて、3点御質問いただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  まず、1)市への希望を把握しているか、について御答弁申し上げます。  本市のまちづくりにおきまして、行動力が高く、柔軟な発想で新たな価値観や考え方を生み出す若者の力は重要であると考えています。これら若者が持つ力を引き出すためにも、継続的に住み続けたいと思うまちづくりが必要であり、そのためにも若者の声を聞くことが非常に重要であると考えております。  本市では、今年度、LINEを活用したアンケートを実施し、若者のニーズや課題の把握に努めてまいりました。デジタルツールとの親和性は高く、多くの方々から御意見を頂戴することができ、効果的であったと考えております。今後は、より身近な意見を取り入れられるよう、様々な方法を検討し、若者の声を聞いていきたいと考えております。  続いて、2)住みよいと感じてもらうための整備の現状と今後は、について御答弁申し上げます。  本市では、第2期桑名市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、立地や交通ネットワークを最大限に生かし、交流人口の増加や移住につなげるなど、地域活性化を図る取組を進めるとともに、駅周辺地域の整備、災害に強いまちづくりを推進するなど、安全性や利便性、快適性の向上を図ることで暮らしやすいまちを創生し、定住人口の増加につなげていけるよう取組を進めているところでございます。  また、議員御案内の住吉地区では、現在、本市並びに国土交通省、木曽川下流河川事務所や地域の経済団体などと共に設立した桑名市かわまちづくり協議会において、揖斐川河畔の揖斐川河口周辺エリアを活用した、にぎわい創生に向けたサウンディング型市場調査として、提案募集が行われております。  住吉地区に存在する文化的、歴史的資源だけでなく、開放的な水辺の景観を生かした、にぎわい創出事業によるまちの活性化は、暮らしたいまちとしての魅力発信にもつながり、本市といたしましても、人口減少対策につながる施策として期待を寄せているところでございます。  最後に、3)具体的な支援策は、について御答弁申し上げます。  現在、就職期や20代若者の転出超過による生産年齢人口の減少、出生数の減少による少子化といった状況に直面しており、打開策に取り組んでいく必要があると考えております。  このような中、今年度発表いたしました桑名市人口減少対策パッケージ“14万リバウンドプラン“では、企業誘致による地域産業の活性化、移住就業補助、定住促進奨励金などにより、働く場を創出し、生産年齢人口の増加を促進するとともに、安心して子供を育てられる、環境の整備、教育、保育の充実、子育て施策の取得制限撤廃など、妊娠、出産、子育て関連の支援を検討しております。また、子供や若者の考え方、気持ちに寄り添った施策を実施し、将来の生産年齢人口を確保することも重要であると考えており、その中で新たな出会いを支援するため、出会い支援の利用者と連携協定を締結し、出会いの場の創出やマッチングアプリの活用、婚活支援を通して、関係人口、交流人口、停留人口の増加へつなげていきたいと考えております。  本市では、引き続き、様々な方法で若者のニーズや価値観を捉えた施策を検討し、若年層が継続的に住み続けたいと思うまちづくりを進めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (12番議員挙手) 15: 議長(南澤幸美)  多屋真美議員。 16: 12番(多屋真美)  ありがとうございました。  1点、再質問をさせていただきます。  2)の住みよいと感じてもらうための整備の現状と今後は、のところで例に挙げた住吉地区のことを御答弁いただきました。市内全体というところでは、これから調査をした上でということですが、もう1点、毎日多くの方が利用する駅周辺についてはどうお考えでしょうか。駅前の整備が進まないことから現状のままになっていますが、駅は多くの通勤・通学の学生や若者、現役世代が利用する場所です。私たち日本共産党市議団や市民の方が申入れ、中学生議会での提案があったことで、自由通路に椅子が設置されました。そのことにも多くの方から反響がありました。高齢者の方、体が不自由な方はもちろん、毎日駅を使う学生や通勤の方も荷物を置いて腰かけたり、スマホを見たりと、多くの方が使っています。毎日何百人の方が自由通路の椅子を利用されているのではないでしょうか。今は、コロナでとどまってはいけない、集まってはいけないという状況の中ですが、やはり、利用者の方にとって使いやすい施設にすることが大事ですし、これからのコロナ後のことも考え、駅前や駅西の整備、観光スポット、そのほかの市内の多くの人が集まる場所を若者目線で考えていくことが大事だと思います。今も駅前整備の制限がある中でイルミネーションが行われていることや、時々キッチンカーが来て、にぎわいを見せています。  私は、よく桑名駅を利用することから、多くの観光客の方にもお会いします。市民の方も市外から来られる方も多くの方が駅を利用し、やはり駅は活力ある場だと感じます。若者視点での駅周辺の構想について伺います。  以前あったサンファーレの市民活動コーナーはなくなりましたが、若者が活動する場、市民の居場所づくりとして、ワーキングスペースやスタディースペースなど、若者視点での駅周辺の構想についてはどのようにお考えでしょうか、御答弁お願いいたします。 17: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 18: 都市整備部長(西尾英哲)  多屋議員の再質問に御答弁申し上げます。  駅周辺地域でございますけれども、整備につきましては、住みよいまちづくりを進める上で、また、観光振興、地域経済の活性化、そして、定住人口の増加を図る上でも重要であると考えております。そういった中で、引き続き、若者の声を含めて様々な市民のニーズに対応できるよう、駅周辺地域の整備に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (12番議員挙手) 19: 議長(南澤幸美)  多屋真美議員。 20: 12番(多屋真美)  御答弁ありがとうございます。再質問はありません。  少し話は長くなりますが、私から幾つかの提案も含め、考えをお話しさせていただきます。  御答弁いただきましたように、駅は、観光、地域経済、定住人口の増加にとってキーポイントとなります。市の重点プロジェクトの一つでもあり、中心市街地の活性化、町なかの活力の要となる場所です。多くの学生、働く方という現役世代が利用することから、この方たちが住み続けたいと思うまちづくりのために重要な場所です。ぜひ、若者のニーズ、そして、市民の皆さんの要望をしっかりつかんで、駅の周辺整備を行っていただくようお願いいたします。  自由通路に椅子を設置するだけで随分雰囲気や人の流れが変わるんだなと思いました。駅前のイルミネーションの場所にも椅子が欲しい。とにかく桑名駅、休む場所がないとか、駅前で雨をしのぐ場所がないと、市民の方々からいろいろお声をいただいています。駅前整備の制限がある中ですが、改善できることを探しながら、今後の駅周辺整備につなげていただきたいと思います。  私は、駅にいると、市外から来られた方に、トイレはどことか、喫茶店はないのとか聞かれることも多くて、御案内をさせていただいています。不便をおかけしていて申し訳ないなと思うのと同時に、県外から来られる方も多くて、これから、長島スパーランドに行きますとか、六華苑に行きますということを聞くと、遠くから来ていただいたんだなとうれしく思って、楽しんできてくださいとお声かけをしています。コロナ後を見据えた駅周辺整備にすると同時に、コロナが収まらない中でも、市民の方、観光に来られる方に不便を解消し、楽しんでもらえるように考えていただきたいと思います。  そして、今回、若者視点、若者の居場所や活動の場というところでは、民間の目線だけでなく、あまりお金がない若者が毎日のように気軽に利用できる、若者の居場所となるようなフリースペースも必要ではないかと思います。ぜひ、御検討いただき、今後の駅周辺整備の中に取り入れていただきたいと思っています。  1)について、若者の声を聞くためにLINEを活用したアンケートを行い、今後も活用を検討していくということでした。図書館で行われているアンケートなどで私も思っていたところで、市政に対してという大きなテーマよりも、住吉地区や駅前や、そのほか、人が集まる場所など、スポットをしぼったアンケートで気軽にたくさん答えていただくことが効果的かと思います。  2)については、多くの市民の方の声を聞いて要望を実現することが、若者にとっては自分たちが発言することで実現につながるんだと実感できることになりますし、一人一人の思いに寄り添うことが住みやすいまちになると思います。  バスケットゴールが欲しいという要望を市のホームページに寄せた中学生への市の返信について、正直、私は残念に思っています。その中学生は、中学校のバスケ部で、部活がないときも、もっと練習したい。しかし、バスケットゴールがある公園は遠くてなかなか行けない。近い公園にバスケットゴールを造ってほしい、という内容でした。それに対し、市の回答は、バスケットゴールはとても人気があり多くの利用がありますが、夜間の騒音問題やリングの破損などが発生し、近隣の方の迷惑となるため、バスケットゴールやコートの新たな設置はしていませんので、御理解くださいとの回答でした。確かに、市民の方のああしてほしい、こういうものが欲しいという要望に対して、全て実現することはできません。しかし、駄目という理由だけを述べて御理解くださいという答えは、せっかく投稿してくれた、意見を言ってくれた若者の気持ちをそぐものではないでしょうか。一人の声ではできないけれど、多くの方の要望になれば実現する、実施する必要性が生まれます。市の回答としては、こういう難しさはあるけれど、市民の皆さんの声を聞きながら考えてまいりますという返信にすべきだったのではと思います。日頃の様々な面で市民の気持ちに寄り添った対応ということが必要ではないでしょうか。  3)の具体的支援策は、市として、子育てでいえば、子供の医療費、児童手当の所得制限撤廃、多子世帯の保育料の軽減基準の見直しなど、実施への準備がされています。しかし、さらなる子育て支援としては、全国に広がりつつある、小・中学校の給食無償化、小学生以上の子ども医療費の窓口無償化などを進めていく。また、雇用や住宅支援など、より具体化し、さらなる支援をすべきではないかと考えます。  先期引退された仮屋議員も言われていましたが、若者の価値観、ニーズから、それに対応する施策を考えるために、やはり若者未来課などの担当課をつくるべきではないでしょうか。今は分野ごとに子育て、まちづくり、労働など、担当課ごとに対応していますが、やはり若者の意識、ニーズから施策を考えることが必要ではないでしょうか。若者の要求を実現するだけでなく、今生きづらさを感じている子が増えている子供たちや若者の支援にもつながると思っています。  先日行われた市議会議員選挙の投票率についても気になるところで、若者がどうすれば市政を身近に感じ、市政や選挙に関心を持つのかなども考えることにもつながるのではないでしょうか。  若者の意識、ニーズ調査については、私自身、うれしく思うことがありました。住吉地区の堤防の活用についてお話しした職員の方が、堤防に若い子たちが集まっているようだから、どういうものがあるといいか聞くために実際に行ってみると言われたことでした。私は、職員がそういうことをするんだと、ちょっと感動しました。確かに職員の方は、市民の方の声に応えて、実際に足を運ばれて、道路のことや獣害対策や様々なことに対応しているのは知っているんですか、声を拾うために動いていただけるんだと感動しました。私も実際に住吉地区に行って、利用者や市民の方の声を聞いていますと、本当にいろんな御意見や要望があるし、その地域の雰囲気や熱量が実際に伝わって分かることも多いです。職員の方の働き方や労働時間の上では、何らかの工夫は必要になるかと思いますが、職員の方が実際に市民の方のリアルな声をつかみ、知恵を出し合い、施策を考えていくということもリアルなよさであると思うし、市民の方にとっても、市政を身近に感じられる、声を聞いてもらえるんだという取組になると思います。ITを使ったアンケートとともにお考えいただけるとと思います。  子供たちや若者の支援は、私もずっと気になっていることで、子供も生きづらさを感じることが多い今の社会で、子供や若者が希望を持てる社会、市政にしたいと思っています。また、今の若者は、弱さもたくさん持っているけれど、IT技術への対応や多様な豊かな発想など、多くの可能性を持っています。その可能性を後押しできる市政にと思います。これまで若者にスポットが当たっていなかったというのは私の率直な感想で、私自身、今まであまりうまく表現できなかったんですけど、やっと若者にスポットが当たるようになったと思っています。やはり、子供や学生、働く方たちと、これから社会を担っていく方たち、現役世代の方たちに寄り添った施策が本当に大切だと思います。人口減少という、国としても市としても大きな問題ですが、しかし、私は、本来、政治というのは、希望を持てる社会にするものであると思っています。市長をはじめ、職員の方々、市議会が一丸となって取り組む……。 21: 議長(南澤幸美)  時間が少なくなっております。簡潔に願います。 22: 12番(多屋真美)  重要な施策を、重要な課題に、私もその一員として取り組む決意を述べて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 23: 議長(南澤幸美)  次に、通告により9番 渡辺仁美議員。
    24: 9番(渡辺仁美)(登壇)  皆様、おはようございます。会派「結」の渡辺仁美です。  このたびの選挙で市民の皆様から御負託をいただきまして、1期目に引き続き、この場で立たせていただいていることを大変○○しております。10年後、20年後、未来の桑名のために皆様のお声を聞き、皆様の思いが伝わる一般質問をしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、一問一答方式にて質問させていただきます。  大項目1、誰ひとり取り残さない社会へ、中項目1、不登校児童生徒の学びと居場所について。  昨日の議員の質問にもありましたように、桑名市でも増加していると言われている子供の不登校について、私も市内の保護者から御相談される御意見を基に、一部重複することもあるかと思いますが、項目を分けてお伺いしたいと思います。  実際にお子様が不登校である保護者からお聞きする声は、子供が学校に行かないけれど、このままでいいのか不安、子供が行きたくないということで、無理に行かせなくてよいと言われるけれども、本当に行かせなくていいのか不安、成績に響くのが不安、勉強が遅れることが不安と、学校に通っていることで、ほかの同世代の子供たちができていることができないということに対して、不安な気持ちをたくさん聞かされます。  そこでまず、児童・生徒が本来所属する学校に行かず、欠席している場合、フォローとしてどのように御対応いただいているのか、お伺いしたいと思います。  小項目1)桑名市内の不登校児童数の推移について教えてください。  コロナ禍において、健康被害により登校できない場合など、不登校には体調不良によるものとの両面を持ち合わせることもありますが、その定義はいかがでしょうか。  2)不登校児童生徒の学習サポートは。  学校に行かない間の勉強など、そのサポートはどのようにしておられるのか、教えてください。  3)不登校児童生徒の進路相談の状況は。  特に中学生となると、保護者も本人も進路について悩むこと、考えることがあるかと思います。不登校児童・生徒に対する進路相談の状況について教えてください。  4)不登校児童生徒の学校内の居場所は。  不登校と呼ぶのかどうかは分かりませんが、児童・生徒の中には、学校には行けるけれども、集団が苦手など、教室には入れないというタイプの子供もいます。そういう子供に対して、学校時間中に教室とは別に過ごす居場所としての教室が、市内中学校でも幾つか開設されておると聞きます。市内でこのような取組を共有されておりますでしょうか、お聞かせください。 25: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 26: 教育部長(高木達成)(登壇)  おはようございます。  所管いたします事項1、誰ひとり取り残さない社会へ、(1)不登校児童生徒の居場所と学びについて、4点御質問をいただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  まず、1)不登校児童生徒数の推移は、でございます。  文部科学省の定義では、不登校児童・生徒とは、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因、背景により、登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあるために、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由によるものを除いたものとされております。  本市における1,000人当たりの不登校児童・生徒の数は、小・中学校とも、全国、県と比べ下回ってはいるものの、全国、県と同様に増加の傾向を示しております。令和3年度の桑名市の1,000人当たりの不登校児童・生徒数は、小学校は10.6人、中学校では42.6人で、ここ数年で最も高い数値となっております。  次に、2)不登校児童生徒の学習サポートは、でございます。  不登校児童・生徒のうち、学校に登校することができず、家庭で過ごしている児童・生徒の学習につきましては、主に児童・生徒本人の学習意欲や、これまでの学習状況を確認し、保護者とも相談した後、学習計画を立てて進めております。以前は、プリントやドリルなど、紙ベースの学習課題のみでしたが、現在では、1人1台端末を効果的に活用し、リモート授業やデジタルドリルの活用が広がってきております。  学習の様子や進捗状況は、放課後の時間帯に家庭訪問や電話連絡をするなどして、定期的に確認をしております。子供の状況は個別に異なりますので、児童・生徒との対話を大切にするなど、きめ細やかに寄り添う支援を心がけるようにしております。  次に、3)不登校児童生徒の進路相談の状況はでございます。  市内中学校におきましては、不登校生徒も含め、全ての生徒を対象に進路指導主事を中心とした組織体制の下、教育相談や進路相談などを行っております。生徒の状況に応じては、家庭訪問や個別面談を行い、生徒や保護者の思いや願いに十分寄り添いながら、選択肢が広がるよう指導等を行っております。  最後に、4)不登校児童生徒の学校内の居場所は、でございます。  議員御指摘のとおり、登校しても教室に入ることができない児童・生徒は、行き渋りも含めて小・中学校ともに増加傾向にあります。各校では、教室以外に別室や保健室など、対象の子供が安心して過ごし、学べる環境を用意して対応しております。各校における取組につきましては、生徒指導協議会等で定期的に共有しており、好事例に学ぶ取組が進みつつあります。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (9番議員挙手) 27: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 28: 9番(渡辺仁美)  ありがとうございます。  2点、再質問させていただきたいんですが、一つずつお伺いいたします。  1点目、2)の学習サポートについて、学校の担任の先生や担当の方が御対応いただいて、学習計画を立てていただいているとのことでしたが、それはお一人一人の個別の計画として、不登校児童・生徒に対して行われるものであると認識しましたが、全く登校できていない生徒についても、例えば小学校から上がって中学校のとき、その子供のことって、なかなかこう、まだまだ情報が連携できていないこともあるかと思うんですが、そのような場合にも一人ずつ御対応いただいているということでよろしいでしょうか、お伺いいたします。 29: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 30: 教育部長(高木達成)  渡辺仁美議員の再質問に御答弁申し上げます。  子供たちの様子は、本当に一人一人千差万別で違いがございますので、当然のことながら、子供の様子をしっかり見ながら、個別の対応をさせていただくことになると思います。学習の計画を中心に、その他の生活面も含めて、きめ細やかに対応させていただいております。                   (9番議員挙手) 31: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 32: 9番(渡辺仁美)  学校のほうもICTが進んで端末が入ったことによって、家庭学習なんかも進めやすくなったのかなと思うんですが、保護者からここでお伺いしていたのが、低学年だと、学習を親がずっと見ているのもなかなか大変であるだとか、どこをどういうふうに教えたらいいか分からない。あと、一人で勉強させるには、やはり大変だというお声もあるので、そういうことも、今後、保護者の御要望として聞き取っていただけたらなと思います。  本当はオンラインで教室の様子とか、見せてほしいんですと言っても、なかなか対応できない学校なんかもまだまだあると。かと思えば、いいよと言ってやってくれるところもあるんじゃないかなということも思いますので、またそちらのほうの情報なども、学校内でどのように御対応されているのか、共有いただけたらと思います。  二つ目の質問で、学校内の不登校児童の居場所ということで、小項目4)番ですが、実際に学校内の居場所について、好事例に学ぶ取組があるとお答えいただきましたが、どのような取組が行われているのか、幾つかあれば教えてください。 33: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 34: 教育部長(高木達成)  再質問に御答弁申し上げます。  事例としましては、例えば別室を用意しても、複数の子供が見えると、なかなか落ち着いて学習できないというお子さんも見えて、その子供たちのために一人一人小さい仕切りをつくって、ブース形式にして、学習に集中できるようにというようなことを整えている学校もございます。  それから、学生ボランティアを募集して、その人たちがお兄さん、お姉さんみたいな形で、子供たちに接してもらいながら、子供の気持ちをリラックスさせたりとか、そういったような取組をしておるような学校もございます。例えばそういった事例でございます。以上でございます。                   (9番議員挙手) 35: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 36: 9番(渡辺仁美)  ありがとうございます。  なかなか学校の保護者じゃないと情報もないのかなとか、学校の中の先生じゃないと、こういうことを知らないのかと思っているので、好事例について、もし桑名市でこのような取組があるということを保護者にも教えていただけたら、どこの学校でもそれをお答えいただける方は難しいかもしれませんが、ちょうど岐阜に不登校特例校の草潤中学校ってあるんですが、そこでも教室の中にパーティションがあって、私も見たときびっくりしたんですね。これは何ですかと言ったら、人目が気になる子供のためにつくっていますということで、同じような取組とかも、なかなか保護者が知ると、これはこういう対応をしてほしいという保護者もいらっしゃるんじゃないかな、お子様もいらっしゃるんじゃないかなということでお伺いして、ありがとうございます。  それでは、次の質問に移ります。  中項目(2)桑名市教育支援センターの活用についてお伺いいたします。  教育委員会の管轄である不登校児童・生徒を受け入れる施設として、教育支援センター、通称ふれあい教室があります。心理的、情緒的な理由で長期に学校へ行けない不登校の桑名市在住の小・中学生を対象に、本人、保護者、学校と相談した上で、子供たちの通級を受け入れていただいているところと聞いております。  私も実際に利用されているお子様や保護者から話を伺う機会や直接ふれあい教室を訪問させていただいて、支援員よりお話を伺う機会をいただきました。そこで感じたことは、教育支援センターが児童・生徒にとって日中に安全に暮らせる場所であることや、支援員により、一人一人が丁寧に対応いただいている場所だということを思いました。  しかし、先ほどお答えいただいた中で、不登校児童・生徒が増えているという今、面談や希望者が増えて、ふれあい教室の子供たちが在室できる時間に制限があるなどの問題もお伺いいたしております。  そこで、教育支援センターについて、今のこの定数でオーケーなのか。1)利用者数の推移は、2)、ふれあい教室を増設する考えなど、今後の方向性について御検討いただいているのか、教えてください。 37: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 38: 教育部長(高木達成)(登壇)  所管いたします事項1、誰ひとり取り残さない社会へ、(2)桑名市教育支援センターの活用について、2点御質問いただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  まず、1)利用者数の推移は、でございます。  現在、ふれあい教室には、小学生20名、中学生44名が通室生として登録しております。学年別内訳では、中学校3年生が最も多く24名となっております。登録通室生は、中学生の場合ですが、令和元年度から31名、35名、44名と年々増加傾向にあります。  次に、2)ふれあい教室を増設する考えは、でございます。  ふれあい教室では、登録している通室生のうち、毎日10名前後が通室しています。指導員が5名体制で、集団と個別の同時支援を行っております。現在は、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど、外部のアドバイザーとの連携などにより、個別指導の充実を図っているところです。また、諸事情により、ふれあい教室に通室できない児童・生徒に指導員が訪問する派遣支援や悩みを抱える保護者に対する相談会の開催など、多様なサポートを行っております。  ふれあい教室への相談や見学の件数は、昨年度と比べ約3倍に増えており、今後、さらにニーズが高まることが予想されます。  議員御指摘のふれあい教室、教育支援センターの増設につきましては、多様なニーズに応えるために大変有効であると考えますが、人員や施設確保の視点から、早急な対応は難しい状況でございます。今後も不登校児童・生徒数の推移を注視し、全ての子供たちの学ぶ機会や居場所の確保、子供や保護者の、悩みや不安の解消に向けて、より有効な方法を研究してまいります。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (9番議員挙手) 39: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 40: 9番(渡辺仁美)  ありがとうございます。  ふれあい教室が足りないんじゃないかという私の質問だったんですが、相談や見学は3倍に増えている。不登校児童・生徒のことについてお悩みの御家庭も増えている、お子様も増えているということで理解いたしました。  早急な対応として、この増設は難しいというお答えでしたが、ぜひ、このニーズに応えられるように、どのような形がいいのか、もちろんふれあい教室よりもいい形があるかもしれませんし、そのようなことを研究していただいて、ほかの学校なんか、ほかの地域のことも考えながら、勉強しながらつくっていただければと思いますので、今後も御対応をよろしくお願いいたします。  それでは、次、中項目(3)、家でもない、学校でもない、支援センターでもない、(3)、学校と教育支援センター以外の子どもの居場所についてお伺いいたします。  桑名市は、子供の居場所事業として、子ども未来局により、3か所のモデル事業を進めておりますが、不登校児童・生徒の居場所としての関連性はいかがでしょうか。今後増設する必要性などもお考えでしょうか。また、不登校というと、学校以外にフリースクールなどが思い当たるところです。桑名市には、三重県に登録されているフリースクールが、三重県のホームページには1件だけございますが、現状は、コロナの影響などやスタッフ不足などで十分な活動はできていないとのことでした。そちらとの連携など、市は進んでおりますでしょうか。  1)子どもの居場所を増設する計画は、2)フリースクールや民間との連携は、お伺いいたします。 41: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 42: 教育部長(高木達成)(登壇)  所管いたします事項1、誰ひとり取り残さない社会へ、(3)学校と教育支援センター以外の子どもの居場所は、について、2点御質問いただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  まず、1)子どもの居場所を増設する計画は、でございます。  本市では、学校以外の子供の居場所として、教育支援センターがその役割を担い、社会的自立を目指した支援に取り組んでいるところでございます。現在のところ、教育支援センター以外に子供の居場所を増設する計画はございません。学校と教育支援センターにおける子供の居場所の充実を図ってまいりたいと考えております。  次に、2)フリースクールや民間との連携は、でございます。
     多くの自治体では、フリースクール等の民間施設と連携して、不登校児童・生徒の支援を実施し、学習機会や居場所の確保に努めていると認識しております。  本市におきましても、フリースクールに通う児童・生徒がいた場合、その施設と学校は連携して、学習状況等を適切に把握し、出席の配慮につなげていく対応などを取っております。  今後も関係機関とも連携を図り、児童・生徒がそれぞれ自分に合った場所や方法で社会的に自立することを目指して、適切な支援をしてまいります。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (9番議員挙手) 43: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 44: 9番(渡辺仁美)  今回の質問の中で感じたのが、桑名で進めている子供の居場所事業ということがあるんですが、それとの連携が進んでいるのかなというふうに思っての質問だったんですが、実際に教育委員会と子ども未来局、教育と福祉のところの連携が、やはり、ここではなかなか進んでいないんだなということは率直に私は感じました。行政の縦割りというのがここで影響していると思うんですが、確かに教育委員会からすれば、これだけの体制をやっているので、ここで子供たちを見ますということだと思うんですが、やはり、そこに桑名市の中では縦割りはあったとしても、子供や家庭というのは、ここは全然関係がないことだと思うんですね。子供をどうやって見ていくか、桑名市の中でどうやって見ていくかと思ったので、あえてこの答弁いただいたことについての感想です。  子供の居場所というと、生活困窮者や一人親家庭の施策と思われがちなんですけれども、令和5年の4月から施行される予定のこども基本法の中では、今後の子供政策の基本理念の中にも、子供や家庭が抱える様々な複合する課題に対して、制度や組織による縦割りの壁、年齢の壁を克服した切れ目のない包括的な支援というものがあり、厚生労働省の事業のメニューにも、これは不登校の子供たちを含める実施主体が桑名市だとかいう、市町村の事業という形でも補助金が出るような事業が取り沙汰されています。今までは、学校に通う子供たちは学校が担当というようなものが思い込みであるんですが、学校に通わないという選択をされている子供も実際にはいらっしゃいます。国が進めるこども基本法の視点から見て、1点再質問させていただきたいんですが、やはりこども基本法というところから見て、今後の居場所の増設や連携について、教育委員会としてのお考えはいかがでしょうか。 45: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 46: 教育部長(高木達成)  渡辺議員の再質問に御答弁申し上げます。  従来、教育委員会といたしましても、子ども総合センターなどと連携をして、不登校をはじめとした子供の状況については対応してまいったところでございます。議員御指摘のとおり、子供たちの様々な課題に対しては、学校だけとか、福祉だけとか、そういう問題ではなくて、本当に教育、それから、福祉、医療とか、様々なところが複雑に絡み合っておりますので、当然連携をしっかりしながら対応していく必要はあると思います。子供たちも、今後、多様な選択をする中でどこまでできるかと、それが居場所ということになるかと思いますけれども、本当に個々の子供たちの状況をしっかり見ながら、その子にとって、将来、キャリアを積んでいく上で一番いい方法は何かという視点で今後も取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。                   (9番議員挙手) 47: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 48: 9番(渡辺仁美)  ありがとうございます。  連携をとお伝えしたいんですが、部署が分かれているのは、やはり役所の中だとか、この体制の中だけだと思いますので、保護者や子供たちがこの中でどう暮らしていくのかというところにその壁はないと思いますので、一緒に連携して進めていっていただきたいと思います。  なんですが、実際に今の桑名市には、先ほどお伝えしたように、フリースクールと銘を打って出しているところは今のところ1件しかありません。なので、保護者から見れば、学校以外に行く場所はないよねというような選択になっています。ということは、やはり地域の中に、もう少し受皿として何が協力してくださる体制というものをいろんなところでつくっていかなきゃいけないじゃないかなということを私は思っています。やはり、この居場所事業というところは、子供たちが信頼できる大人や友達たちと過ごせることで生き抜く力を育む場所として置かれております。今後、多様に設けていただけるようにお願いしたいのと、あと、ぜひ、これからは、先ほど言われましたように、学校が中心ということではなく、子供を中心として、子供たちに関わる全ての部署で連携して進めていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。  中項目(4)、保護者のサポートについてお伺いいたします。  うちの子が不登校になったけど、相談先に困るというお話をよく伺います。学校の先生とは、面談の後、その先、どうしたらよいか分からないといった声もあります。また、先日、不登校やひきこもりのお子様を持つ保護者の座談会に参加させていただく機会がありました。お子様の年齢や状況が様々な方がいらっしゃったのですが、共通して感じたのは、特に母親は、子供が不登校になってしまったのは自分のせいだと思っているということでした。子供の意思を尊重したいと思いつつも、不登校について社会的に理解され難い状況に悩まされるという日々のお話をたくさん聞かされました。  また、NPO法人登校拒否不登校を考える全国ネットワークが行った不登校の方への緊急アンケートによると、1)不登校に伴って91.5%の家庭で支出が増えた、32%で収入が減った、保護者の64.9%が自分を責め、45.2%が消えてしまいたいと思った。約6人に1人に相談先がなく、相談しても学校が助けにならないケースが多かったとの結果が出ています。求められる支援として、不登校の家庭は、複雑な困難に直面しやすいため、親子が手に手を取って進めるよう、官民を問わず、学びの多様な選択肢を用意するという支援の必要性がこれらのデータから明確に示されておりました。  そこで、不登校に関して、学校外で保護者が相談でき、助けになってもらえる先は今現在ありますでしょうか。 49: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 50: 教育部長(高木達成)(登壇)  所管いたします事項1、誰ひとり取り残さない社会へ、(4)保護者へのサポートは、について御答弁申し上げます。  現在、本市における学校外の相談窓口といたしましては、市教育委員会内に電話による相談窓口を設置しております。相談窓口では、保護者の悩みなどを丁寧に聞き取り、相談内容によっては、スクールソーシャルワーカーやカウンセラーなど、専門家との面談や福祉等関係機関へつなぐ支援を行っております。加えて、保護者同士が対話を行えるような場も設定しております。また、教育支援センターでは、不登校に関連した相談を随時受け付けており、派遣されているスクールソーシャルワーカーへの相談も可能となっております。加えて、県におきましても不登校の相談窓口を設置しており、各種相談窓口一覧を保護者へ配付しております。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (9番議員挙手) 51: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 52: 9番(渡辺仁美)  ありがとうございます。  1点だけ質問させてください。  相談の件数というのは、やはり不登校のお子様が増えているということで、増加だとかという推移のほうはどのような感じか、教えていただけますか。 53: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 54: 教育部長(高木達成)  再質問に御答弁申し上げます。  今、手元にそういう詳細な数字はないんですけれども、教育研究所の教育相談を年々拡充というか、より対応をしっかりできるようにということをすることで、相談件数とか、それから、同じ方で相談回数を増やすとか、より深い対応をしておりますので、その意味では、回数、件数、それから、そういったものも、全体的に増えて、そのように御要望にはお応えできつつあるかなというふうに考えております。                   (9番議員挙手) 55: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 56: 9番(渡辺仁美)  ありがとうございます。  やはり、相談したい方、支援を受けたい方というのが年々増えているのではないかなということを、今回の質問、一連の流れの中でお伺いしたかったというところもあります。学校の中では、そのように不登校児童・生徒に対して、あと、保護者についてたくさん御対応いただいていると思っているんですが、先生たちって、お一人お一人に対して、個別にということで、きめ細やかにというのでたくさん教えていただいたように、その負荷は学校の現場の中でもすごく増えていると思うんですね。生徒が増えている先生たちが、子供は減っているけど、生徒たちの対応が増えているというこの状況に、学校現場の中ではすごく大変なことが起こっているんじゃないかなということも私の中では推測していますので、全てが民間がいいということではありませんが、いろんなところで助け合える体制というのは、これは子供たちのためにも、学校の先生たちのためにも、家族のためにもつくっていかなきゃいけないんじゃないかなということを今回の質問でも実感しました。  先ほどの問合せ先というか、相談先というのも、恐らく教育支援センターのホームページのところに、こちらで相談してくださいというふうに書いてあるんですが、見つけやすいように、子供に先ほどプリントで配っていただいているともお伺いしたんですが、実際、私の中学生の子供は一枚もプリントを出してくれないんですね。なかなかこういうときって見つけられない。あと、学校に通わなくなってしまうと、またその情報などもキャッチしにくいのかなと思いますので、ぜひ、他自治体ですと、不登校の子供の悩みについてというページも一つ持っていたりとかもするので、そういうこともしていただけたらいいのかななんてことも感じました。  このようなサポートのことを思うと、学校だけで頑張ることではなく、今回は教育委員会のほうから全てお答えいただいたんですが、子供を真ん中として、周囲の連携をつくりながら、チーム学校だけではなく、チーム桑名として、子供たちのことを支えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2、命を守ることが最優先、中項目(1)子どもの性教育についてお伺いいたします。小項目1)包括的な性教育を実施する考えは。  先日、11月28日のニュースに、三重県四日市市のスーパーマーケットの男子トイレで7歳の男の子の下半身を触るなどのわいせつな行為をしたとして、24歳の契約社員の男が逮捕されました。この事件は、男の子が一人でトイレへ入ったのを見た容疑者が犯行に及び、被害を受けたことを、トイレを出てきた男の子が母親に話し、母親がその場で通報したことから、犯人が出頭したとのことです。  私は、このニュースを聞いて、身近でこのような性犯罪が起きていることにとても驚きましたが、まさに対岸の火事ではないというところを痛感したところです。性犯罪を防ぐには、私は、取締りではなく、教育が必要だと思っております。  そこで、今回質問する包括的な性教育とは、包括的という全てを含めた総合的なという意味が加わり、今までのように学校で教える身体に伴う性教育だけではなく、ユネスコなどが2009年につくった国際セクシャリティー教育ガイダンスで提唱されている、人間関係、価値観、人権、文化、セクシャリティー、ジェンダーの理解、暴力と安全確保、健康とウエルビーイングのためのスキル、人間の身体と発達、セクシャリティーと性的行動、性と生殖に関する健康といったキーコンセプトが加わるものです。  性教育と聞くと、性行為や理科的な受精や妊娠の仕組みを考えるものだと想像しがちですが、さきの内容からも、性教育は、人間関係や生き方、ジェンダーといった多面的な視点から進めていくものが必要だということが分かります。  また、国際性教育ガイダンスでは、5歳から18歳までを四つの年齢グループに分け、それぞれの学習内容を設定しており、子供が5歳の頃から、自分の体について、大切なプライベートゾーン、プライベートパーツの勉強をスタートさせることが推奨されています。私は、先ほどの事件を打ち明けた子供、そして、子供の言うことを信じて通報した母親には、それらの被害者意識、勉強したことの意識があったことにより、この犯罪を押さえることができたと思いました。また、容疑者に関しても、きっと、子供はこんなことは口にしないだろうと思ったことから犯行に及んだのではと推測します。社会的にこのような学びが小さい頃からあれば、犯罪を受けることも、犯罪を犯すこともなかったのではないかと思いました。  そこで、子供を性犯罪の加害者にも被害者にもさせないための教育、自分を守り、他人を尊重するための人権の視点からも見た包括的な性教育を進めていく必要があると思いますが、いかがお考えでしょうか。 57: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 58: 教育部長(高木達成)(登壇)  所管いたします事項2、命を守ることが最優先、(1)子どもの性教育について、1)包括的な性教育を実施する考えは、について御答弁申し上げます。  本市におきましては、子供たちが自分の人権を守り、他者の人権も守るための実践行動ができる力の育成を目指して、人権教育に取り組んでおります。  議員御案内のとおり、包括的性教育は、自らの権利を守ることを具体化するための知識や態度などを身につけることを目的としております。  また、性に関する諸権利は、基本的な人権に関わることであると考えております。このことから、本市がこれまで大切に取り組んできた人権教育とは、目的や根幹が共通していると改めて認識しているところでございます。  子供たちが自分と他者の安全・安心を守り、自分の性や心と体を大切にして生きていくためには、自分にはどのような権利があるのかを知り、また、その権利を脅かすものに対して、正しい知識や態度を身につけることが必要です。議員御案内のとおり、インターネットの普及などにより、子供たちは、性の情報にさらされ、その情報には、誤った情報や自他の尊厳と権利を損なう情報が多数含まれています。性に関して考えるべきことは、時代とともに多岐にわたり、性に関する自らの言動の責任が厳しく問われるようになってきております。自他を心身ともに大切にする実践力を育てていかなければなりません。そのためには、保健体育科の授業のみならず、教育活動全体を通して、子供たちが自分事として学んでいくことが重要であり、常に最新の知見を踏まえた指導方法の改善が必要です。今後も引き続き、子供たちが互いに尊重できる人間関係を築きながら、自分や他者の人権を守る具体的な行動が実践できるように、人権教育の視点に基づき、教育活動全体を通して柔軟に取り組んでまいりたいと考えております。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (9番議員挙手) 59: 議長(南澤幸美)  渡辺仁美議員。 60: 9番(渡辺仁美)  ありがとうございます。  先ほど、とても重要であるということで、人権教育の中でも取り組んでいただけることを期待しております。  他自治体では、授業中というか、学校の中で、専門職による医師や看護師による外部講師で性教育を教えていただいたりだとか、デートDVの話、LGBTQの話なんかも、当事者の方から、中学生の方、たくさん聞いてもらっているというふうに伺っています。やはり、専門職の方、当事者の方から話をいただくということは、とても子供たちにとっても有益なことだと思いますし、あと、私が時々感じるのは、小さい子供にプライベートパーツの話をしようとすると、例えば子供たちだけに教えることって、うちに帰ってから、親のほうがまだそのことを理解していない世代の親ですので、勝手に子供たちに教えることって駄目なんだよねと言われるんですね。やはり、そこから間違った情報が、駄目ですよ、そんな話しちゃ駄目と子供に言うようなことがあると、結局、学んだことが理解されない。ということは、公の教育の中で、このようなことは進めていかなきゃいけないことだなと私はとても思っていますので、ぜひ桑名市の中で進めていただきたいと思います。  やはり性教育は、誰もが自分らしく生きられるための人権教育ということで、自分が大切にされる権利を学ぶことは、人が大切にされる権利を学ぶこととして、今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 61: 議長(南澤幸美)  先ほどの渡辺仁美議員の発言につきましては、後刻、議事録を調査の上、議長において精査したいと思いますので、御了承願います。  次に、通告により10番 森下幸泰議員。 62: 10番(森下幸泰)(登壇)  皆さん、こんにちは。会派「絆」の森下幸泰です。  議長のお許しをいただきましたので、一問一答にて一般質問をさせていただきます。  今回、再び市民の皆さんから負託をいただきまして、この場に立たせていただくことができました。本当に改めて身の引き締まる思いでおります。また、今後も引き続き、しっかりと市民の皆さんの声、企業の皆さんの声、そして、自分の思いも含めて、しっかりこの場で訴えていきたいというふうに思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  では、まず大項目の1、これからの市政運営について質問をいたします。  先月執行されました桑名市議会議員選挙ですが、33人という多くの候補者が立候補して、様々な政策を訴えてこられました。そして、その選挙の結果、こうして26人の新たな人格としてスタートを切った議会ですけれども、この26人のメンバー、本当に見渡してみても様々なバックグラウンドを持った非常に多様な議員が選出されたなというふうに感じております。  私自身は、今回、高齢者の方だけではなくて、子供や障害のある方まで、みんなで支え合う、支え合って共に生きていく、そういう地域共生社会の実現ということを訴えてまいりました。このこと自体は、今、本市が目指している方向と大きく変わりはないというふうに思っております。  この共生型の社会の実現に向けてなんですけれども、そのために必要不可欠な視点として、ぜひ知っていただきたい、取り入れていただきたい視点にDEI、もしくはD&Iという視点があります。Dというのはダイバーシティー、多様性のことで、Eというのはエクイティーで公正性です。Iはインクルーシブ、包括性、これをまとめてDEIとか、Eを抜いてD&Iというふうに言ったりしています。昨年、供用の始まった福祉ヴィレッジなんかは、まさにこのDEIを具体化したものであろうなというふうに感じています。そういった福祉の世界だけではなくて、本当に最近、いろんな経済界であったりとか教育界であったりとか、そういった講演を聞きに行ったりとかすると、必ずといっていいほど、DEIとかD&Iの視点を取り入れていかなければならないというお話が出てまいります。私自身も持続可能なまちづくり、地域共生社会の実現をしていくためには、このDEIの視点、これは必要不可欠だろうなというふうに考えていますし、先ほども言ったように、今回、選挙の結果、こういった多様なメンバーが選出されたというのも、やはり、そういうDEIの視点を求める市民の皆さんの民意の現れなんじゃないかなというふうに思っております。そういう点を含めて、今、多様性とか包摂性、こういったものが求められる社会において、今後の市政運営に対する考えをお聞かせください。お願いいたします。 63: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 64: 統括監兼市長公室長(近藤 正)(登壇)  所管いたします事項、大項目1、これからの市政運営について、(1)多様性、包摂性等が求められる社会において、今後の市政運営に対する市の考えは?について御答弁を申し上げます。  議員御案内のダイバーシティー(多様性)は、性別、年齢、国籍や障がいの有無などにかかわらず、個人として尊重し、認め合うという考え方、また、エクイティー(公正性)は、情報や機会などの取得を全ての人々に対して公平な扱いを保障しようという考え方、インクルーシブ(包摂性)は、個人の多様な違いで区別せず、包み込むように、あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないようにしていく考え方であると認識をしております。そして、こうした考え方の社会は、全ての人々が公平に社会に参画でき、ともに安心して暮らせる社会、そして、お互いに認め合い、尊重できる社会であり、誰もが幸せを実感できる社会であると認識しております。  このような社会の実現に向けた本市の取組の一例といたしましては、今年春に開所いたしました桑名福祉ヴィレッジがございます。桑名福祉ヴィレッジは、保育所、養護老人ホーム、児童発達支援センター、生活介護事業所、母子生活支援施設の機能を併せ持った施設を地域の公園とともに一体的に整備し、子供から高齢者まで様々な方が世代や立場、境遇を越えた人々が互いに協力し、助け合いながら暮らし、様々な交流が生まれる場所として整備する、新しい福祉の形を目指す取組です。この福祉ヴィレッジは、まさにDEI、D&Iという考え方を取り入れて具現化した施設でございます。  さらに、今後は、福祉ヴィレッジをモデルとして、その理念を市全体に広げていくことが大切であると考えております。近年では、新型コロナウイルスの流行や気候変動対策により、デジタル化やグリーン社会の推進など、急速に社会のありようが変化しております。これらの変化は、従来の行政課題だけではなく、人々の意識や考え方にも大きな影響を及ぼし、社会には様々な価値観が混在する状態となっています。そのため、議員御案内の多様性、包摂性という視点は、今の社会において、重要な視点であると認識をしております。多種多様な価値観が混在する、この答えのない社会の中で様々な課題を克服し、持続可能な社会を実現していくため、今年3月に桑名オープンフィールド構想を打ち出しました。この構想を基に、あらゆる分野の様々な人々と新しい関係を構築し、多種多様な価値観にも対応する持続可能な社会の実現を目指してまいります。そして、本市が目指す将来像である、次世代へと続く快適な暮らしの中で揺るぎない魅力が本物として成長し続けるまち、の実現に向けて、DEI、D&Iという視点も持って着実に取組を進めることで、誰もが幸せを実感できる社会の実現を目指してまいります。御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 65: 議長(南澤幸美)  森下幸泰議員。
    66: 10番(森下幸泰)  すみません、私、先ほど質問の中で、福祉ヴィレッジ、「昨年」と言ってしまいましたが、「今年」の間違いでしたので、訂正させていただきます。  多くの方が御存じだと思いますけれども、少し古い2017年の研究になりますけれども、京都大学と日立が、日立京大ラボということで、AIを活用した今後の社会の、どういうふうに進んでいくかというシミュレーションがありました。その中では、今、急速に地域分散型シナリオにしていかなければ、市民の幸福感の向上であったりとか、人口減少を食い止めることができない、このまま中央集権型でいったら、いずれ破局を迎えてしまうというような研究もありました。  本当に、今現在、まさに我々は、地域分散型かつ地域で共生型の社会へ進むための分岐点に今いるというふうに認識をしております。ぜひとも、今御紹介させていただいたDEIの視点、これを持って、地域共生型社会、この実現に向けて取組を進めていただきますようにお願いをいたします。  では、大項目の2、持続可能な地域経済圏の形成のためにということで、(1)生産年齢人口増加に向けた具体策と実現可能性は?について質問をさせていただきます。  今、市内だけではなくて、全国そうなんですけれども、市内の企業を取り巻く環境というのは非常に厳しい環境になっております。あらゆるものの物価が上がっておりまして、原材料の価格も非常に高騰しておりますし、ウクライナ侵攻に端を発したエネルギー高で、電力、動力代、非常に高騰をして、経営を圧迫されているところであります。  私自身、様々な経営者の方々とお話しする中で、私としては、まず第一声として、そういったところの支援、これを何か考えてくれというようなお声があるかなというふうに思っていたんですけれども、実際お会いしてお話しすると、それよりも、本当に皆さん、まず第一声でおっしゃられるのが、人材不足、人がいないということを、まず第一声でおっしゃられたことが、私としては非常に衝撃的というか、危機感を感じる出来事でした。  今現在、多度南部エリアに工業団地を拡大して、企業誘致も順調に進んでいると思います。一方で、人口減少が進んで、生産年齢人口も減少していく中で、今、既存の市内の企業と、新しく誘致された企業とで人の取り合いになっているんじゃないか、そういうふうにおっしゃられる方というのも多くいらっしゃいました。  中には、以前であれば、毎月のように新規で正社員なりパートなり、毎月1人は必ず新規で採用できていたのが、今は募集をかけても半年に1人ぐらいしか雇用できないんだというような企業も実際にございました。もちろん、今後の安定的な財政基盤の確立に向けて、新たな企業誘致というのは必須である、これは私も理解をしていますし、今後も推進していかなければいけないというふうに考えています。  しかしながら、過去のいろんな全国の例を見ていくと、自治体による企業誘致で失敗した例というのも見受けられます。例えば、立地の問題です。アクセスが悪くて、造成したけれども、なかなか誘致が進まなかったという事例もありますし、あと、近隣でいえば、例えば亀山なんかは、液晶パネルの大きな工場を誘致されましたけれども、液晶パネル自体の需要が減って、10年もたたずに工場も閉鎖されて、大量の失業者を生むというような失敗例もありました。  その一方で、成功した事例というのもたくさんあると思います。本当にこれ、ざっくり大きくまとめると、成功した事例というのは、まず第一は立地がいいこと。これは本当に桑名は抜群に立地はいいと思います。あと、もう一つは、先ほど言った液晶パネルのような、はやり廃りのある技術であったりとか、景気の動向に影響を受けやすいような業種というのは、あまりターゲットにすると、どうしてもそれが廃れたときに同じような結果になってしまうことがある。  あともう一つ、非常に重要だなと思うのが、地元の地場産業としっかりと経済循環が生まれている。やっぱりそういうところは非常に成功しているなというふうに見ています。新しく造る工場とかとなると、今、新しい技術だと、省人化も進んで、思ったより、雇用という面でいくと、そう多くの雇用が生まれなかったりする場合もあるんですけれども、地場産業は、それに比べると非常に大きな雇用する能力というのがあります。なので、新規で誘致してきた企業と、もともとの地場での企業との経済的な循環というのが生まれる。これがやっぱり企業誘致においては非常に重要なんじゃないかなというふうに思います。  それは前段としまして、今回の質問の主眼としましては、そういった視点での誘致というのも必要なんですけれども、それと併せて、最初に申し上げたように、今、非常に市内の企業の皆さん、人材不足、人材確保に苦労されておりますので、そちらも企業誘致と同時に人材の確保というのも並行して進めていかなければいけないというふうに思っております。やっぱり、人を呼び込んでいくためには、桑名に住んでよかったなと、桑名で子育てしてよかったなと。また、老後も桑名で住んでいきたいなと、そう思ってもらえるような施策を行っていく必要があるというふうに考えていますけれども、(1)、生産年齢人口増加に向けた具体策と、その実現可能性についてお伺いをいたします。 67: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  市長。 68: 市長(伊藤徳宇)(登壇)  私からは、森下議員の一般質問、大項目の2、持続可能な地域経済圏の形成のために、(1)生産年齢人口増加に向けた具体策と実現可能性は?について御答弁を申し上げます。  本市の地理的優位性を生かした企業誘致の推進は、産業の活性化はもとより、雇用創出による流入人口の増加や先端設備投資による市税収入の増加が図られる最重要施策の一つであります。産業誘導ゾーンとして位置づけております多度南部エリアには、産業の集積が進んでおり、現在も新たな企業立地の開発に向けた協議や相談をいただいているところです。桑名に暮らす皆様を支える基本的な行政サービスの提供、そして、将来を見据えた様々な重点プロジェクトを同時並行で継続的に進めるためには、財政的な裏づけがなくてはなりません。生産年齢人口の増加、税収の増加、これらを図ることは、より充実したまちづくりへの投資となり、さらなる人口増加、税収増加へとつながってまいります。  企業誘致の推進は、このような経済的効果にとどまらず、人の流れをも生み出すまちづくりの好循環を創出する施策として、これまで推進を図ってきたところであります。  こうした中、長らく14万人都市として成長を続けてきた本市の人口が、本年2月、14万人を切るという事態となりました。私は、日本のほぼ全ての自治体が直面をしている人口減少という難題にあらゆる手だてを講じる、このような強い決意の下、緊急対策として打ち出したのが、人口減少対策パッケージ“14万リバウンドプラン”であります。人口減少対策パッケージにおける流入促進では、生産年齢人口イコール働く世代、この外部からの流入増加を図るため、これまで進めてきた企業誘致の推進に加えまして、さらなる移住・定住の促進に向けた施策の検討を進めております。その一環として、現在、商工会議所と連携し、市内立地企業の従業員居住実態調査を進めているところであります。訪問した企業からは、先ほど議員からも御案内のありました従業員確保の課題に加えまして、勤務先と居住地が近いと離職防止になるということや、市内への転居希望がある従業員がいるなど、様々なお声を頂戴しておりまして、従業員の確保はもちろん、桑名市内への移住につなげる施策の立案を進めてまいりたいと考えております。  併せまして、こうした働く世代の方の定住を促進するため、子育てしやすい環境の整備も進めてまいります。子ども医療費、児童手当の所得制限撤廃と保育料の多子世帯の軽減基準見直しという全国的にあまり類を見ない施策につきましては、令和5年度からの実施に向け、現在、準備を進めております。  加えて、さらなる子育て環境の充実化につきましても、来年度予算編成の中で検討を進めているところであります。総合計画を推進し、人口減少対策パッケージの各フェーズに応じた施策をシームレスかつ効果的に実施していくことで、企業の方が抱える人材確保といった問題を含めた人口減少という難題に打ち勝つことができると考えております。市内外のあらゆる方に、桑名に住みたい、桑名に住んでよかった、桑名に住み続けたいと共感していただけるようなまちづくりを進めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 69: 議長(南澤幸美)  森下幸泰議員。 70: 10番(森下幸泰)  御答弁ありがとうございました。  先ほど市長もおっしゃられたように、今、全国でほとんど全ての自治体が人口減少という問題に直面している。そういう中で、リバウンドプラン、しかも14万という目標値もしっかりと打ち出して、この目標を掲げるというのは、非常に強い意思での強い決断だったんだろうなというふうに思っております。昨日も市長がおっしゃられておりましたけれども、私も桑名は、14万リバウンドできるポテンシャルというのは十分にあると思っておりますので、今後も、より効果的で実効性のある施策、これを議会でしっかりと議論していければなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  では、大項目の3、就学前教育について、お伺いをいたします。中項目(1)桑名市子ども・子育て支援事業計画の中間見直しについて、2点お伺いします。1)、赤ちゃん訪問事業の実施率向上に向けた取り組みと1・2歳児への事業拡大の予定、2)、14万リバウンドプランとの整合性についてお伺いをいたします。  まず、1)赤ちゃん訪問事業についてですけれども、これは4か月のお子さんを持つ家庭を対象に、全世帯に赤ちゃん訪問事業を行っているということですけれども、先日、傍聴させていただいた子ども・子育て会議では、実施率が100%には至っていないということでした。至っていないということで、100%に向けた施策、どういう取組をされているかということをお伺いします。また、この事業の1、2歳児への拡大ということなんですけれども、これ、ちょっと話がそれるかもしれないんですが、私、先日、市内の陽和中学校のOBで、桑名高校を卒業されて、今、東京大学でファカルティ・ディベロップメントといって、大学の教員の授業力の向上を研究されて、今、東京大学の総長補佐をされている栗田佳代子教授という方がいらっしゃるんですけれども、その栗田教授とお会いしてお話しする機会がありました。そこで、今の大学だけではなくて、今の教育界が抱えている課題とか、そういったお話をいろいろとお伺いしたんですけれども、その中で、栗田教授も、先ほどの最初の質問で言ったD&I、今、教育が抱えている課題の一つはD&Iだということをおっしゃられていました。あと、もう一つが、今、知識というのは、どういうふうにでも手に入れられる。ナレッジ・イズ・フリーな時代で、例えば授業の内容なんかでも、知識だけであれば、ユーチューブか何かで全然見れちゃうんですよね。そういう時代にあって、学校って本当にどういう存在なんだろうということをおっしゃっていました。その中で議論させていただいたんですけれども、学校の意義って、今、もう一度捉え直さないけないよねという中で、学校の意義というのは、これからビュー化と言われますけれども、先行きが見えない。今後どうなっていくか分からない時代の中で、子供たちが自分で決めて、その最初の一歩を踏み出す、そういう力を育む場でなければならないよねという話になりました。  これは次の質問にも関連するんですけれども、そういう今の時代を行き抜いていく、生きていく力、これを育む基礎になるのが自己効力感であったりとか、自己肯定感であるというふうに私、思っています。そして、この自己効力感とか自己肯定感を醸成していくためには、幼少期、特に3歳児ぐらいまでの大人との関わり合い方、これが重要であって、本当にそういう年齢の子供たちの適切なアタッチメントというのが、これを家庭にしっかりと教育していく、これが必要だというふうに思っていますし、アメリカのスラムで行われた研究なんかでも、そういった低年齢期の頃の適切なアタッチメントプログラムによって、将来的にスラムから脱していくことができるというような研究も実証されています。  ですので、今回、私の提案というか、質問としては、この赤ちゃん訪問事業、1歳とか2歳まで拡大して、子供の身体的な成長とか、そういうことだけではなくて、心の成長のために家庭の教育を、1歳、2歳児を持つ親御さん向けに行っていってはどうかというふうに思いますけれども、それについてどう思うか、お伺いをいたします。  そして、2)なんですけれども、小項目の2)なんですが、先ほど言った子ども・子育て会議でお伺いして、今の第2期の桑名市子ども・子育て支援事業計画、この中間見直しについて説明を受けました。当然、皆さん御案内のとおり、この会議の委員の皆さんたちというのは、子育ての各現場で先頭で活躍されている方ばかりで、非常に生の声を聞ける貴重な場だなというふうに思って、できる限り傍聴させていただくようにしているんですけれども、その中で、今回の中間見直しが、特に今後の出生率の数についてなんですけれども、統計上、推測されていく、子供が急激に減っていくような中間見直しの数が示されておりまして、委員の方からは、こういう減少の仕方を中間見直しの案として出すということは、桑名市としては人口減少、少子化をこのまま受け入れるのかというような御指摘、御意見がありました。趣旨としては、こういった人口減少、少子化に対して、14万リバウンドプランであったりとか、先日提携されたマッチングアプリの事業者との提携なんかもして、人口減少であったりとか、少子化対策に力を入れているということは、私自身は理解しておりますけれども、それが、そういったいろんなパッケージプラン、そういった事業提携など、こういったものが今回の子ども・子育て支援事業計画の中間見直し、これとどのように関連、整合性、取られているのか、この点について教えてください。 71: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  子ども未来局長。 72: 保健福祉部子ども未来局長(畑中伸也)(登壇)  所管いたします事項3、就学前教育について、(1)桑名市子ども・子育て支援事業計画の中間見直しについて、2点御質問いただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  まず、1)赤ちゃん訪問事業の実施率向上に向けた取り組みと1・2歳児への事業拡大の予定は?についてでございますが、実施率といたしましては、令和3年度実績で900世帯中862世帯を訪問しており、おおむね96%の御家庭を訪問しているところでございます。  そうした中、訪問できなかった世帯は38世帯となっており、その理由といたしましては、転出されていたり、急な病気で入院されていたりする世帯もございます。また、そうした世帯以外につきましては、お子さんの発育状況を確認するため、改めて電話でお尋ねしたり、面談を行っているところでございます。  また、赤ちゃん訪問後の継続的な見守り支援といたしましては、現在、市では、民生委員・児童委員の方々の御協力を得て、子供安心・安全見守り訪問事業を実施しているところでございます。本事業では、地域の民生委員・児童委員の方々が、赤ちゃん訪問後、1歳半健診までの間に各御家庭を訪問し、御家族のお話を伺いながら、必要に応じて、子育てサロンなどをはじめ、様々な子育て支援サービスの紹介を行っているところでございます。  そうしたことから、赤ちゃん訪問の1、2歳児への事業拡大は現在考えておりませんが、訪問後に支援が必要な御家庭に対しましては、子ども総合センターが様々な機関と関わりながら支援を行ってまいりたいと考えております。  議員おっしゃられるとおり、幼少期に保護者も含めた周囲の大人が適切に関わりを持ち、アタッチメントを育み、そのことにより、自己肯定感を高めることは重要なことであると認識しております。  今後につきましても、子ども総合センターを中心に継続的な見守りを行うとともに、関係機関がより密な連携を行うことで、全ての子供たちが健やかに成長できるよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、2)14万リバウンドプランとの整合性は?についてでございますが、現在、本市におきましては、桑名市総合計画に位置づけられた七つのビジョンの一つでもあります子供を3人育てられるまちに向けて、子供たちに関わる方々と意見交換を図りながら、桑名市子ども・子育て支援事業計画を策定し、様々な子育て支援事業に取り組んでいるところでございます。  現在、本計画は、令和2年度から令和6年度までの5年間を計画の期間として定めており、令和4年度がちょうど中間年度となっておりますので、各事業の需要と供給、量の見込みの確保方策について、先月に、この見直しを行うための子ども・子育て会議を開催し、四つの分科会に分かれて、委員の皆様と計画の見直し案について協議を行ったところでございます。  そうした中、議員からは、14万リバウンドプランとの整合性についての御質問をいただいております。  このプランでは、働く世代の方々の定着環境整備の一環として、全ての子育て家庭が安心して子育てができる環境整備の方針を打ち出しております。子ども・子育て支援事業計画の中でも、同様に、次代を担う子供、若者たちへの支援や全ての子供たちが笑顔でいられるとともに、全ての保護者が子育てを楽しむことができ、桑名で子育てをしてよかったと思えるまちづくりを施策の方向性として掲げております。今後も、子ども・子育て支援事業計画を推進する中では、生産年齢人口が減少している現状や視点を踏まえ、その対策を確実に進める中で、全ての子育て家庭が安心して子育てができる環境を、関係部署、関係機関と連携を図りながら、引き続き取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 73: 議長(南澤幸美)  森下議員。 74: 10番(森下幸泰)  御答弁ありがとうございました。  今、現状としては、1歳児、2歳児への拡大は考えていないということでしたけれども、適切な大人との関わり合い、アタッチメントの重要性というのは御理解いただけたかなと思っております。そういう意味でいえば、先ほどおっしゃられた子育てサロンであったりとか、市内にもたくさんの子育てサークルがあると思いますので、ぜひ、そういったところなんかとも連携して、考え方をしっかり定着させていっていただければなというふうに思います。  1点、再質問させていただきたいんですけれども、先ほど赤ちゃん訪問で訪問できなかった家庭が38世帯あったということでした。38世帯あったということなんですけれども、訪問できなかった世帯が、例えば将来的に支援が必要な世帯になっていったりとか、そういう事例というのはあったのかどうか。もし、これ、あったのであれば、やっぱり限りなく実施率100%に上げていくなり、4か月までにかかわらず、しっかりとその後、関係性をつくっていく必要があると思うんですけれども、その辺りはどのようにお考えか、教えてください。 75: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  子ども未来局長。 76: 保健福祉部子ども未来局長(畑中伸也)  森下議員の再質問にお答えいたします。  赤ちゃん訪問に行けなかった38世帯ございまして、その中で、家庭の中で悩みや不安があったり、そういう支援が必要な家庭もございます。その中で、家庭によっては、一つの悩みだったり、また複合的に経済的なことだったり、御自身の体調のことだったり、御家族のこと、お子さんのこととか、いろいろ複合的な課題もございます。そうした中で、行けなかった家庭に関しては、再度訪問を行ったり、また、関係部署と関係機関と連携を図りながら支援に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。                   (10番議員挙手) 77: 議長(南澤幸美)  森下幸泰議員。 78: 10番(森下幸泰)  ありがとうございました。  では、次に最後、中項目(2)自己効力感を高める保育・教育についてお伺いします。  先ほど中項目(1)のところでも申し上げましたけれども、私の考えとしては、これからの時代を生きていくためには、子供の自己効力感であったりとか自己肯定感を高めるための環境、これはいろいろ、家庭であったりとか、保育園であったりとか、学校、そして、地域、そういった環境が必要だというふうに思っております。これは私自身の話になりますけれども、私自身は、サラリーマンというか、公務員の息子として生まれて、本当に自分が希望する進路を進むことができました。本当にこれはありがたいことだなと思っています。しかしながら、経済的な状況などで、そうではない、自分が思うような進路に進めないというような子供を少なからず見てきたというのも、これも一つ、事実としてあります。以前も、たしかこの場で申し上げたかもしれないですけれども、今の日本で、一旦貧困状態に陥ってしまったら、貧困状態からその世帯が脱するには120年近くかかる。大体3世代から4世代かかるというふうに言われております。また、さっきの質問で、私の考えとしては、地域共生社会をつくっていきたいというふうなことも申し上げました。そのほかにも、いろいろ産業であったり、観光であったりとか、いろんな分野で私の思い描くビジョンというのもあるんですけれども、私が一番真っ先に思うのは、貧困の世代間連鎖、これを桑名市から真っ先に根絶したいなというのが一番の思いでもあります。子供たちが、頑張れば、自分が選択する、自分が希望する進路を選択できる、そういうまちにしていきたいというふうに思っていますし、そのためには、先ほどの質問でも申し上げた、子供たちが自己効力感であったり、自己肯定感を持つ、そうやって育んでいく。そのためには、大人たちがちゃんと自分たちを見守ってくれている、自分たちを認めてくれている、そういうことを子供が感じられる、そういうまちにしていかなければいけないというふうに思っています。そういうまちをつくっていくためには、義務教育の期間だけではなくて、ゼロ歳から18歳まで、一貫したビジョンを持って、まち全体で子供を育てていく、そういう必要があると思いますけれども、そういったビジョンの策定の予定はあるかどうかを教えてください。お願いします。 79: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  子ども未来局長。 80: 保健福祉部子ども未来局長(畑中伸也)(登壇)  所管いたします事項3、就学前教育について、(2)自己効力感を高める保育・教育について、1)市の子育てに対するビジョンの作成予定は?について御答弁申し上げます。  現在、市内には、公立、市立合わせて29か所の保育施設と12か所の幼稚園があり、それぞれ保育所保育指針や幼保連携型認定こども園教育・保育要領、幼稚園教育要領等に沿って、就学前保育、教育を行っているところでございます。とりわけ、保育施設では、成長していく過程の中で極めて重要な時期であるゼロ歳から5歳児までの児童を預かり、生涯にわたる生きる力の基礎を育むことができるよう取り組んでいるところでございます。そうした中、議員おっしゃいます自己効力感を高める方法といたしましては、成功体験や声かけ、心身ともに健康であることなど、幾つかの方法がございます。子供たちにとっては、自分がしたいことがスムーズにできないことも多くあり、大人の声かけや一緒に考えられるような関わり方も大切であると感じております。保育現場においては、自信がなく、自分からチャレンジできない児童がいる場合には、保育士が見本を示したり、小さな成功体験を積み重ねていくことで、目標に向かって頑張れるような環境づくりを進めているところでございます。  就学前施設におけるそうした環境づくりは、それぞれの家庭での過ごし方など、保護者の方々と共有を図りながら進めることで、より効果が表れるものであると考えております。  議員からは、そうした就学前施設における取組を子供の成長段階に沿ってつなげていけるような子育てビジョンの作成について御質問をいただいておりますが、乳幼児期から失敗を恐れず、自信を持って挑戦する気持ちや自分の能力を信じる気持ちを育むことは、学童期に必要な、粘り強く取り組む力の基礎になると考えております。就学前保育・教育の中で、そのような基礎をつくり、学童期へつなげていけるような仕組みづくりは非常に大切なことであると考えております。来年度施行されます、こども基本法の中でも、次代の社会を担う全ての子供たちが健やかに成長することができ、心身の状況、置かれている環境にかかわらず、将来にわたって幸せな生活を送ることができる社会の実現となっております。また、子供施策を総合的に推進するため、国において、子供施策に関するこども大綱が策定される予定となっており、県や市においても、こども大綱を勘案した子供計画の策定に努めることも示されております。今後も国の動向を注視しつつ、市といたしましても、子供施策の一層の推進を図るとともに、大人になるまでの成長の過程を通して、切れ目なく支援できるような体制づくりに努めていく必要があると考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (10番議員挙手) 81: 議長(南澤幸美)  森下議員。 82: 10番(森下幸泰)  ありがとうございます。  今の御答弁で、切れ目なく支援する体制づくりということでおっしゃられたんですけれども、そのためには、子ども未来局だけで任せるのではなくて、教育委員会もしっかりと連携をしていかなきゃいけないと思うんですけれども、その辺りは教育委員会としてはどういうふうにお考えか、お聞かせください。 83: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 84: 教育部長(高木達成)  議員おっしゃるとおり、就学前教育における非認知能力の育成というのは極めて重要であると考えておりますので、我々としましても、関係部署と連携を図りながら、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。                   (10番議員挙手) 85: 議長(南澤幸美)  森下議員。 86: 10番(森下幸泰)  残り少しだけ時間がありますので、昨日の議員に倣って一つお知らせですけれども、先ほど言った自己効力感を高めたりとか、自己肯定感を高める、そういう会話の仕方で、ペップトークというのがあるんですね。私は今、桑名高校のPTAで会長をさせていただいているんですけれども、今度2月に、そのペップトークについての講演会というのを実施します。これ、オンラインで実施しますので、ぜひ、教員の方であったり、保育に関わる方、そういう方にも見ていただければありがたいなと。また、きっとお役に立つんじゃないかなと思いますので、御案内させていただきます。  これで終わります。ありがとうございました。 87: 議長(南澤幸美)  ここで暫時休憩いたします。                                     午前11時59分 休憩                                     午後1時00分 再開 88: 議長(南澤幸美)  休憩前に引き続き、会議を開きます。
     次に、通告により20番 飯田尚人議員。 89: 20番(飯田尚人)(登壇)  無会派の飯田尚人です。この場所に立たせていただくのは4年3か月ぶりですので、少々緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。  それでは、議長のお許しをいただきましたので、一問一答方式で一般質問を始めさせていただきます。  大項目1、予算書について、中項目(1)議会側への当初予算の予算書の提供時期と事業別の予算説明資料について、小項目1)当初予算の予算書の提供時期を早めることについて。  この桑名市の二元代表制の一翼である桑名市の議員には、議案の対する議決権があります。特に行政の重要な議案のうち、3月議会で上程される予算案には、各所管が長い時間をかけて作成され、取りまとめられた予算書が提出され、その中身は膨大な数字と内容が詰まっています。その予算書を読み解くには、現在予定されている1週間程度ではあまりに難題で、議案説明や予算特別委員会、担当所管の常任委員会等で当局より説明を受けるものの、予備知識もなくては、その内容の理解度も読み込む時間によって変わるものです。  そこで、当初予算の予算書の議員への提供時期を現在の1週間程度よりも、もっと早い時期、例えば、3月議会の開会の1か月前程度に提供していただけないか、お伺いいたします。  2)市の全ての事業に係る予算を網羅した、事業別の逆引き説明資料を提供いただくことについて。  この予算書を我々議員が読み解く上で特に苦労するのが、事業内容の把握と金額等の関係性であります。そこで、予算書と同時に現状のような予算参考資料、主な事業の概要ではなく、市の全ての事業に係る予算を網羅した、事業別の逆引き説明書を提供していただきたいのですが、いかがでしょうか。  例えば事業名、予算額、事業内容の説明、担当所管、複数の場合はそれぞれの金額も、このような形式のようなものであれば、市民の方々の行政への理解も向上するのではないでしょうか。また、これを紙ベースではなく、データで端末にいただければコストもあまりかからず、このようなひな形を一度つくってしまえば、あとは数字ほかを入替え、今後も利用することが可能であると考えますが、いかがでしょうか。  この2点についてお伺いいたします。 90: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  総務部長。 91: 総務部長(高橋 潔)(登壇)  飯田尚人議員の一般質問1、予算書について、(1)議会側への当初予算の予算書の提供時期と事業別の予算説明資料について、として2点御質問をいただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  まず、本市の当初予算編成のスケジュールなどの状況でございますが、7月に全庁に予算編成方針を示し、その後、1月中旬までの期間をかけ、予算編成に取り組んでいるところでございます。これは、全国の地方公共団体に共通することでございますが、例年、12月の末に国から示される地方財政対策に基づき、国の地方財政に対する財源措置や国が推進する施策などと当初予算要求の内容が乖離をしていないかなど、細心の注意を払いながら確認を行い、当初予算の編成作業を進めているからでございます。そして、これらを含む作業を踏まえた後、確定した当初予算の内容に基づき、当初予算書及び参考資料の作成を行い、2月上旬に開催される全員協議会におきまして、当初予算案として、その概要等をお示しさせていただき、また、その内容について御説明をさせていただいております。その後、2月中旬頃の予算特別委員会全体会におきまして、当初予算案の詳細としまして、各部局から事業ごとの説明を行っております。そして、その後、開会となる市議会第1回定例会において当初予算案を上程し、議員の皆様に御審議をいただいているところでございます。  そこで、御質問の1点目、当初予算の予算書の提出時期を早めることについてでございますが、当局といたしましても、丁寧な予算審議をいただきますことは重要なことと考えております。しかしながら、先ほど申し上げました国のスケジュール等を踏まえた上での対応となりますので、引き続き、可能な範囲で早期に当初予算書等を作成するよう努めてまいります。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。  次に、2点目、市の全ての事業に係る予算を網羅した、事業別の逆引き説明資料を提供いただくことについてでございますが、現在は、当初予算参考資料として主な事業の概要を作成し、当初予算書とともに御活用いただくことで御審議いただいているところでございます。当初予算参考資料につきましても、丁寧な審議を行っていただくため、重要な資料であると考えておりますので、今後も引き続き、より分かりやすい資料となるよう努めてまいります。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (20番議員挙手) 92: 議長(南澤幸美)  飯田尚人議員。 93: 20番(飯田尚人)  御答弁ありがとうございます。  ただ、我々には、議案に対し、賛否を決断する上でその議案の内容を理解し、把握することが議員の職務の根幹であり、必要不可欠なものですので、一日でも早く、1週間でも、1か月でも早い提供をお願いしたいと思います。  次に参ります。  大項目2、市役所職員について、中項目(1)市役所職員の職務と市民対応について、小項目1)各部署で職員の方々が考える職務・職責と情報共有について、2)市民の皆さんの市役所に対する満足度の向上のための各部署での取り組みについて。  私はこの4年間、前市議会議員という立場で、多くの方々とお話を重ねてまいりました。その中でもよくお伺いしたのが、職員の方々に対する御意見でした。一つは、昔に比べてとても親切に教えてもらえる。分かりやすく、理解できるように説明してもらえるようになったなどの御意見と、もう一つは、ため口、友達口調で話される、上から目線で話される、相談に乗ってもらえない、などの御意見です。  そこで、一般企業での接客対応を考えてみると、後者の対応は、企業人として、また商行為を行う者として、とても考えられない接客だと言えます。例えば、市民の方がカウンターにお越しになり、Aさんという担当者に対応してもらい、後日、またお越しになったとき、Aさんが見られず、Bさんが対応されたら、話が通っていなく、日にちを変えて出直すか、また一から話すのかの選択を迫られる状況があるそうです。また、市民の方からの相談などの場合、相談のスタート地点Aから解決地点Bを目指して、相談、指導があると理解しておりますが、直接、解決地点Bに行けない場合、これは無理ですや、できませんと単純に言われてしまうことがあるそうです。しかし、こうすれば80%のC地点、これも難しいなら、ここを我慢していただければ50%のD地点、また、全く駄目なら、こういう理由で、と案内することが市民相談に対する親切な答え方なのではないでしょうか。  また、これは以前、実際に私自身が経験した事案なのですが、私の知人で飲食業を営む初老の方から電話があり、すぐに行ってみたら、もう駄目だ、売れるものは全て売った。だが、もう、あした食べる食べ物を買うお金もないとのことでした。そこで、なぜ生活保護を申請しないのかと聞いてみたところ、生活保護を受けることは恥ずかしい。以前、役所に聞いたとき、本当に困っているんですか。保護費をもらってパチンコに行く人もいるとテレビでやっていましたよ。生活保護は返さないといけないんですよ、と言われたので、諦めたとのことでした。  そこで、早速、役所に連絡しましたら、2名の職員の方が来ていただき、現状を確認していただき、生活保護の申請を始めましょう。1週間から10日ぐらいはかかりますが、頑張ってくださいね、とおっしゃっていただいたそうです。しかし、あした食べる物を買うお金がないのに、7日から10日間、どうしたらいいのかとお伺いしましたら、保護費が出るまで何とか頑張ってくださいとの返事でした。  そこで、じゃ、私もお金を貸します。私が補償しますので、あなた方も、たとえ3,000円でも5,000円でもいいので、貸してあげてもらえませんかと聞いたところ、しばらく無言の後、実は、ある公共機関で、保護の申請から保護費を受け取るまでの間、一定の金額を貸してくれ、保護費を受け取ったら、その金額を返せばいいところがある、と教えていただきました。  そこで、明日食べる食べ物を買うお金もないのを確認しているのに、なぜ生活保護と一緒に教えていただけないのかと聞いたところ、何も答えてはいただけませんでした。これが、こんな対応が職員の職務、職責なのでしょうか。  そこで、1)各部署で職員の方々が考える職務・職責と情報共有について、2)市民の皆さんの市役所に対する満足度の向上のための各部署での取り組みについて、この2点についてお伺いいたします。 94: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 95: 統括監兼市長公室長(近藤 正)(登壇)  飯田議員の一般質問、大項目の2、市役所職員について、(1)市役所職員の職務と市民対応について、2点御質問いただいておりますが、全庁各部局で働く職員、取組全般に関わりますので、私から御答弁申し上げます。  現在、相談業務、受付業務など、窓口業務をはじめとする行政サービスを実施していく中で、市民の皆様から、職員の対応や接遇などに対する御意見をいただくことがございます。その折には、所管課と情報を共有し、所属長を通じて、職員への指導、助言を行うとともに、職場内研修の実施など、その改善に向けて常時取り組んでいるところでございます。  議員お尋ねの1)各部署で職員の方々が考える職務・職責と情報共有についてでございますが、職務につきましては、桑名市行政組織規則第10条に、それぞれの職位に応じた職務が規定されており、職責については、その職務に応じた責任であると認識しております。部長等の職の職務は、市長及び副市長の命を受け、所管業務を統括すること。部長会議及び付議事案に関係する政策会議に出席し、議題の審議決定に参画するとともに、市長及び副市長を補佐し、必要があるときは、これを代理すること、などと規定されており、主事などの職員の職務は、上司の命を受け、担任事務に従事すること、と規定されております。その上で、全ての職員は、配属された部署において携わる業務の分野は異なるものの、市民の皆様の暮らしや地域社会をよくするという住民福祉の増進という同じ目的の下、業務を遂行し、それぞれの職務を全うすることで職責を果たすべく努めているところでございます。  また、情報共有についてですが、職員が協力して業務を進めるためには、職員間の情報共有は重要であると考えております。特に、相談業務、受付業務など、窓口業務をはじめとする市民向けの行政サービスについては、市民の方のニーズに応えられるよう、職員間でコミュニケーションを取ることで適切な対応に努めているところでございます。  次に、2)市民の皆さんの市役所に対する満足度の向上のための各部署での取り組みについてでございますが、市民の皆様の市役所に対する満足度を向上させるためには、少子高齢化など社会構造の変化や市民ニーズの多様性に対し、迅速に、そして、丁寧に対応していかなければならないと考えております。限られた人材によって対応していかなければならないため、個々の職員の能力向上と協力体制の構築が、これまで以上に求められていることを認識しているところでもございます。  そこで、現在、個々の職員の能力を向上させるため、桑名市職員力向上計画に基づき、服務規律の向上や接遇研修をはじめ、適正な事務の執行に全庁で取り組んでおります。そのほか、各所管においても、業務への知識を深めることで市民サービスの向上へつなげていけるよう、職務上必要な知識や技能の習得のための研修に職員を派遣するなど、取組を進めているところでございます。  また、協力体制の構築には、職員間の意思疎通、コミュニケーションが、より重要であることから、職員研修などを通じ、風通しがよい職場環境づくりに取り組んでおります。  いずれにいたしましても、市民の皆様の目線で考え、不快な思いをせず行政サービスを受けていただけるよう、全体の奉仕者として、公共の利益のために全力を挙げて職務に専念してまいりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (20番議員挙手) 96: 議長(南澤幸美)  飯田尚人議員。 97: 20番(飯田尚人)  御答弁ありがとうございます。  ただいま市長公室長には、桑名市職員に指導をされている総論をお答えいただきました。しかし、各部局により、職務内容も異なると思います。例えば、保健福祉部と都市整備部では担当する内容が異なりますので、現場のビルドアップという点から、次に各論として、各部局の取組をお伺いしたいと思います。  まず、総務部の職員の職務、職責、情報共有と市民満足度の向上への取組をお答えいただきたいのですが。 98: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 99: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  飯田議員の再質問に御答弁申し上げます。  先ほど私からの答弁でも申し上げましたが、全ての職員は、配属された部署において携わる業務というのは異なっておりますけれども、地方公務員として、市民の皆さんの暮らし、地域社会をよくする、そういう住民福祉の増進という目的で業務を遂行しておりまして、それぞれの職務を全うすることで職責を果たすように努めているということでございます。  そういう中で、市として、組織として、人材育成、基本方針、それから職員力向上計画を定めておりまして、それに基づいて全庁で、組織力、職員力の向上を図っております。市役所への満足度向上というものを全庁的に取り組んでおりますので、御理解賜りますようよろしくお願いします。                   (20番議員挙手) 100: 議長(南澤幸美)  飯田尚人議員。 101: 20番(飯田尚人)  また、市長公室長からお答えいただきました。ありがとうございます。  では、続きまして、市民環境部の職員の職務、職責、情報共有と市民満足度の向上の取組をお答えいただきたいと思います。 102: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 103: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  飯田議員の再質問に御答弁申し上げます。  先ほども御答弁させていただきましたけれども、市として、組織として、人材育成基本方針、それから、職員力向上計画、これを定めて、全庁的に満足度向上に向けて取り組んでおりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (20番議員挙手) 104: 議長(南澤幸美)  飯田尚人議員。 105: 20番(飯田尚人)  ありがとうございます。  あと、ずっと聞いてみたかったんですけれども、これを繰り返しましても、多分、市長公室長が同じ答えをされるだけだと思いますので、ちょっと聞き方を変えさせていただきます。  私は、4年間、市民の方から、職員に対しての不満とかも、いろいろお伺いしてまいりました。その考えを、先ほどおっしゃった考えを徹底していただいているのであれば、こういうお話は聞かないのではないかと思いますが、あえてこういう話を元市議会議員という立場の私にされた方が見えるということは、実際にそういう扱いを受けたのではないかと、想像ですけれども、されます。そうしますと、先ほど言われた内容に、そぐっていない職員も見えるのではないか。これはその方に対して失礼になるかもしれませんけれども、その原因は何だとお考えになりますか。それをお答えください。 106: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 107: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  飯田議員の再質問に御答弁申し上げます。  市役所にお越しになる方でございますけれども、その方の多くが生活上の変化とか、節目、そういうとき、節目を迎えたとき、それから、生活の中でお困り事が発生して、そういうときに初めて来庁される方というのも多くあられると思います。そういう方については、どこへ相談しに行ったらいいかとか、どういう説明をしたらいいかということで不安を感じながらお越しいただいているかと思っております。そういう中では、まずは十分にお話をお伺いしまして、その方のお越しいただいている目的とか趣旨、ここらを十分に理解した上で、適切な、丁寧な説明、対応というものが必要であるというふうに考えております。日頃から、まずは、職員としての仕事に関する知識とか、能力の向上というものに努めて、責任を持って職務を遂行するということが大切というふうに思っております。その上で、誠意を持って市民の皆様に接するように、これは接遇研修なども実施しておりますので、研修を実施するとともに、職員に対しては、引き続き指導をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。                   (20番議員挙手) 108: 議長(南澤幸美)  飯田尚人議員。 109: 20番(飯田尚人)  おっしゃること、ごもっともだと思いますけれども、ならば、なぜ私のところへ、ため口でしゃべられたとか、友達口調でしゃべられたとか、説明をしてもらえないとか、そういったことを私にお聞かせいただく方があるのでしょうか。実際、理想論としておっしゃいましたけれども、それができていないのではないかと私は判断して、この場でこの質問をさせていただくんですけれども、その辺り、どうお考えになるか。それと、また今後の改善についてもお考えがあればお教えください。 110: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 111: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  飯田議員の再質問に御答弁申し上げます。  これまでも研修等々、様々やっておりますけれども、さらに研修をしっかり実施して、職員の能力向上に努めてまいりたいと考えますので、よろしくお願い申し上げます。                   (20番議員挙手) 112: 議長(南澤幸美)  飯田尚人議員。 113: 20番(飯田尚人)
     それでは、最後に1点お伺いしたいんですけれども、先ほどの生活保護の話なんですけれども、現場を確認していただいたにもかかわらず、その後、ある公共機関からお金を貸していただける旨は教えていただけなかった。私のほうから、こういうふうでお金を貸してあげていただけませんかと言われたら、しばらく沈黙の後、実はこういう機関があります、制度があります、とおっしゃったんですけれども、これは私が何も言わなかったら、多分そのお話は教えていただけなかったことではないかと想像いたします。なぜ、そういう対応を取られるように御指導されているのか、お伺いいたします。 114: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 115: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  飯田議員の再質問に御答弁申し上げます。  今後も、関係部署と連携をいたしまして、丁寧な説明、適切な対応に努めてまいりたいと思いますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (20番議員挙手) 116: 議長(南澤幸美)  飯田尚人議員。 117: 20番(飯田尚人)  各部門と連携をいたしましてと、そういう答弁をお伺いしているんじゃないですよ。なぜ、別の制度があることを教えていただけなかったのかということをお伺いさせていただいているんです。多分、それには、踏み込んでお金を貸してあげてくださいと言うまで黙っているということは、それなりの理由があったと思いますけれども、その理由をお伺いしたいんですけれども。それが職員の方の職務、職責、役職を間近に感じる方法だと思いますけれども、いかがでしょうか。 118: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 119: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  飯田議員の再質問に御答弁申し上げます。  先ほど来、御説明させていただいておりますけれども、その方がお越しになった趣旨、目的というものを十分に理解した上で、適切な対応に努めてまいりたいと考えますので、よろしくお願い申し上げます。 120: 20番(飯田尚人)  ちょっとすみません、聞き取れなかったんだけど、もう一回お願いできませんか。聞き取れなかったもので、もう一度お願いできませんか。 121: 議長(南澤幸美)  もう一度。 122: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  はい、すみません。再質問に御答弁申し上げます。  その市民の方が来庁された目的とか趣旨というものを、十分お話をお伺いした上で、職員のほうは理解して、適切な対応、丁寧な説明をするように努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 123: 議長(南澤幸美)  同じことを聞いても一緒やろう。              (「分かりました」と20番議員の声あり)  きちっとやると言っておるのやで。                   (20番議員挙手)  飯田尚人議員。 124: 20番(飯田尚人)  時代がそうだったのかはしれませんけれども、そういう事例が何件もあったということ。理事の方も、皆さん、覚えておいていただきたい。これは今までのことですけれども、将来的なことを考えていただいて、そういうことがないように、職員の皆さんにも御指導、研修をしていただけるかどうかだけお答えください。 125: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 126: 統括監兼市長公室長(近藤 正)  飯田議員の再質問に御答弁申し上げます。  研修をしっかり実施してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。                   (20番議員挙手) 127: 議長(南澤幸美)  飯田尚人議員。 128: 20番(飯田尚人)  よろしくお願いいたします。  今おっしゃったことは、この議場でおっしゃったことですので、議事録に残ります。次回、この先、そういうようなことがありましたら、この議事録を確認させていただきますので、よろしくお願いいたします。  質問は以上です。ありがとうございました。 129: 議長(南澤幸美)  次に、通告により8番 服部喜幸議員。 130: 8番(服部喜幸)(登壇)  8番議員、会派「結」の1年生議員、服部喜幸でございます。  議長のお許しを得て、一問一答方式で質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  まず、初めに、初心忘るべからずとの思いから、市民の皆様方に訴えていたことの一部を、この場において御披露させていただきたいと思います。どうぞお許しください。  私、服部喜幸と申します。いましばらく、この私にお耳をお貸しください。私は今、「集活」をしております。就職活動ではございません。これまでの私の人生の集大成とする活動、集大成の活動、すなわち「集活」でございます。これまで、私は、まちづくりに35年間、環境保全事業に3年間、携わってまいりました。これまでのこうした経験、実績、そこから得られた知識、知見、その全てをこの桑名市政に少しでもお役に立たせていただきたい。そのような思いで、このたび立候補させていただきました。このような気持ちで、決して初心を忘れることなく、しっかりと議員としての務めを全うしたいと考えております。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。  さて、本日の質問は、大項目1、農業振興についてでございます。まず、中項目(1)「人・農地プラン」について、3点御質問をさせていただきます。  最初に写真を見ていただきたいと思います。議場配付資料にも載せてありますので、タブレットのほうも見ていただければと思います。  こちらのほうに、多度山の中腹から名古屋のほうを眺めた写真がございます。ネットで見つけた写真でございますけれども、題名は、愛三岐、愛知県の愛、三重県の三、岐阜県の岐でございます。この写真の一番上、灰色、大都市名古屋を有する愛知県、その下、緑と青、木曽三川公園を有する岐阜県でございます。そして、その下、一面田んぼが広がり、黄緑色に染まっている地域、こちらが三重県でございます。このネットに投稿されている方は、この田んぼ道がある三重県が好きだと、そのように書いてございました。その水田でございますけれども、皆様、御承知のとおり、稲作、米を作るだけの土地ではございません。私は、水田には大きく三つ、三つの効用、機能がある、そのように思っております。  まず、第1が天然のダム、これ、私、小学校のときに教えていただきました。大雨が降ったときにしっかりと水をため、周辺地域の浸水被害や下流域の洪水被害を低減する役目を担っております。  第2が、四季折々の風景、景色を醸し出すマジシャン、長い冬を過ぎて、春先、田んぼには水が張られます。そうすると、朝日等を浴びて、きらきら輝きます。そこに苗が植えられて、一面が黄緑色、先ほどお見せした、この写真です。一面が黄緑色、それがやがて濃い緑になって、さらには黄金色に染まっていく、何とすばらしい田園の風景ではないでしょうか。  最後の第3が、日本の食文化の主役である御飯となる米を育てております。  このように、水田は、防災上、景観上、食文化上、重要な役割を担っている、そのように思っております。しかし、その水田が今、危機的状況になりつつある、そのように感じております。また、お見せしますけれども、一見田んぼ、きれいな田の字になっている水田に見えようかと思います。しかし、この水田は、1反、つまり10アール、1,000平方メートルを基本とした区間となっており、機械が大型化した今では、作業性の悪い狭い区画の農地となっております。  次に、こちらの写真を御覧ください。  農道です。このように、軽トラックがようやく通れるような狭い農道となっております。さらに、水路、田んぼには、田んぼの中へ水を入れるための用水、そして、余分な水を出す排水、二つの水路が普通ございます。しかし、この地域の田んぼは、用排兼用で、田んぼに水を入れようとすると、このようにポンプで水を入れなければならない、そのような非常に手間がかかるとともに、水の管理がしにくい田んぼとなっております。  このようなことから、米や野菜栽培において、効率的、効果的な栽培が非常に困難な農地となっております。一方で、農地法第2条の2、そこには、農地について権利を有する者の責務として、当該農地の農業上の適正かつ効率的な利用を確保するようにしなければならないと規定されております。農地所有者は、きちんと農業を行わなければならないということですが、実態はどうでしょうか。  令和2年、おととしに行った七取土地改良区組合員へのアンケート調査では、自分、もしくは家族、親戚が耕作をしているという人は、土地改良区組合員の2割強にすぎず、また、9割の組合員は、今後、自分では耕作する意向がない、そのようにしています。このような実態を踏まえて、多度北地区においては、七取土地改良区が中心となって、令和2年度に「人・農地プラン」の策定を行いました。「人・農地プラン」とは、農地所有者や農業従事者が話合い、その地域における農業の中心経営体や農業の将来の在り方などを明確化したものであります。この多度北地区のプランは、二つの柱から成り立っております。  一つ目の柱は、農地バンクを活用した農地の集積、集約、そして、中心経営体による営農でございます。  二つ目の柱は、作業効率の向上と栽培作物の多様性に応じた農地の基盤整備でございます。このプランの実現のためには、農地所有者や農業従事者など、地域が中心となって取り組まなければならない、そのように考えております。しかし、残念ながら、そのような知識、経験を有している人が非常に少ないということから、そのプランの実効性が危ぶまれております。  一方、国においては、今後の農地、農業経営の在り方の重要性から法改正を行い、市町村が地域計画としたプランを策定することになったというように聞いております。このようなことから、農業振興について質問をさせていただきます。  中項目(1)「人・農地プラン」についてでございますが、1点目、プランを策定している地区数は?  現在、桑名市において、「人・農地プラン」を策定している地区数はどれだけあるのでしょうか。  2点目、プランの実行に向けた支援は?  それぞれの地域で作成した「人・農地プラン」を実行するには、知識や経験が少ない地域が多いと思われ、その実効性に疑問があります。ぜひとも、プランの実現に向けて、市当局の御支援をお願いしたいと思っている次第でございます。市当局の御支援について、どのようにお考えなのかをお教えください。  3点目、プランの見直しの予定は?  法改正により、市においてプランを作成することになったと聞いております。市におけるプランの見直しの予定がどのようになっているのか、お教えください。  以上3点、どうぞよろしくお願いいたします。 131: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  産業振興部長。 132: 産業振興部長(松岡孝幸)(登壇)  皆さん、こんにちは。  服部議員の一般質問、大項目の1、農業振興について、中項目(1)「人・農地プラン」について、3点御質問をいただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  議員お示しのとおり、「人・農地プラン」とは、農業者が話合いに基づき、地域農業における中心経営体、地域における農業の将来の在り方などを明確化する計画のことで、平成24年に農林水産省より、各地域が策定するよう制度化されました。その後、全国的にプラン策定時の話合い等が十分になされていないと指摘があり、新たに実質化した「人・農地プラン」を策定するよう制度改正がございました。ここでいいます実質化とは、対象地域におきましてアンケートを実施し、その結果により、地図を作成し、その地図を基に関係者での話合いを行い、プランを作成することを指しております。  そこで、御質問の1)、プランを策定している地区数でございますが、本市におきましては、実質化に向けた再度のプラン策定につきまして、令和3年度に市内19の全ての地区において策定をしていただいております。  次に、2)、各プランの実行に向けた支援についてでございますが、地域において実質化された「人・農地プラン」の実現に向けて取組をされる上で、知見に基づく助言等が必要な場合は、県や農業委員会、JA、土地改良区といった関係機関と連携をし、専門知識を有する者による御支援をさせていただいております。  次に、3)、プランの見直しの予定についてでございますが、策定されたプランは、地域の状況の変化等に応じて適宜見直しを実施できることとなっておりますが、本市においては、現在のところ大きな見直しの動きはございません。  しかしながら、今年度、国のほうで法律改正がございまして、既存のプランを参考とした地域計画の策定が制度化されることとなりました。この地域計画につきましては、まだ具体的な策定の方法が明示されておりませんが、今後、国・県と情報共有を図りながら対応してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、地域農業の発展に向けまして、関係者間の十分な連携を取りながら事業を推進してまいりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (8番議員挙手) 133: 議長(南澤幸美)  服部喜幸議員。 134: 8番(服部喜幸)  御答弁どうもありがとうございました。再質問はございません。  「人・農地プラン」の実現に向けて、持続性ある農業振興に向けて、関係機関との連携を図っていただき、農業者などへの御指導、御支援をどうぞよろしくお願いいたします。  それでは、続きまして、農業振興について、二つ目の質問をさせていただきます。  中項目(2)廃車等の置場になっている農地についてでございます。  現在、県内各地において、廃車を集めて分解等を行う、いわゆる廃車ヤードの問題が顕著化しております。桑名市内においても幾つかの廃車ヤードが見受けられ、中には、農地でありながらも廃車ヤードとして使用している土地があると聞いております。また、廃車ヤードのほかにも、農地に建設残土が高く積まれて、農地として使用できなくなっている、そのような土地も発生しております。農地を保有しながらも、自分の高齢化、それとか後継者がいないということにより、耕作を続けることが困難となり、終活、こちらの終活は、自分の身の回りの整理、近辺整理の終活ですけれども、終活として、農地を何とかして手放したい、そういう人が増えているというように聞いております。そのような農地所有者の弱みに付け込み、農地を不適正に利用する者が増えてくることを非常に懸念しております。そのためにも、現在発生している農地の不適正利用については、断固たる対応が重要である、そのように考えております。  そこで、現在、当局が把握しておられます廃車等の置場となっている農地について、3点お尋ねいたします。  1点目として、そこが不適正利用という認識はあるのかどうか、お尋ねします。  2点目といたしまして、それが法令に抵触している恐れはないのか、お尋ねします。  最後、3点目といたしまして、これまでの指導内容と今後の展開について、お尋ねします。  どうぞよろしくお願いいたします。
    135: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  産業振興部長。 136: 産業振興部長(松岡孝幸)(登壇)  所管いたします事項1、農業振興について、中項目(2)廃車等の置場となっている農地について、3点御質問いただいておりますので、順次御答弁を申し上げます。  まず、1)不適正利用という認識は?についてでございますが、農地には、今後、市街化が進むことが予想される転用可能な農地や、土地改良事業が実施された農地などの、原則、農地転用不可能な農地がございます。いずれの農地も、農地を農地以外の目的で御利用される際は、農地転用等の手続が必要となりますので、農地転用の手続なく、廃車等の置場として利用されることは不適正な利用であるという認識でございます。  次に、2)法令に抵触している恐れはないのか?についてでございますが、農地を農地以外のものにすることにつきましては、農地法で規制がされており、先ほども申し上げましたが、農地転用の手続を経ることなく、廃車等の置場として利用すること等につきましては、法令に抵触するものと考えております。  次に、最後になりますが、3)これまでの指導内容と今後の展開は?についてでございますが、本市におきましては、農業委員会が違反転用を把握した場合は、速やかに調査、指導を行っております。農地が廃車等の置場となっておりますことは、違反転用のおそれがありますことから、調査をした上で、口頭及び文書により、土地所有者及び事業者等に対しまして、是正指導等を行っております。  しかしながら、農業委員会の指導にもかかわらず改善されない場合、そういった場合は、農業委員会から市に対し、是正指導、その他必要な措置を講ずるよう要請がされます。市は、その要請を受けまして、土地利用の状況等を総合的に考慮し、原状回復等を求めていく必要があると判断いたしましたときは、是正勧告・命令を行い、関係機関等と協力しながら、刑事告発などの法的対応、これにつきましても検討していくこととなりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (8番議員挙手) 137: 議長(南澤幸美)  服部喜幸議員。 138: 8番(服部喜幸)  御答弁どうもありがとうございました。再質問はございません。  最終的には、刑事告発など、法的措置をもって対処する考えがあるということを聞き、心強く思いました。ありがとうございました。  これからも農地が農用地として適正利用されるよう、毅然とした態度をもって対処をしていただきますようお願いいたします。  本日、用意させていただきました私からの質問は以上ですが、最後に一言だけ言わせていただきたいと思います。  冒頭の説明で言いましたように、水田は、米や野菜など、農作物をつくるだけの場ではございません。水田など、農地が荒れると、様々な弊害が発生いたします。国土保全、生活環境の保全、そういった観点からも持続性ある農業、農地保全ができるよう、関係する機関、部局が連携していくことが非常に重要であると、そのように思っております。これは全国的な問題であると認識しておりますけれども、桑名市の先進的取組を願ってやみません。私も一農地所有者として、しっかりと頑張ってまいりますので、よろしくお願いしたい、そのように思っております。  以上をもちまして、私からの質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 139: 議長(南澤幸美)  次に、通告により2番 柴田理恵議員。 140: 2番(柴田理恵)(登壇)  2番議員、会派「絆」の柴田理恵です。市民の負託を受けまして、この場へ立たせていただくことになりました。私は、桑名が大好きで、桑名を今以上に元気にしたい、桑名のよさを市内外の多くの人々へ伝えていきたい、そのような思いで市議になりました。市民一人一人が桑名を誇りに思え、誰もが住みたくなる、また行きたくなる桑名を目指して、しっかりと頑張ってまいりたいと思います。私は、これまで百貨店に勤めており、高島屋のお客様のために力を注いでおりましたが、これからは、桑名に住む桑名市民の皆様のために尽力してまいりたいと思います。当局の皆様、先輩議員の皆様、御指導、御鞭撻のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。  では、議長のお許しをいただきましたので、一問一答にて一般質問をさせていただきます。  今回の質問は、地域の皆様からいただいたお声を中心に、私自身の気づきも含め、市民の代表として質問を行いたいと思います。  大項目は二つです。一つは、利便性の高いまちづくりについて、二つ目は、防災対策についてです。  では、まず、大項目1、利便性の高いまちづくりについて、(1)コミュニティバス(K-バス)について質問いたします。  お声をいただいたのは、東部ルートを利用される霞町の方々からです。この地域は、坂の上に位置し、御高齢でお一人暮らし、御高齢者のお二人暮らしの方も多くいらっしゃる地域です。コミュニティバスは、この地域にお住まいの高齢者の方の重要な移動手段であります。しかし、実際、現在のルートは、病院へ行くにも午前の受付に間に合わず、時間がかかっている、不便である、と伺っております。例えば、市役所南の停留所は、それほど利用者がいない中で、毎回一巡しており、時間を要しています。しかし、公の機関ということでルートに必要であるならば、市役所まで行かずとも済む停留所が近くにあれば、そこから歩いて医療センターまで行くことができます。また、くわなメディアライヴへ行く際も、停留所、桑名市総合医療センターから六華苑方向まで行った後のルートなので、到着するまでに非常に時間を要しています。そのため、先ほどお伝えした市役所南まで行かない停留所があれば、少しは便利がよくなります。現在より、数年前まで実施していた改定前のルートのほうが便利がよかった、とのお声を多数お聞きしております。  そこで、以上を踏まえ、1)、今後のルート見直しの計画はいかがなものか、教えてください。また、コミュニティバスは、御高齢の方の移動手段として大変重要なものでありますが、病院の午前の受付に間に合わなければ、十分に役割を果たしているとは言い難いと思います。現在は、第1便が桑名駅よりスタートし、最終地点の新西方まで行き、その便が第2便となって新西方を出発していますが、例えば、逆に第1便を新西方からスタートさせ、病院の受付時間に間に合わせることはできないのでしょうか。その点を踏まえ、2)、今後の時刻表の見直し計画はどのようなものか、教えてください。 141: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  統括監兼市長公室長。 142: 統括監兼市長公室長(近藤 正)(登壇)  所管いたします事項1、利便性の高いまちづくりについて、(1)コミュニティバス(K-バス)について、1)現在のルートは不便との声も聞かれる中、今後の見直し計画は?、2)時刻表の今後の見直し計画はどのようなものかについて、それぞれ相関連いたしますので、一括して御答弁申し上げます。  コミュニティバスについては、現在、市内8ルートで運行しておりますが、その役割につきましては、基幹交通であります鉄道や民間路線バスを補完し、交通空白地域における移動手段を確保することと考えております。議員から御紹介がありましたコミュニティバスへの要望については、近年、通勤、通学、通院、買物及び観光など、利用者から求められるニーズも多様化しており、運行本数の増便や新たなバス停の設置など、多くの御要望をいただいております。しかしながら、利用者のニーズ全てをコミュニティバスで担うことは難しく、また、運転手の労働時間の問題等もあり、慎重に検討していく必要がございます。そうしたことから、ルート見直し等につきましては、地域住民や学識経験者、官公署及び交通事業者を委員とする桑名市地域公共交通会議において検討するなど、公共交通全体で対応していくよう、地域の関係者が一体となって取り組んでいるところでございます。  今後は、皆様の御意見をお聞きしつつ、利用状況を見ながら、地域公共交通会議の場で、コミュニティバスに限らず、既存交通である鉄道、民間路線バスとしっかり連携を図りながら、現在、実証実験を行っているAI活用型オンデマンドバス等の新しい技術を活用することも含め、関係者の皆様と、将来にわたり、持続可能な市内公共交通ネットワークとなるよう検討してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (2番議員挙手) 143: 議長(南澤幸美)  柴田理恵議員。 144: 2番(柴田理恵)  御答弁ありがとうございます。  地域の関係者が一体となって、市内公共交通全体で移動手段について考えているということは理解いたしました。答弁にもございました民間路線バスとの連携とのことですが、実際、霞町の方は民間バスを利用して病院へ行っているようです。また、桑名駅の東西連絡通路ができてからは、新しく、停留所、桑名駅西口もできたため、駅東側への買物は、桑名駅西口で降車し、東西連絡通路を使って買物へ行っているようです。このように、使い方を工夫すれば役立つ移動手段にもなりますが、今回御紹介した例は一つの例でございまして、高齢化に伴う移動の不安というのは、桑名市全体に言えることだと思います。利用者の声をしっかり受け止めて、将来にわたり、移動に困らない、市民の皆様が安心して暮らせる利便性の高いまちづくりを目指して、しっかり御検討いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。  では、次に参ります。  大項目2、防災対策について、(1)浸水地域における対策について、1)河川及び用排水路の氾濫等における調整池との関係について、お伺いいたします。  近年、集中豪雨が各地で起きておりますが、桑名市においても、今年の9月に集中豪雨がございました。その際、河川や用排水路から水があふれ、数十センチにわたり浸水し、家屋への影響を受けた地域が複数箇所あったと聞いております。近年の宅地化で、以前は山や水田であった土地が住宅地となっております。以前のように山や水田であれば雨水もしみ込み、また、以前は集中豪雨もそれほどなかったため、浸水するということは少なかったようですが、近年は宅地化が進み、山や水田も減少し、そこへ集中豪雨が起きておりますので、浸水しているのではないかと市民の皆様は心配されております。近くに調整池がある地域もございますが、実際は、道路、家屋が浸水しています。調整池は、水をためる池として存在しておりますが、実際に水をためる池として機能しているのでしょうか。また、もし調整池として機能しているならば、現在起きている浸水に対して、河川、用排水路への対応はどのように進めていくのか、教えてください。 145: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部理事。 146: 都市整備部理事(スマートインター・庁内連携担当)(佐藤良治)(登壇)  皆さん、こんにちは。  それでは、柴田理恵議員の一般質問、大項目2、防災対策について、(1)浸水地域における対策について、1)河川及び用排水路の氾濫等における調整池との関係について、御答弁申し上げます。  議員からは、市街化区域において、近年、宅地化が進み、以前の水田などの遊水機能の減少や想定を超えるゲリラ豪雨などにより、浸水被害が頻発するようになっている、との市民の皆様からの御心配の声を御紹介いただきました。  そこで、現在、住宅団地や工業団地の開発において、大規模な場合、具体的には、1ヘクタール以上の規模かつ洪水調整容量が500立方メートル以上の開発行為につきましては、桑名市開発行為に関する指導要綱にて、雨水流入量を調整するための洪水調整池の設置を義務づけ、放流先の河川の安全を確保しております。この、洪水調整池の規模や構造を決定する際には、放流先の河川などの通水可能断面の確認や、河川が浸水、崩壊されない構造となっているかなど、河川能力及び流域の調査確認を行った上で、必要な規模、構造を決定しております。  よって、開発行為自体による放流先となる河川の治水能力に大きく影響を与えるものでないと考えております。  また、1ヘクタール未満の場合につきましても、地域の実情や過去の浸水状況を確認し、個々に開発事業者に対しまして指導しているところでございます。  次に、河川の改良工事には、用地に伴う制限並びに周辺への影響、時間や多額な予算を要することにより、長期な計画が必要となります。  そこで、市といたしましては、適切な維持管理に努めるべく、地方債を利用した緊急浚渫推進事業にて、令和2年度から令和6年度までの間、5か年にて、市管理河川におきまして、水が流れる断面を確保すべく、堆積した土砂などを撤去する、しゅんせつを実施しているところでございます。また、市管理河川の下流域に当たる、国・県管理河川につきましても、しゅんせつなど、計画的かつ適切な維持管理を行っていただくよう要望を行っておりまして、昨年度に引き続き今年度につきましても、員弁川をはじめとした各河川におきまして、しゅんせつをいただくことと伺っております。  このような計画的な維持管理に加えまして、冠水が生じやすい箇所につきましては、職員の排水施設の点検や日常的なパトロールを行いつつ維持管理に努めまして、また、台風など、事前に大雨が予想される場合につきましては、パトロールの強化を図ることで浸水被害の軽減に努めているところでございます。  つきましては、引き続き、河川などの適切な維持管理に努めるとともに、用水と排水が兼用されている水路といった多目的な施設などにつきましても、関係部署との連携強化を図りまして、浸水被害の軽減に努めてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、雨水をもとにした排水に関しましては、市民の生命、財産などを守る重要な事項でございまして、近年増加しておるゲリラ豪雨などに対応し、市民の皆様の安全・安心を確保すべく、指導並びに維持管理などに努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。                   (2番議員挙手) 147: 議長(南澤幸美)  柴田理恵議員。 148: 2番(柴田理恵)  御答弁ありがとうございます。  河川の改良工事には、時間や予算の関係で長期計画が必要とのことですが、現在、緊急浚渫推進事業を令和2年度から進めていただいているということでございました。川底が上がらぬよう、しっかり水量が流れるよう、引き続きよろしくお願いをいたします。  また、先ほどお伝えいただきました雨水をもととした排水に関しましては、市民の生命、財産等を守る重要な事項とおっしゃっていただきましたが、これは本当にそのとおりだと思います。引き続き、市民の皆様の安全・安心の確保のために御尽力いただきますようよろしくお願い申し上げます。  続きまして、2、防災対策について、(2)備蓄品の管理について、1)備蓄物の定期的な入れ替え等の管理状況はどのようになっているのか、お伺いします。  先日、私が住んでいる地域にて、防災訓練が実施されました。その際、黄色いリボン等を使っての安否確認や避難訓練を行い、日頃から防災の意識を持つことは重要であると再認識したところですが、その避難訓練の際、備蓄倉庫を見かけ、備蓄品はどのように管理されているのか気になりました。自宅では、食料品においては、備蓄品をふだんの食事に取り入れる等して、定期的に備蓄品を見直すローリングストック法がありますが、桑名市においては、備蓄品の管理状況はどのようになっていますか、教えてください。 149: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  理事。 150: 理事(若林直樹)(登壇)  私からは、所管いたします事項2、防災対策について、(2)備蓄品の管理について、1)備蓄物の定期的な入れ替え等の管理状況はどのようになっているのか、について御答弁申し上げます。  本市では、分散備蓄という考え方の下、災害時には、避難所となり得る市内の各小・中学校などに備蓄倉庫を設置しているほか、まちづくり拠点施設等につきましては、施設内に備蓄品の保管場所を設けております。このほか、令和2年に完成した桑名市防災拠点施設などにも主要な防災資機材や一定数の備蓄品を保管し、大規模災害に備えているところでございます。  備蓄品といたしましては、災害が発生した際に被災者の命と生活環境に不可欠な物資とされております基本8品目、食料、毛布、乳児用粉ミルクや乳児用液体ミルク、それから、乳児・小児用おむつ、大人用おむつ、携帯・簡易トイレとトイレテント、トイレットペーパー、生理用品、ここまでが附属物も含めた基本8品目でございますが、こういったものに加えまして、発電機や乾電池、ラジオやカセットコンロ、あと、カセットボンベ、こういったものの資機材も備蓄しております。また、ここ数年におきましては、新型コロナウイルス感染症対策として、消毒用アルコール液、マスクや非接触型の体温計を備蓄物に加えたほか、感染者対策としても使用可能な有効なプライベートルームを多数追加配備いたしました。さらに、避難環境の改善を図るとともに、堅い床によるエコノミー症候群の発症を防ぐため、床との緩衝を和らげるジョイントマットを体育館などに新たに配備いたしました。管理方法につきましては、年に1回程度、職員が備蓄品の確認を実施しており、資機材の動作確認のほか、使用期限切れ間近のものについては順次入替えを行っております。その中でも、備蓄食料につきましては、賞味期限があるため、賞味期限を見据えながら、購入時期をずらすことで、定期的に入替えができるようローリングストック法を取り入れております。そして、賞味期限が近づいたものにつきましては、各自治会連合会が主催している自主防災訓練や、各小・中学校の防災教育、子ども食堂や保育園、市内で開催されるイベントなどに防災啓発の目的も兼ねて提供しております。同様に、乳児用粉ミルクや乳児用液体ミルク、哺乳瓶や乳児・小児用おむつにつきましても市内の保育所などに提供しており、無駄のないよう管理をしております。中でも賞味期限が1年程度と短い乳児用粉ミルクや乳児用液体ミルクにつきましては、保育所と連携して、短いスパンで入替えができるよう工夫しながら購入をしております。これら備蓄品の購入につきましては、三重県が策定しております三重県備蓄・調達基本方針を参考として設定した、桑名市備蓄・調達基本方針に基づき、計画を立てて購入することとしております。想定する避難者が多いことから、目標の達成はまだ先となりますが、着実に備蓄数を増やしていくとともに、備蓄品目につきましても必要に応じて充実させていきたいと考えております。  なお、備蓄物資につきましては、市が購入や管理を行ってはいるものの、実際に災害時に利用するのは市民の皆様であるということを踏まえまして、種類や数量を一覧表にして、地域の自治会連合会及び施設管理者に提供しているほか、自主防災訓練などの際には参加者に、また、防災教育の場では、年齢に応じて生徒などに資機材の使用方法なども体験していただいております。  桑名市は、浸水地域もあれば高台もあり、地域によって必要な物資も異なってまいりますので、地域特性に応じて備蓄物資を配置していくとともに、適正な管理、運用に努めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (2番議員挙手) 151: 議長(南澤幸美)  柴田理恵議員。 152: 2番(柴田理恵)  ありがとうございます。  備蓄品に関しまして、資機材の動作の確認を年に一度程度実施していただいており、また、食品に関しては、ローリングストック法を取り入れて、適正な管理運営をしていただいているということが分かりました。  ただ、一つ、気になることがございます。ここで再質問させていただきたいと思います。  小・中学校の備蓄倉庫について、私が先日訓練を行いました光風中学校は、建物北に備蓄倉庫があるんですけれども、先日通りがかりました日進小学校に関しましては、周囲に建物のない日の当たる場所に備蓄倉庫がございました。多くの備蓄倉庫は、運動場に設置されていることもあり、夏場などは倉庫内が高温になると思われますが、食料なども倉庫内に備蓄されているのでしょうか、お願いいたします。 153: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  理事。 154: 理事(若林直樹)  柴田議員の再質問に御答弁申し上げます。  水を含めた食料につきましては、基本的に、例えば、空き教室であるとか、体育館などの屋内に置くように工夫しております。さらに、厳密な温度管理が必要な、先ほど申しました乳児用の液体ミルクであるとか粉ミルク、あと、医薬品などにつきましては、先ほども御紹介いたしました星見ケ丘に防災拠点施設という物資拠点がございますので、そこの敷地内にNキューブという自家発電装置、太陽光発電と風力発電を備えた24時間空調での温度管理が可能な倉庫ができておりますので、そちらのほうで保管しております。そこから必要なときには避難所等に配給をすると、そういった体制を取っておりますので、よろしくお願いいたします。                   (2番議員挙手) 155: 議長(南澤幸美)  柴田理恵議員。 156: 2番(柴田理恵)  ありがとうございます。  温度管理もされている倉庫があるとお聞きしまして、安心をいたしました。今後も引き続き、市民の安全・安心のために取り組んでいただきますようよろしくお願い申し上げます。  以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 157: 議長(南澤幸美
     ここで暫時休憩いたします。                                     午後2時23分 休憩                                     午後2時45分 再開 158: 議長(南澤幸美)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、通告により5番 近藤奈歩議員。 159: 5番(近藤奈歩)(登壇)  皆様、こんにちは。参政党桑名市議団の近藤奈歩と申します。私も日本共産党桑名市議団の多屋議員と同じく、団とついておりますが、1人です。私は大阪出身で、桑名市には嫁いでまいりました。最初は違いに驚くこともございましたけれど、今では、ここ桑名と桑名でできた友人が大好きです。自然がたくさんあるのに田舎過ぎず、適度に開けていて便利、また、歴史があり、おいしいものもたくさんある。私には中学1年生の娘が1人います。毎日学校であったことを話してくれるのですが、ただいま絶賛反抗期ですので、その合間もずっとけんかをしております。大きな声でけんかをすることもあるくらいです。でも、このすてきな桑名で子供を育てさせていただいていることに本当に感謝しております。  生きづらいと言われております今の世の中ですけれど、桑名に住んでいればそんなことないよ。生きづらいと感じているのであれば、桑名においでよ、と市民の方が胸を張って言えるような、そんな桑名市にしたいと思っております。そのために、市民の皆様と市長をはじめ、ここにいらっしゃいます皆様と一緒に力を合わせて、一所懸命に取り組んでまいりたいと思っておりますので、どうか、いじめていただけませんようによろしくお願いいたします。これから4年間、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、議長のお許しを賜りましたので、通告に従いまして、一問一答にて一般質問をさせていただきます。  大項目1、未成年者のコロナワクチン接種について、中項目(1)生後6か月~4歳児の接種について、小項目1)オミクロン株未対応かつ中長期的なリスクが不明確なワクチンを乳幼児が接種することに対する市の見解は?  皆様にお子様、お孫様がいらっしゃるようでしたら、一緒に考えながら聞いていただきたいと思っております。  ワクチンには、劇薬という表示があります。劇薬だけに、これまでに使用されているワクチンは、長い年月をかけて開発され、慎重に承認されてきています。ウイルスの分離から承認までの期間が最も短かったものでも、1960年代に開発されたムンプスワクチンで4年です。今回は急を要したとはいえ、1年に満たない期間で開発、そして、特別承認された上、従来のワクチンとは違う、新しい種類のメッセンジャーRNAワクチンということで、中長期的な副作用や後遺症のことなど、まだ分かっておりません。また、今回、6か月から4歳児の乳幼児に対して開始された理由が、乳幼児の新型コロナウイルス感染症において重症例の割合は少ないものの、オミクロン株の流行に伴い、新規感染者が増加する中で、重症に至る症例数が増加傾向にあることが報告されたためとのことですが、今回、乳幼児に接種されるワクチンは、オミクロン株対応のものではございません。この先、まだ長く生きていく乳幼児に対して、中長期的なリスクが不明確なワクチン接種を努力義務とすることに対しての、市の見解を求めます。お願いいたします。  小項目2)健康な乳幼児への接種を桑名市において一旦見合わせる考えはないのか?  先ほどと重複いたしますが、乳幼児に接種される新型コロナワクチンも、従来のワクチンとは違うメッセンジャーRNAという新しい種類のワクチンです。本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性がありますと、厚生労働省のホームページの参考資料内にも記載があります。また、同じく厚生労働省のホームページ内、第38回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料には、6か月から4歳の小児における安全情報は限られていることなどから、製造販売後には、当該年齢層の小児における本剤の安全性情報を収集し、得られた情報に基づき、適時適切に安全対策措置の内容を見直す必要があるとの記載もあります。  ワクチン接種後に、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されているとのことですが、接種後、数日以内に胸の痛みを訴える、息苦しそうにしているなどの症状が見られる。または、食欲や活気がないなどが続くようであれば、速やかに医療機関を受診してくださいと言われましても、乳幼児が動悸がする、息切れがするなどとうまく伝えられるとは思えません。海外では、イスラエルで乳幼児の接種は、慢性疾患を持つ、または免疫抑制状態の子供を含むハイリスク児に対して推奨、ドイツ、イギリスにおきましては、5歳から11歳への接種でさえ、ハイリスク児や個人や保護者が接種を希望する場合とされています。新型コロナウイルスは変異を重ね、弱毒化しています。健康な乳幼児の重症化率は低いと厚生労働省のホームページにも記載されておりますし、将来のある乳幼児と、その保護者の接種判断への責任を慎重に考えていただき、桑名市においては、ハイリスク児や保護者が強く接種を希望する場合のみとし、健康な乳幼児への接種は一旦見合わせ、動向を見守ることはできないでしょうか。御答弁お願いいたします。 160: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  保健福祉部長。 161: 保健福祉部長(日佐龍雄)(登壇)  所管いたします事項1、未成年者のコロナワクチン接種について、(1)生後6か月~4歳児の接種について、2点御質問いただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  初めに、生後6か月から4歳の乳幼児へのコロナワクチン接種につきましては、厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において議論がなされ、現在の新型コロナウイルス感染症の蔓延状況やワクチンに関する有効性・安全性のエビデンス等を踏まえ、接種の機会を提供することが望ましいと考えられたことから、予防接種法に基づく特例臨時接種に位置づけ、ワクチン接種を進めることとされました。こういった国の動向を踏まえ、桑名市におきましても、桑名医師会と接種体制等についての検討を行い、接種を希望する皆様が、適切かつ安全に、安心して接種できる機会の確保を図ることをできるよう、また、ワクチン接種による効果や副反応の症状などを掲載した案内を、対象の方全員にお送りさせていただき、接種を希望される方、検討される方に接種券を発送する形での対応とさせていただいております。  そして、実際の接種に際しては、市内の小児医療機関の御協力の下、希望される方が安全で安心して接種していただける体制を構築し、本年11月下旬より、乳幼児へのワクチン接種を実施しているところでございます。  そこで、議員お尋ねの1)オミクロン株未対応かつ中長期的なリスクが不明確なワクチンを乳幼児が接種することに対する市の見解は?についてでございますが、現時点では、乳幼児へのオミクロン株対応ワクチンは、日本では薬事承認されていないため接種をすることはできませんが、従来型のワクチン接種によって、オミクロン株流行下においても70%以上の発症予防効果が確認されております。また、安全性につきましては、ワクチンを受けた後の症状について調べた臨床試験においても、ほとんどの症状が軽度、または中等度となっており、現時点で得られる情報からは、安全性に重大な懸念は見られないという結果となっております。こういったエビデンスを踏まえ、桑名市におきましても、引き続き予防接種法に基づく乳幼児へのコロナワクチンの安全な接種に努めてまいりますので、よろしくお願いします。  次に、2)健康な乳幼児への接種を桑名市において一旦見合わせる考えはないのか?についてでございますが、議員からも御紹介がありましたとおり、諸外国では、全ての乳幼児を対象としている国や、その一方で、重症化リスクの高い乳幼児を対象としている国など、各国それぞれの状況がございます。こういった状況の中で、6か月から4歳児の全てを対象とするといった国の方針とともに、桑名小児科学会からも、生後6か月以上5歳未満の全ての小児に新型コロナワクチン接種を推奨する、といった考え方が示されたところでございます。  桑名市といたしましても、厚生労働省が示す、予防接種の実施に関する手引に基づき、接種を希望される皆様が適切に接種を受けていただけるよう、引き続き、桑名医師会と情報を共有しながら、円滑な接種に向けた連携を図ってまいりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (5番議員挙手) 162: 議長(南澤幸美)  近藤奈歩議員。 163: 5番(近藤奈歩)  御答弁いただき、どうもありがとうございました。再質問はございませんが、世界では、もっとたくさんの国々が乳幼児への接種を禁止しております。動向を見守っていただき、今後対応していただけたら、うれしいと思っております。よろしくお願いいたします。  続きまして、中項目(2)5歳から17歳の接種について、小項目1)接種は任意であること、ワクチンの予防効果及び副反応のリスク等に関して市長から情報発信する考えはないのか?  桑名市のホームページ上にて、小児、5歳から11歳のことです、のワクチン接種について、ワクチン接種は義務や強制ではありませんと大きく記載いただいております。どうもありがとうございます。ワクチンの接種は任意であるのにもかかわらず、接種するのが当たり前で、しないのは悪であるという風潮が、少なからず、まだあります。厚生労働省のホームページにも、接種は強制ではなく、最終的には、あくまでも御本人が納得した上で接種を御判断いただくことになります、と記載されております。  また、本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性がありますとの記載もあります。乳幼児のワクチン接種が始まった際、兵庫県丹波篠山市の酒井隆明市長は、以下のようにホームページに掲載されております。  厚生労働省は「アメリカなどで、乳幼児への接種が開始されています。3回接種によって感染しても症状が出にくくなる(発症予防効果)が73.2%と報告されています。接種を強制するものではありませんが、接種にご協力いただくようご検討ください。」と説明されています。一方、これに対し「アメリカでの接種率は2歳未満で5.7%、2歳から4歳で8.6%(2022年11月2日現在)で、世界では乳幼児に対して新型コロナワクチンをほとんど接種していません。乳幼児の接種はその後の正常な免疫の発達を阻害する可能性も否定できません。くれぐれも慎重に判断してください。」との意見もあります。  以上を踏まえていただき、慎重に御検討ください、と丹波篠山市のホームページ上に市長メッセージとして掲載なさっています。  また、大阪府泉大津市の南出賢一市長におかれましては、動画とPDFファイルにて、新型コロナワクチンの効果から副反応や後遺症のことまで丁寧に情報を発信されています。よい面と悪い面の両方の情報を丁寧に発信されることにより、泉大津市民の皆様の判断と選択の材料となっていることと存じます。  市のホームページに、ただ記載されているのと、市長が自らメッセージを発信するのとでは、市民への伝わり方も大幅に変わってくると考えます。伊藤徳宇市長は、これまでの実績からも、市民からの信頼が厚く、市民に広く顔が知れています。また、小学生と中学生のお子様を持つお父様でもあり、親近感を抱かれる方も多いことと存じます。市長からのメッセージとなりますと、より市民に届きやすいと思いますので、市長から動画の配信であったり、文章であったり、ホームページや市の公式LINE、ユーチューブなどに、直接市民に対して、新型コロナワクチンの接種は任意であること、ワクチンの予防効果及び副反応や後遺症のリスク等の情報を発信する考えはございませんでしょうか。御答弁お願いいたします。  小項目2)ワクチン非接種者に対する接種の強制や差別的な行為への対応として、各学校でのマニュアル等を作成する考えはないのか?  コロナワクチンの接種は、強制ではなく、任意であり、非接種者に対しての接種の強要や行動制限、同調圧力をかけることはあってはならないことです。小学生、中学生の間では、今回の新しいタイプのワクチンに関するメリット、デメリットを知らない子供が多いため、打つのが当たり前との認識です。自らの意思により接種するものだということを伝え、なぜ打たない選択をする人がいるのかを理解してもらうことが、差別やいじめの防止にもつながることと存じます。小学生、中学生に向けて、新型コロナワクチンには、よい面と悪い面があるということ、接種するかしないかは自分の意思で決めることができるということ、接種しない選択をした人に対して、接種を強要したり行動を制限したり、同調圧力をかけてはならないということを、教師が生徒とその保護者に向けて適切に指導することができるマニュアルを作成する考えはございますでしょうか。  小項目3)接種希望者が接種券の発行申請を行う形式に変更することはできないのか?  桑名市においては、今回、新たに接種可能となった乳幼児の接種における接種券の取扱いにおいて、対象者全員に接種券を郵送するのではなく、先に案内文を送り、接種希望者が接種券の発行申請を行うという方式になっております。全国でもその方式を取っている自治体は、私が知る限りでもとても少なく、新型コロナワクチンを打つという選択、打たないという選択、どちらにも配慮された、すばらしい方式だと思います。接種券が送られてきてしまうと、ほかの予防接種のように打たなければならないものとの認識になってしまう方が多いと思われますが、先に案内が送られてくることにより、接種について一旦考える時間を得ることができるため、打つ権利、打たない権利、どちらを選択するのか、保護者が慎重に考えることができると考えます。何度も申し上げますが、新型コロナワクチンにおきましては、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。また、まだ一部の臨床試験の終了予定時期が将来の日付になっている場合があり、臨床試験に参加した方々により、長期に有効性や安全性が認められるかどうかについて、引き続き情報収集が行われている状態です。保護者の意思が大きく働く5歳から17歳までの未成年者に関して、今回、乳幼児の接種に採用した接種券の配付方法を採用する考えはございませんでしょうか、御答弁お願いいたします。 164: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  保健福祉部長。 165: 保健福祉部長(日佐龍雄)(登壇)  御答弁を申し上げます前に、先ほどの答弁の中で、私、「日本小児科学会」と申し上げないといけないところを「桑名小児科学会」というふうに申し上げてしまいました。訂正しておわび申し上げます。  それでは、所管いたします事項1、未成年者のコロナワクチン接種について、(2)5歳児から17歳の接種について、私からは小項目の1)、3)につきまして順次御答弁申し上げます。  まず、1)接種は任意であること、ワクチンの予防効果及び副反応のリスク等に関して市長から情報発信する考えはないのか?についてでございますが、コロナワクチンの接種については、本人の同意の下に接種が行われていること、また、16歳未満の方が接種する場合には、保護者の同意と立会いが必要である旨、接種券を発送する際に同封する案内文に明記して、接種は任意であることについて、広く周知を図っているところでございます。  そのほか、市のホームページにおきましても、ワクチンの接種については、接種を受ける人の同意がある場合に限り接種が行われることを掲載するとともに、ワクチンを接種することによる効果と副反応のリスクの双方を理解した上で、自らの意思で接種を受けていただく旨、情報発信を行っております。ワクチンを打つ、打たないの選択に当たり、ワクチン接種に関する有効性、安全性、また副反応についての情報を引き続き発信し、正しい知識を持った上でワクチン接種を受けていただけるよう啓発していくとともに、16歳と17歳の方につきましては、接種を受ける人が自らの意思で、また、16歳未満の場合は、御家庭内の中でよく話合いをしていただくなど、接種についての判断をしていただけるよう、市といたしましても引き続き取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、3)接種希望者が接種券の発行申請を行う形式に変更することはできないのか?についてでございますが、5歳児から17歳の方の接種券につきましては、既に対象者へ発送をしている状況でございます。今後、追加接種の対象となる方への接種券につきましては、初回接種を同意の下で実施している状況を鑑み、接種が可能な時期が到来する頃にお送りし、再度、記載内容を御確認いただき、接種については、接種者本人、もしくは保護者の方と検討していただき、接種を希望する方が接種を受けることのできるよう進めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますお願い申し上げます。 166: 議長(南澤幸美)  教育部長。 167: 教育部長(高木達成)  所管いたします事項1、未成年者のコロナワクチン接種について、(2)5歳児から17歳の接種について、2)ワクチン非接種者に対する接種の強制や差別的な行為への対応として、各学校でのマニュアル等を作成する考えはないのか?について御答弁申し上げます。  市立各幼稚園、小・中学校におきましては、自分や他者の人権を守り、差別をなくすための実践行動ができる子供の育成を目指し、人権教育に取り組んでいるところでございます。  新型コロナワクチン接種に関しましても、三重県教育委員会において、ワクチン接種に関する人権学習指導資料が作成されており、それらを各園、小・中学校に周知し、子供たちへの指導を行っているところでございます。学習といたしましては、ワクチン接種に関する一人一人の選択が尊重されなければならないことや、接種を推奨する言動が同調圧力やマイクロアグレッション、意図せず相手を傷つけてしまう言動につながる可能性があることについて学ぶことで、ワクチン接種についての正しい知識を持つとともに、差別をしない子供を育成する内容となっております。  議員御案内の新型コロナワクチン接種の強制や差別的な行為への対応マニュアル等につきましては、市教育委員会としましても、接種は本人、保護者の同意により行われるものであり、子供たちが接種する、しないによって、いじめや差別はあってはならないと認識しております。  市教育委員会が随時示す、新型コロナウイルス感染症に伴う対応マニュアルの中において、ワクチン接種の有無やマスク着用の有無を理由に、誹謗中傷、偏見、差別につながる行為のないよう、子供たちへの指導や配慮を行うよう明記するとともに、様々なワクチン接種に関して、園、学校は、接種すべき、接種しなくてよいというメッセージにつながるような発言等についても十分留意をしております。今後も、中立的な立場として、全ての子供たちが安心して学校生活を送ることができるよう、園、学校の実態や子供の発達段階に応じた取組を進めてまいりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (5番議員挙手) 168: 議長(南澤幸美)  近藤奈歩議員。 169: 5番(近藤奈歩)  中項目(2)、1)、3)において御答弁いただき、ありがとうございます。  ワクチン接種に当たり、接種に関する有効性や安全性、また、副反応についての情報をホームページ等で引き続き発信してくださるとのこと、ありがとうございます。ただ、ホームページに書いてあるのと、市長自ら発信してくださるのとでは、やはり、市民の興味、関心が、レベルが変わってきてしまうと思いますので、今後検討していただけたらうれしいなと思っております。よろしくお願いいたします。  再質問させていただきます。  御答弁の中に16歳、17歳の方については、接種を受ける人が自らの意思でと、接種について、自らの意思で接種について判断とありましたが、未成年者である16歳、17歳が自らの意思により判断するのであれば、なおさら接種券を発送するのではなく、案内書を送り、希望者が接種券を更新する方法に変更していただくほうが親切ではないのかと考えます。無料で接種できる券が市から当たり前のように送られてきましたら、何の疑いもなく打つというほうを選んでしまうと思うのです。新型コロナワクチン接種が始まりました当初と、数年たった今では、ワクチンに対する世界の対応も、そして、当初まだ分かっていなかった副反応や後遺症についても状況が変わってきております。1度接種しているから、追加接種も希望していると一方的に判断せず、未成年の追加接種の接種券は、接種券を送るのではなく、先に案内を送り、希望者が接種券を申請する方法に変更し、接種に対して慎重に判断する機会を与えていただくことはできませんでしょうか。御答弁お願いいたします。 170: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  保健福祉部長。 171: 保健福祉部長(日佐龍雄)  近藤議員の再質問に御答弁申し上げます。  近藤議員からは、接種された方が追加接種する場合に、接種券を直接、いきなり送らずに案内を送ったらどうかというような御質問だと思います。コロナワクチンの接種をしていただいたということは、そのときに同意を得たというふうに、いただいたものとこちらとしては判断をしております。そのため、追加接種につきましては、追加接種の時期が来たときには、速やかに接種券を送らせていただいて、その中で御判断をいただくと。ほかの世代の接種券を送るときもそうなんですけれども、案内の中に、あくまでも同意に基づいて接種をお願いしますということの明記をさせていただいておりますので、引き続きそういった対応をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。                   (5番議員挙手) 172: 議長(南澤幸美)  近藤奈歩議員。 173: 5番(近藤奈歩)  御答弁いただき、ありがとうございました。再質問はございません。  この後、また状況を見ていただいて、随時考えていただけたらうれしいなと思っております。よろしくお願いいたします。  中項目(2)、2)への御返答いただき、ありがとうございます。  再質問させていただきます。  三重県教育委員会が製作されたワクチン接種に関する人権学習指導資料と、市教育委員会が示す新型コロナウイルス感染症に伴う対応マニュアルの中に、新型コロナワクチン接種により期待される効果と、新型コロナワクチンは従来のワクチンとは違うメッセンジャーRNAという新しい種類のワクチンであり、接種することにより、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性がありますと、厚生労働省のホームページの参考資料内にも記載があるということを、子供と、その保護者に向けて伝えるという内容の項目はございますでしょうか。また、上記マニュアルを教師や、その保護者に向けて正しく発信、指導できるよう、講習会開催などの予定はございますでしょうか。お願いいたします。 174: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  教育部長。 175: 教育部長(高木達成)  近藤議員の再質問に御答弁を申し上げます。  まだ、そちらのほうに、そのような形の内容はございません。それから、改めて講習会でございますけれども、現在、各校で適切に対応しておるということと、それから、ワクチン接種の有無に関しましては、これはもう、我々のほう、先ほど申し上げたとおり、中立の立場を徹底しておりますので、これに関して、改めて子供たちに申し上げるということはございませんので、万が一、先ほどもありましたが、子供たちがお互いに傷つけ合ったり、人権を損なうような行動があった場合は、当然それは、きちっと指導をしていくという形でやっておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。                   (5番議員挙手) 176: 議長(南澤幸美)  近藤奈歩議員。 177: 5番(近藤奈歩)  御答弁いただき、ありがとうございました。  中立の立場を取るというのはとてもよく分かっておりますし、私もそのような立場でお話しさせていただいていると考えております。よい面と悪い面があり、どちらを選ぶかという選択をさせていただきたい、そのように考えております。また、兵庫県明石市では、明石市新型コロナウイルス感染症の患者等に対する支援及び差別禁止に関する条例を改正し、ワクチン接種を受けていない方への差別的取扱い等を禁止しているということも付け足しているとのことです。  また、今年の11月25日に開催されました、子供へのワクチン接種とワクチン後遺症を考える超党派議員連盟主催の新型コロナワクチン接種と死亡事例の因果関係を考える勉強会というものの動画を見たんですけれど、国会議員、厚生労働省の職員、ワクチン被害者遺族の会の方、専門の先生方が集まっての勉強会の動画なのですが、ワクチン被害者遺族の会、つなぐ会の会員で、御主人をワクチン接種後に亡くされた女性が、知ってたら打たなかったとおっしゃっていたのが、すごく心に残っています。この方が知ろうとしなかったと言ってしまえばそれで終わりなのですが、知る機会を与える、やみくもに来てしまったら、やっぱり打ってしまうと思うので、知る機会を与えていただけることができたら、私はうれしいなと思っております。  これで一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 178: 議長(南澤幸美)  次に、通告により7番 永野元康議員。 179: 7番(永野元康)(登壇)  皆さん、こんにちは。会派「結」の永野元康でございます。
     議長にお許しをいただきましたので、一問一答方式で一般質問をさせていただきます。  桑名市議会議員として、1期目が始まりました。これから、どのような社会、どのような政治を望むのか、また、それと同時に、次世代を生きる子供たちに、どのような社会、どのような桑名を残していくのか、大変重要な課題だと思います。私も責任ある世代となりました。これからの地域社会、日本社会は、人口の減少、高齢化、社会保障の世代間格差など様々な問題を抱えています。この桑名においても、本年2月より人口が14万人を割り込みました。これからの地域における様々な課題にぶつかっていくに当たって、政治に必要な原動力は、最大にして唯一の原動力は信頼であります。これからも初心を忘れることなく、市民との対話を大切にして、ふるさと桑名の発展のために尽力していく所存でございます。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、一般質問に入らせていただきます。  大項目1、市の観光施策について、中項目(1)観光施策の今後の方向性について、小項目1)市の観光ビジョンは、2)七里の渡跡周辺の施設を活かした観光施策について市の考えは、3)地域住民、学校、団体、企業及び周辺市町との観光連携の現状と今後は、でございます。  さて、桑名市観光懇話会の座長を長らくお務めであるJR東海元社長、元会長の須田寛氏の著書、「新産業観光」、「図でみる観光」の中で、観光とは、中国で約2000年前に表わされた儒学の古典「易経」にその語源があり、易経には、国の光を観るは もって王の賓たるに用いるによろし、とある。すなわち、地域の光である美しいもの、優れたものを心を込めて学び、かつ見ること、ないし心を込めて、誇りを持って見せることによって、多くの人々を迎え、人的交流を図ることは、王(為政者)の務めであると説いているとされる、と述べている。さらに、須田氏は、観光という言葉は、戦時体制下で、観光が自粛、中止を求められたりした経緯もあり、観光の一側面を見て遊びと誤解されているとし、観光は、人的交流を通じて重要な文化活動、経済行動であることを忘れてはならない。また、観光産業は裾野が広く、様々な経済的波及効果を含むと、日本の観光総売上高は、コロナ禍前の数字ではありますが、50兆円と推測されております。これは、日本の自動車産業全部の生産高とほぼ同額となるとし、観光が、日本において基幹産業であるとするゆえんであるとしております。  さて、桑名は、古くから港町と栄え、江戸時代は、松平11万石の城下町として、また、東海道42番目の宿場町、交通の要衝として発展をしてまいりました。桑名には、歴史資源、観光資源、自然資源が豊富にあり、鉄道、高速道路、空港等のアクセスもよく、ハマグリをはじめとする食材も豊富で、おいしいお店、名店や名所旧跡も多くあります。また、近隣には大都市名古屋があり、市内には日本有数のレジャー施設があり、大変多くの観光誘客を見込める可能性を秘めたまちでもあります。我が町桑名でも人口減少が始まりました。人口減少については、子育て支援のさらなる充実、安定した雇用を図るための企業の発展も重要ですが、さきに申しましたとおり、観光は地域にとって大きな経済効果があります。私は、観光誘客で地域の人口を増加させることによって、アフターコロナに向け、地域の経済を活性化させていくことも大変重要であると考えております。  1番目に市の観光ビジョンについてお聞かせいただきたいと思います。  続いて、2番目です。七里の渡周辺、七里の渡し公園、同公園内休憩施設含む、住吉浦休憩施設周辺、九華公園一帯、東海道、水郷を生かした観光施策についてお聞きしたいと思います。  例えば、七里の渡し公園や住吉浦休憩施設周辺を使って、地域の商店街、店舗との連携を図りながら朝市を開催したり、荘厳な雰囲気の薪能等の開催、また、今ある施設を利用した様々な活用方法ができると思います。また、東海道や中山道を生かした街道観光も盛んになっており、市内を通る東海道の街道ウオークもかなり見られるようになってはきましたが、さらなる観光誘客のために、東海道を使った街道観光を、市はどのようにお考えでしょうか。また、水郷のまち桑名ならではの観光をどのようにお考えかを、小項目の2番目としてお聞きをしたいと思います。  続きまして、3番目に、観光というのは大変裾野が広く、多くの人の観光事業の御理解、御協力が必要でございます。また、地域住民の連携により、桑名のさらなる滞在時間が見込めるのではないかと考えております。例えば市内には観光農園がありますが、この観光農園でコロナ禍前の数字ではありますが、年間約3万5,000人の来場者があります。市内の観光連携が進めば、その観光農園を訪れる前後に市内のどこかを訪れるチャンスはあるのではないでしょうか。また、公民連携と申しますが、公と民を大別するだけではなく、その双方へのかけ橋となるべく存在が必要であります。我々議員は、その先頭に立たなければならないのはもちろんですが、地域住民、自治会、学校、PTA、商店街、各種団体、お祭りの保存会や企業等の活性化と相互の連携により、さらに風通しがよくなり、桑名の観光力向上に寄与するのではないかと考えております。また、私が桑名市観光協会会長を6年務めさせていただき、観光事業を地域の皆さんと共に経験したことから、桑名での観光による滞在時間を長くするには、周辺市町との連携も大変重要であると考えております。これについても市のお考えをお聞きしたいと思います。  以上3点を質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 180: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  産業振興部長。 181: 産業振興部長(松岡孝幸)(登壇)  永野議員の一般質問、大項目の1、市の観光施策について、中項目(1)、観光施策の今後の方向性につきまして3点御質問いただいておりますので、順次御答弁申し上げます。  今年は、本市でも桑名水郷花火大会や石取祭が3年ぶりに開催をされましたが、全国的にも、様々なイベントや祭りなどがコロナ対策をして実施されたところが多くなってきたように感じております。  また、先月末からサッカーのFIFAワールドカップカタール2022も開催され、国際的な大規模イベントが盛大に行われる様子を見ますと、人々の気持ちや雰囲気も随分と変わり、長らく低迷していた観光産業にも、今後、大きく影響を与えるものと考えているところでございます。  そこで、1)、市の観光ビジョンについてでございますが、これまではイベントを中心として、そのとき多くの観光客が来ていただければ、それで成功といった考え方がございました。しかしながら、改めて事業の意義と効果をしっかりと考え、その事業によって地域への消費が喚起され、地域が潤い、魅力が高まるということにつなげていくことが重要であると考えております。  観光は、関連する産業の裾野が大変広く、地域経済への波及効果の大きい分野であります。そのため、地域の観光産業の振興を図ることは、地域だけではなく、市全体が元気な活気あるまちにつながります。そうした観点で、国内観光と同様に訪日観光も推進していきたいと考えております。  次に、2)七里の渡跡周辺の施設を活かした観光施策について市の考えは、と、3)地域住民、学校、団体、企業及び周辺市町との観光連携の現状と今後は、につきましては、相関連いたしますことから、事業の内容ごとに併せて御答弁を申し上げます。  まず、七里の渡跡周辺の施設や水郷を生かした観光施策につきましては、現在、国土交通省木曽川下流河川事務所と市で連携をし、揖斐川河口周辺において、本来、商業活動ができない河川区域も利用し、地域のにぎわいづくりにつながる事業を計画し、実施することを目指し、昨年10月に桑名市かわまちづくり協議会を設置いたしました。この協議会の委員として、地域の経済団体や民間事業者等にも御参画いただいているところでございます。これまでの活動状況は、民間の団体が主体となったイベント等を数回実施してきましたほか、NHKの大河ドラマ誘致への機運醸成のため、桑名市観光協会におきまして、住吉浦休憩施設で本多忠勝や千姫にちなんだグッズを制作、販売をしております。この住吉エリアには、豊富な歴史的、文化的資源に加え、開放的な水辺の景観を楽しむことができるといった地域でございますことから、さらに幅広く民間事業者の方から地域活性化に向けての事業提案を求めるため、10月下旬からサウンディング型市場調査を実施しております。今後は、民間からの事業提案について、地域の様々な関係機関の方々と協議をしながら進めていきたいと考えております。  次に、東海道を生かした観光施策につきましては、東海道沿いには歴史的な資源が豊富であり、歴史好きの方が多く訪れることから、そうしたニーズに的確に対応するため、桑名歴史案内人の会様にお願いをし、東海道以外にも四つのテーマを設定し、桑名の歴史、文化を散策できるマップを今年9月に作成、発行をしていただきました。御利用いただいている観光客の方々からは、大変好評をいただいているところでございます。  また、先日も市内の民間事業者からは、県内の東海道の宿場を巡る企画を御提案いただいており、桑名市観光協会や近隣市町とも連携し、事業を実施できるよう進めているところでございます。こうした事業を効果的に活用し、桑名の歴史、文化を広くPRし、東海道をさらに散策いただけるよう努めてまいりたいと考えております。  次に、水郷を生かした観光施策につきましては、先ほど申し上げました桑名市かわまちづくり協議会での事業以外にも、今年度予算でお認めをいただきました観光魅力創出事業におきまして、試行的な実施を踏まえ、今後の運用の可能性等について検討をしたいと考えております。  最後に、周辺市町との観光連携につきましては、本市が進めているインバウンド事業であります産業観光につきまして、今年4月に活動範囲を県域に拡大した協議会を新たに設置をいたしました。今後も、広域化をするほうが滞在時間の延伸につながるなど、より効果が得られる事業につきましては積極的な連携を行い、それぞれの取組による相乗効果を図ってまいります。  いずれにいたしましても、先ほど御紹介をさせていただきました事業以外の全ての事業におきまして、民間事業者の様々なノウハウを有効に活用させていただき、関係する団体等の皆様とも十分協議をし、市民や自治会等の地域の皆様にも御理解をいただけるような事業を進めてまいりたいと考えております。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。                   (7番議員挙手) 182: 議長(南澤幸美)  永野元康議員。 183: 7番(永野元康)  御答弁いただきまして、ありがとうございます。再質問はございません。  観光振興は、地域の活性化、人口減少対策にとっても重要でございます。これからも、文化活動、経済行動という視点を持って、観光施策をよろしくお願いいたします。  続きまして、中項目(2)、九華公園のトイレの設備の充実の考え方について質問します。  九華公園一帯は名所旧跡も多く、桑名市民や観光客の憩いの場となっております。特に桜の開花シーズンには、多くの花見客が訪れる東海地方におきましても有数な公園になっております。九華公園のトイレにつきましては、柿安コミュニティパーク、管理棟付近及び遊具付近に3か所ございます。そのうち、柿安コミュニティパーク遊具付近のトイレは、多目的トイレとしてバリアフリーになっておりますが、一般用トイレにつきましては、和式のトイレの状況です。そして、管理棟付近のトイレに関しましては、多目的トイレがなく、バリアフリーになっていないことや、男女別に分かれていないこと、また、以前、この和式トイレで高齢者女性が利用後に立てなくなり、異変に気づいた方がトイレの壁を乗り越えて救出するという事象も複数回起こっていると地域住民から聞いております。また、この事象は、桜祭りの期間でもございましたが、その期間以外でも複数回起こっており、不測の事態も十分想定されると危惧しているところでございます。観光都市桑名を目指す上で観光地のトイレの設備は重要かと考えております。この件につきまして、市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 184: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部理事。 185: 都市整備部理事(スマートインター・庁内連携担当)(佐藤良治)(登壇)  所管いたします事項、大項目1、市の観光施策について、中項目(2)九華公園のトイレ設備充実の考えは、について御答弁申し上げます。  現在、九華公園のトイレにつきましては、議員御案内のとおり、柿安コミュニティパーク、管理棟付近及び遊具付近に、それぞれ1か所の合計3か所ございます。また、柿安コミュニティパーク並びに遊具付近のトイレにはバリアフリートイレが設置してございますが、一般用トイレにつきましては、和式トイレの状況でございます。  現在、トイレの洋式化が進んでいる中、和式トイレは使用しづらいことや、管理棟付近のトイレが男女別に分かれていないことなど、利用者の方々より、トイレの利用について御意見を頂戴しております。  そこで、議員の御提案であるトイレの改修は、公園のイメージアップにもつながり、利用客や観光客の増加につながる重要な要素の一つと考えております。しかしながら、トイレの改修をはじめ、施設改修には多額の費用がかかりますことから、現在、市といたしましては、公民連携事業を視野にサウンディング型市場調査を行ったところであり、今後、民間事業者からの提案や意見を基に、九華公園を含む八つの公園について、トイレを含む施設の在り方や管理方法などを検討してまいりたいと考えております。  つきましては、今後、この検討結果を踏まえ、トイレを含む公園施設が、市民や観光客など、利用される方々にとって、使いやすく、快適な施設を目指して検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (7番議員挙手) 186: 議長(南澤幸美)  永野議員。 187: 7番(永野元康)  御答弁いただきまして、ありがとうございました。再質問はございません。  ぜひ、前向きに御検討いただきますようよろしくお願いいたします。  続きまして、大項目2、桑名駅周辺エリアの活性化について、中項目(1)桑名駅東口及び西口周辺の有効活用について、質問させていただきます。  桑名駅が半世紀ぶりにリニューアルされ、東西の自由通路の開通等、市民にとっては大変喜ばしいことかと思います。桑名駅のさらなるにぎわいを創出するために、市民、事業者からは、イベント等の開催により、東口、西口の有効利用をもっとできないものかと御意見をいただいております。また、冬季には、駅前東口にてイルミネーションを開催しており、駅前利用者にはお楽しみいただいていることかと思います。ただ、桑名駅がリニューアルされても、あまりにぎわいはないとの御指摘が私の下へも複数寄せられております。駅は、まちの玄関口であり、空間もメディアと解釈すれば、桑名駅スペースを有効利用することは大変重要なことであると思います。また、桑名にはプロサッカーチームがございますが、相手チームのサポーターが桑名駅で降りてきても、地元サッカーチームの旗やポスター等がないことから、本当に桑名の駅で降りてよかったのか、との声も私の下へ寄せられております。地元サッカーチームがさらに強くなり、相手の強豪チーム、サポーターが桑名へお越しいただければ、宿泊、飲食等、経済効果も望めると思います。スポーツ振興は、桑名にとっても、地域経済にとっても大変重要なことであると考えております。  以上の点を踏まえ、桑名駅前の有効的な空間利用につきまして、市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 188: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 189: 都市整備部長(西尾英哲)(登壇)  所管いたします事項2、桑名駅周辺エリアの活性化について、(1)桑名駅東口及び西口周辺の有効活用について、御答弁申し上げます。  まず、桑名駅東口についてでございますが、議員御承知のとおり、一昨年、実施事業者として選定されました長島観光開発株式会社と桑名駅周辺複合施設等整備事業に関する基本協定を締結し、現在、駅前広場整備に係る事業計画の作成に向けて、継続的に協議を行っているところでございます。  御質問の東口周辺では、一昨年に駅前広場におきまして、桑名駅前商業研究会主催のくわなエキトピアが開催されましたほか、本年6月には、桑名商工会議所に加盟する市内飲食店が中心となり、桑名クラフトビールアワーが開催され、市の内外から多くの方々にお越しいただいたところでございます。また、本年10月28日から、昨年に引き続き、桑名商工会議所をはじめ、市内事業者の方々の協賛を得まして、駅前イルミネーションを開催しており、駅前を訪れる方々にお楽しみいただいておりますほか、桑名商工会議所や桑名市観光協会、市内経済団体などの御協力の下、不定期でありますが、駅前イルミネーションに合わせて、試験的にキッチンカーが出店しており、産業振興部との連携の下で広場空間の有効活用による、にぎわい創出の取組を進めているところでございます。  現在、東口駅前広場につきましては、自由通路の整備に伴い、仮設広場として整備しておりますことから、現時点では、長期的に、また、継続的に駅前広場を活用いただける状況ではございませんが、こうした試験的な取組を通じまして、市民の方々や事業者の方々のニーズの把握に努めてまいりたいと考えております。  また、議員からは、桑名市をはじめ、北勢地域の2市5町をホームタウンとする地元サッカーチームの旗等について御指摘を頂戴いたしました。現在、桑名駅北自転車駐車場の壁面を利用し、大型の応援看板を設置しておりますが、議員御指摘の内容に関しましては、担当部局とも連携の上、今後予定しております広場整備の計画策定の中で検討してまいりたいと考えております。  次に、桑名駅西口周辺に関しましては、議員御質問のイベントなどを実施した経緯はない状況でございます。駅西側は、建物が立ち並び密集した市街地でありましたが、住環境の改善と円滑な交通アクセスを確保する目的として、現在、土地区画整理事業により、駅西口へのアクセス道路を中心に関係する地権者の御協力をいただきながら、建物調査や建物移転補償を随時進め、駅周辺の区画道路の整備を重点的に進めており、また、桑名駅西広場に関しましては、令和6年度の供用開始を目指して、今年度から工事着手に向けた準備を進めているところでございます。  議員御質問の駅西口周辺の有効活用につきましては、土地区画整理事業により、空き地等が見受けられますが、地権者の方々が移転していただく土地や駅西広場、道路などの公共用地であり、また、移転する地権者の方々が建物を再築する場合や道路等の公共施設を整備する際の工事の資材置場や作業ヤードとして、さらに、地権者の一時的な代替用地として、円滑な事業進捗を図るために必要な土地となっておりますことから、駅西口周辺では、イベントなどへの有効活用は難しい状況にございます。  いずれにいたしましても、本市の玄関口となります桑名駅周辺が、利便性に優れ、魅力的でにぎわいと活力にあふれた空間となるよう、公共空間の在り方と有効活用について継続的に検討を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (7番議員挙手) 190: 議長(南澤幸美)  永野議員。 191: 7番(永野元康)  御答弁ありがとうございます。再質問はございません。  駅前周辺は整備中ではありますが、可能な限り、有効的な空間利用を、引き続きよろしくお願いをしたいと思います。  次に、中項目(2)、桑名駅西口周辺に街路灯を増設するお考えについて質問させていただきます。  桑名駅西口周辺にお住まいの方、西口を御利用の方から、西口周辺が暗いとの御指摘を複数の方からお聞きをしております。私も夜間、この周辺を数回回りましたが、確かに暗く、近くには学校もあり、安心・安全のまちづくりの面からも大変重要であると考えております。この件につきまして、市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 192: 議長(南澤幸美)  当局の答弁を求めます。  都市整備部長。 193: 都市整備部長(西尾英哲)(登壇)  所管いたします事項2、桑名駅周辺エリアの活性化について、(2)桑名駅西口周辺に街路灯を増設する考えは、について御答弁申し上げます。  現在、桑名駅西口周辺では、土地区画整理事業の進捗に鋭意取り組む中、事業区域の地権者の方や駅を利用されます方々など、関係する皆様には何かと御不便をおかけしている状況でございます。そのような中、一昨年の自由通路供用開始に合わせて、桑名駅西口に仮設広場を整備し、御利用いただいている状況であり、さきに御答弁申し上げました本設の広場は、令和6年度の供用開始を目指し、今年度から工事着手に向けて準備を進めており、照明等の附帯設備施設を備えた広場になる予定でございます。  また、道路の街路灯につきましては、さきに御答弁申し上げました市街地での土地区画整理事業でございますので、建物の移転補償を行いながら、宅地や道路などの整備を進めているため、事業区域内の道路は部分的な整備となっております。整備状況を見据えながら、幹線道路等の必要な箇所には街路灯を早期に増設していく予定でございます。  今後も、事業区域内の工事の進捗により、道路や区画の形態が変化することで、市民の方々や駅利用者の方々には御不便をおかけいたしますが、安全・安心と利便性の向上の確保に努め、活力ある桑名駅西口となるよう、引き続き事業の進捗を図ってまいります。御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                   (7番議員挙手) 194: 議長(南澤幸美)  永野議員。 195: 7番(永野元康)  御答弁ありがとうございました。  どうしても整備期間中ということで、いつの時期というのが、なかなか具体的に言えない部分もあると思いますけれども、なるべく早期に街路灯の増設をやっていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。  再質問はございませんので、これにて私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。    ───────────────────────────────────────  ○散会の宣告 196: 議長(南澤幸美)  本日は、この程度にとどめ、あとの方は、明16日にお願いいたします。  明16日は、午前10時に会議を開きます。  本日は、これにて散会いたします。                                     午後4時00分 散会  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
           議     長       南 澤 幸 美        署 名 議 員       水 谷 憲 治        署 名 議 員       成 田 久美子 発言が指定されていません。 Copyright (c) KUWANA CITY ASSEMBLY MINUTES All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...