伊勢市 令和 4年 6月 定例会 令和4年6月
伊勢市議会定例会会議録議事日程 令和4年6月27日(月)午前10時開議日程第1 議案第62号 令和4年度伊勢市
一般会計補正予算(第3号)日程第2 議案第64号 伊勢市の議会の議員及び長の選挙における
選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例等の一部改正について外9件一括日程第3 議案第76号 第3次伊勢市
総合計画中期基本計画の策定について日程第4 議案第77号 市道の路線の認定について日程第5 一般質問 ① 6番 中村 功君 ●教育長の所信について ●GⅠGAスクール構想について ●学校給食について ②20番 品川幸久君 ●市立伊勢総合病院について ●
伊勢神宮奉納全国花火大会について ③ 5番 久保 真君 ●観光振興政策について ④10番 楠木宏彦君 ●コロナ禍、物価高騰などの市民生活・営業への影響と支援策について ●
中学校運動部活動の改善の状況と今後の改善方策について ⑤15番 野口佳子君 ●最近の農政の動向について ⑥ 2番 川口 浩君 ●地産地消の取り組み、農業振興策について ●土地利用規制法(重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規則等に関する法律)への市の対応について ⑦12番 野崎隆太君 ●空き家対策について ●土地利用規制法、外国資本による土地の取得規制について ●
新型コロナウイルス対策について本日の会議に付した事件 1.令和4年度伊勢市
一般会計補正予算(第3号) 1.伊勢市の議会の議員及び長の選挙における
選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例等の一部改正について外9件一括 1.第3次伊勢市
総合計画中期基本計画の策定について 1.市道の路線の認定について 1.一般質問出席議員(24名) 1番 三野泰嗣君 2番 川口 浩君 3番 大西要一君 4番 宮崎 誠君 5番 久保 真君 6番 中村 功君 7番 井村貴志君 8番 上村和生君 9番 北村 勝君 10番 楠木宏彦君 11番 鈴木豊司君 12番 野崎隆太君 13番 吉井詩子君 14番 世古 明君 15番 野口佳子君 16番 岡田善行君 17番 福井輝夫君 18番 辻 孝記君 19番 吉岡勝裕君 20番 品川幸久君 21番 藤原清史君 22番 西山則夫君 23番 浜口和久君 24番 宿 典泰君欠席議員(0名) なし職務のため議場に出席した事務局職員 事務局長 中村昌弘君 事務局次長 谷口久美君 主幹兼議事係長 奥野進司君 調査係長 倉井伸也君 議事係 森田晃司君説明のため出席した者 市長 鈴木健一君 副市長 藤本 亨君 副市長 福井敏人君 病院事業管理者 佐々木昭人君 会計管理者 北村勇二君 総務部長 西山正裕君 危機管理部長 日置和宏君 情報戦略局長 鳥堂昌洋君 資産経営部長 東浦 弘君 環境生活部長 藤本 宏君 健康福祉部長 江原博喜君 産業観光部長 佐々木一晃君 都市整備部長 荒木一彦君 上下水道部部長 成川 誠君
病院経営推進部長 浦井 出君 消防長 中芝育史君 健康福祉部理事 大井戸清人君 産業観光部理事 宮本 晃君 都市整備部次長 上田淳一君 総務部参事 中川雅日君 環境生活部参事 大桑和秀君 総務課長 中世古克規君 教育長 岡 俊晴君 事務部長 鈴木光代君 学校教育部長 籠谷芳行君
教育委員会事務局参事 沖塚孝久君 監査委員 畑 芳嗣君
選挙管理委員会委員長 竜田節夫君
△開議 午前9時58分
△開議の宣告
○議長(世古明君) ただいまから市議会定例会の継続会議を開きます。 本日の出席者は全員でありますので、会議は成立いたしております。 本日の会議録署名者及び議案等説明者は、開会当初決定あるいは御報告申し上げたとおりであります。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 それでは、会議に入ります。
-----------------------------------
△議案第62号の上程、質疑、委員会付託
○議長(世古明君) 日程第1、「議案第62号 令和4年度伊勢市
一般会計補正予算(第3号)」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はございません。 よって、これをもちまして質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第62号につきましては、さらに詳細に審査を願うため、関係常任委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。
-----------------------------------
△議案第64号外9件一括の上程、質疑、委員会付託
○議長(世古明君) 次に、日程第2、「議案第64号 伊勢市の議会の議員及び長の選挙における
選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例等の一部改正について外9件一括」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきまして、質疑の通告はございません。 よって、これをもちまして質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第64号外9件一括につきましては、さらに詳細に審査を願うため、所管常任委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。
-----------------------------------
△議案第76号の上程、質疑、委員会付託
○議長(世古明君) 次に、日程第3、「議案第76号 第3次伊勢市
総合計画中期基本計画の策定について」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はございません。 よって、これをもちまして質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第76号につきましては、さらに詳細に審査を願うため、総務政策委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。
-----------------------------------
△議案第77号の上程、質疑、委員会付託
○議長(世古明君) 次に、日程第4、「議案第77号 市道の路線の認定について」を議題といたします。 質疑に入ります。 本件につきましては、質疑の通告はございません。 よって、これをもちまして質疑を終わります。 お諮りいたします。 議案第77号につきましては、さらに詳細に審査を願うため、産業建設委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定いたしました。
-----------------------------------
△一般質問
○議長(世古明君) 次に、日程第5、一般質問を行います。 発言通告が参っておりますので、順次許可することにいたします。
-----------------------------------
△中村功君
○議長(世古明君) 始めに、6番・中村議員。
◆6番(中村功君) おはようございます。 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。 質問させていただく内容は学校教育についてであります。よろしくお願いいたします。 それでは、まず始めに、この4月1日に就任された岡新教育長に抱負などありましたら、教育に対する熱い思いを聞かせていただきたいと思います。 令和4年度も新学期を迎えてからはや3か月がたち、新1年生もちょうど慣れてきたぐらいの時期かなと感じているところです。小学校では久しぶりにプールが始まったのか水着やバスタオルを入れたバッグを持った子供たちが、中学校ではこの間まで大きめの学生服を着た1年生が最近は元気よくジャージ姿で通学されることが見受けられるようになりました。NHKの朝ドラではありませんが、ちむどんどん、胸がわくわくしての生活が始まったのではないかと思います。 教育長におかれましても、新児童生徒と同様、ちむどんどんのこの3か月間を過ごしてきたのではないかと察するところでございます。今は胸どきどきかも分かりませんが、リラックスして私の質問をよく聞いていただきたいと思います。 さて、伊勢市の教育では、このたび教育の指針となる第3期伊勢市
教育振興基本計画が策定され、令和4年度から令和8年度までの5年間の目指すべき教育の方向性が示されたところであります。 令和3年生まれの赤ちゃんの数が81万1,604人と、統計開始以来最少となったことが厚生労働省の人口動態統計で概数として公表されました。前年から2万9,231人が減少し、80万人の大台割れが目前に迫っているところであります。 国の推計では出生数が81万人前半まで減るのは令和9年だとしていたようでありますが、6年も早く少子化が進行していることとなりました。女性1人が生涯に生む子供の推定人数、合計特殊出生率においても前年比0.03ポイント減の1.30で、6年連続の減となり、教育においても少子化による児童生徒の減少は大きな課題であります。 伊勢市においても、令和4年度の小学1年生が927人、零歳児が728人でありますから、5年後には約200人ほどの入学生が減るといった状況であります。 このようなことから、今後の学校教育においても減少を前提に教育の在り方を探っていかなければなりません。教育を取り巻く環境は将来予測が困難な時代にあり、教育ニーズも多様化する中で少子化に伴う今後の学校教育について、新教育長はどのように考えているのかその思いをお聞かせ願えればと思います。 次に、
GIGAスクール構想についてお聞かせ願いたいと思います。
GIGAスクール構想は、当初、令和元年度から5年間かけて順次ハード環境を整備する予定でありました。ところが、
新型コロナウイルス感染症の拡大を受けてオンライン授業の必要性が高まったことから、端末導入のスケジュールが大幅に前倒しになり、この結果、令和3年度中にほとんどの小中学校で端末の配置が完了したようであります。日本の学校を取り巻く環境は大きく変わりました。 伊勢市においても同様に、児童生徒1人1台の端末が配布されました。これまで学校現場で児童生徒がコンピューターを使用する場合、コンピューター室に移動するか、学年あるいは学校で共有しているタブレット等の管理型の端末を借りるしかありませんでしたが、これからは教室でいつでも必要なときに端末を使用できるようになりました。また、端末は持ち帰って家庭などで使うことができるようになりました。児童生徒の学習環境は一変したことになります。
GIGAスクール構想が進む中で、この成果と課題は何か、お聞きしたいと思います。そして、このことにより、今後、学校教育はどのように変わっていくのかをお聞きいたします。 次に、不登校児童生徒に対して行う支援についてお聞きしたいと思います。 学校が不登校児童生徒に対して行う支援は、電話訪問や家庭訪問で子供の様子を確認し、学習プリント等の配布や回収で学力を伸ばすことが一般的であると思います。 今般、
GIGAスクール構想で1人1台の端末が児童生徒に配備され、
ICTを活用した支援が可能となったことから、支援の幅は大きく広がったことになりました。具体例として、オンラインによる遠隔での授業、学級担任との面談、
AI型デジタルドリルによる学習などが挙げられるのではないかと思います。学校など外部との関わりが少なくなりがちな不登校児童生徒が、自分の端末で相談できる環境は十分活用できるものと感じています。 また、学級とも一体感や所属感、存在感が醸成され、登校や学級復帰へのきっかけづくりになるのではないかと期待もしているところでございます。
ICTの活用により、不登校児童生徒への支援は学力だけにはとどまらず、心の支援にも役立てることができることになります。
ICTによる不登校児童生徒の自宅学習支援の現状と課題は何かお聞きしたいと思います。 次に、
ICT支援員についてお聞きしたいと思います。
ICT支援員の業務は、機器メンテナンスや授業中のアプリ操作支援、公務の
ICT活用支援など、多岐にわたるようです。文部科学省教育の情報化の手引きによると、
ICT支援員の役割を授業支援、校務支援、環境整備、校内研修の4種類に整理されています。1人1台の情報端末が活用されることを求められる現在、
ICT支援員のニーズは大変増大しているのではないかと思います。
学校教育法施行規則では、
ICT支援員は教員と連携協働しながら不可欠な役割を果たす支援スタッフとして規定をされました。予算についても、4校に1人の割合の
ICT支援員を配置するための地方財政措置も講じられています。
ICT活用を推進していく学校実現には、
ICT支援員がサポーターの役割とともにコーディネーターの役割を発揮できるような環境が必要ということになります。 そのためには、学校は
ICT支援員を
ICTのお手伝いさんではなく、教育の情報化を推進する専門家としてチームの一員として課題解決に向けて協働できる環境と関係性の構築が
ICT支援員をフル活用し、ひいては学校の情報化を推進する鍵となります。1人1台の環境を十分に活用できるよう、その実情に合った
ICT支援員の確保を進めなければならないと思います。 現在、伊勢市の
ICT支援員の配置状況をお聞きしたいと思います。 そして、
ICT支援員の業務範囲は雇用形態や契約内容によって異なると思いますが、どのような業務を依頼、相談していいのか、どのようなスキルが必要なのか、
ICT支援員をどのように活用しているのかをお聞きしたいと思います。 次に、子供たちの視力低下についてお聞かせ願います。
ICTの普及は、子供社会においても遊びや人間関係、生活習慣の点で大きな変化をもたらしました。 一方で、子供の健康に影響を与えることも明らかです。長時間続けることによる健康障がいです。主な症状は、眼精疲労や視力低下、ドライアイなどの眼症状、肩凝り、頭痛などの体の症状、いらいら感、不安感、うつ症状などの心の症状です。 近年、子供の近視の増加が指摘されており、ICT端末を見る時間が増えたことや、外遊びが減少して遠くを見る時間が少なくなったことが原因とも言われています。長時間ICT端末を使うことで、子供たちの睡眠、運動などの生活時間が不足することによる健康被害は、成長や発達にも影響を及ぼす重要な問題です。多くの調査で、メディア時間が長いと就寝時間が遅いことや、運動・勉強の時間が短いことも報告されています。 デジタル機器を見る機会が増えることにより目への負担が増えていくと思われますが、その対応策についてどのように考えているのかお聞きしたいと思います。 次に、学校給食についてお聞きしたいと思います。 学校給食は、明治22年、現在の山形県鶴岡市の寺にあった私立小学校で貧しい家庭の子供に無償でおにぎりなどを支給したのが始まりとされており、全国の小学校で完全給食が始まった昭和27年からは70年となりました。 給食の味は大人になってからの味覚や思考を左右するとも言われ、日本人の味覚と食生活を語る上で避けて通れないとも言われています。 現在の学校給食は、当初の貧困救済や栄養改善という面を超えて給食への期待は多く広がっています。戦後のパンを主食とする給食を経て、近年は和食中心、地産地消、郷土料理の導入、完全米飯化などを進める自治体も出てきています。また、食品ロスや持続可能な開発目標であるSDGsの学びのきっかけにもなっています。 そこで、まず学校給食の目的についてお聞きしたいと思います。 次に、給食費についてお聞きいたします。 学校給食法で食材購入は保護者負担と定められていることから、給食に係る人件費や光熱水費は自治体が負担しますが、保護者が負担する給食費は食材費として扱われる自治体が大半です。 食品価格の高騰により、近年は給食費の値上げが相次いでいます。無償化については様々な理由で十分に家庭で食べられない子供の存在に注目が集まり、子育て世帯の
セーフティーネットの一面も持つとあって、子育て支援の一環として改めて学校給食の役割が見直され、給食費の保護者負担をなくす給食無料化を導入する自治体が出てきています。 中部9県の各教育委員会によると、給食費を無償化した自治体は20自治体で、予算がかかるためか志摩市などを除けば、大半が人口3万人未満の町村に限られています。 昭和29年度の学校給食費の無償化等の実施状況の調査では、無償化をしていない自治体の割合は70.9%で、文部科学省が平成30年度に実施した学校給食に関する調査によると、1か月の給食費の平均は小学校で4,343円、中学校で4,941円となっており、伊勢市においての平均は、小学校4,355円、中学校4,794円と、全国平均に近い額となっています。 学校給食の無償化は最終目標でありますが、まずは少しでも保護者の負担を軽減できないかと思います。給食費負担軽減についての考えをお聞きしたいと思います。 次に、学校給食においての地産地消についてお聞きしたいと思います。 現在、全国どこでも地域への愛着を育てたいと、生産者と連携し給食に地元食材を多く活用したりしています。子供が健康に育つために、地域の農家から農薬や化学肥料の使用を減らした米や野菜を納入してもらい、地域の農業を活性化して、子供たちに地域の社会を知ってもらう、こうした試みがちょっとずつ増えていると言われています。学校給食の役割はこれからますます重要になっていくだろうと考えています。 全国的にも地元の食材を使う地産地消の取組が進んでいると言われていますが、伊勢市の学校の給食において地産地消に取り組んでいる内容をお聞きしたいと思います。 次に、朝御飯についてお聞きしたいと思います。 子供の生活習慣改善を目指している広島県では、朝
ごはん推進モデル事業に取り組んでいます。週1回地域のボランティアが無料の朝食を出しています。児童は事前の申込みをして利用し、食材は協力企業が提供しているとのことであります。準備をするボランティアにはお年寄りが多く、子供の様子に気を配り、食事マナーを注意することもあるようです。お年寄りからは子供から元気がもらえるといったことがある一方、学校の先生からは遅刻が減少した、授業に集中して積極的な姿勢が見える、元気があるとの声があるようであります。 この事業は、子供たちが朝食を食べることができる環境を整備し、子供の能力と可能性を高める基礎となる生活習慣を身につけてもらうことを期待している事業ですが、気軽に利用できることでも効果があるようです。 この際、「朝食の学校給食」に取り組む考えがないかお聞きしたいと思います。 以上、通告による質問を終わりますが、御答弁の後に再質問することをお許し願いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(世古明君) 教育長。
◎教育長(岡俊晴君) 中村議員の御質問にお答えいたします。 令和4年4月1日付で伊勢市教育長に就任させていただきました岡でございます。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。 始めに、少子化に伴う今後の学校教育についてお答えいたします。 子供たちの少子化が教育に及ぼす問題を最小限に抑え、少子化の下で可能な限り、種々の工夫によって教育条件の充実を図る必要があります。そのためにも、「笑顔があふれる」学校づくりに取り組むとともに、一人一人の能力・適性・興味・関心等に目配りし、これを伸ばすような教育の実現が必要であると考えます。 教育を取り巻く社会情勢は、少子化だけでなく、人口減少や高齢化、経済と社会のグローバル化、急速な技術革新に伴う超スマート社会等が進む中で、これから私たちが暮らす社会の状況や人々の価値観も大きく変化することが見込まれています。 将来予測がますます困難となる時代を生き抜く伊勢の子供たちが、変化を前向きに受け止め、他者とともに支え合いながら、自らの夢や志を持って可能性に挑戦し、社会に参画する力を身につけてほしいと考えます。 このため、このたび策定した第3期伊勢市
教育振興基本計画に基づき、全ての子供たちが安心して学べる教育環境の下、未来の基礎となる「確かな学力・豊かな心・健やかに生きていくための身体」の育成、特別支援教育の推進などに取り組んでまいります。その際大切にしたいのは、何よりも子供たちの思いであり、子供たちと日々接する教育現場や家庭、地域の皆さんの声です。 教育の重要性がますます高まる中、伊勢市の学校教育方針にある「心豊かでたくましい子ども」の育成を目指し、「子どもがかがやき学び合う学校」の実現に向け、全力で教育行政を進めてまいります。 今後とも、学校・家庭・地域との連携を図るとともに、関係部局や関係機関・団体と協力しながら職責を果たしてまいりたいと考えておりますので、皆様の御理解と御支援、御協力をよろしくお願いいたします。 続きまして、
GIGAスクール構想についてお答えします。 まず、
GIGAスクール構想が進む中での成果と課題についてですが、成果としては、タブレット端末を活用することで、全員の考えを一斉に集めたり、考えを深めたりする協働的な学びの活動が容易にできるようになるだけでなく、子供一人一人の学習の理解度に応じて、教員は個に応じた指導ができるようになりました。 さらに、家庭でドリルソフトを活用して子供が個別に自分の進度に応じて自主的に学習することも可能となりました。 さらに、昨年9月の
新型コロナウイルス感染症拡大の影響による臨時休業の際でも、タブレット端末を活用し、オンライン学習を実施することで、子供たちの学びを止めることなく学習を継続することができました。 一方、課題としては、なりすまし等のタブレット端末の不適切な使用等のトラブルの増加が挙げられます。そこで、
タブレット端末使用上の注意点やインターネットとの付き合い方などの授業を行い、子供たちの情報モラルの育成に努めました。 次に、
GIGAスクール構想で学校教育が今後どのように変わっていくかについてです。 学校では、タブレット端末をはじめとした
ICTを活用した授業がさらに行われるとともに、今後は、他の学校とインターネットでつないだ授業も可能となります。 また、教員が学習履歴を確認することで、子供一人一人の学習内容の理解や定着を把握したり、授業改善に生かしたりすることもできます。 しかし、
ICTやタブレット端末が全てこれまでの学校の授業で行ってきたことに取って代わり、授業が全く違うものになるわけではありません。これまでの授業にタブレット端末等の
ICTをベストミックスした形で学校教育を進め、子供たちに必要な力をつけていくことを目指します。 次に、
ICTによる不登校の子供への自宅学習支援の現状と課題についてですが、子供への自宅学習支援として、オンライン会議システムでの授業参加、ドリルソフトでの学習、学習支援ソフトを使用しての連絡や提出物のやり取り等、それぞれの状況に応じた取組を行っています。 課題については、長期的に継続することが難しい子供もいたことから、オンラインの活用も含めた総合的な支援が必要であると考えています。 次に、
ICT支援員の配置状況と活用についてですが、令和3年度に
ICT支援員を5人増員し、9人体制となりました。9人のうち、1人は教育研究所を拠点に電話や遠隔操作などによる支援とICT機器の管理を行い、他の8人は小中学校へ計画的に派遣して
ICT活用の支援を行っています。 具体的には、
ICTを使用する授業で、機器操作など教員の補助や使い方が分からない子供への支援、不具合発生時の対応等を行っています。 また、各校、年1回以上、
ICT支援員が講師となり、教員向けに
ICT活用力向上研修を実施しています。 次に、デジタル機器による目への負担についてですが、子供の目に負担がかからないよう、文部科学省の資料などを参考に、30分に1回は20秒以上タブレット端末から目を離して遠くを見る、家庭での使用時間は1日2時間までなどのルールを設け、子供への指導や保護者向けリーフレットの配布を行っています。 次に、学校給食についてお答えします。 まず、学校給食の目的についてですが、伊勢市の学校給食は、適切な栄養摂取による健康の保持増進をはじめ、食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、望ましい食習慣を養うなど、食に関する様々な学びを伝えることを目的として実施しています。 また、給食費の保護者負担軽減についてですが、全国的には給食費の無償化や補助を行う自治体があることは認識しています。引き続き県内他市町の状況や国・県の動向などを注視していきたいと考えています。 なお、経済的に支払いが困難な家庭については、就学援助費の中で、給食費についても対応していますので、支援制度があることを周知するなど、今後も学校と連携して取り組んでいきます。 次に、学校給食での地産地消の取組についてですが、伊勢市では月に1回の「食育の日」や、月に2回の「みえ地物一番給食の日」などに地場産物を多く取り入れるよう献立を工夫しています。 また、農林水産課と連携し、蓮台寺柿、青ネギなど伊勢市産農水産物を使用した給食を実施し、地場産物のPRを行っています。ふだんの食材調達でも、納入業者に協力を求める中で、市内産を最優先に、近郊産、県内産、国内産という順で調達するよう心がけています。 最後に、朝食を学校給食として取り組むことについてですが、文部科学省では「早寝早起き朝ごはん」運動を推進しており、その中において、基本的生活習慣の乱れは、個々の家庭や子供の問題として見過ごすことなく、社会全体の問題として早急に取り組まなければならない課題としています。 そのため伊勢市では、その運動に沿って、子供たちが自分たちでも地場産物を使用した朝食メニューを考え、調理する「いせっ子朝食メニューコンクール」に取り組んでいます。 また、小中学校では朝食を食べることが大切であることを理解し、朝食を必ず食べようとする姿勢を育てる授業を行っています。 今後も、学校給食として、朝食を学校で提供するのではなく、子供や保護者への朝食の重要性についての啓発を通じて、保護者と協力しながら、望ましい朝食と健やかな生活習慣の実現に取り組み、子供たちの朝食を取り巻く環境の改善を進めていきます。 以上、中村議員の御質問にお答えしました。何とぞよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) ありがとうございました。 ただいま御答弁いただきましたんですが、申し訳ございませんが、何点か再質問をさせていただきたいと思います。 何よりも子供たちの思いを大切にしたい、また、その子供たちと日々接する教育現場や家庭、地域の皆様の声が大切であるとの御答弁でありました。現場で鍛えられ現場で御苦労された岡教育長らしい答弁あったかと思います。 御答弁の中で、「心豊かでたくましい子ども」の育成を目指し、「子どもがかがやき学び合う学校」の実現に向けとありましたが、「子どもがかがやき学び合う学校」とは具体的にどういうことなのかもう一度、岡教育長、申し訳ございませんが、再度お聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 教育長。
◎教育長(岡俊晴君) 中村議員の御質問にお答えします。 「子どもがかがやき学び合う学校」を実現するためには、子供が行きたい、楽しいと感じる学校であり、教職員もそう思う学校づくりをしていかなければならないと考えています。そのためには、教職員が当たり前に頑張る子供の姿を認め、励ますことが大切であり、誰一人取り残されることなく、子供同士で学び合う授業を実践する必要があります。 また、子供が学級づくり、学校づくりに参画することで、一人一人が自分のよさに気づき、自分らしさを発揮できる学級、学校づくりも進めることが大切です。 以上、中村議員の御質問にお答えしました。何とぞよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) ありがとうございます。 より一層少子化が進む中、先生方もこれまでにはなかった未経験のことも多かろうとは思いますが、新教育長の下、「子どもがかがやき学び合う学校」づくりが進められるよう期待申し上げ、次の
GIGAスクール構想についてお聞きしたいと思います。
GIGAスクール構想のGIGAは、キロやメガなどの単位ではなく、Global and Innovation Gateway for Allの頭文字を取ったもので、翻訳すると、「世界とつながる革新的な学びを全ての子供たちに」という意味です。 1人1台の端末は、これからの予測困難な社会を生きていかなければならない児童生徒を育てていくスタートです。今回タブレット端末の導入によって、全員の考えを一斉に集めたり、考えを深めたりする活動が容易にできるようになった、あるいはドリル教材を活用して子供が自主的に学習することが可能になったとのことでありましたが、実際学校でどこまでやれているのか教えていただきたいと思います。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) お答えいたします。 子供が自分の考えをタブレット端末等に書き込み、教員がそれを集め、それをみんなの前で見せた上で子供たち、比較しながら発表したり、そういうことはどこの学校でも実施されております。 また、このような授業は国語、算数、数学といった限られた教科だけでなく、体育や美術といった技能教科でも取り入れられております。 自主的な学習についてですが、ドリルソフトを利用いたしまして、進度に合わせて問題に取り組んでおります。たくさんの問題を解きたいと思う子供は進んで問題を解くというような形で進んでおるところでございます。以上でございます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) ありがとうございます。 ドリル教材については、理解度によって差が出ても個々に応じた丁寧な勉強が可能になったということであります。タブレット端末の効果はそのようなところに出ているということで評価したいなと思います。 次に、先ほどの課題としてなんですが、なりすまし等の不適切な使用のトラブルがあったということでありました。なりすましというのはどういうことか教えていただけますか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 他人のIDやパスワードを使いまして、その人のふりをして人の嫌がることをするというようなことでございます。以上です。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、分かりました。 それでは、実際になりすましのトラブルはあったのかどうか、あればどんなような事例があったのかお聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 自分のパスワードやIDというのは非常に大事なものであることをちょっと失念しまして、ID、パスワードを友達に教えてしまった。それで友達が人の名前をかたる形で課題の提出をしたり、先生の写真を無断で撮影して、それを編集したものを友達とやり取りをしたというふうなことが事例がございます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 やはりどこでも軽い気持ちでやってしまうということなんでしょう。何のためのパスワードとか、大切さがまだまだ理解されていないと、こういうことになります。教えていく必要があると思います。 これらのトラブルに対してどのような対策を行っているのか、また、どんな指導をしていくのかお聞かせください。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 当該の児童生徒に対しましては、学校から当該の児童生徒や保護者様に指導を行いました。 また、教育委員会は、学校に対して市内各地で起こっているということで事例を周知しまして、改めて子供たちに情報モラルに関する指導を学校のほうに依頼をしております。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) ありがとうございます。 やっぱりパスワードということの大事さというのか、いま一度伝えてもらえばいいなと思います。オレオレ詐欺なんかの暗証番号を言ってしまうのと同じようなものですから、子供でも分かるように恐ろしさや重要性を伝えていただけたらなと思います。 次に、
ICTによる不登校児童生徒の支援についてお聞きしたいと思います。 不登校の子供への自宅学習支援として、それぞれの状況に応じた取組をしているとのことでありました。総合的な支援が必要であるとの御答弁でありましたが、総合的な支援とはどういうような支援なのか教えていただけますか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 総合的な支援といいますのは、
ICTを活用した授業等への参加がまず一つでございますが、それ以外にも、教員が直接家庭訪問をして子供と対話をするという部分もあります。また、自宅学習用のドリルソフト教材等でやり取りを行う場合もございます。 また、それ以外に教育委員会のほうとしましては、教育コンサルタントの訪問型支援、教育支援センターNESTへの通級など、子供一人一人に応じたよりよい支援ができるように、教育委員会はつなぎ役となって関係機関が連携して取り組むことになっております。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 不登校児童生徒に対しては大変丁寧な対応をしていただいていると認識させていただきました。今後も子供一人一人の状況に合った対応をお願いしたいと思います。
ICTによる支援を聞かせていただきましたが、その成果としてはどのように認識しているのかお聞かせ願いますか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 不登校の子供への
ICTの活用につきましては、不登校の子供のうち、令和3年度では3割の児童生徒が、令和4年度は約6割の児童生徒が何らかの形でオンラインを活用して学校とつながっております。これが子供たちの学びを保障するための支援の一つになっていると認識をしております。 今後は、課題の解決やよりよい支援の方法の研究を進め、不登校の子供への
ICT活用、その支援を充実させていきたいと考えております。以上です。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 オンラインの活用によって子供たちと何らかの形でつながっておると、その利用の割合も増えているということでありました。今後もさらに充実した支援をお願いしたいと思います。 次に、
ICT支援員についてお聞きしたいと思います。
ICT支援員は9名が配備されているとのことでありました。予算や人材確保の課題はあると思いますが、1校1人を配置することが理想であると私は考えております。9人体制となって充実しているのか不足していないのか、そのあたりはどのようにお考えなのかお聞かせ願いたいと思います。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君)
ICT支援員につきましては、1校に1人配置できるのが理想というふうには考えておりますが、現在、文部科学省の教育の
ICT化に向けた環境整備5か年計画の目標値では、4校に1人というところが条件となっております。伊勢市はそれを超えておりますので、一応充足しているというふうには考えております。 ただ、各校での
ICT活用支援員の必要性等見ながら、今後の配置人数については検討していきたいと考えております。以上でございます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 始まったばかりで慣れていない先生方へは、今大変大事な研修等、大事な時期なんかなと思います。予算のことももちろんありますが、4校に1人という基準にとらわれることなく、先生方の熟度に合わせた配置が必要と思います。子供への指導に直結する部分でありますので、活用状況に応じた対応をお願いしたいと思います。 次に、
ICT支援員による教員向けの
ICT活用力向上研修についてお聞きしたいと思います。 教員向けの研修は年1回ということでありましたが、年1回と言わず一定の基準までは集中的にする必要があるのではないかと思いますが、いかがですか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 議員御指摘のとおり、
ICT支援員が講師となって実施する研修というのは各校年1回でございます。 ただ、教員は、そのほかにも教育研究所が主催する研修講座、または学校教育課の指導主事等による研修会というのがありまして、それは随時開催しております。 令和3年度は、県教育委員会による研修講座への参加もありました。教員の習熟度や活用目的に合わせた研修会を実施させておりますので、それにいずれか必要に応じて参加するという形を取らせていただいております。以上でございます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 年1回の研修だけでなく、いろんな機会でICT技術向上に向けて実施しているということでは理解させていただきました。 ただ、研修を受けることではなく、先生方も大変だと思うのですが、早く子供たちに間違いのない指導をできるところまで技術の習得に向け頑張っていただきたいと、このように思います。 先ほどの子供たちへの学習ドリルソフトではないんですけれども、先生個人への理解度に合わせて、できない部分は繰り返してできる方法はないのかなということも思いますので、そんな方法も考えながらしていただきたいなと思います。 次に、デジタル機器による目の負担については、家庭での指導も必要になってくると思われるので、今回は教育長の答弁で了解したいと思います。 6月23日の文部科学省の調査結果の公表によると、学年が上がるほど近視と見られる児童生徒の割合が多くなるとされました。幼い頃からアニメやゲームを長時間にわたり見たり、スマートフォンの使用時間が長くなり目の負担が増えていることが背景にあるとのことでした。 今後は、デジタル端末を活用する授業が本格化し、目の健康リスクがさらに高まることになります。屋外で遊んで遠くを見る時間を増やしたり、画面を見る時間を限ったりする習慣づけが必要であり、家庭内で目を休めるルールを決めたりすることが大事だと思います。国のほうでも視力低下を防ぐ方法を検討していくとのことです。 今後は、家庭を含めた対策が必要になってくると思われますので、国との対策と併せて取り組んでいただきたいと、このように思います。 次に、学校給食について再質問をさせていただきたいと思います。 本来、学校で学ぶべきものは知・徳・体、いわゆる知識を得る知育、道徳を育む徳育、体を鍛える体育を学ぶものだと理解しておりますけれども、学校給食については食育として、これらと併せて重要なものだと思っております。 学校給食は、食に関する様々な学びを伝えることを目的としていることを確認させていただきました。 給食費の保護者負担の軽減についてお聞きしたいと思いますが、学校給食の無償化については、これまでも議論されていますが、予算が高額かつ継続することの問題もあって、なかなかハードルも高く実現をしておりません。 無償化については、学校給食法で食材を保護者負担と規定していることもあってか、貧困家庭への支援制度にとどまっているとの御答弁でありました。 この際、無償化ではなく、全ての保護者に対しての給食費負担軽減の策はないのかお聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 食料費高騰によります保護者負担が増えましたことに対しまして、今回の6月議会におきまして、教育委員会といたしましても補正予算のほう上げさせていただきまして、保護者負担がこれ以上高額にならないようにという形での補正予算のほう上程させていただきました。 今後、それがさらに保護者負担というのが増えた場合、軽減の必要が出てきた場合は、また、策を講じていきたいとふうに考えております。以上でございます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 今回の日本全体における食料費高騰に伴う給食費の保護者負担の増額分については、対策を講じているとのことでありました。よろしくお願いしたいと思います。 それでは、この際、農林部局にお聞きしたいんですが、学校給食という視点ではなく、また、地産地消という視点でもなく、農業振興の視点でお聞きしたいと思うんですが、いわゆる農家支援、いわゆる農業者に補助金を出して農産物を無償あるいは安く買い上げる、それを給食に提供するといった方策ができないのか、そんな方法が考えられないのかお聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) 中村議員の御質問にお答えさせていただきます。 あくまでも学校給食と地産地消に絡めた農業振興の視点でお答えさせていただきます。 地元の農産物を学校給食や、また産直施設に活用、また販売するということは、農業振興の大きな要素の一つと捉えております。そのことから、今後もその取組の推進については今まで以上に必要と考えております。 そういった状況の中で農業者への支援でございますが、これまで、例えば産地交付金であったり、担い手農家への支援であったり、また遊休農地の解消に向けての補助金であったり、幾つかございました。 今後は、学校給食の材料となる農産物の確保や生産の向上をさせる視点を持って、さらに補助メニューとして取り組んでいく必要があると思います。 といいますのは、現在、学校給食においては、先ほど御答弁もありましたが、地産地消としまして、地場産の推進としまして、三重県産の食材が使われとるという状況ですが、伊勢市の作物につきましては、まだまだ農業振興の視点におきましては増やしていく、生産していくというところを思っております。 そのことから、今、議員提案ありました方策につきましても、我々農林部局としましては、担い手等の生産農家や、また、市の教育もまた財政部門と農業振興を目的とした協議、研究をしてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようよろしくお願いします。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 農業振興の視点からいろんな方法で考えていただければありがたいと思います。 具体的に言いますと、例えば農業の盛んな地域の学校をモデル事業として指定して、農家とは直接契約する。そして未利用地の地などに作付をして、できた農産物を直接市が買い取り、給食に提供するといったような取組ができないのかなと考えます。 もちろん地元の農家の協力があっての話ですけれども、場合によっては無農薬の食材を提供したり、地域の安全安心なものを食べるといった、そこで地元愛が育めるのではないかと思います。 地産地消というよりは、自給率向上というようなところで考えていったらいいのかなと思います。そういうような農業振興での視点で考えていってほしいと思います。ぜひ前向きに生産者の立場で頑張っていただきたいと思います。 次に、地産地消の取組については、月1回の「食育の日」や月2回の「みえ地物一番給食の日」を設け、また、農林水産課とも連携しておられるとのことでしたが、その「食育の日」、「みえ地物一番給食の日」の取組をついては、どのように子供たちや保護者へ周知しているのかお聞かせ願いたいと思います。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 毎月配付いたします献立予定表にて保護者様に周知するとともに、伊勢市のホームページでも紹介させていただいております。以上でございます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) 保護者に周知しているということでありました。「食育の日」や「みえ地物一番給食の日」については、地域にも周知を広げていかなければならないのかなと、そんなことも思います。それが地域の農家にも伝わって協力ができることも農業振興でもあるかも分かりませんので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、最後になりますが、学校給食の朝食についてお聞きしたいと思います。 文部科学省では、「早寝早起き朝ごはん」運動を展開しているとのことでした。伊勢市でも「いせっ子朝食メニューコンクール」に取り組んでいるとのことでしたが、「いせっ子朝食メニューコンクール」とはどういうものなのか教えていただきたいと思います。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 「いせっ子朝食メニューコンクール」は、食の大切さや望ましい食習慣を身につけること、地場産物や生産者についての理解を深めることを目指す取組でございます。 伊勢の食材を活用した朝食を子供たち自身で考え、調理し、出来上がった朝食の画像や献立を学校に提出します。これ、宿題に多いようでございます。それが大学の先生や地元の料理人等からの審査員が審査し、入賞者を発表し表彰することになっております。以上です。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 子供たちが考えたメニューと、こういうことであります。何かおいしそうな朝食が浮かんでくるんですけれども、献立だけではなく、食事ができるようなそういうふうなシステムに変えられるといいなと感じました。 朝食の大切さを理解させるために、朝食を必ず食べようとする態度を育てる授業を行っているとのことでしたが、どのようなものかお聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 朝食の役割を知り、朝食を食べることの重要性を理解させ、毎朝、朝食を食べようとする気持ちを育てる内容の授業でございます。 具体的には、栄養教諭を中心に朝の気分、朝の体調、朝食時の体調などを振り返ることで、朝食の働きを実感させる、それによって朝食の大切さを知ると。保護者への啓発も含め子供と保護者が朝食の効果、効果的なメニューを考案させるというふうな、先ほど申しました朝食メニューコンクール等の授業などが考えられます。以上でございます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 授業も大事です。ただ、啓発や考えるだけでなく、やっぱり学校で朝食を提供するということはできないかということをお聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 繰り返しになりますが、朝食を毎日食べることについては大切なことだと認識をしております。 学校で朝食を提供するのでなく、今後も家庭と協力して子供たちに朝食を毎日取ろうとする姿勢というものを育成していきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(世古明君) 中村議員。
◆6番(中村功君) はい、ありがとうございます。 学校給食としての朝御飯の提供の考えはないということでありました。残念であります。 地域によっては、地元の農家が子供たちと一緒に米や作物の植付けをして収穫しているようであります。全ての学校には無理としても、特定の地域でできるところがあれば、特色ある学校としてモデル地区学校として取り組んでいただけたらなと思います。毎日でもなく、週1回とか「食育の日」だとか、「みえ地物一番」ではなく、「いせ朝一番給食の日」なんかをつくっていただければどうかなと思います。 地域の方が米を持ち寄って、にぎって、おにぎりを提供する、のりを巻かなくても塩だけでも十分おいしいです。できることからチャレンジしていただければと思います。 もちろん朝食の重要性については啓発していくことは、今後も引き続きよろしくお願いしたいと思います。 今日は学校教育について御質問をさせていただきました。
GIGAスクール構想についてはスタートしたばかりです。新しいことばかりかもしれません。チャレンジすることばかりです。ミスもあるかも分かりません。でも、それが未来ある子供のためになると思います。先生方も大変だと思いますが、さらに頑張っていただきたいと思います。 学校給食については、学校給食を教育の一環と考えるならば、国による財政援助がもっとあってもよいと感じております。国への無償化に向けての補助要望活動もしていただければいいのかなと思います。 さらには、将来的には自給率100%の地元の食材による地産地消の給食も期待したいと思います。 子供たちは地域の宝です。地域の財産です。子供たちに投資するということは、未来に投資をするということです。子供たちが元気に育つということは、未来の伊勢市が、伊勢が元気になるということになります。 教育長には、まだまだコロナ禍ではありますが、新たな発想でリーダーシップを発揮され、伊勢の教育が、未来ある子供たちが、これから生まれてくる子供たちが、伊勢で学び、育ち、ちむどんどんするような学校づくりを期待し、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(世古明君) 一般質問の途中ですが、11時10分まで休憩いたします。
△休憩 午前11時00分
△再開 午前11時09分
○議長(世古明君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。
-----------------------------------
△品川幸久君
○議長(世古明君) 次に、20番・品川議員。
◆20番(品川幸久君) 議長の許可をいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。 今回の質問は、伊勢病院の今後と
伊勢神宮奉納全国花火大会についてであります。 3月の予算が審査されたわけでありますが、分科会方式なので所管が外れ質問をすることができなかったので、一般質問としては少し小さい質問になろうかと思いますが、お許しください。 ここ3年間、コロナ禍により、病院の医師、看護師さんには大変御苦労をかけておりますこと、心より感謝をいたします。 現在、伊勢病院が国・県からの補助金が入るものの、目指す理想の病院の在り方から離れてしまっているのか心配をしているところであります。コロナが収束に向かっていると思われる中、私は今後の経営は、計画どおりにいくのは非常に厳しいのではないかと思っております。今後の進む方向性とこの3年間を振り返り総括をしてください。 また、伊勢病院の経営状況も教えていただきたいし、今後の進め方について、どう進めていくかをお聞きしたいと思います。 次に、伊勢神宮奉納花火大会でありますが、昭和24年宇治橋渡り初めの際、茨城県の花火師さんから花火を奉納したいという申出があり、宇治橋渡り初め奉納花火を開催をいたしました。 そして、第59回神宮式年遷宮の奉祝行事として花火大会を決定し、第1回大会は昭和28年10月7日に約7時間にわたって開催されたとあります。 また、日本においては、日本の三大花火として秋田県の大曲花火大会、茨城県の土浦花火大会、新潟県の長岡花火大会があり、日本の三大競技花火として同じく秋田の大曲花火大会、茨城の土浦花火大会、そして、そこに伊勢神宮奉納花火大会が入っているのは、皆さん御存じのとおりであります。 大曲と土浦は、総合優勝者に内閣総理大臣賞が贈られます。伊勢市も頑張って交渉し、国土交通大臣賞が授与されることになりました。平成23年のことであります。鈴木市政になってからであります。 競技花火大会としては開催が早く、花火師さんは伊勢市での成績を持って全国へ出ていかれます。市民にとっては新作花火が全国でもいち早く見られるということで喜んでおられますし、大変光栄なことであります。 さて、伊勢市の予算は、平成23年の予算まで1,000万円だった市の負担金が、平成24年度予算で一気に4倍の4,000万円が計上されました。当時、私も確認したところ、宮川の河川改修があり、今年1年だけであると確認を取ったところであります。 しかし、それから下がることなく、平成27年には4,800万円になり、平成30年から4,500万円となっております。何の説明もなく進めていることに非常に違和感を感じます。いかがですか。 次に、今回まん延防止等が解かれ、ゴールデンウイーク中、おはらい町はすごいにぎわいでした。また、陸上競技場の大会も重なり、コロナが発生する前よりすごい人で混雑をしていました。それなのに花火大会がなぜ早々と中止になったのか、お聞きしたいと思います。 数点質問させていただきました。答弁を聞き、再質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
○議長(世古明君) 市長。
◎市長(鈴木健一君) それでは、品川議員の御質問にお答えいたします。 御質問のうち、
伊勢神宮奉納全国花火大会については私からお答えをし、市立伊勢総合病院につきましては病院事業管理者からお答えをいたします。 まず、市から大会委員会への負担金の増加についてでございますが、その要因といたしましては、平成23年度以前は、大会委員会として宮川の右岸側だけに観覧席を設置し、右岸側を中心とした安全対策を実施をしておりました。 そして、平成23年度に国土交通省による宮川の河川改修事業が終了し、平成24年度から左岸側の河川区域内に広大な平地ができました。 このため、平成24年度から、多くの方に花火の魅力を間近で感じていただくことや、旅行会社の県外ツアーの参加を推進するため、左岸側の河川区域内にも観覧場所を広げるとともに、花火の打ち上げ場所への立入りを防ぐための防護柵等を設置し、安全対策と併せてよりよい環境整備に努めてまいりました。これらの安全対策費の増加が、負担金が増加した大きな要因となっております。 今後も花火大会を開催するための環境整備費や安全対策費が必要となりますが、安全・安心を第一とし、収入確保にも取り組んでまいります。 次に、花火大会の中止を決めた理由についてお答えをいたします。 この歴史ある花火大会につきましては、市民の皆様をはじめ、たくさんの方が楽しみにしているものであり、大会の中止は非常に残念な思いでございます。 今年度の花火大会の中止決定日については、開催に向けた花火師さんとの調整期間や会場整備に要する工期などの開催までの準備に要する期間を考慮した結果、4月のこの時期に決定する必要があったものでございます。 大会中止の理由については、その時点において全国的な感染状況が不透明であり収束が見通せない状況であったことから中止を決定いたしました。 御理解賜りますよう、お願いを申し上げます。
○議長(世古明君) 病院事業管理者。
◎病院事業管理者(佐々木昭人君) 続きまして、私から市立伊勢総合病院についてお答えをいたします。 始めに、この3年間の総括についてお答えいたします。 平成31年1月、急性期医療及び救急医療を基本としながら、地域で不足している地域包括ケア病床、回復期リハビリテーション病床及びホスピス病床の充実・新設や、健診センターにおける予防医学への取組、また、災害時に拠点となる病院を目指して新病院を開院いたしました。 開院後は、人間性豊かな市民病院を基本理念とし、市民の健康増進・生活の質の向上を図るため、医療の質と患者サービスの向上に努めるとともに、良質な医療を継続的に提供できるよう、経営の改善や安定した経営基盤の確立に取り組んでまいりました。 また、私たちの生活を一変させた新型コロナウイルスに対しましては、感染症患者の受入れやワクチン接種をはじめとした対応に取り組むとともに、一般診療の継続に努めてまいりました。この3年間は、職員一丸となって、市民の命と健康を守るため、地域の中核病院としての役割を果たしてきたものと考えております。 次に、伊勢病院の経営状況について、財政収支計画に対する達成状況でお答えをいたします。 令和元年度につきましては、入院患者数は1日平均241人と、計画である255人を下回りましたが、医療の質の向上を図ったことで、入院収益などが計画を上回り、その結果、医業収支や収支全体では財政収支計画を達成することができました。 令和2年度につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により、医業収支は計画を下回ったものの、その感染症の影響による収入減を最小限に抑えられたことや、感染症対策に関連した補助金などにより、収支全体では財政収支計画を達成することができました。 令和3年度につきましても、先日の教育民生委員会で御報告いたしましたとおり、収支全体では財政収支計画を達成できる見込みとなっております。 次に、今後の進め方についてお答えいたします。 今後につきましては、医師の確保はもちろんのこと、アフターコロナを見据え、さらなる地域医療連携や時間内救急の強化を図るとともに、当院の強みである多様な病床機能として一般病床、地域包括ケア病床、回復期リハビリテーション病床及びホスピス病床を最大限活用し、患者数の確保に努めてまいります。 以上、品川議員の御質問にお答えいたしました。何とぞよろしく御理解賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 答弁いただきましたので、若干再質問をさせていただきます。 総括の部分については、私も市民のためによく頑張っておられることに感謝をするとともに、高く評価をしております。特にコロナが初めて出たときは、医療従事者の皆さんは、何の特効薬もなく自分が感染したら死ぬかもしれないという恐怖の中、命がけで治療に臨んでいただきましたことは、本当にありがたいことであります。 少し経営の内容をお聞きしたいと思います。 ベッド1床に対し1日で重症病床は43万6,000円、中等症21万1,000円、その他7万4,000円、伊勢病院はこの7万4,000円の部分に入ると思うんですけれども、約20床ぐらいあるんかなと思っております。そこに診療報酬が入るわけであります。この補助金がなかったら、コロナで受診控えがひどかったので、どれだけの赤字になっていたか分かりません。 予算特別委員会で医師の採用の部分で財政収支計画の52名に対して54名となっており、計画を満たすことができていると答弁がありました。これで合っているのかお聞きをします。
○議長(世古明君) 病院経営推進部長。
◎病院経営推進部長(浦井出君) 医師数のことの御質問をいただきましたので、お答えさせていただきます。 予算特別委員会のことでございますけれども、常勤の医師数につきましては、財政収支計画におきまして常勤医師46名、研修医6名、合計で52名というふうに計画上はしております。 令和3年度末におきましては、常勤医師が46名、研修医が8名、この合計の54名ということで計画上、上回っておりますというふうな説明をさせていただきました。 しかしながら、診療科ごとで比較いたしますと、計画を満たせない診療科もございますので、引き続き医師確保に努めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 今の御答弁で常勤医は46名、ちょっと研修医が増えたというような御答弁やったと思います。 新年度予算においても2名の予算を見込んでいる、よい報告ができるように努めたいというようなことでありました。予算の教育民生分科会で答弁があったのは3月8日のことでありました。それに対し、伊勢病院が出しておられる広報紙、令和4年の4月号を見ると、4月1日から医師7名、研修医4名、看護師8名、臨床工学士で1名、総勢20名の新規採用がありましたと載っておりました。 私的には、それは非常によかったことやと思っておりますが、いつも思うんですけれども、広報紙を見とると先生がどんどん増えていくだけで、逆に転院されたとか退職されたという数がほとんど載っていないんですね。そこら辺はいったいどうなっておるのかお聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 病院経営推進部長。
◎病院経営推進部長(浦井出君) すみません、情報がうまくお伝えできていないことにつきましてはおわびしたいと思っております。 医師をはじめといたします医療スタッフの方が新規採用になりますと、やっぱりホームページであったり広報紙等を活用して紹介をさせていただいております。 特に医師の方につきましては、診療科をはじめ経歴や特色などを紹介させていただくというようなところから、やはり採用者の方についての紹介が目立ってしまっとるということにつきましては、一定御理解をいただきたいというふうに思っております。 先ほど退職のことをお触れいただきましたので、ちょっと御紹介させていただきますと、退職の状況でございますけれども、令和3年度末では医師が3名、研修医が4名、この方をはじめとしまして14名の方の専門医の方が退職ということになっております。 また、医師の皆様につきましては、異動がございまして、主に関連大学の医局人事によることから、1年を通してやはり異動がございまして、それに伴って当院の医師数もその都度変動はいたしております。 現状だけ報告させていただきますと、6月1日時点におきましては、医師は48名、研修医が8名の医師としては56名というふうな体制となっております。 いずれにいたしましても、今後は誤解を招くことのないようにお伝えしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) ありがとうございました。 今まで通っとった患者さんがその先生頼りに行っても、もう変わられたというようなことがあるとちょっとあれなんで、ちょっとそこのところは言わせていただきました。 10年以上、私、病院の経営改善について質問をしてきました。最終的には医師の招聘に限るということになってしまうんですが、病院側が病院経営の立て直しに一番必要なのは、脳外、循環器、リハの医師の招聘と答えてきましたんですけれども、そこら辺はどうなっているのか教えていただきたいと思います。
○議長(世古明君) 病院経営推進部長。
◎病院経営推進部長(浦井出君) 健全経営の強化を図る上におきましては、医師確保が最重要課題であるというふうに認識をしております。 議員仰せのとおり、これまで脳神経外科をはじめ医師の招聘に取り組んでおるところでございます。 現状といたしましては、近年の関連大学等への訪問におきまして、脳神経外科の特色としてチーム医療が求められる診療科のため、少数での派遣が難しいといったお話もいただいているところではございますけれども、引き続き派遣先への働きかけを行ってまいりたいと考えております。 それから、循環器内科につきましては、本年4月に医師1名の採用に至っておりまして、現在、3名の体制というふうになっております。 それから、リハビリテーション科、こちらのほうについては、3名の医師が在籍はしとるわけなんですけれども、1名の方が育児休業中ということになっておりますので、現在の診療におきましては、医師2名体制で行っております。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) はい、分かりました。 脳外の先生は特に3人チーム組まんとなかなかできないということで、また、それによって高額な医療機器も購入しないといけないとなるため、非常に高いハードルやと私も思っておるんですけれども、目標に向かってそこのところは頑張っていただきたいと思います。 広報紙を見てみると、伊勢病院は歯科口腔外科、眼科、皮膚科が非常に充実しております。しかし、内科の先生が非常に厳しい状況にあるのではないかと思いますが、いかがですか。
○議長(世古明君) 病院経営推進部長。
◎病院経営推進部長(浦井出君) 内科の常勤医師につきましては、先ほどの数の詳細ということで御説明いたしますと、6月1日現在では9名の方が在籍をしております。 病院の経営のことでございますけれども、今後、時間内の救急の充実を図っていく上におきましては、特に内科系の医師が必要というふうに考えておりますので、引き続き医師確保に努めてまいりたいと思います。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 常勤のお医者さんがちょっと少なくて、現在、支えていただいているお医者さんの年齢、これがちょっともう将来的には非常に大事なことになるんかなと思っておりますが、その点はいかがでしょうか。
○議長(世古明君) 病院経営推進部長。
◎病院経営推進部長(浦井出君) 年齢の御心配いただきましたので、ちょっと詳細になりますけれども、御説明させていただきます。 6月1日時点のことでございますけれども、研修医の方は若いのでちょっとその方をのけてになりますけれども、常勤医師48名の平均年齢は46歳2か月というふうになっております。ただ、平均年齢が50歳以上となっております診療科のほうもございます。 当院の常勤医師につきましては、長年にわたり活躍をしていただいているベテラン医師が多いということも事実でございますので、この先を見ていきますと、10年間で9名の医師が定年退職を迎えるというふうなことも予定となっております。 こうしたことの対応としましては、やはり若手の医師の皆様が必要ということになってまいります。 新病院以降でございますけれども、各診療科の教育体制の充実を図ってきたということもございまして、複数の診療科におきましては初期研修を終えた若手医師の確保にもつながっております。 こういったことから、研修医を除きます常勤医師の平均年齢は、先ほど46歳2か月というふうに申し上げましたところですけれども、平成29年のときには47歳6か月ということでございましたので、そちらと比較いたしますと現在は1歳4か月ほど若返っておるというふうなところがありまして、現場のほうの活性化につながっとるというふうなところもございます。 引き続き、関連大学のほうに訪問した際には、当院の状況、課題等をお伝えしながら、働きかけを続けていきたいと思っております。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 若くなったということでありがたいんですけれども、私の誤解になるかも分かりませんけれども、前の院長先生なんかは現場で頑張っておられるんで、そこら辺見るとそういう方が非常に多いんかなというふうなことでちょっと御質問をさせていただきました。 次に、予算特別委員会でランサムウエアのウイルスの話、身代金要求型のウイルスね、この攻撃を受けたときに、紙ベースでという御答弁が出たと思うんですけれども、伊勢病院は紙ベースのデータを持っておられるのか教えてください。
○議長(世古明君) 病院経営推進部長。
◎
病院経営推進部長(浦井出君) カルテのことにつきまして御説明させていただきます。 紙カルテのほうを使用しておりましたのは、旧病院時代ということになりますので、平成30年12月末までの旧病院におきましては紙カルテのほうで運用しておりました。 現在、平成31年1月の開院以降につきましては、電子カルテシステムにして運用しておりますので、当院が現在持っておる紙カルテというものになりますのは、旧病院時代に使用しておったものでございます。 ただ、現状におきましても、他の医療機関のほうから紹介状あるいは同意書といったものはやってまいりますので、そういった紙の文書につきましてもスキャニングをして電子化をして、電子カルテシステムに取り込んで閲覧できるようにしとるというのが現状でございます。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 過去のカルテはもうないと。昔の人は取っておるけれども、新しい患者さん、新病院開院以降というのはもうみんな電子カルテで、紙ベースは持っていないということになろうかと思うんですけれども、私は自然災害が例えば起きたとき、そのときにはもう仕方がないんで紙ベースでというようなことは分かるんですけれども、例えば病院が正常に動いている、データだけが止まってしまって、病院の機能としては患者さんを診る機能は普通で行っている、そのときにカルテがない。 そのときに、例えば分かりやすく言うと、血が止まりにくい方も見えるでありましょうし、薬出したけれども、その薬はその人に飲ますとちょっと重篤な状況になるとか、そういうのがある程度カルテに全部書かれとると思うんですけれども、そういうのは一から検査をするということでよろしいんでしょうか。
○議長(世古明君)
病院経営推進部長。
◎
病院経営推進部長(浦井出君) 今の質問について、紙のカルテが残ってみえる患者さんやったらまだいいんですけれども、おっしゃってもらうように、新病院からは電子カルテのほうで運用しております。 電子カルテの運用に当たりましては、災害時のことを考えて複数のバックアップデータを保存できるような仕組みにはしております。しかしながら、全てが復元できるのかといったようなことは、やっぱり心配もするところでございます。そのときにできる治療のほうを手間や時間は、議員おっしゃるとおり、かかってしまうか分かりませんけれども、最善を尽くしていきたいというふうに思っております。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 何でこんなこと言うと、ランサムウエアの攻撃受けたところのお医者さんが、実はカルテと電子カルテの両方を持ったほうがいいというようなことを言われてましたので、当然非効率なんかは十分分かっておりますし、今、先ほど答えられたバックアップをしっかりやるようにするというふうなことで、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。 次に、ホスピス病棟の、コロナで人が入っていない状況が続いたというふうなことやと思うんですけれども、いかがでしょうか。 また、原因があれば教えていただきたいと思います。
○議長(世古明君)
病院経営推進部長。
◎
病院経営推進部長(浦井出君) ホスピス病床の状況ということでございますので、御説明させていただきます。 ホスピス病棟の1日平均患者数、こちらのほうはコロナ禍以前の令和元年度につきましては9.5人ということでございました。令和2年度は7.6人、令和3年度は6.3人というふうに減少しております。 これにつきましては、議員もお考え一緒だと思いますけれども、
新型コロナウイルス感染症対策として御家族の方々へ大変な御不便をかけとるわけですけれども、入院患者様への面会を禁止させていただいております。このことが原因だろうというふうに考えております。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 私は市民病院にホスピス病床ができたということは非常にいいことやと思っております。また、南勢地区の医療圏の中でも非常に期待されとるという部分やと聞いております。 私は、この病院のコロナ禍からの復活というのは、先ほど御答弁をいただいたように、面会ができることやと思っております。市民の方に聞くと、入院すると会えなくなる、そういう声をよく聞きますし、特にホスピスを利用されたいと思っておられる家族の方なんかは、当然少しでも面会をしたいと思うのは当たり前のことやと思います。 面会を望む家族の人に当然PCR検査とかそういう規制がかかるのは当たり前やと思うんですけれども、病院のほうも面会に対するルートを確保するとか、エレベーターはこのエレベーター使って、こう行くというようなこともすることは必要やないかと思うんですけれども、考え方をちょっと教えてください。
○議長(世古明君)
病院経営推進部長。
◎
病院経営推進部長(浦井出君) 面会の禁止についてお答えさせていただきます。 当院といたしましては、新型コロナウイルスによります院内感染を防止するということが最善の必要性というふうに考えておりまして、面会を禁止させていただきまして、その代わりにオンラインによる面会を実施させてはいただいておりますものの、入院患者さんは当然のこと、御家族の方にも大変な御不便をかけてきておるということについては承知をしておるところでございます。 これまで感染症の発生状況によって、2回にわたって面会の禁止の緩和ということをしてまいったわけですけれども、今後も感染の発生状況、あるいは国からの方針、こういったところを注視しながら、面会禁止の緩和や廃止につきまして検討していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) ぜひともそうしていただきたいなと、そのように思います。 最後にしますけれども、病院の質問をするたびに確認をしておりますが、病院のほうは当然お医者さん、看護婦さん、まして事務局さん、みんなが一丸とならななかなか経営は進まんということを質問のたびに言わしてもらっておるわけなんですけれども、一致団結しているのかお伺いをしたいと思います。
○議長(世古明君) 病院事業管理者。
◎病院事業管理者(佐々木昭人君) 職員の意識に関するお尋ねでございますので、私からお答えをいたします。 当初の答弁でも申し上げましたとおり、病院の使命というのは市民の命と健康を守ることというふうに考えております。そのためには、議員仰せのとおり、職員が一丸となって医療の質とサービスの向上、これに努めていかなければなりません。 同時に、良質な医療を継続して提供していくためには、おっしゃるとおり、経営の改善を図って安定した経営基盤を確立する、このことも不可欠のことでございます。 そのため、この二つのことにつきましては、院内の管理会議あるいは各科代表者会議、各部署との勉強会、また電子カルテシステム内での情報共有など、あらゆる機会、手段を通じまして、院長そして私から何回も説明することで職員の意識の統一を図ってきたところでございますが、議員御指摘のとおり、本当に大切なことでございますので、今後も様々な機会を通じてより一層職員の意識を高めていきたい、このように考えております。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 分かりました。頑張っていただきたいと思います。 次に、花火の再質問に入りたいと思います。 誤解がないように申し上げておきますが、私は花火の予算が高いなんて言っているわけではありません。内容をきっちりと報告していただきたいと言っているわけであります。 例えば、今年の予算で、日本三大競技花火と言われている土浦市、人口14万1,000人で花火の補助金が8,500万円、大曲は合併により大仙市となりましたが、人口8万2,000人で2,497万円、この中には新規事業として花火を郷土の文化として認識をしてもらい、地域の将来の担い手としてふるさとの愛を育むため、令和4年の小学校6年生573名を観客希望者の3割と見込み、児童、保護者で187万円盛り込まれました。合併前の大曲市は4万人、そこに80万人の観客が来たと言われております。 予算は、それぞれ地域により観光施策であったり、地形であったり、打ち上げる場所によって大きく変わってくるということはもう百も承知でありますが、伊勢はそこまで思いがあるのかなと思ってしまいます。 決算の報告はどうなっているのでしょうか。少なくとも市民の税金が投入されている以上は、何にどう使っているのかを精査しなければならないと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 花火大会委員会におきまして、この神宮奉納全国花火大会の事業報告、それから収支決算については、委員会のほうで議案事案ということで提出し、御承認をいただいているところでございます。 市議会への御審議といたしましては、予算あるいは決算特別委員会のほうで御審議をいただいているというふうに考えております。以上でございます。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) ただ、決算のときに、私の記憶では、産建の委員長さんはそちらの決算のほうに参加してるって昔は思っとったんですけれども、今でも入っておられますかね。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 大会委員会の委員さんといたしましては、市議会の代表といたしまして産業建設委員長さんに委員を委嘱をさせていただいております。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 分かりました。今でも入っているんだったら、市民の税金がたくさん入っている事業なので、情報を共有することが大事ですから、資料を出してもらうように産建の委員長さんに申し上げますし、決算特別委員会の前には資料を当局の方からも出していただけるようにお願いをしたいなと思います。 今回質問をするに当たりまして、当局から今までの決算状況の資料を出してもらいました。当局も資料を出すのは初めてのことなので、各会派の幹事長に配付をしておきました。これを見ると、収入がどれだけあり、何にどれだけ使われていたか分かります。細部については細かく聞かなくてはなりませんが、大きな動きは分かります。 今後、コロナでどんな影響が出るか分かりませんが、協賛金が企業から個人からどれくらいあったのか、桟敷の収入、駐車場収入、支出においては施設工事、電気工事、警備関係はどれくらいかかっているかなどであります。非常に審査に役に立つと思います。 私も企業、個人の協賛金についても少しずつ増えてきているのを見ると、商工会議所さん、観光協会、観光課の皆さんは頑張っておられるな、そのように思いますし、その反面、施設整備費が増え続けているなと思いました。 先ほどの資料の話ですが、私たちには資料請求権がありませんので、後日、議長のほうからお願いをしていただきますよう、よろしくお願いをいたします。 次に、今回の中止はどこで決まったのかということをお伺いしたいと思います。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 令和4年度の花火大会の中止の決定につきましては、4月22日の全国花火大会委員会で中止の決定をさせていただいております。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) どんなメンバーが入っておって決められたのか、少しお聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 大会委員会のメンバーですけれども、委員25名、それから顧問2名、それと幹事2名、オブザーバー2名の合計31名で構成されております。 会長は市長ということと、それから副会長に関しましては中日新聞、それから観光協会、商工会議所、それと小俣町の商工会の方が副会長となっております。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 今のメンバー聞くと、ちょっと伊勢市の経済や観光に大きく影響がある方が入っておられるというだけに、少し残念な気がするわけであります。 4月22日に発表されました。多分、長岡の花火はその前に実施が決まっておったと思います。伊勢市の花火の予定が7月16日、長岡の花火が8月2日、3日だと思います。発表の1週間後がゴールデンウイークであったので、もう少し様子を見てからでもよかったんではないかなと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 決定した4月22日ですけれども、花火師さんとの協議の中で、7月に開催の場合、4月の下旬には開催の有無を決定していただきたいということもございまして、この日に大会委員会を開催をしたところです。 内容につきましては、先ほど市長の答弁でもありますので、繰り返しになりますが、この時点でのコロナの感染状況、そういったことがまだまだ高止まりになっておったと、この先不透明、収束が見通せないということ、それから会場内、それから会場周辺、それとお越しになる方の交通機関の密、そういったところの安全確保が困難であるということから、中止のほうを決定をさせていただいたというふうなことでございます。以上です。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) うーんと思いますけれどね。2020年6月1日にチアアップ花火として日本煙火協会の青年部の有志さんが、自粛に疲れた人たちが大空の花火を見上げて笑顔になってもらおうと全国で花火が打ち上げられました。 また、8月30日には、横須賀の市民病院のある地区では、医療従事者への感謝と疫病退散を願う花火が打ち上げられました。 何か花火はみんなに元気と希望をくれるようです。長いコロナ禍の中、ああ、やっと花火も上がったな、そんなことを市民は待ち望んでおると思います。 私は、日時にこだわらず、桟敷を減らすとか、無観客もあったのかなと思います。花火師さんは伊勢の奉納の花火のために1年かけて花火を作ってくれております。昔も今も花火師さんとの交流は続いておると思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 花火師さんとのコミュニケーションということですけれども、令和4年の開催に向けてもそうですけれども、令和3年中に参加花火師さん全ての方ではございませんけれども、リモートでの会議、それからお電話、そういったことの意見、それから要望等を確認を行っております。 これからも、花火師さんとのコミュニケーションというのはかなり重要なことでございますので、引き続き信頼関係の維持に努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 答弁ありましたけれども、こんなときだからこそ花火師さんの意見、また、土浦や大曲の市と連絡を取ってどうするのかなというような情報交換をするもの大事やと思います。 今年の1月、土浦において2年間花火が中止になったことを受けて、「土浦の花火~後世に伝える匠の技~」として、第1章で1月15日、22日、29日、2月5日、この4日間に分けて各者が2分半のプログラムで1,400発打ち上げました。 そして、2月11日には2大競技花火大会として、土浦、大曲、夢の共演として2,000発の花火が打ち上げられました。 趣旨は、2年連続中止が続く中、花火業界を応援するためとのことです。土浦が70者、大曲が28者、伊勢市は50者の花火師さんが参加してくれるわけでありますので、そういう思いやりも大事かなと思います。 花火師さんから、もう伊勢はええやろと言われないか心配をしております。いかがでしょうか。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 先ほども申し上げましたけれども、本当に花火師さんとの連携、それからコミュニケーション、情報共有、そういったことというのが非常に大切なことだと思います。 伊勢離れにならないように、ふだんからコミュニケーションを取りながら、今後開催する場合には、すばらしい花火大会にしていただこうというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 私も議員になる前は、花火師さんの歓迎レセプションとかそんなのに行かせてもらっておったんですけれども、花火大会では市長とも顔を合わせていますし、市長が花火に対する熱い思いを持っておることは非常によく分かっておるんです。ただ、今回の発表は少し市長にしてはもったいない発表だったかなと思います。 土浦の市長さんは女性の方ですが、市民に元気を与え、苦境にある花火業者を応援するため、今年こそは開催して土浦の花火ここにありと、全国にアピールしたいと訴えました。 大曲の花火の実行委員長は商工会議所の会頭でありますが、昨年までは市民感情としてはコロナがまだ怖いという状況だった。今年は経済を回していこうという意識が国内で浸透してきたと説明をされました。 多分、日本の三大花火と日本三大競技花火は、伊勢市以外は実施されるのでしょう。伊勢は神宮奉納であり、日本三大競技花火であり、市民の笑顔のため、また伊勢市のために頑張ってくれる花火師さんのために花火を上げたいとアピールをしてほしかったです。 今から花火大会を開くことは難しいと思いますが、今年度中にどんな形でもいいから花火を上げていただけたらなと、こんなふうに思います。市長の御見解をお聞きしたいと思います。
○議長(世古明君) 市長。
◎市長(鈴木健一君) 品川議員から神宮奉納全国花火大会についての御質問をいただきました。 我々としても中止の決定をし続けていることについては、大変残念な気持ちでもありますし、市民の皆さんからの御期待の声もいただいております。 ただ、先ほどの答弁にありますけれども、コロナの状況が見通せない状況であったり、花火師さんとの調整の中で早々に決定しなければならない、そういったお話もございました。 今後の開催につきましては、コロナの状況等見ながら、安全第一のことを考えながら、実施をしてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。
○議長(世古明君) 品川議員。
◆20番(品川幸久君) 今年、伊勢まつりもやっていただける方向で進んでおります。みんなが待ちに待った祭りです。まだまだ時間がありますので、市民の皆さんが祭りが帰ってきた、やってよかったというようになるよう御期待をいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(世古明君) 一般質問の途中ですが、午後1時まで休憩いたします。
△休憩 午前11時56分
△再開 午後0時59分
○議長(世古明君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。
-----------------------------------
△久保真君
○議長(世古明君) 次に、5番・久保議員。
◆5番(久保真君) 勢風会の久保真でございます。 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 まず、質問の前に、日頃コロナ対応に当たっていただいております担当職員の皆様、そして医療従事者の皆さん、本当にありがとうございます。伊勢市の感染者も累計で4,000人を超えてしまいました。今後とも感染拡大の防止や予防のために、皆様よろしくお願いしたいと思います。 それでは、質問に入ります。 伊勢市の観光が目指す姿として、伊勢市観光振興基本計画では「伊勢市の観光における大切にしたい考え方」として、神宮を中心に育まれてきたまちの歴史と文化は他所にはない唯一無二の財産であって、文化をみずみずしく継承し続ける常若の精神は、これまた国連で採択されたSDGsの考えにも通じるものがあるとしております。神宮とともに伊勢を愛し、誇りに思って発展してきた思いを次の世代にしっかりと受け継いでいくことが非常に大切なことであるとしています。 そこで、迫る次期式年遷宮に向けて、私たち市民生活に深く関わりのあるお木曳や神嘗祭奉祝にまつわる諸行事を、今まで以上に全国にさらに発信し、どのように誘客に努めていくのかお聞きしたいと思います。 次に、いにしえより脈々と人に受け継がれてきた歴史的財産や南伊勢町の五ヶ所浦から矢持町を経て、竜ヶ峠を超え、神宮に至る伊勢古道、これ、お伊勢さんに通じる旧道は全て伊勢古道なのですけれども、伊勢街道とは異なり、今回お聞かせいただくのは伊勢市矢持町菖蒲を経て、竜ヶ峠を越えて神宮に至る歴史ある古道であります。この伊勢の矢持町から伊勢神宮へ続く伊勢古道は自然豊かな神宮林を経由することなどで、保安上の問題などから立ち入ることがなかなか難しくなってしまっております。古道の手前には風輪があり、春には横輪桜、初夏にはホタル観賞と、たくさんの方がお越しくださいます。 しかし、その先の矢持町に至っては歴史上価値のある久昌寺から竜ヶ峠へと人気のハイキングコースにもかかわらず、人々は少なくなってしまいました。長年、道の清掃や整備をされてきた地元の方々や平家の里の語り部の方もさぞかし悔しい思いをしておられることだと思います。 朝熊・宇治岳道や二見の塩を外宮さんに運んだとされる塩街道、二見から浜郷地区や神久を通る道のことであり、今では住宅も立ち並び、二見地区を離れると道幅も狭く、車も通れないところもあります。しかしながら、御塩浜や御塩殿神社や興玉神社など、ぜひ訪れていただきたい自然豊かな歴史ある地域であり、その観光資源の魅力は他を寄せつけない価値があると思います。観光資源として、今後どのように磨き上げて活用していこうとお考えなのか、お聞かせ願いたいと思います。 そして、三つ目に、観光面からの観点から、有事の際の避難誘導や避難所の運営、街路広場や歩道での観光客や市民の安全対策、たばこのポイ捨て防止や迷惑駐車問題、観光客の実態調査アンケートによる満足度の他より低い交通や渋滞などについて訪れる人々が安心安全に楽しんでいただくためには今後さらなる対策が必要と思いますが、当局のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 最後に、お伊勢さんマラソン、クリエイターズ・ワーケーション促進事業など誘客に対してどのような戦略を当局はお考えであるのか、いま一度、市の観光振興は、まちづくりであるとも言われておりますので、当局のお考えについてお聞かせ願いたいと思います。 この場からの質問は以上でございますけれども、答弁によっては再質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(世古明君) 市長。
◎市長(鈴木健一君) それでは、久保議員の御質問にお答えをいたします。 まず、行事の発信についてですが、お木曳行事につきましては、現時点では実施の時期等は決まっておりませんが、市指定の無形民俗文化財、国の選択無形民俗文化財であり、また、初穂曳につきましても、お木曳行事等の民俗行事の継承に大きく寄与しており、どちらも大切な観光資源であると認識をしております。これまでも伊勢御遷宮委員会において、冊子やホームページ等で継続をして情報発信を行っておりますが、他の関係団体とも協議をしながら、さらなる積極的な取組を推進していきたいと思います。
伊勢神宮奉納全国花火大会につきましては、今年度も残念ながら中止となりましたが、関係者等と協議をしながら、開催の折にはコロナ禍の前のように、各種メディアの活用、観覧ツアーの造成などにより情報発信をしていきたいと考えております。 次に、伊勢古道や朝熊岳道、二見の塩街道につきましては、古くから神宮や金剛證寺へ向かう道として利用されてきた歴史のある道であると認識をしております。これまでも朝熊岳道へ向かう道路沿いに案内看板の設置、登山マップの作成、天空のポストを活用したPR、竜ヶ峠のあずまや設置など取組を進めてまいりました。近年、自然に触れる観光ニーズも高まっており、豊かな自然環境を感じ、かつ、物語性、歴史がある地域の魅力を発信することは重要と考えております。 しかしながら、伊勢古道の宇治今在家町側は民有地であり、また、朝熊岳道の登山道脇も民有地も多く、観光資源としての磨き上げ、整備には土地の所有者との十分な協議が必要であると認識をしております。 いずれにつきましても、現状で御利用いただける場所につきましては、モデルコースとして紹介するなど、取組を進めていきたいと考えております。 次に、観光面の観点からの安心安全な対策ですが、観光防災という視点から、これまでにも内宮周辺においては伊勢おはらい町会議の皆さんにより、観光地における避難マニュアルの策定、また、コロナ禍前までは毎年避難訓練も実施をしていただいております。 さらに、内宮エリア災害協力協議会が設立をされ、市と災害時における来訪者及び住民等への応急生活物資供給等の協力に関する協定を締結し、発災時には各店舗が保有をする食品や飲料水、日用品等の供給体制も構築をいただきました。 二見地区につきましても、観光事業者や自治会、地域住民が連携・協力をし、二見地域観光客避難マニュアルを策定し、避難訓練を実施いただいております。 今年度は、安全安心な観光地づくり推進事業として、観光地の安全対策、ポイ捨てや違法駐車などの周辺環境問題など、広く意見を出し合うワークショップ等を開催し、観光客、住民、事業者が安心して訪れ、暮らし、働くことができる持続可能な観光地となるよう取組を進めてまいります。 次に、誘客における戦略ですが、お伊勢さんマラソンは実行委員会で開催内容等を決定いたしますが、コロナ禍前の規模を想定しつつ、これまで同様、全国各地からの参加者と市民がともに楽しんでいただけるよう、スポーツ誘客と健康づくりの両面を持った大会として開催していきたいと考えております。 クリエイターズ・ワーケーション促進事業については、度重なる緊急事態宣言等の発出により来訪できていなかったクリエイターの受入れを行うとともに、既に滞在を終えたクリエイターと連携をし、市民の皆さんが文化・芸術に触れる機会の創出や観光誘客につなげる事業の実施を予定しております。 以上、久保議員の御質問にお答えしました。御理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) 市長、御答弁ありがとうございました。 行事の発信について、お木曳行事の時期などまだ決まっておりませんということです。でも、数年後に始まる行事を見越した情報発信などを積極的にお願いいたします。まだ時期は決まっておりませんけれども、前回の平成17年のことから考えますと、この令和7年5月にはお祭りの始まりとする山口祭を皮切りに、6月には御樋代木奉曳式、そして翌年には役木曳、そして5月から7月頃には第一陣のお木曳行事というふうになっております。多分そういう形になると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 また、奉献団の結成もままならない地域もあると聞いておりますので、そういった地域への機運の醸成や支援もよろしくお願いいたします。 初穂曳についても10月に開催されますので、実施団体とも協議しながら、情報発信をお願いするとともに、受入れについても準備を整えていただきたいと思います。 また、コロナ前の初穂曳に参加された方はどのぐらいあったのか、もし、分かる範囲でお答え願えればと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 初穂曳の参加者だと思います。 直近では令和元年度に開催をしておりまして、令和元年度では合計2,470名の方が参加をしていただいております。以上です。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) ありがとうございます。たくさんの方が伊勢に見えて、ぜひこの伝統文化に触れたいということで初穂曳を経験されているというふうに聞いております。 川曳については、なかなか難しい面もございますので、なかなかそういう方が入られることはないと思いますし、その日の天候等によっても随分変わってくると思いますので、しっかりとお願いしたいと思います。川曳の開催について今回担当の奉献団の方もいろいろと熟慮されているというふうに聞いております。 神宮の奉納花火大会については、品川議員が質問をされ、中止された経緯などを聞かせていただきましたので、今回、振興の観点から今後どのように発信されるのか、再度お聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 神宮奉納全国花火大会の情報発信についてでございますけれども、先ほど、市長の答弁のとおり、大会委員会の関係者と協議をしながら、開催の際にはコロナ禍の前のように、各種メディアの活用、それから観覧ツアーの造成、そういったところで情報発信をしていきたいというふうに考えております。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) ありがとうございます。関係団体と協議しながら、しっかりと盛り上げていってほしいと思います。 それでは、二つ目の項目、観光の目的は実態調査で参拝目的がトップでありました。これは当然のことであり、2位以下を見ると、おいしいものを食べる、自然や風景を見て回る、にぎわいや町並みを楽しむとなっております。たくさんある伊勢の豊富な観光資源についてどのように磨き上げ、活用していくのか、お考えをお聞かせ願いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 繰り返しになりますけれども、お伊勢さんに通じる旧道は全て伊勢古道であります。伊勢街道とは異なり、今回聞かせていただくのは伊勢市の矢持町を経て、竜ヶ峠を越えて神宮に至る歴史のある古道であります。今、この伊勢の矢持町から伊勢神宮へ至る伊勢古道は、自然豊かな神宮林を経由することなどで保安上の問題などから立ち入ることが難しくなっていると聞いております。矢持町は、歴史上価値のある久昌寺から竜ヶ峠へと人気のハイキングコースにもかかわらず、人影は少なくなってしまいました。長年の清掃活動をされている方もさぞ悲しい思い、悔しい思いをしておられることだと思います。 久昌寺から竜ヶ峠へのあずまや、左に折れると鷲嶺、右には天空界道と道はつながり、人気のハイキングコースとなっておりますことにもかかわらず、歩きづらい道となってしまいました。この伊勢古道を観光資源として活用できないのでしょうか。お聞かせください。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 議員仰せの伊勢古道、竜ヶ峠に関しましてでございます。 宇治今在家側は、民地となっております。歴史ある峠ではございますけれども、観光資源として活用するには土地所有者との当然協議が必要となってきます。峠の通行に関して、所有者とも協議を現在も行っておりますけれども、引き続き協議を継続していきたいというふうに考えております。 また、観光情報ホームページにおきまして、竜ヶ峠に関しましては久昌寺からあずまやまでの登山道を紹介しておりますので、御紹介させていただきます。以上でございます。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) ありがとうございます。 それでは、そのあずまやまでの途中、麓の川沿いで途絶えてしまった炭焼きを復活させようと、平家の里炭焼き&薪クラブが活動を始めておられます。将来的には炭焼きのワークショップや宿泊施設、野菜や豚、ニワトリなども育てると意欲満々の方も見えます。 行政として、地域を盛り上げ、にぎわいを取り戻そうとする人たちもたくさんいてくださいますけれども、御存じでしょうか。 また、これを観光資源として推していけないものなのでしょうか。お答えください。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 今、御紹介いただきました炭焼きクラブの件に関しましては、その活動をしているということは認識してございます。地域の活性化に向けた活動であると捉えております。 活動を観光資源として情報発信していくためには、やはり地域の方々の御意見も聞いた上で行っていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思いますが、先ほど、市長答弁の中で竜ヶ峠のあずまやの設置など取組を進めてきたというふうに言われておるんですけれども、現在、倒木やイノシシの掘り起こした跡などで、すごく歩きづらくなっているんですね。 これ、担当の職員の方が歩いたことあるよ、というような声をいただいたんですけれども、市長にちょっと伺いたいんですけれども、こちらを歩かれて、実際、市長の目で御覧になったことはあるんですか。ちょっとお聞かせください。
○議長(世古明君) 市長。
◎市長(鈴木健一君) 伊勢古道については、まだないですね。たしか行く予定あったんですけれども、たしか天候が悪くなって中止になったという具合になっていると思います。以上です。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) ありがとうございます。今の時期は日本紅斑熱の媒介のもととなるマダニとかね、またヒルとかもおりますので、もし行かれるのであれば、しっかりと長袖、長ズボン等を着用の上、ぜひ行っていただいて、この整備の状況も見ていただいて、ぜひPRをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 先ほど、部長のほうからも御答弁ちょっとありましたけれども、またこの民有地である神宮林に続く古道へ立ち入ることは本当に難しくなっています。懸念材料を払拭しつつ、今後そこへ迷い込んでしまった人、また、不慮の事故を起こさないように、道しるべなどの設置の協議、検討をその土地の所有者さんと重ねて続けていっていただきたいと思います。このことについて、もう一度御答弁願いますでしょうか。お願いします。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 先ほど御答弁させていただきました宇治今在家側は、民有地となっております。私もそこを歩かせてはいただきましたけれども、道があるようでないような、そんなような状況にもなっております。そこに、まだ協議が進まない中で、そちらでやっぱり一番大事なのは登山客の安全だというふうに考えておりますので、今の段階では立ち入らないような、そういったところも安全面を考慮して考えていきたいというふうに考えています。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) 分かりました。今後検討を続けていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、朝熊岳道、そして宇治岳道についてちょっとお聞かせ願いたいと思います。 金剛證寺は、伊勢神宮の鬼門を守る寺として神宮の奥の院とも言われ、「お伊勢まいれば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭に歌われる参宮する人々は朝熊山のたけさんへお参りするのが常でありました。くしくも、今日は本年の開山忌であります。金剛證寺の再興に尽力されたお坊さんの命日に合わせて毎年行われ、伊勢からもたくさんの方が参られます。 金剛證寺を経由して、天空のポストや足湯、山上広苑のツツジなど、見どころはたくさんあります。登山道には先日指定されたジングウツツジや藤もあり、季節によっては美しい景観も楽しみながら歩くことができます。 コロナ禍で外出機会が失われ、自粛や巣籠もりの弊害が徐々に高齢者だけでなく、若い世代にも出始めている今、これを機に、新たな観光のPRとしてどのように考えているのかお聞きしたいと思います。そして、誘客への取組を見直す契機にしてほしいと思いますので、お答えください。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 朝熊岳道におきましては、議員仰せのとおり、ジングウツツジ、そういったところで自然も気持ちよく登山ができるような、そういった自然道となっております。私も認識しております。 岳道の整備に関しましては市長答弁もさせていただきましたけれども、これまでも岳道に向かう道沿いへの案内板・看板の設置、それから登山マップの作成、先ほど紹介いただきました天空のポストを活用したPRを行ってきております。コロナ禍前から朝熊登山を楽しまれる方、非常に増えてきております。一定の効果があったものと認識をしております。 今後も、SNSなどで情報発信を行い、観光客誘致に努めてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いします。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) ありがとうございます。 一つちょっとお伺いしたいんですけれども、コロナ禍で、先ほどありましたけれども、足湯、今現在使われていますか。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) この間、ゴールデンウイークに私、朝熊に登らせていただきましたときに足湯を浸からせていただきましたので、やっておると思います。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) ありがとうございます。ちょっと私の友人から聞いた認識と違ったので、質問させていただきました。ちょうどコロナ禍なので、今、足湯、閉鎖中だよということを聞きましたので、どうも失礼いたしました。 二見の塩街道についてお聞きしたいと思います。 これは、塩を外宮さんに運んだとされる道のことであり、今では宅地も並び、二見地区を離れると道も狭く、車が入れないところもあります。 しかし、二見地区はぜひ訪れていただきたい、自然豊な歴史ある地域であり、その観光資源の魅力は相当の価値があると思われますので、モデルコースとしての紹介をするなど取組を進めると答えていただきましたが、どのように磨き上げて活用するのか、具体的にお答えください。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) 取組を進めるに当たりましては、関係団体との調整が必要となってきますけれども、歴史とか物語性とか、そういったことを整理しながら、観光情報ホームページへのルートマップの掲出とか、サイクリングマップの更新の際には新たなコースとして紹介をさせていただくとか、そういったことを考えております。
○議長(世古明君) 久保議員。
◆5番(久保真君) ありがとうございます。 観光協会に委託しているレンタサイクルというのが、これ、市内周遊を楽しむということでたくさんの方が訪れるということであります。内宮側の駐車場に、そのE-バイクというのが止めてあるのも私、見かけることができました。鉄道事業者では自分の自転車、マイ自転車の乗り入れ実験も行っているようです。マイ自転車で二見の御塩浜や御塩殿神社、これ、地元の方は「みしおでん」というふうに言うらしいですけれども、興玉神社などを回れるようなマップも充実させていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○議長(世古明君) 産業観光部長。
◎産業観光部長(佐々木一晃君) この間、市長の強い思いもありまして、近鉄さんが実証実験的にサイクルトレインを実施もしていただいております。こういったコロナ禍において、サイクリングが非常に注目を浴びておりますので、そういったところで現在のサイクルマップ、そういったことをもう少し充実させていきたいというふうに考えております。
○議長(世古明君) 久保議員。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) ガイドラインを実施してから、部活動の休養日が週2日に確保されました。なおかつ、そのうち1日が週休日ということになりまして、休日の活動につきましても3時間以内となったことによります。それによって土、日曜日に家庭で過ごす時間が増え、家族と過ごす時間などが確保されたというふうに考えております。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) ありがとうございます。 やはりこれまでの問題は、土日に1日練習しているというふうなこともあって、それで家庭で、あるいは自分自身の部活以外の時間なかなか取れなかったということもあったので、今のお話をお聞きして、特に土日なんかの時間帯でしっかりと自分の時間を取れるようになったと、これは非常に好ましい変化なんだろうと思います。 次に、参加大会の精選についてなんですけれども、家庭で過ごす時間の確保に努めていると、精選によって家庭で過ごす時間の確保に努めているということなんですけれども、この大会の精選の状況について、もう少し詳しく教えてください。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 中学校の体育連盟主催の大会につきましては、開催数を削減する方向で現在検討中でございます。これは市の大会についてでございます。また、大会日程も縮減することで、さらに生徒や教員の負担を軽減することとなっております。以上でございます。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) ありがとうございます。 今、中体連の話出ましたけれども、こういったところとの協議なんかも、これからますます必要になってくるんだと思うんですけれども、それから南勢地区のほかの自治体ともやはり協議が必要だと思いますが、特にこの連盟とか協会とか、こういったところの考え方はどのようなものなんでしょうか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 連盟、協会等に関しましては、それぞれ独自の団体であると認識をしております。ただし、中学生が活動するという部分に関しましては、中学生の実情を考慮した上で、県と連携を取っていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) それで、次に、当事者の側なんですけれども、中学生自身、保護者、先生方とありますけれども、これ中学生自身、保護者の間には、学校部活に求めるものは非常に多様だと思うんです。もっと強いチームにしてほしいとか、もっと厳しく鍛えて強くしてほしいというような望みを持つ生徒もいれば、もう一方で楽しみたいんだと、もっとゆったりと家庭で過ごす時間が欲しい、こういうふうに考える方もいらっしゃると思うんですよね。 こういう人たち、どのように対応していくのかって非常に難しいと思うんですけれども、これはとにかく別にして、もう一方の当事者である先生方は、この間のガイドラインによって進められてきたこの改革について、どのような考え方をお持ちなんでしょうか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 先ほどの議員御指摘のとおり、教員にもいろんな考え方があったと思います。それは、強いチームをつくりたいんやという気持ちもあった、そういう教員もいたと思います。または、負担に感じていた教員もおったというのも事実でございます。そこの中で、やっぱり子供、共倒れになってはいけないというか、自分自身も倒れていってはいけないという意識改革、そこら辺のところを、やっぱりこちらのほうとしても働きかけた結果、良識ある範囲での活動というところに落ち着いたのではないかと思っております。以上でございます。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) 今、御指摘ありましたけれども、確かに先生方の中には、これもやはり大きく両極端に分かれているといいますか、ただ頑張っている先生方にとっても、学校の部活の積極的な意義というのは、自分自身の成長にもつながっているんだと、一人前の教員になれるみたいな思いもあるし、やりがいを感じると。生徒に対する教育的な意味もあるんだというようなことで頑張っているわけだけれども、しかし、やりがいが非常に強いものだから、過労死という最悪の事態も招かねないと。 このことについて、先生方に関しての調査があるんですけれども、以前から、かねてから御紹介しております名古屋大学のグループなんですけれども、そこでは、「彼らの主体性には歯止めをかける必要があるだろう」とこのような指摘をしているんですね。やはりこれは御自身、自身の過労、大きな問題もありますし、もう一方で子供自身にかかる負担ですよね。これ、かねてから私も指摘しとるんですけれども、つまりこれ家庭における選択の領分に教員の考えが反映してしまっていると。だから、例えば休みの日に家族旅行に行きたいということに対して、それは駄目だというふうになって、明らかにこれは家庭の考え方に対する介入やと思うんですけれども、こういった部分もあって、やはりこういったことなども含めて、今おっしゃったように先生方の思い、改革についてもこれ大事やと思います。 それでは、もう一つ、先生方の負担という点で、競技経験のない先生が担当しないといけないということあるんですけれども、こういったことについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 現在、各学校におきまして、当然教員が全ての競技において経験者であるということではありませんので、それに対しましては、部活動顧問の複数配置であるとか、部活動指導員の配置であるとかというところでの対応をしております。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) ありがとうございます。 複数配置とか部活動指導員の配置だとかということですね。ありがとうございます。 それで、次に、まさにこのスポーツ庁の今度の地域移行に対する提言なんですけれども、ここでは、休日の運動部活動から段階的に地域に移行していくことを基本とすると、令和5年度からスタートをし、令和7年度の末を移行のめどとすると、このようなことがうたわれているんですね。非常に短い期間で休日・土日の部活動を地域に移行していくというようなことを提案しているわけですけれども、これ当然学校外からの協力が非常に重要だと思うんですけれども、現在、ぱっと見えるところでは、学校外からの協力という点でいうと部活動指導員、これを配置していると思うんですけれども、今後この仕組みを、これをさらに拡大していくのか、あるいはまた別の道があるのか、そのようなことについてどのようにお考えでしょうか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) それも含めまして、今後また検討委員会等立ち上げて、検討していく内容であるというふうに考えております。以上でございます。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) そうですね、これ6月6日に出たばっかりですから大変だと思うんですけれども、ただ来年度、令和5年度から始めろと言っているわけだから、早く急がなくちゃいけないんだろうと思います。 もう一つ、地域移行に当たって、現在、総合型地域スポーツクラブというような活動していただいていると思うんですけれども、その活動状況について若干教えてください。
○議長(世古明君)
教育委員会事務局参事。
◎
教育委員会事務局参事(沖塚孝久君) 総合型地域スポーツクラブにつきましては、現在、市内では8つ設立をされております。会員数につきましては、コロナ禍であるということで少し減っておるんですが、子供から高齢者の方々まで約3,200人の方々が活動されている、このような状況でございます。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) でも、そんな中でこれから中学校の部活動の受皿として考えていくという点で考えると、現在、この総合型地域スポーツクラブが中学生の需要を満たすのかどうかというようなことが問題になると思うんですけれども、実態としては、中学生はどの程度の割合の方々が参加していただいているんでしょうか。
○議長(世古明君)
教育委員会事務局参事。
◎
教育委員会事務局参事(沖塚孝久君) 会員の割合につきましては、おおよその形になりますが、中学生が約5%という形になっております。全体で小学生が約半数を占めておりますので、中学生につきましては5%程度と、このように把握をいたしております。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) ありがとうございます。 確かに現段階では部活がしっかりやられているものだから、そういうことだと思うんですけれども、やはり今後、恐らくこの総合型地域スポーツクラブを、中学生を迎えてどのようにしていくのかについては、さらに難しい協議が必要だと思いますけれども、今後また、恐らく現段階ではまだ話、進め方については議論をしていっていただいているところだと思いますので、今後しっかりとお願いしたいと思います。 次に、スポーツに対するその姿勢という面で、恐らく競技を志向する子供たちと、もう一方で、レクリエーションのようにして生涯スポーツとして考えていく生徒もいると思うんですけれども、こういう人たちを含みつつ地域移行をしていくというときに、これ学校教育の立場から、教育委員会としては、今後どのようにこれ進めていったらいいと考えていらっしゃいますか。
○議長(世古明君) 学校教育部長。
◎学校教育部長(籠谷芳行君) 議員御指摘のように、スポーツが好きで、チャンピオンスポーツとでも申しましょうか、勝つというところへ頑張ろうというところと、競技を楽しむというところ、それからやっぱりスポーツが嫌いやという、運動、体を動かすことが得意じゃないという、そういういろんなタイプの子供たちがいると思います。 ただ、私たち学校教育の場面でいいますと、真ん中といったらあれですけれども、やはり生涯スポーツ、ここで体を動かすこと、スポーツをすることは、生涯スポーツの観点から健康にもつながる、心身の発達にもつながるという意味で、生涯スポーツに取り組む素地を養うという、そこが学校教育に課せられた視点ではないかと思っております。子供たちがスポーツに親しむ機会を広く確保したり、スポーツを楽しめる環境を整えていく、そういうことを学校教育としてはしていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(世古明君) 楠木議員。
◆10番(楠木宏彦君) まさに今おっしゃった生涯スポーツの素地を養っていくのが学校の役目だというようなことだと思うんですけれども、これ非常に大事なことだと思います。もちろん選手になっていくような子供たちもいますけれども、やっぱり一方で、それこそ40歳、50歳、60歳になってもスポーツを楽しめるような、そういった素地をつくっていっていただけるような、それこそ国民みんながスポーツ楽しめるような、そういう社会をつくっていくことが必要であるんだと思います。ありがとうございます。 最後に、これ順序入れ替わってしまいましたけれども、部活動の参加の状況なんですが、任意制なのか強制なのかというようなことなんですけれども、先ほど10校中7校が任意制であるというふうに御答弁いただきました。4年前に御質問させていただいたときには、当時11校ありましたけれども、そのうち2校しか任意制はなかったんですね。あとは全部強制でした。それが大分解かれてきて、7校が任意制というところまで拡大してきているということなんですけれども、これやはりスポーツというのが自主性、自発性という、そういったところが基本だと思いますし、それから、もともと戦後の部活動の発足の時点で、戦前の軍国主義教育から戦後の民主主義に転換したときに、学校体育というのが、体操という一律に号令をかけられてそのとおりに動くというそういうふうな教科から、楽しみながらみんなで面白くなるように競技していくという、こういったものになってきたと思います。そういったところから、やはりこの部活動というのは価値が認められたんだと思いますので、そういったことをさらに進んでいけるように、先ほど来年度に向けて、義務制を採っているところも任意制を検討していきたいというようなことですので、どうぞ大いに期待するところであります。ありがとうございます。 どうもありがとうございました。以上で終わります。
○議長(世古明君) 一般質問の途中ですが、3時まで休憩いたします。
△休憩 午後2時53分
△再開 午後3時00分
○議長(世古明君) 休憩前に引き続き一般質問を続けます。
-----------------------------------
△野口佳子君
○議長(世古明君) 次に、15番・野口議員。 どうぞ、始めてください。
◆15番(野口佳子君) 議長の発言許可をいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。 私は、農業政策について、4点ほど質問させていただきたいと思います。 まず、政府統計の総合窓口データによりますと、全国で昭和35年度は農業戸数605万6,630戸が農業で生活を支えてまいりました。当時は、地域の絆も保たれましたし、皆さんが一生懸命に仕事をしている中で、地域の人たちのつながりがありました。それから、平成2年に383万4,732戸に減少し、またさらには平成17年に284万8,166戸、平成27年には215万5,082戸、ここ最近の令和2年には174万7,079戸に減少いたしました。昭和35年から令和2年までの60年間に、農家が3分の1以下にまで減少しました。 現在、農業の担い手も高齢者が多く頑張っています。 すみません、ちょっとお水頂きます。 農業だけでは生計が難しくなり、農家の子供たちは、農業を離れてほかの産業に就かざるを得ません。一生懸命に頑張っている方々もいらっしゃいますが、ほとんどの家は第2種兼業農家になりました。 私たちが子供の頃には、どこの家でも牛を飼って耕作をしておりました。そしてまた家族みんなが労働していた時代で、学校も春や秋には家の手伝いをするために3日間のお休みがありました。 時代の流れとともに機械化がどんどん進んできており、トラクター、田植機、コンバイン、乾燥機、もみすり機などを買いますと、1,000万円以上の出費が必要です。機械をそろえて頑張ってきた人たちも高齢者になってきました。 この1次産業が元気で、日本の農業を守り続けていかなければ、将来の子供たちのために安全で安心な食材の供給ができません。そのことからも、これからの農業は担い手の人たちの存在が貴重だと私は思っております。 令和2年3月に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」では、主たる従事者が他産業従事者と同等の年間労働時間で、地域における他産業従事者と遜色ない水準の生産所得を確保し得る農業経営を育成し、これらの農業経営が農業生産の相当部分を担い、国内外の需要の変化に対応しつつ安定的に農産物を生産・供給をできる農業構造を確立することがこれまで以上に重要とされています。 さらに、このような農業経営に向け、経営改善を計画的に進めようとする農業者への農地の利用の集積や、需要構造等の変化に対応した生産供給体制構築などの経営基盤強化を促進するための総合的措置を講ずることとされました。 この方針は、新しい基本法、基本計画にも受け継がれました。特に専業として農業を営む者などは、経営意欲のある農業者が創意工夫を生かし、農業経営を展開できるようにするため、経営管理の合理化等の条件を整備し、家族経営の活性化と法人化の推進を図っております。さらに、このような育成すべき農業経営に諸施策を集中することとしております。 また、農業法人については、それまで株式会社形態のものは認められていなかったのですが、平成12年の農地法改正によって、株式譲渡についての制限を設けた上で、株式会社形態の農業法人が認められることとなりました。さらに、平成21年の農地法改正では、農地の賃借に係る規制の見直しにより、一定の要件を満たせば農地所有適格法人以外でも農地の借入れが可能になりました。 このような多様な担い手によって、農業の持続的な発展を図ろうとしていると言えます。 そこで、私の質問ですが、最近の担い手を中心とした農政の動向として、1点目、担い手の育成確保に向けた取組について、2点目といたしましては、遊休農地の取組について、それぞれの現状と対策をお聞きします。 そして、次の質問ですが、国内において主食用米の需要量は、最近では年々10万トンが減少しております。1年間の需要量は約700万トンが現状となっています。また、それと比べ、パンや麺、お菓子などへの小麦の需要量は、1年間で約600万トンに迫っております。私の周りの若い人たちも、朝食はパン食が多いようです。また、昼食もおいしい麺類を食べておられる人も多いようです。 先日、大手企業メーカーのパン屋さんも、食パンと菓子パンを7月1日より平均7%値上げすると発表がありました。今年になって2度目の値上げです。私の周りの主婦の人たちからも「また値上げするの」という声を最近よく聞きます。 この原因の大きな理由の一つには、日本は小麦の約90%が輸入小麦であり、国際価格の上昇が原因だと言われております。そういったこともあって、最近、農林水産省からは、外国産小麦から国産小麦への切替えを推進する考え方が出されました。 そこで、私の3点目の質問ですが、小麦価格の高騰化対策についてお聞きします。 次に、最後の質問ですが、先ほども申しましたとおり、日本では年々米の需要が減ってきております。また、米価格についても下がっております。本当に米だけによる水田農業では厳しい状況です。 このような状況下、今年も間もなく水田転作状況の現場調査が予定されていると思います。今年も転作の作物によって違いはありますが、国からの交付金が農家に入りますが、農家の収益として大きな支援になっております。この国からの交付金の活用については、国と市の考え方によって進められておると思います。 そこで、4点目の質問です。水田農業の収益力強化に向け、取組についてお聞きします。 お答えのいかんによりましては、再質問をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(世古明君) 市長。
◎市長(鈴木健一君) それでは、野口議員の御質問にお答えをいたします。 始めに、農業の担い手の育成と確保でございますが、全国的に農業従事者の減少や高齢化が進む中、2020年の農林業センサスによりますと、市内で5年以内に後継者を確保できていない経営体については83.7%あり、地域農業の発展を目指すには、担い手となる中心経営体の育成、確保が不可欠であります。 このような中、市といたしましては、伊勢市農業再生協議会により、地域の農業を担う認定農業者や多様な農業者が参画をした集落営農の組織化など、担い手の育成を進めるとともに、優良農地の確保と集積化の促進などを強化していく取組に対し、支援を行っております。 また、関係機関との連携を図り、新規に担い手となる就農者への育成及び支援を行っております。 次に、遊休農地の現状と対策ですが、市内の農地面積約3,200ヘクタールのうち、遊休農地の面積は、5年前には100ヘクタールを超えておりましたが、令和3年度は約88ヘクタールで、担い手による遊休農地の解消が年々進んでおります。 市といたしましては、担い手が遊休農地を営農可能な状態に回復していただくことに対して支援をしており、遊休農地の減少に向けた取組を推進しております。 次に、小麦価格の高騰化対策ですが、小麦の国際相場は、北米産の不作等に加えて、ロシアのウクライナ侵攻により、両国からの小麦等の供給懸念が高まったことで、価格は高騰し、供給が不安定な動きとなっております。 小麦の国内需要の大半を輸入に依存している日本においては、食品関連企業が原料を外国産から国産に見直す機運が高まっております。そのため、国では、外国産小麦から国産への切替えを推進するため、生産性の向上に必要な営農技術の導入や生産拡大を進めることにより、国産小麦の生産体制を強化するとともに、安定的な供給体制の構築を図る事業を本年度に創設いたしました。 市といたしましても、小麦生産農家、三重県及びJA伊勢と、本事業の採択に向けて現在協議を行っているところでございます。 最後に、水田農業の収益力強化に向けた取組ですが、日本においては、人口減少や食生活の多様化が進み、主食用米の需要は毎年減少傾向にあります。 市といたしましても、水田農業の維持、発展を図るためには、米の需要に応じた生産と需要のある品目への作付転換が必要と考えております。そのため、市では伊勢市農業再生協議会を組織し、水田活用の直接支払交付金を活用することで、水田での主食用米以外の作物である麦、大豆、飼料用米などの生産、地域の特色を生かした野菜や花卉などの高収益作物の導入等に対し、支援を行っております。また、イチゴにつきましても、計画的に収益力の強化を行う取組に対し、産地生産基盤パワーアップ事業を活用した支援を行っております。 担い手不足や国際情勢による原油高、資材の高騰など大変厳しいものがございますが、今後も生産者に寄り添った施策を進めてまいりたいと考えております。 以上、野口議員の御質問にお答えしました。御理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) 市長、御答弁ありがとうございました。 それでは、再質問をさせていただきます。 1点目には、私の住む城田地区にも頑張っておられる認定農家さんがおります。現在、伊勢市には、担い手となる個人の農家や農業経営の法人などどれぐらいの数があるのか、また年齢状況についても教えてください。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) 野口議員の御質問にお答えします。 担い手の方と呼ばれる方々につきましては、認定農業者、約100名ほどおります。それと認定の農業経営法人が23社ございます。それと新規の認定就農者というのが10名おられます。そのほかに認定農業者を卒業された方々が約13名ほどおりまして、現在、伊勢市におきまして、この認定と呼ばれる方々は146経営体でございます。ちなみにこの1年間で約11経営体が増えているような状況です。 次に、年齢でございます。 認定農業者の平均年齢としましては、60歳を少し超えた61歳が平均年齢、それと新規の認定就農者におきましては、30後半、38歳が今、平均年齢でございます。以上です。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) ありがとうございます。 本当に平均年齢が61歳といわれますと、70歳ぐらいから50何歳というのと思いますんやけれども、その点につきましては、どのようなっているか分かっておったら教えてください。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) まず、新規の就農者という方は、まず50歳未満という方で、30から50歳未満というところで平均年齢が38歳、認定農業者につきましては、50歳以上と70半ばのぐらいの方が一番高齢というところで、平均61歳というところでございます。以上です。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) 分かりました。 結構たくさんの人がこの認定農業者になっていただいたりしていただいておりますので、頑張っていただきたいと思います。 そしたら、私もなんですけれども、法人の数が、5年ほど前に聞いたときは5件ぐらいと言っていただいていたんですけれども、そんなに増えるとは思っておりませんでした。まだまだこれからもどんどん増えてくるんじゃないかと思いますが、いかがですか。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) こういった認定農業者というのは、やっぱりこれからの高齢化、農業が高齢化する中で必要となっております。JA等含めてそういった新規の法人化に向けての周知、啓発というところもさせてもらっていますので、増えていただきたいと思っております。以上です。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) ありがとうございます。 それでは、本当に大変たくさんの方が増えてきますので、これからもまた市のほうとか、またJAのほうでもまた頑張っていただいて、そのような人たちに増えていただかんと、農業がだんだん停滞していたら大変なことになりますし、私たちの食料ですので、よろしくお願いいたしたいと思います。 そしたら、その次なんですけれども、遊休農地なんですが、遊休農地の状況については、今の市長さんの答弁で面積が減っているのが分かりました。たしか第2次伊勢市農村振興基本計画では、遊休農地の割合は2026年の目標値が3.02%でしたが、先ほどの市長さんからの答弁の面積でいうと何%ぐらいなんでしょうか。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) 今、議員おっしゃられましたように、第2次伊勢市農村振興基本計画におきましては、これ2016年度が現状が3.19%で、10年度の2026年を3.02%と目標を設定しておりました。現在はちょうど5年目に当たりまして、先ほどの88ヘクタールという市長答弁でございましたが、2.7%でして、目標は達しておる状況です。 この計画もちょうど今年5年目に当たりますので、中間見直しを予定しております。この目標値に対しましても達成をしておることから、新たな目標を立てていく予定としております。以上です。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) 分かりました。 目標値に達しているということですのでありがたいと思いますが、これで今後も引き続きこういうことをしていただくということですので、よろしくお願いいたしたいと思います。 それで、次に、小麦の生産に対しまして深刻な状況となっております。市長さんの答弁で、今年度に入って新規の事業を創設したとお聞きしました。この事業の概要や農家への支援の内容などについて、もう少し詳しく教えてください。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) 市長答弁にもありましたように、新たな事業が創設されました。事業名というのは、国産小麦産地生産性向上事業と呼びます。これは、農林水産省がこの令和4年5月に創設いたしまして、5月の下旬に私どものほうにも説明がありました。 事業の趣旨としましては、先ほど市長答弁あったように、外国産から国産の生産に切り替えていくという方針でございます。この対象の作物としましては、水田に作付ける令和5年度の小麦と大麦が対象でございまして、支援の内容としましては、1反10アール当たり1万円の支援がございます。それと、50万円以上から5,000万円未満の小麦の生産用のコンバインであったりとか乾燥機であったりとか、機械、施設の導入費に対して2分の1の補助がございます。それと、そういった機械のリースに対しても期間が2年以上、機械リースについても支援がございます。それと、営農技術としまして、例えば土壌の診断であったりとか土壌改良であったりとか、ドローンを活用したそういった幾つか営農技術を取り組んだときには、1反10アール当たり取組の数によって金額は違いますんですけれども、最大1万5,000円の支援がございます。 そういった支援となっておりまして、それには採択要件がございます。これが幾つかの項目がありまして、例えば生産性の集団、それから団地化の向上率とか団地率、それと作付面積の拡大の状況、それから労働時間の短縮とかそういった幾つかのポイントがありまして、それぞれの項目の中でポイントがどれだけ取れるか、そしてその総計のポイントでこの採択の決定がなされるものと、そういった状況になっております。以上です。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) ありがとうございます。 そうしましたら、この皆さんがこれからいろんなところで、先ほど、今、御答弁いただきましたように、1万円とか1万5,000円とか5,000円とかこういうような補助というのは、これは申請を出したら、これはしていただくことができるんでしょうか。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) はい、申請といいますか、今説明させていただきましたように、この事業が採択されればそういった今、取組内容についていきます。 現在、この採択に向けて、先日、6月の上旬にJAと私どものほうで、伊勢市に小麦生産をされている数というのが17件ございまして、17件の方に対して、こういった新規事業の説明とその採択に向けての内容等を説明したところでございます。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) すみません、今17件と言っていただきましたんですけれども、17件の人たちはこれを申請されましたんですか。されない方もいらっしゃるんでしょうか、この中で。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) 6月の上旬にこういった新規の事業の説明をさせていただきました。それで、この事業の対象となるのが、先ほども申しましたが令和5年度産の麦が対象でして、令和5年の麦というのは、もうこの秋には種まきをしなければいけない、そういった状況で、この事業の申請も実は今週中でして、今確認しておるところでは、17人の小麦農家さんのうち、12名から13名がこの申請に手を挙げている、そういった状況でして、残りの3名から4名も、この事業に反対しているわけじゃないんですけれども、それぞれ採択のポイントとなる例えば作付面積を向上させられるかどうかというところで、現状維持しかできないというところがありまして、17名のうち12名から13名が今申請をされるというところでございます。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) 本当に今お答えいただきまして、まだ13名ぐらいと言われましたんですけれども、せっかくこういう補助金が出るのに、皆さんも今も頑張ってやっていただいておりますので、ぜひ市のほうからも、このようなところにもせっかくですのでやっていただくように声かけをやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 すみません、ちょっと待ってください。 そうしましたら、令和4年度に主食用米の生産数量目標の分配が行政からはないが、生産量の目安として、伊勢市の水田面積約2,300ヘクタールに対して、43%で1,000ヘクタールを転作で、57%が固定されておりますんですけれども、これについてちょっと詳しく教えてください。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) 先ほども市長の答弁のほうで、水田農業の収益力を上げるというところで答弁あったと思います。今、議員がおっしゃられたのは、伊勢市の水田面積が約2,300ヘクタールあって、今回、転作の目標が43%の1,000ヘクタール、それと57%の水稲というところで、この転作を目的とした1,000ヘクタールについて、この直接支払交付金が対象となっております。 その特徴としましては、戦略作物としまして、そういったものがありまして、それが麦、大豆、飼料作物に当たるんですが、そういったものにつきましては、1反10アール当たり3万5,000円の支援があります。それと、ほかにも飼料用米につきましては、これは収穫量によって違うんですが、10アール当たり5万5,000円から10万5,000円という幅がございます。そのほかにも加工米であったり、米粉用のお米だったり、そういったところも戦略作物として水田活用の直接交付金が対象となっております。ちなみに昨年度では、今言いました戦略作物に対して、伊勢市では伊勢市の農家さんに対しては約1億5,000万円ほどが国から支援が入っています。 それとまた水田活用の直接交付金としまして、産地交付金というものがございます。これは、昨年度が1,900万円ほど入っておりまして、今年度も1,900万円程度と聞いていまして、これは、伊勢市農業再生協議会におきまして水田収益力強化ビジョンというものをつくり、それに基づいて野菜、花卉、果樹、麦など品目によって単価の違いをつけて助成しておるところでございます。 参考にネギ、キャベツ、カボチャにつきましては、収穫量によっては10アール当たり1万円から1万7,000円、イチゴに関しましては1万5,000円、その他の野菜、花卉、果樹につきましては8,000円、そういった状況でございます。その産地交付金の先ほど言いました1,900万円に加えて、国と県が特別枠として約1,500万円ほどの助成も推定されておるというところでございまして、先ほどの戦略作物と合わせますと、今年も約2億円弱のそういった支援を国から支援をいただく、そういった状況になっています。以上です。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) ありがとうございます。 今、理事さんからのお話がありましたように、農業していて大変なんですけれども、それでもこういうような大きな補助があるということを皆さんは知っているんでしょうか。
○議長(世古明君) 産業観光部理事。
◎産業観光部理事(宮本晃君) 先ほども言いました伊勢市農業再生協議会というのは、いろいろ認定農家さんとか農業委員会さんが組織された協議会です。そういった中でJAさんも入って、そういった中でそういった新しい事業であったりとか、こういった転作に係る支援であったりとかということは、周知させていただいておりますし、また国からのダイレクトメールとして、農家さんのほうにもそういった通知が入っておるということは聞いております。以上です。
○議長(世古明君) 野口議員。
◆15番(野口佳子君) ありがとうございました。 本当にこのように大変なときにでも、事業に補助金が頂けましたりとか、農業している方々のまた力になれると思いますので、これからも農業の皆さんが頑張って楽しく農業ができるように、また支援をしていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 どうもありがとうございました。
-----------------------------------
△散会の宣告
○議長(世古明君) お諮りいたします。 議事日程はいまだ残っておりますが、本日はこの程度で散会し、明28日午前10時から継続会議を開くことに決定いたしまして、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世古明君) 御異議なしと認めます。 そのように決定をいたしました。 それでは、本日は散会いたします。 なお、本日御出席の皆様には開議通知を差し上げませんから、御了承をお願いいたします。 どうもお疲れさまでした。
△散会 午後3時32分 会議の顛末を録し、ここに署名する。 令和4年6月27日 伊勢市議会議長 世古 明 伊勢市議会議員 井村貴志 伊勢市議会議員 上村和生...